ハーメル一行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 07:00 UTC 版)
「ハーメルンのバイオリン弾きの登場人物」の記事における「ハーメル一行」の解説
ハーメル 声:矢尾一樹/上田祐司 本作の主人公。背中に背負った「魔器」である巨大バイオリン(サイズ的にはダブルベースだがバイオリンとして使用)から奏でる魔曲で魔族を打ち倒す「辺境の勇者」で、魔界軍の本拠地である北の都を目指して旅をしている。18歳。4月13日の金曜日生まれで牡羊座。血液型は魔族B型人間B型。身長175→178cm、体重58→60kg。座右の銘は「棚からボタもち!!」。名前の由来は童話の『ハーメルンの笛吹き男』だが、「人をハメるからハーメル」とも言われている。 黒い帽子と黒装束姿の美青年で天才音楽家だが、金に汚くわがままで根性がねじ曲がった外道勇者。村人に法外な報酬を要求しており、第一話では音楽でおびき寄せた鳩をバイオリンで撲殺して丸焼きにするなど粗暴な振る舞いを見せた。ぶっきらぼうだが実は寂しがり屋で、なんだかんだで根は優しく情はある。家事全般が得意で、土鍋料理をこよなく愛する(味も好きだが、仲間と楽しく食べられるのが大きな理由)。魔曲で他人を戦わせてばかりいる卑怯者で、ギャグパートでは仲間をミサイルとして投げたり自分だけ助かろうとしていた。当初は「ケンカに弱いのでバイオリンで敵が弱っている内に倒している」とされていたが、実際は嘘。帽子に触れられるのを極端に嫌っており、無理やり脱がせようとした魔族には激昂して拳の一撃で脳天を潰した。ハープ曰く「魔性を秘めたような」美貌の持ち主で、本人曰く「ビューティフル・フェイス」。 実は魔族の頂点に君臨する大魔王ケストラーが天使と人間のハーフである聖女パンドラを騙して生ませた子供で、サイザーは双子の妹。父親の血を色濃く引いたため、生まれつき頭に角が生えていた事で迫害されており心の拠り所はパンドラのみだった。アンセムに流れ着いた頃に領主の息子だったライエルと仲良くなり、この頃は素直で明るい性格だった。14年前にパンドラが村人の裏切りでベース率いる魔界軍王にさらわれてしまい、悲しみと怒りのあまり大魔王の血に覚醒。自我を失い殺戮本能の塊と化し、自分を守っていたライエルの両親も含め、ライエル以外その場にいた村人全員を惨殺する「アンセムの悲劇」を引き起こした。ライエルには両親の仇と狙われるようになり、本人にも強いトラウマとなっているためこの事が絡むとふさぎ込んでしまう。北を目指す目的は、さらわれた母を取り戻して全ての災いを封じるためである。 当初は魔界軍に「魔界のプリンスで後継者」とされており、敵とみなされた後も何度もトラウマを突かれ魔族化を促進させられた。ライエル曰く「昔から自分を好きな女の子を泣かせて遠ざけていた」らしく、スフォルツェンド編やスコア編では寂しそうにしながらもフルートを突き放そうとした。スコア編でオルゴールの魔王化計画にかかり、フルートに魔族化した姿を見られて一時的に正気を取り戻した際は角と羽をもぎ取ろうとしたが、結局は彼女に瀕死の重傷を負わせてしまう。フルートの魔法で魔族化から回復できるようになり、ギャグパートですら魔族化することが増えた。 ギャグパートでは金儲けの為、フルートに手製の着ぐるみを着せてマリオネットで芸をさせたり、オーボウを鍋に煮込んだり、食い逃げ中にダイナマイトを口に詰めて投げたり、ライエルの恥ずかしい過去をバラしたりピアノに落書きしたりしていじめている。サイザーとは双子でそっくりな為、サイザーのコスプレでライエルをからかったりもしたが、寝ぼけたライエルにサードキスを奪われて大ショックを受けていた。ファーストキスとセカンドキスは祖父のオリンに奪われており、小説版ではフォースキスまでライエルに奪われた。これでも仲間を大切に思ってはいるのだが、中々素直になれず照れ隠しも混ざっている模様。フルートについては好きな子をいじめて気を引きたがる心理が働いているからとも。他人を弄るのは好きだが逆に弄られるのは苦手で、トロンにフルートの事が好きと指摘された時は分かりやすく動揺したり、コルネットに迫られた時は戸惑っていた。 魔曲で人々の記憶や感情を揺さぶったり、魔族を改心させることもでき、物理的な作用も可能。マリオネットバージョンは操った対象の潜在能力を限界まで引き出せるが、操られた相手は一回につき寿命が3年減り、地獄の筋肉痛に襲われるという副作用がある。愛用のバイオリンはパンドラの残した物だが、神器と対になる魔器と呼ばれる特別な品のため、製作者であるオリンにしか修理できない。オリンによって改造され、バイオリンから「ド」の音でドリル、「レ」の音でレーザー(作中では「ビームのレ」と呼ばれ、オーボウが疑問を呈する)、「ミ」の音でミサイル、「シ」の音でジェットを出せるようになる。特にジェットはシリアスパートとギャグパートとの間を繋いで一気に物語を進めることがある。なお、シリアスパートで使用してもこの機能は出ない。また、中盤以降は魔族の身体能力で戦うようになるが、最終決戦では再びバイオリンを手に取り、二人の聖女の歌声を乗せた魔曲「歓喜の歌」でケストラーの力を弱める。最後には人間としての意思で魔族の血に打ち勝ち、天使の羽を発現させてケストラーを倒し封印することに成功した。10年後のエピローグではフルートとの間に9人の子供を授かり、過激な夫婦漫才をして子供達に呆れられていた。『続ハーメルン』では働きもせずギャンブルにのめり込んで借金までしており、パチンコに明け暮れてスフォルツェンドからの仕送りを全額失ってしまうこともザラ。アニメ版では記憶喪失の状態で13年前にスタカット村に流れ着いたという設定。ギャグパートが存在しない為、寡黙で愛想がないが、不器用で心優しい性格が全面に押し出されている。幼馴染のフルートには深い思いやりを見せており、彼女が絡むと激情に駆られる一面を持つ。セミロングの原作に比べて髪は短く、黒い旅装束の衣装はフルートが村祭り用に作ったものということになっている。魔族状態時の力は原作のような圧倒ぶりはなく、サイザーも互角に戦える程だった。 魔曲に関しては、マリオネットは地獄の筋肉痛なしな上、ライエル同様に大勢の人間に効果をもたらす。それを使って、一稼ぎする光景も見られた。精霊は黒鳥を召喚。 己の出自を知らなかった為、ケストラーを倒すという原作での目標も存在せず、人間と魔族の狭間で自己のアイデンティティに苦しんだり、魔族の力で多くの人間を死なせた罪悪感に苛まれ続ける。最終的にフルートと共に人間として生きる道を選ぶが、葛藤によって心の均衡を保っている一面があり、皮肉にも完全に魔族化してしまう。パンドラの箱から解放された大魔王の魂の新たな依り代にされかけ、フルートの手でパンドラの箱に封じられた。ハーメルの眠るパンドラの箱と愛用のバイオリンはスフォルツェンド女王となったフルートに受け継がれ、後に「フルートの箱」と呼ばれるようになる。 フルート 声:横山智佐/飯塚雅弓 本作のヒロイン。スタカット村に住んでいた天涯孤独の村娘で、正義感が強く心優しいしっかり者。自称「薄幸の美少女」。15歳。7月14日生まれの蟹座。血液型は聖女A型。身長156cm。体重は内緒。スリーサイズはB79・W56・H80。座右の銘は「若いうちの苦労は買い」。特技は回復魔法。名前の由来は木管楽器のフルート。赤ん坊の時から身に着けていた十字架を「村のみんなと一緒に居られる気がするから」と肌身離さず大切にしている。 魔王を名乗るチューバの部下から村の子供を庇って襲われていたところをハーメルに救われ、感受性の豊かさからハーメルにマリオネットで操られてチューバと戦った。以降、報奨金代わりとしてハーメルの旅に同行する。パーティでは炊事などを担当し、問題児の多い一行を持ち前の根性と体当たりのツッコミで支える保母さんのような苦労人。また、母性的な本質からメンタル面でパーティの要となっている。当初は年頃の少女らしくハーメルに夢を見ていたものの、次第に呼び捨てになり巨大化した十字架で殴る「天罰の十字架」を必殺技にするようになった。当初から謎の多いハーメルは気になる存在であり、序盤でハーメルが大魔王ケストラーの息子だと知らされてショックを受けるが、彼を信じてついて行くことに。ギャグパートではパーティで一番の頑丈な体を持ち、死んでもおかしくない状況で生きていることが多い。序盤は丸太で攻撃したり、ハーメルのマリオネットで操られながら格闘したりと、パワフルな打撃で戦闘の前線を担う事が多かった。ハーメルから「ちんちくりん」「ヒロイン失格のAカップ」と言われたり、読者から「かわいくない」「ライエルの方がかわいい」と手紙が来るなど散々な扱いを受けているが、おさげの髪を下ろすとなかなかの美少女となる。 実は15年前に行方不明になったスフォルツェンド公国の王女。第一次スフォルツェンド大戦の際、実母である女王ホルンの手でやむなく放流されてスタカット村で拾われており、十字架と背中のアザを見たトロンの証言により判明した。当初はホルンに捨てられたものと誤解して拒絶するが、第二次スフォルツェンド大戦を経てホルンと和解。一時は王女としてスフォルツェンドに残ろうとしたが、ホルンの後押しでハーメルの元へ旅立った。また、赤ん坊の時ホルンから託された十字架は「パンドラの箱」の鍵となる神器であり、一時はサイザーに奪われるが後に返してもらい、再び手元に戻った。スフォルツェンド王家は代々慈母の家系であり、他人への共感と慈しみによって聖なる力を発揮する。瀕死のサイザーを救おうと王家の女性に伝わる回復魔法に目覚め、スコア編ではハーメルと喧嘩別れした後、トロンの激励で魔族化した彼と向き合い瀕死の重傷を負うものの、魔族化した彼を元に戻せるようになった。 ハーメルにマリオネットで何度も寿命を消費された上に「太くて短いぞ お前の人生」と言われてしまうが、後にスフォルツェンド王族は代々長寿であり、特に女性は「寿命を削って行使する治癒魔法」を操る関係から通常の倍近くの寿命を持つため、フルートが普通の人間としての一生分の時間を生きるには寿命消費の影響は少ない、という見方が大勢を占める。ハーメルお手製の様々な着ぐるみを着せられており、金儲けの目的で動物の格好で曲芸などをやらされたり、さらにゲーム版・劇場版ではハーメルの乗り物にされたり攻撃の手段にされるなどヒロインとは思えない自分の扱いをよく嘆いている。また、ハーメルとの過激な夫婦漫才も披露し、それを見たスフォルツェンドの面々からは「歴代一の大ボケ王女」と思われ、慈愛に満ちたホルンすらも「外で育ったのは間違いだったかしら?」と涙を流していた。コルネットと共に仲間になったばかりのオカリナをいびったこともあるが、単行本ではコルネットの単独犯に修正された。 後半からは必死で戦う仲間達の姿を見て自身の弱い心から身を引き締めるために、ホルンから貰った魔法使いの衣装を身に纏い(マントにはホルンがフルートを自慢する写真があり、縫って隠している)、髪も下ろすようになった。北の都での最終決戦ではホルンから女王の証である額の十字架を受け継ぎ、最終的にその力はケストラーを圧倒することになる。また、終盤で歌が上手いことが判明。10年後のエピローグでは女王の地位を一時放棄してハーメルと共にスタカット村に戻っており、9人もの子宝に恵まれた。相変わらずダメ人間のハーメルに苦労しており、大家族を支えている。アニメ版では「人類を救う可能性を秘めた王女」とされ、存在を魔界軍から隠そうとするホルンの意向により、法術で外界と隔絶された隠れ里のスタカット村で村人に扮した近衛兵たちに守られながら育てられ、長老レシクのことも実の祖父と信じていた。収穫祭の日に「余所者を村に入れてはならない」という村の掟を破ってスフォルツェンドの使者を助けるが、自分の育った環境がある種の虚構であったと知らされた。「人形のような人生」と悲観に駆られ、自分の運命を受け入れる暇もなくレシクたちを魔族との戦いで失ってしまう。残されたフルートはハーメル、オーボウと共に生まれ故郷のスフォルツェンドに出発することに。原作と比較するとスタイルの良い正統派美少女となっており、やや大人しく控えめな性格。良くも悪くも「普通の女の子」でしかなく、「スフォルツェンドの王女」という大きな肩書きに戸惑う一方で、何の力もなく守られているだけの自分にコンプレックスを感じている。最初の頃は朗らかな笑顔を良く見せていたが、旅の中で次第にその笑顔も翳り始めていく。 自らの手でハーメルをパンドラの箱に封印した後は母・ホルンの跡を継いで新たなスフォルツェンド女王となるが、完全に心を閉ざしてしまい、ハーメルのバイオリンを奏でながらハーメルとの想い出に浸り続ける日々を過ごす。 最終回エピローグでは旅に出なかったもう1つの世界が描かれ、その世界ではフルートはハーメルの言葉に従い、従者を助けないことにした。しかし、従者を助けようとも助けずともその運命に変化はなかった。 オーボウ 声:佐藤正治/千葉繁 ハーメルと行動を共にする、人の言葉を話すカラス。10月1日生まれの天秤座。血液型は魔族O型。身長25cm、体重2.5kg。名前の由来は木管楽器の一種であるオーボエ(「オーボウ」は、英語での正しい発音表記)。 パンドラがいた頃からのハーメルの親代わりで、心優しい好々爺。戦闘能力は皆無だが、どこかしら幼稚な感のある一行をまとめるパーティ一の常識人で年長者。主にハーメルやライエルが奏でる魔曲の詳細や、作曲された背景などを解説する。もっとも息子のように思っているはずのハーメルには、「かしこいカラスくん」として見世物にされたり、ダイナマイトを口に詰められ「オーボウ爆弾」にされて投げられたり、バニーガールの格好をさせられたりとロクな目に合わされていない。ギャグパートでは専らツッコミ担当だが、ドラマCDではハーメルのバイオリンが壊れた際の主役交代劇に加わり、時代劇の「ニヒルなオーボウ侍の冒険」をやろうとした。 その正体は、かつて「空の提督」と呼ばれた元魔界軍王No.2、妖鳳王(ホーク・キング)オーボウ。序列ではNo.2だが、その気になれば魔界軍王の長にもなれたほどの実力者。魔族でありながら戦いや殺戮を好まない「変わり者」であったらしいが、力だけならベース以上。ヴォーカルを封じたベースの冥刻屍鎖封陣をも打ち破り、怪我をした手で殴っても一撃でドラムを戦闘不能に追い込むほど。後にケストラーをして「お前さえいれば魔族は半分も要らなかった」とまで言わしめた。ケストラーの命令で聖なる者を探す任務に就くが、人間に殺されかけた時にパンドラに助けられ、パンドラを慕うようになり改心する。人間の姿を借りて現れたケストラーの正体を知りつつも、脅されて為す術なく黙認していた。最終決戦で真の姿を現し、パンドラやハーメルを救うために力を使い果たして寿命を迎えるが、パンドラに再び救われる。しかし魔力が完全に回復した訳ではないので、体を維持するにはカラスの状態でなければならないようであり、喋る事もしなくなった。しかし、「続ハーメルン」では再び喋っている。 31巻のおまけに妻のイラストが描かれており、性格は粗野でわがままな姐御肌、オーボウも頭が上がらないという設定だった。顔と翼の色、服装はオカリナに似た美人だが、心優しい性格は父親譲りの模様。アニメ版では、大魔王の力を神魔いずれにも利用させないよう守護してきた一族の出身という設定。真の姿が原作に先駆けて登場したが壮年の渋いナイスミドルという点は共通しているものの原作に比べて、多少若々しくスマートな姿であった。最終決戦ではパンドラの箱に封印されてしまう。 ライエル 声:関俊彦/辻谷耕史 ハーメルの幼馴染にして大の親友。純金製の足なしピアノを背負い、ハーメル同様音楽を武器にする魔曲使い。18歳。11月24日生まれの射手座。血液型はA型。身長173cm→176cm。体重58kg→61kg。座右の銘は「愛は地球を救う」。ハーメルとは楽器こそ違うがパンドラを師に持つ兄弟弟子でもある。特技は数千にも及ぶ人を操るマリオネット、精霊・火の鳥を使った精霊の踊り、鼻から食べたプリンを目から出すこと。子供の頃は小型のアップライトピアノを背負っていた。名前のライエルは手回しオルガンのこと。 「愛の勇者」と称して無報酬で魔物と戦っており、ハーメルとは好対照のライバルとして登場。精霊使いでもあり、特に仲が良い精霊は幼少のころ初めて出した火の鳥くん。愛用のピアノは500kgはする代物(水深100mでも弾ける完全防水仕様)で、一度倒れると自力では起き上がれず諸刃の剣になる事も。元々はアンセムという町の領主の息子で、小さい頃にいじめられていたハーメルを助けたのが出会いだが、いつの間にか逆にハーメルにいじめられるようになってしまった。なんだかんだ仲良く過ごしていたが、『アンセムの悲劇』で魔族化したハーメルに両親を殺されてしまう。それでも、ハーメルとは親友であり続けたが、「ハーメルが魔族の後継者となる目的で北の都を目指している」と勘違いしたらしく、「自分の手でハーメルを倒さなければならない」と後を追い、その最中に両親の仇であることへの憎しみも募らせ、再会時には、マリオネットで操った人々でハーメルを襲い、フルートも操って、ハーメルを殺させようとするが、フルートの涙に自分が魔界軍と同じことをしている過ちに気付き、その場は断念。以降はハーメルの旅に同行。最初はぎくしゃくしていたが、行動を共にしていくうちに、ハーメルの真意を悟って和解。魔族化した際には、ハーメルを殺してでも止めようとするようになる。なお、子供の頃パンドラによってハーメルとの友情を誓う「地獄の血判状」に(無理やり)サインさせられたが、彼と敵対した時には何も起きなかった。ピアノを背負っての旅のため実は超怪力であり、本気で怒りを爆発させた時には拳で魔族を圧倒した。 心優しく紳士的なパーティの良心だが、女性に対して免疫が無いため大量の鼻血を吹いて倒れている場面が多い。また、小学校の頃に自分に告白した女の子を鼻血まみれにし、ショックで入院・二度と笑わなくさせた「ライエルの地獄の黙示録」「ライエル地獄のハンバーガーヒル事件」「ハニーフラッシュ・噴出するわよ事件」を起こしたり、大浴場に忘れられた女子の下着を見て湯船を鼻血で染め「ベルサイ湯のバラ」と呼ばれたりした。自分の武器のはずのピアノの重みで動けなくなったり潰されたり、子供の頃の恥ずかしい昔話をハーメルにバラされたり、鼻からプリンを食べさせられたり、ピアノに落書きされたり帽子に「チンチン仮面」と書かれたり、「冬の恋人こたつ男」を名乗ったり、自分の召喚した火の鳥で燃えたりと、ギャグパートでは申し分ないくらいに動いてくれる。スフォルツェンド到着の折にハーメルのいたずらで女装させられた際、一同が唖然とするほど似合っていたためフルートそっちのけで美少女のライ子ちゃん役をやらされた。普段はハーメルにいじめられて泣かされている場面が目立つが、裏表のない誠実さや優しさ、大切な人間のために躊躇いもなく我が身を投げ出す勇気はパーティ全員に認められている。スコア編でサイザーに両親を殺した時のハーメルを「あいつはハーメルなんかじゃない、化け物だ」と複雑な心境を吐露した一方で、ハーメルが苦しんでいるのもよく分かっており幸せになって欲しいと願っている。 フィーネ山脈でサイザーに羽根を渡されると共にキスされて以来すっかり惚れ込んでしまい、妄想にふけっては鼻血による出血多量で死にかけていた。スフォルツェンド編後は北の都で落ち合う約束でスタカット村に行っていたが、サイザーの羽を介して精霊から彼女の今までの感情を伝えられ、処刑される彼女を救うために駆けつけ合流する。しかしながら、仲間に加わったサイザーはライエルを全く覚えておらずつれない態度に大ショックを受けた。サイザー加入後は彼女のワルキューレにちょっかいをかけられ危機感を持ったためか、女性への免疫ができフルート程度では全く動じなくなった。しかしサイザーに対しては過剰反応してしまい、結局は出血多量で撃沈する。少女漫画のステレオタイプのような恋愛観を持っており、サイザーに対してのアプローチも空回りばかりであった。物語中盤で合流したトロンがサイザーを許せず襲いかかった際、サイザーを庇って戦線を一時離脱する。サイザーがヴォーカルの魂に体を奪われた際には命懸けで彼女を解放し、自暴自棄で死のうとしたサイザーの頬を打って落ち着かせた事により急接近。サイザーにアプローチを仕掛けられるようになるが、やはり興奮して鼻血を吹きサイザーも血まみれになってしまう。最もシリアスの時には抱きしめたり、お姫様抱っこをする等、鼻血は出さず雰囲気を崩すような事はしない。最終的にアンセムを再興してサイザーと結婚し一人娘を授かるが、まともに子作りができるまで9年近くかかったことが後日談で語られている。 12巻のオマケにライエルのパートナーとして、ピコロという妖精の女の子を出す予定だったと記載されているが、結局ボツネタと化した。なお、この設定は続編の主人公であるシェルとそのパートナーの妖精であるピロロに引き継がれている。アニメ版では、ハーメルとの関係が逆行しており、旅芸人の一座に拾われて旅をしていた時にハーメルと再会し、彼を手伝おうと同行するが、次第にハーメルがアンセムの悲劇を起こした「三本角の魔族」という疑念を深めてゆき、第二次スフォルツェンド大戦の際にそれが証明されるという構成で(監督曰く視聴者には「普通に見ていればわかる」演出がなされていた)、魔曲でフルートにハーメルを殺させようとするエピソードが終盤に配置されている。ハーメルを許すことも倒すことも出来ぬまま、戦いは終結。その後は一座の新たな座長となった。なお、第2期オープニングの『未完成協奏曲』は最終回後のライエルがハーメルに宛てた歌である。 魔曲に関しては、召喚する精霊が白鳥に変更。マリオネットは死体すら操れる効果になっていた。 サイザー 声:佐久間レイ/緒方恵美 「空の女王」の異名を持つ魔界軍王No.3の妖鳳王(ホーク・キング)サイザーで、実はハーメルの生き別れの双子の妹。4月13日生まれの牡羊座。血液型は天使B型人間A型。身長174cm、体重は秘密。スリーサイズはB88・W54・H85。口癖は「フン」。魔界軍王の名前はロック楽器からとられており、彼女の由来は電子楽器の一種であるシンセサイザー。 赤い甲冑と返り血で赤く染まった翼を持つ堕天使で、人間には「ハーメルンの赤い魔女」の異名で恐れられる。クールな性格で殺戮をしていなければ誰もが見惚れてしまう絶世の美女。妖鳳軍と巨大戦艦ジークを率いて人間の国々を滅ぼしていた。一方で無益な殺生を嫌う戦士の誇りも見せており、人間の子供の祖父を勝手に殺した部下を斬り捨てたり、ハーメルとの対決では一対一で挑む姿を見せた。武器の大鎌は9人の戦乙女の精霊・ワルキューレを召喚する楽器のフルートにもなっている。また、フルートは天使の横笛とも呼ばれており、召喚を行う最中のサイザーは心を清める理由から裸体と化す。初期では「残虐な性格から天界を追放された」という設定だった。 赤ん坊の頃に母・パンドラの元から浚われて以来、北の都で副官のオカリナにより育てられた。読書好きの心優しい少女だったが、6歳の頃にオカリナを人質に取られて戦いを強要される。初陣で滅ぼした国・プロムナードの生き残りの母子に遭遇した際、その母親に偶然にも抱きしめられたことから母の温もりを知るが、帰還後にベースからパンドラがハーメルを選び自分を捨てたのだという嘘を吹き込まれる。ハーメルとパンドラに強い憎しみを抱き、最初は嫌がっていた虐殺も嬉々として行うようになった。水晶に封じられたパンドラと対面してからは一向に自分を見ようとしない彼女に憎しみを向けるが、次第に罪悪感を抱き始める。そして自分を利用し続けた魔族への恨みから、「パンドラの箱」で全ての魔族を差し違えてでも封印する事を画策。フルートから「パンドラの箱の鍵」を奪い、「パンドラの箱」を入手した直後に箱を開いて自身とオカリナを除く妖鳳軍の封印には成功するも、全ての魔族を封印することまでは出来ず、箱はベースに奪われてしまい粛正されそうになる。本人も死を望むがハーメル一行に助けられ、フルートの初めての回復魔法で一命を取り留めた。以降は罪を償うためにハーメルたちと共に戦うことを決意する。魔王軍時代の罪を忘れないためにも以前と同じ鎧を纏い続けるが、右胸につけていたマークは魔界軍王のマークからイニシャルの「S」に変更した。 仲間になった当初は長年憎み続けていたハーメルとギクシャクしていたが、ハーメルとパンドラの過去を知るに当たって歩み寄り始めた。不器用だが実は照れ屋な性格で、褒められることには慣れていない。ギャグパートでは、元々がシリアスキャラなので比較的大人しめだった。また、ハーメルがどこからか持ってくるコスプレ衣装を着ることが多いが、本人は魔族の間で育ったため人間の一般常識に疎く、どんなに際どい衣装を着せられても平然としている。初登場時は冗談を嫌っており仲間になった当初はボケ倒す周囲に青筋を立てていたが、本人は天然ボケである。水鳥ではないため、羽が濡れると重みで溺れてしまうので水が苦手。 ヴォーカルの殺戮に自身の軍王時代を重ね、打倒ヴォーカルに躍起になるが幾度となく敗北。最終的にはルビー剣を発動させる鍵として魂を奪われてしまう。抜け殻となった肉体は反魂の法でヴォーカルの思考を持つ戦闘兵器とされてしまい、反魂の本体であるヴォーカルの寿命が尽きた影響で自身の身体も崩壊していくが、ライエルが魂を奪還したことで自我を取り戻し、身体の欠けた部分はオカリナの最後の力で復活する。操られていたとはいえ、再び大量殺戮を行ったこととオカリナの死を招いた自責の念から自暴自棄になり死のうとするが、ライエルによって落ち着きを取り戻し、自ら生きるという選択肢を選ぶ。以降、ライエルを恋愛対象として強く意識するようになった。ライエルに対しては仲間になった頃にはつれない態度に見えたが、スコアを出る頃になると両親を殺されてもハーメルを信じる様子に好意的な表情を見せたり、トロンの剣から自分を庇う彼に傷の手当とはいえ唇に長いキスをする等、ヴォーカルと戦う前からも惹かれ始めている描写もあり、作者自身も一番好きになった異性に取るような、どう接して良いのか分からない態度を取っている等とコメントをしている。 北の都の最終決戦ではオル・ゴールに囚われた亡者たちの霊魂を解き放ち、同盟国の人間に「ハーメルンの赤い魔女」から「赤い羽根の天使」と呼ばれるようになる。最終決戦後はライエルと結ばれ、彼との間に授かった一人娘にオカリナと名付けた。アニメ版では、赤ん坊の頃ではなく、幼児の頃に魔族に攫われている。髪型も原作ではストレートヘアーだが、アニメ版ではカールがかかった髪形。ハーメルとの戦いにおいては、魔族化したハーメルとも互角の戦いを展開した。復活したパンドラに抱きしめられて自分が愛されていたと知り、「親子で仲良く暮らそう」と告げるパンドラの願い通りに父が封じられた箱を開いてしまう。最終的にパンドラもハーメルもオカリナも失って独りどこかに旅立つが、全ての執着を失った為、羽根は純白に戻っていた。ライエルには復讐者同士のシンパシーを抱きながらも彼との恋愛が描かれることはなかった。 トロン・ボーン 声:坂本千夏/小島朋子 魔界軍王に滅ぼされたスフォルツェンドの騎士国ダル・セーニョの若き王子。10歳。5月6日生まれの牡牛座。血液型はB型。身長140cm、体重45kg。一人称は「俺」だが「僕」を使うこともあり、アニメ版では「オイラ」を使ったこともあった。名前の由来は金管楽器の一種であるトロンボーン。 誇り高い剣士だった両親の犠牲でダル・セーニョを脱出し、仇を討って王国を再興させようとたった1人で北の都を目指していた時にハーメル達と出会う。自分も両親のような立派な騎士になりたいと願っているが、実は泣き虫で臆病な性格。フルートには母親を重ねて実の姉のように懐いており、初登場時には妃にしようとしてハーメルを動揺させていた。 初登場時は高飛車で生意気な性格で、国は滅びているのにどこからともなく大金を出し、貧しい食生活にあえぐハーメルらに見せびらかしていた。最初は魔物と戦うのを怖がっていたが、次第に誇り高い剣士として自ら戦うようになるまでに成長する。父親と母親から受け継いだ剣が武器で、特技は父親譲りの獅子奮迅斬(シーザー・スラッシュ)だが、感情が高ぶらないと使うことができなかった。 第一次スフォルツェンド大戦の後は1人自分の祖国に帰り、しばらくしてからハーメルと喧嘩別れし気絶した状態で動物に狙われたフルートを助け、一行に合流する事になる。祖国で亡き両親の形見である剣を受け継ぎ、父の双剣に母の剣、そして自分の剣の計4本を持つようになった。その際、自分の国を滅ぼした魔界軍王の一人であるサイザーが仲間になっていることに激怒し、一度は仲間割れをしてしまう。だが、サイザーが自分の身を犠牲にしてでも仲間のために鎌を振るう姿を目の当たりにし、やがて和解し共に戦うことを選んだ。 ギャグパートでは妙にませている性格からか、エロ話に話を持って行ったり、王子としての横柄な態度で偉そうに振る舞っている。また、ハーメルと共に女風呂を覗きに行ったりなど悪事を働くことが多い。魔族に襲われた時には電柱に化けてやり過ごそうとしていた。出てきた瞬間に魔族を罵ったりする場面もある。 物語の中盤では操られた父親の亡骸と戦わさせられた末に勝利し、一回り成長した。以降は自ら魔族と戦うことが多くなり、最終決戦では両親の仇であるギータと一騎討ちをする。一度は敗北しかけるが、絶望する北の都の人々に小さい体で魔族に立ち向かう剣士の誇りを見せて希望を取り戻させると共に、ギータに勝利。最終話で描かれる10年後の世界では、北の都の人々と共にダル・セーニョを再建して若き王となった。真人間となったコルネットと結婚し、年に一度発作で魔族に変身する彼女を倒している。アニメ版ではハーメルが父の命を奪ったと思い、仇を討とうとしていたが、次第に考えを改めていく。コルネットの心を開いてからは、コルネットと共に行動するようになる。エピローグではダル・セーニョを再建し、王妃となったコルネットと一緒に成長した姿で登場している。ほとんどのメンバーが陰鬱な描かれ方をされていった中、未来を信じて行動を起こすと一線を画した人物として描かれた。 パンドラ 声:みうらうらら ハーメルとサイザーの母で、水晶に封印され北の都に安置されている。1月17日生まれの山羊座。血液型はAB型。身長163cm、体重は秘密。スリーサイズはB85・W57・H85。なお、名前の直接の由来はギリシャ神話のパンドーラーではなく、ウクライナの民俗楽器バンドゥーラの方とされている。 ハーメルが愛用するバイオリンの元々の持ち主。あらゆる楽器を使いこなす魔曲使いで、ハーメルとライエルの音楽の師匠でもある。父親が天使で母親が人間だが、31巻のオーボウの回想で「おじいちゃんから先祖に天使がいたという話を聞いた」と語っていることから、母方の先祖にも天使がいたようである。 魔族にハーメルとサイザーを人質に取られ自分と同じ名前を冠した「パンドラの箱」を開けてしまい、ケストラーを完全復活させてしまった。過去に傷ついたオーボウを救ったりと慈愛に満ちた聖女のような人物で、人々から慕われる存在だった。しかし、人間に化けたケストラーとの間に角の生えたハーメルと羽の生えたサイザーを作り、サイザーをさらわれハーメルだけが残されたことで「悪魔を産んだ魔女」と呼ばれて迫害されるようになってしまう。アンセムに落ち着くまではあちこちを転々としており、ハーメルが人間を憎んで魔族とならないように人を信じる心を諭していたのだが、人を信じようとするそばから発作的に人間不信になるかなりひねくれた性格になってしまった。ライエルには毒を盛ったり、イフリートと契約して地獄の血判状を押させたりしていた。一方で自分を利用した夫・ケストラーを今でも愛しているらしく、複雑な感情を持つ。『めぞん一刻』に登場するPIYOPIYOエプロンを身に着けている時がある。 戦闘方法はバイオリンによる魔曲の演奏で、ハーメル同様物理攻撃を加えたり、戦乙女に扮した自身の分身を作って戦う。14年前に魔族に襲われたアンセムの村人を助けようと、一瞬で冥法軍の兵士を浄化するなどで一時はベースすらも圧倒したが、村人の裏切りで敗北。ベースの氷縛結界で水晶に封印され、北の都に連れ去られてしまう。アニメ版では、力と記憶を失って人間として生きていたケストラーと出会い、夫婦となったが、ある事件に際し、「パンドラの箱」を開けて彼の力を復活させてしまう。その後、大魔王として覚醒した彼の姿に怯え、封印した(彼自身も望んだことだった)が、それを後悔し、心の片隅で彼の復活を望むが、ケストラーを恐怖してしまったことで箱を開ける資格を失ってしまっていた。スラーにおいて、水晶から復活した後、サイザーに箱を開けるように頼み、直後に塵となって消滅した。原作同様に家族を愛してはいるが、我が子より、夫への愛のほうが強くなっている。 オカリナ 声:柊美冬 魔界軍王No.3妖鳳王サイザーの忠実な副官で、右目に傷のある白いカラスの姿をしている。8月9日生まれの獅子座。血液型は魔族O型。身長162cm、体重は内緒。スリーサイズはB86・W55・H85。特技は鳳凰千破竜巻。主な任務は偵察。名前の由来は気鳴楽器の一種オカリナ。オカリナはイタリア語で「小さなガチョウ」という意味がある。 サイザーの危機を前に、真の姿であるビキニアーマー(前掛けと尻尾付き)の凛とした女性(ハーメル曰く「ムチムチのねーちゃん」)に戻ってハーメルに助けを求め、以降カラスの状態には戻っていない。また、翼が生えているが水鳥ではないのでサイザー同様水は苦手。サイザーが仲間になると同時にパーティーに加入した。 実はオーボウの娘で、魔族らしくない心優しさは父親譲り。ベースの命令でさらわれたばかりの赤ん坊のサイザーを育てていく内に情が移り、親代わり兼友達として大切にしていた。サイザーがパンドラに捨てられた訳ではないと知っていたが、他の軍王に脅されて真実を告げられず、サイザーが苦しんでいるのは自分のせいだと思っている。後の戦いで寿命が訪れたサイザーを救うために魔力を使い果たし、寿命によりこの世を去った。エピローグでは、ライエルとサイザーの間に生まれた娘がオカリナと名付けられている(生まれ変わりかは不明)。温泉に浸かる女性陣を覗こうとしたハーメルとトロンの回想に裸の姿で登場、その死を惜しまれた。 第25巻以降、第35巻を除いた全てのあらすじページに天使の輪を付けた状態で登場する。実は途中まで作者が性別を決めかねていて、男性になった場合はライエルとはサイザーをめぐる恋のライバル関係になる予定だった。そのため、初期は男勝りでぶっきらぼうな口調だったが、後に一人称は「私」の敬語調に安定した。『続ハーメルン』のおまけ漫画『冥界プリンスリュートくん』では、冥界でリュートと良い雰囲気になっていた。アニメ版では大魔王の力を神魔両方に利用されないよう守る一族の出身。原作のようなサイザーとの家族の絆ではなかったものの絆があることには変わりなかった。最終回で父・オーボウと共に封印されてしまう。 ワルキューレ サイザーの天使の横笛で召喚される精霊で、ワーグナーの「ニーベルングの指輪」に登場する9人のワルキューレを指す。甲冑の肩当てに1〜9の番号が書かれている。 サイザーの命令次第で姿を変えることもでき、初登場時は全員がサイザーと同じ姿をしていた。サイザーの気分次第で性格が変わり、戦闘時は槍で敵を貫く冷徹な戦士だが、サイザーの機嫌が良い状態だと女子高生風の軽薄な性格になり、ライエルとサイザーをからかっていた。 サイザーの身を守る甲冑は最も信頼する9番目のワルキューレ・ブリュンヒルデが変身したもので、傷ついたり壊れる度に修復される。ヴォーカル戦でブリュンヒルデが命を落とした後は、4番目のシュウェルトライテが甲冑となった。 サイザーへの忠誠心は本物で悲惨な環境に身を置くサイザーの助けを精霊を通じて求めていた。アニメ版では台詞なしで個性も描写されなかった。 ワルキューレ一覧ゲルヒルデ(ボーイッシュ風でポニーテール。9姉妹の長女で行動力があるリーダー格) ヘルムウィーゲ(ツートンカラーの髪を前髪を残して逆立てている。はにかみ屋でお調子者) ワルトラウテ(ショートカットに大きな目。元気で明るく、好奇心旺盛なはりきり屋) シュウェルトライテ(長い巻き髪と切れ長の瞳の中性的な女性。大人っぽい所があり、やや背伸びしたがり) オルトリンデ(ロングヘアを逆立てた女性。静かでクールな所がある知的なタイプ) ジークルーネ(ツートンカラーのショートカットを中央で分けている。元気であっけらかんとしている。ワルトラワテと仲が良い) グリムゲルデ(白いロングヘアに褐色の肌。大人しくて気が弱いが頑張り屋) ロスワイセ(右端の髪を三つ編みにしている。素直で引っ込み思案、照れ屋でマイペース。ゲルヒルデに可愛がられている) ブリュンヒルデ(上に向いた三つ編み二つをリボンで括っている。大人しく無表情で感情をあまり出さず、何を考えているか分からない)
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