批判・批評
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 10:08 UTC 版)
「ランドマーク・フォーラム」の記事における「批判・批評」の解説
セミナーに参加したタイム誌のレポーターNathan Thornburghは、「セミナーではランドマーク特有の用語を説明するのにかなりの時間が割かれたが、それはフォーチュン・クッキーに書かれたコピーのようなものだった」「参加者は恐ろしい秘密を次々に吐き出し、皆泣いていた」と語った。 カナダの公共放送であるカナダ放送協会(CBC)は、2014年にニュースでランドマークを「人員の補充に高いプレッシャーを伴う戦術を用い、強烈な心理学のメソッドと体制順応的なイデオロギーを採用することで物議をかもしている個人開発会社」と紹介している。アルバータ医療サービス(AHS)への情報開示請求で公開された文書によると、カナダのアルバータ州保健サービス部門の内部で複数年にわたりランドマークが活動していた。セミナーに出席させられた複数のスタッフは、プライベートを詳細に話すよう圧力をかけられ、嫌がらせを受けたと人事部に苦情を訴えていた。人事アドバイザーは問題の「徹底的な」調査を推奨していたが、それ以上のアクションはなく、調査はほとんど行われなかった。Kerry Towle議員は、アルバータ医療サービス(AHS)はほぼすべての選択を誤っており、従業員の苦情があった時点でランドマークのプログラムを停止すべきだった、他のアルバータ州政府の内部でランドマークが活動しているかすぐに調査する必要があると語った。 ジャーナリストの塩谷智美は、密室で主導権を持つトレーナーの目に見えない強制力で、胸の中にしまっていた秘密を大勢の前で告白させられることを「マインド・レイプ」と呼んで危険視しているが、当時ブレイクスルーテクノロジーが主催する小南奈美子のBTコースに参加した経験から、ひたすら椅子に座り睡眠不足で空腹という状態で精神や肉体を追い込むことで(尿意を意思でコントロールする指導が行われていたが、尿意コントロールはエストで有名なエピソードである)、参加者は自分のことを話す方に誘導されるため、エクササイズなどのある参加型セミナーなどに比べ、こうした瞑想型は最もマインド・レイプが起こりやすいと評している。3日間のセミナーの最後に小南に告げられた結論は「人生からっぽで意味なし」で、急に崖から突き落とされたような虚無感と不安に襲われ、混乱しているところを大勢のアシスタントに囲まれて次のコースに勧誘され、付け込むようなやり方に納得できないものを感じたと述べている。また、小南にインタビューしようと電話をすると、マスコミの取材を受ける気はないし会社には広報担当者もいないと言われ、可能性の扉を開くための会社が社会に扉を閉じているのは、矛盾ではないかと思ったという。 ニューヨークタイムズのレポーターのヘンリー・アルフォードと同じセミナーに参加していたクリニカルソーシャルワーカーは、148人は規模が大きすぎると感じたという。 アルフォードはモンスターを解き放ったといういくつかの批判も紹介しており、イギリスのThe Independenntの記者によると、エグゼクティブの夫がフォーラムに参加した女性は、夫が急に愛していると言うようになり、そういうのが好きな女性もいるかもしれないが、自分は怖いと感じた。夫は奇妙に陶酔した様子で活気づいていたが、その後長く鬱になったと語った。タイム誌による他のケースでは、フォーラムに参加した男性がロボットような様子になり、婚約者はアンチ・ランドマークのホットラインに相談した。元エストの関係者は、顧客の自然な心理的防衛が働かないようにして、アフターケアを提供せずに心の問題を深く掘り下げているが、責任を持つべきと批判している。ロバート・キャロルは、セミナー後の気分の改善の大部分は感情の退行によるもので、次のセミナーを受けたいという衝動もそのためである可能性があると分析している。 キャロルは、ランドマーク・フォーラムはエスト同様に権威主義的であるが、エストのアプローチに比べて虐待的・冒涜的な面、品性のなさが取り除かれていると評しており、タイム誌のCharlotte Faltermayerによると、エストにあったトレーナによる監視や怒鳴り声などは見られない。キャロルは、受講者の反応が称賛と批判に極端に分かれるのは、自己啓発セミナーに参加する人は普通の健康な成人とは限らず、人生に大きな問題を抱えているという調査結果があり、多くの参加者が何らかの苦境に陥っているため、受講後に状態が良くなった場合も悪くなった場合も、因果関係の誤認の可能性があると述べている。 またキャロルは、講座は入門(基礎)に始まり複数あるが、講座を続けて受けると非常に高額になるという意見を紹介している。ランドマークのプログラムはエストに比べると値段はおよそ半分で、高額ではないという意見もある。 Charlotte Faltermayerは、フォーラムのコンセプトは「秘儀的にパッケージされた常識的な考え」だったという参加者の不満を紹介しており、キャロルは、心理学や哲学、コミュニケーション技術の教育を受けた人にとっては常識でも、そうでない人には有益な教えなのかもしれないと語った。
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「批判 批評」の例文・使い方・用例・文例
- 厳しい批判
- 彼の行動はたくさんの人からの批判を引き起こした
- 彼女は口をはさみ簡潔に批判を述べた
- 金の行方がわからなくなったとき市長は多くの批判を浴びた
- 批判はありていに受け止めよう
- 批判的な態度
- 批判的思考
- 彼女はいつも友達を利己的だと批判している
- 君はすぐに人を批判するが,人の批判を受け入れることはできない
- 君は彼を批判すべきじゃない.彼のことをよく知らないのだから
- 彼らは感情的に互いを批判した
- 雨あられと浴びせられる批判
- 他人ことを批判するには本当に確信をもっていなければならない
- 政治家は不支持者の批判に反撃した
- あなたは人を批判する前に自分の問題を片付けるべきだ
- 現実には創造することよりも批判することのほうがやさしい
- 厳しい批判が汚職政治家に浴びせられた
- 彼女は委員会を声高に批判している
- 彼の批判は見当違いだ
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