りょく‐ひ【緑肥】
緑肥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/23 04:47 UTC 版)
緑肥(りょくひ)とは、新鮮な緑色植物をそのまま田畑に漉き込んで肥料とすること。これに用いられる植物は「緑肥作物」という[1]。緑肥としての効果と風雨による表土流出の防止も兼ねて使われる植物を英語ではカバークロップ(Cover crop)と呼ぶ[2]。
- ^ a b c 小学館編『世界原色百科事典 8 ほち-わ』(小学館、昭和41年)p.491「緑肥」
- ^ 「カバークロップ 緑肥栽培 米国で拡大/大学が大規模農家に調査 環境配慮、資材高追い風」『日本農業新聞』2021年10月18日16面
- ^ a b c d e f g h i j k 緑肥の効果について タキイ種苗公式サイト
- ^ 「有畜農業の役割と展開」(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所山地畜産研究チーム 池田哲也、2008年8月26日 平成20年度革新的農業技術習得研修資料) - 「山羊、牛、馬、豚及び家禽は全てクロタラリアに中毒する。」「…飼料にクロタラリア種子で汚染されていることが米国南東部で収穫されたトウモロコト及びダイズが含まれる飼料を購入する畜産農家にとって大きな問題となっている。商業的にトウモロコトとダイズを生産している業者は畑に生えているクロタラリアの種子にしばしば汚染されている。スクリーニングにおいて種子は特に広範に見付けられる。処理種子のクロタラリア汚染は米国南東州の飼料管轄部署によって飼料中のクロタラリア種子の汚染をなくす基準が採用されるようになっている。…」(※原文のまま引用)
- ^ ヘアリーベッチ[1] 農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所
緑肥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 11:24 UTC 版)
ルピナスはほかのマメ科植物の多くと同様に根粒菌との共生で大気中の窒素を窒素固定して得ている。この性質を利用して古代ギリシア以来、緑肥として利用されてきた。根粒共生を営むマメ科植物の多くは同時に共通の遺伝子群を背景とするアーバスキュラー菌根共生によって土壌中の難溶性のリン酸化合物を菌根菌の菌糸の広がる広い範囲から可溶化して集めて吸収している。しかしルピナスは例外的に非菌性植物のアブラナ科と同様にアーバスキュラー菌根共生を行わないことが知られている。ルピナスは根から有機酸やホスファターゼを分泌することで土壌中の難溶性のリン酸化合物を可溶化して得ている事が知られており、この能力が菌根共生を行わない原因なのではないかと指摘されている。
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