大正ロマン
大正ロマン
(大正浪漫 から転送)
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大正ロマン(たいしょうロマン)は、大正時代の趣(おもむき)を伝える思潮や文化事象を指して呼ぶ言葉。大正浪漫とも表記される。
注釈
- ^ 出典の『大正ロマン手帖 ノスタルジック&モダンの世界』では1978年10月にサントリー美術館で開催された「大正ロマン」展がこの語の初出であるとする調査結果を報告しているが(2009年版)、先行事例から1970年代に成立と改めている(2021年版)
- ^ 大正文化に見られる変態、病い、犯罪をクローズアップした「大正デカダンス」という言葉も1980年代に雑誌『芸術新潮(1982)』『幻想文学(1988)』で使用されている[4]。昭和初年のエログロナンセンスに連鎖していくとも考えられる[5]。
- ^ 『精選版 日本国語大辞典』では夢や憧れといった意味合いでロマンが使われると、「大正浪漫」「男のロマン」を例に挙げて解説している(「ロマンス」語誌)。
出典
- ^ a b 石川桂子 2021, p. 120-121.
- ^ 形部芳則『洋装の日本史』集英社インターナショナル、2022年、155-156頁。ISBN 978-4-797-68112-3。
- ^ 和田博文『三越誕生! : 帝国のデパートと近代化の夢』筑摩書房、2020年、170-183頁。ISBN 978-4-480-01688-1。
- ^ 谷川渥「「大正デカダンス」覚書」『大正イマジュリィ』第7号、大正イマジュリィ学会、2013年、9-11頁、CRID 1521136279712746240。
- ^ 上薗四郎『デカダンスの気配「デカダンスの気配を探る」』笠岡市立竹喬美術館、2017年、8頁。 NCID BB24608027。
- ^ 越懸澤 麻衣「セノオ楽譜からみる大正時代の洋楽受容」東京藝術大学音楽学部紀要. 41, p29, 2015 2019年8月21日閲覧。
- ^ 佐藤守弘 2022, p. 3.
- ^ a b “誕生から45年、愛され続ける小梅ちゃんの秘密 林 静一さん”. ロッテ (2019年10月15日). 2023年12月21日閲覧。
- ^ a b 別冊宝島編集部 編『はいからさんが通るの世界』宝島社、2017年、16頁。ISBN 978-4-800-27414-4。
- ^ 佐藤守弘 2022, p. 6.
- ^ 外舘惠子 編『「はいからさんが通る」と大和和紀ワールド』宝島社、2017年、78-79頁。ISBN 978-4-800-27620-9。
- ^ “卒業式になぜ袴?「はいからさん」からギャル系など移り変わる袴スタイルを調査”. 近畿大学 広報室 (2018年10月9日). 2023年12月19日閲覧。
- ^ a b 佐藤守弘「転生する〈大正〉 : 山田芳裕『大正野郎』における時間の混乱(アナクロニズム) (特集 マンガの中の大正)」『大正イマジュリィ』第17号、大正イマジュリィ学会、2021年、9頁、CRID 1520859835703232128。
- ^ 大正はいから同人会 編『鬼滅の刃をもっと楽しむための大正時代便覧』辰巳出版、2020年、194-197頁。ISBN 978-4-777-82544-8。
- ^ 村上敬「元号と都市のユートピア : 『サクラ大戦』の「太正」帝都 (特集 マンガの中の大正)」『大正イマジュリィ』第17号、大正イマジュリィ学会、2021年、42頁、CRID 1520015410772632192。
- ^ “「KIMONO姫」誕生秘話 -きものに恋した編集長- ~KIMONO姫 編集長 田辺真由美氏~”. きものやまと. 2023年12月23日閲覧。
- ^ “衰えぬ「鬼滅」人気 絶版本の復刊&重版導く 河出書房新社「大正ロマン手帖」が話題に”. よろず〜ニュース (2021年12月25日). 2023年12月20日閲覧。
- ^ “日清食品 どん兵衛CM // アニメーションスタジオ スタジオコロリド”. スタジオコロリド. 2024年2月23日閲覧。
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