雁皮紙とは? わかりやすく解説

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がんぴ‐し【×雁皮紙】

読み方:がんぴし

ガンピ靭皮(じんぴ)繊維原料とした和紙。質は密で光沢があり、湿気虫害にも強く古来「紙の王」とよばれて珍重される鳥の子紙同系統。斐紙(ひし)。


雁皮紙

読み方がんぴし

雁皮ジンチョウゲ科落葉低木)を原料とした手漉き和紙。「近江鳥の子」と呼ばれ高級な書き物用紙として用いられ、「紙王」といわれている。紙漉き技術は、江戸時代終わり頃、越前福井県)から桐生(現・上田上桐生町)に伝えられた。最盛期大正時代初期には、同町の1617戸で紙漉きが行われていたが、現在は、成子ちか氏が唯一の伝承者として県の無形文化財指定されている。



雁皮紙

読み方:ガンピシ(ganpishi)

和紙種類

別名 斐紙(ひし)、鳥の子、強(こわ)紙


雁皮紙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/10 22:46 UTC 版)

雁皮紙(がんぴし)は、ジンチョウゲ科の植物である雁皮から作られる和紙である。自然界に自生しているものから材料を採取する[1]


  1. ^ 加藤明「[https://dspace.jaist.ac.jp/dspace/bitstream/10119/10319/1/casebook6.pdf 現代に生きる北陸の紙郷 -加賀雁皮紙、加賀二俣和 紙、越中和紙、越前和紙の産地と事業者のケース-]」『石川伝統工芸イノベータ養成ユニット・ケースブックシリーズ6』、JAIST Press、10頁、2012年2月15日https://dspace.jaist.ac.jp/dspace/bitstream/10119/10319/1/casebook6.pdf2022年1月20日閲覧 
  2. ^ 人間国宝に七氏『朝日新聞』1968年(昭和43年)3月12日朝刊 12版 14面


「雁皮紙」の続きの解説一覧

雁皮紙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/12 13:57 UTC 版)

鳥の子紙」の記事における「雁皮紙」の解説

斐紙(ひし)と呼ばれていた雁皮紙(がんぴし)は、特にその薄様平安時代貴族女性達好んで用いられ、「薄様」が通り名となっていた。さらに平安末期には美紙と呼ばれるようになっている男性的な穀紙奉書紙に対して肌合い優しくきめの細かい雁皮紙は、詠草えいそう料紙りょうし)として愛用された。平安末期には、取り扱い難しく手間のかかる麻紙(まし)が作られなくなり穀紙や雁皮紙にとって代わられ、雁皮紙も特に薄様主流となっていた。この雁皮紙が鳥の子称されるうになるのは、南北朝時代頃からである。 足代弘訓の『雑事記』(嘉暦3年1328年)頃に成立)に「鳥の子色紙に法華経書写した」との記述があり、『愚管記』の延文元年1356年)の条に、「料紙鳥子」とあり、さらに後崇光院の『看聞日記永享7年1431年)の条にも「料紙鳥子」の文字見える。 平安女性的貴族文化時代から、中世男性的武士社会にはいって、厚用の雁皮紙(がんぴし)が多くなり、薄様に対してこれを鳥の子紙呼んだ鎌倉末期から鳥の子の名称が一般化し近世に入ると雁皮紙(がんぴし)はすべて鳥の子紙と呼ぶようになった

※この「雁皮紙」の解説は、「鳥の子紙」の解説の一部です。
「雁皮紙」を含む「鳥の子紙」の記事については、「鳥の子紙」の概要を参照ください。

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