スフォルツェンド公国
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「ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜」の記事における「スフォルツェンド公国」の解説
世界が魔族の脅威と支配にさらされていた時代、それに対し最後まで抵抗を続けた国々の1つ。その中でも自国および周辺国において最も住人たちの平和を保ち勢力を維持し続けた事から、当時において「人類の守護国」と称された。最終的には魔王ケストラーと戦う勇者ハーメル一行の最大の支援国となり、公私にわたってその活動を支持し続けた。また、その当時の姫君が勇者一行の一員でもあった。
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スフォルツェンド公国
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「ハーメルンのバイオリン弾きの登場人物」の記事における「スフォルツェンド公国」の解説
絶大な法力で何度も魔族を撃退している魔法王国で平和と豊かさを保っており「人類の砦」と呼ばれる。領土全体が城壁で囲まれ、10万とも称される魔法兵団を率いており、その守りは固い。 スフォルツェンド王家は聖女の血筋を引いているためか、王位継承権は女性優先。王家の女性は慈母としての癒しの魔法が使え、助けたい相手の感情が流れ込むと同時に共感と慈愛を動力に魔法を発動させる。王家の男性は高い法力を持ち、大神官など高位の役職について女王を助ける。現在は女王ホルンが国を治め、クラーリィ率いる魔法兵団によって守られている。なお、スフォルツェンドの血族は200年という永い時を生きることができ、この長命は癒しの力に関連している。 ホルン 声:島本須美(ドラマCD・テレビアニメ) スフォルツェンド公国の女王にしてフルートとリュートの母。12月24日生まれの山羊座。血液型は聖女A型。身長170cm、体重は秘密。スリーサイズはB87・W56・H86。名前の由来は金管楽器の一種であるホルン。 「人類の女王」とも呼ばれ、人を愛し慈しむ聖母のような人物。聡明で誇り高い女王だが、人懐っこくて親しみやすく他人が困っているのを放っておけない性格。 スフォルツェンド王族の血族は代々超長寿であり、特に女系は他人の傷や病気を治癒できる「癒しの力」を併せ持つが、その力は自身の寿命と引き換えの諸刃の剣で、15年前の第一次スフォルツェンド大戦以降は力を酷使し続けたためにその余命は幾ばくも残されていない。本来は50歳ほどだが、2児の母とは見えないほどに若々しい姿はその血筋のため。 第一次スフォルツェンド大戦で息子リュートを失い、娘フルートを手放したことで心を痛めていた。再会したフルートと和解を果たした後はフルートを旅へと送り出し、以後水晶玉で連絡を取り合っている。その際、フルートに手作りのプレゼントを贈って親バカっぷりを発揮したり、「暴れフルート牛祭り」や「フルートなまはげ祭り」といった意味不明な祭りを開くなど娘の前では元気に振る舞っていたが、その陰では頻繁に吐血し倒れていた。スコア編では瀕死となったフルートを癒やしてハーメルに託すが、その代償で伏せりがちになる。終盤ではめっきり老け込み、立つこともままならない状態にまで陥ってしまった。 本来なら少ない余生をフルートと共に過ごすこともできたが、それをせずに最後まで魔族と戦う道を選んだ。最終決戦直前には危篤状態となり、医師団には「生きているのが奇跡的」とまで言われるが、最終決戦の際には体を押して立ち上がる。時空を開いて世界各国と北の都を繋ぐことが出来る最大高等魔法「時空転送神聖門(ゴット・ブレス・ゲート)」を発現させ、魔族と人間の最終決戦を導いた。しかしその大魔法が致命的となり、かつての若々しい笑顔でフルートを決戦に送り出しながら大往生を遂げた。その後は崩壊を迎えたリュートの傍らに霊として出現し、リュートと共にフルートに癒しの魔法をかけながら消えていった。アニメ版ではリュートを失った後、法力による結界で守らせてスフォルツェンドの臣下を集めたスタカット村に幼いフルートを預け、以来笑わなくなったとされる。癒しの力は強大な法力に変更されており、人々からは尊敬を集めると共に、その厳しさで畏怖されている。最終回ではリュートが無事帰還、心に闇を抱えて女王となったフルートが成人したエピローグでは、平和を取り戻した世界に笑みを零す姿が描かれている。 クラーリィ・ネッド 声:子安武人/真殿光昭 スフォルツェンド魔法兵団を束ねる隊長で、階級は大神官。21歳。6月27日生まれの蟹座。血液型はO型。身長182cm、体重65kg。名前の由来は木管楽器の一種であるクラリネット。 当初はハーメルたちを見下していたが、第二次スフォルツェンド大戦を通じて彼らを認めるようになる。普段はホルンの護衛をしており、危機が迫った時には使者として移動魔法でハーメル一行の元へ行ったりする。美しく慈愛に満ちたホルンに憧れており、日々ホルンに似ていくフルートに密かに惹かれているらしい。 唯一の肉親である妹のコルネットを「コルリン」と呼んで溺愛する徹底したシスコン。幼い頃にホルンとリュートに助けられた思い出があり、スフォルツェンドを守るために魔法兵団に入団した。ハーメルとは顔を合わせる度にいがみ合う犬猿の仲だが、何だかんだで認め合っている模様。ハーメルには初対面でタレ目で金髪なのをホモと決めつけられ、「ホモでシスコンでその上女王コン」と言われて変態扱いされており、読者からは「王子コンで王女コン」とも思われている。 使用する大魔法は大量の敵を焼き尽くす「天輪」と、パンドラの箱同様に敵を封印できる「地界」、魔族の呪法を封じる「聖六芒女神陣(ホーリー・グランド)」。大神官の証であるイヤリングには自身の10年分の法力を封じ込めており、相当な威力を持った爆弾として使用できる。 最終決戦では魔法兵団を引き連れ参戦。自らも戦いに参加する。ベースと戦うことになるが、圧倒的な魔力の前に敗北しかける。ベースに操られていたリュートの意識が戻ったことでベースを倒せたものの、四肢を失う重症を負ったため戦線離脱する。最終話のエピローグでは、失った四肢をオリン作の義手と義足で補い独身を貫いていた。『続ハーメルンのバイオリン弾き』では実質的な主人公。ハーメルが大魔王となった夢の世界に記憶を保ったまま囚われるが、ホルンとリュートが生存しフルートからは好意を寄せられるというある種理想的な世界に心を折られかけた。フルートに変身し身代わりとして魔族の人質になるが、ハーメルから求婚される羽目に。アニメ版では、女王コンとシスコンぶりはカット。ハーメル一行を見下すことはなく、第二次スフォルツェンド大戦の際にはライエルにも協力を仰いだ。トロンのことも様付けで呼ぶと目上への態度を弁えている。 コル・ネッド 声:西村ちなみ 愛称はコルネット。クラーリィの実妹で唯一の肉親(異母兄妹)。13歳。3月3日生まれの魚座。血液型はAB型。身長153cm、体重は秘密。スリーサイズはB78・W54・H79。名前の由来は金管楽器の一種であるコルネット。語尾は「でーすわ」。 魔闘家(まとうか)という魔法・法力を使う武闘家でいずれもレベルの高い実力の持ち主。特技は法力を使った接近戦。外見は可愛らしいが、その実性格は破綻しており思い込みが激しく超自己中心的。クラーリィには猫を被っているが、彼に近づく女性には魔法で嫌がらせをする過激なブラコン。魔法少女を名乗っており、花や可愛いものが好き。 フルートの魔法の指導員としてハーメル一行に合流するが、真の目的はフルートを抹殺して一目惚れしたハーメルとくっつくこと。特訓を建前にしたイビリの末にフルートが回復魔法に目覚めたため御役御免となり、クラーリィと共にスフォルツェンドに戻るが、ハーメルを諦めきれず黒魔術に手を出し始める。最終的には黒魔術を使用中の事故で魔族化してしまい、ギャグパート史上最大の敵となる。一時はスフォルツェンド城内で暴走してホルンを人質に取るが、クラーリィとの死闘の末に敗北し魔気が消滅。魔族化以前の生来の邪心も消え、清らかな心を持つ完全な真人間になる。しかし、その後もちょっとした拍子に体が魔族化しており、その姿で救援に駆けつけたりもしていた。その力は絶大で、あのヴォーカルすらも唖然とさせ、大魔王と化したギータを倒すほどの破壊力を持った「聖母殺人伝説(ジェノサイド・エクストリーム)」を放つ。 10年後のエピローグではなぜかトロンと結婚しており、ダル・セーニョで王妃として暮らしている。10年後も変わらず心優しい性格のままだが年に一度の発作で魔族化してしまい、その度トロンがシーザースラッシュで倒して元に戻しているようである。 『続ハーメルンのバイオリン弾き』では、トロンと接近していく様子が描かれる。夢の世界でも元の世界の記憶を保っており、魔族化した姿の着ぐるみを着て元の世界に戻るために活動する。アニメ版では完全なシリアスキャラクター。第一次スフォルツェンド大戦では赤ん坊の姿で描かれていることから、年齢も15歳に変更され、クラーリィとは異母兄妹ではない。 ハーメルへの恋心は描かれず、フルートへの敵意は自分たち兄妹の祖父レシクに守られて、「普通の女の子」として何も知らずに育ったことへの嫉妬に変更されたが最終的にはフルートへの憎悪を氷解する。 トロンに心を開いてからは彼とコンビを組むことが多くなり、戦いが終わった後は彼と結ばれ、ダルセーニョの王妃となった。これらの描写を原作者が気に入ったため、原作でもトロンと結ばれた。 パーカス 声:梅津秀行/植村達雄 スフォルツェンド王家に仕える執事で、昔からホルンに仕えており事実上彼女の補佐役である。執事という肩書きにもかかわらず、ホルンに代わって作戦指令を行なったりなど高い権威の持ち主。名前の由来は打楽器を指すパーカッション。 片目に眼鏡をつけ、髭を生やしている。前線に立ってドラムを足止めする結界を張ったり。列国に秘密裏に送り込まれた実力派魔族を倒せるだけの法力を持っており、実力は高い。 フルートを王女として保護するため、ハーメルたちを胡散臭がって邪険にし何度も遠ざけようとしていたが、それも彼なりに王国と残りの寿命が残りわずかのホルンのための幸せな余生を味わってほしい事であった。常にホルンの傍らに待機しており、彼女の最期を看取ったのも彼であった。 初登場時はかなりの悪人面をしており、嫌味な言動も相まって読者からは魔族のスパイと思われていた。カツラを着用しているらしく、ギャグパートで何度か外れている。アニメ版では、スラーへ行くための転送器の欠けた部分を自身の魔力で補い、トロンとコルネット(本来ならクラーリィ1人で行くはずだった)をスラーに向かわせることに成功するが自身は破損の代わりになった代償で白髪と化す。 スフォルツェンド聖十字軍王家親衛隊 クラーリィの部下で、スフォルツェンドの中でも最も強力な魔力を持つと言われるエリートの実力者達。親衛隊長はサックス。 元々はクラーリィと同じくリュートを慕っていた子供たちで、魔族に囚われたリュートを解放すべく戦いの道を選んだ。最終決戦でベースと戦うが、女性隊員のマリーとティンを除き全員戦死。マリーとティンはクラーリィに好意を抱いていたが、エピローグでは諦めてそれぞれ別の男性と結婚した模様。 リュート 声:宮田始典 スフォルツェンドの第一王子で大神官だったフルートの兄。2月14日生まれの水瓶座。血液型は聖者A型。身長177cm、体重60kg。名前の由来は撥弦楽器の一種であるリュート。 魔族をたった一人で殲滅する甚大な法力の持ち主で、人々からは「人類の守護神」、魔族からは恐れを込めて「スフォルツェンドの魔人」と呼ばれていた。長子だが、スフォルツェンドは女王国家のため、第二王位継承者となっている。鬼神のような戦い方とは裏腹に心優しく天真爛漫な性格で、子供達や動物達にも愛されていたが、超の付くマイペースで限度を知らない天然な性格のため無邪気に魔法を使っては周囲に甚大な被害が出ることもあった。フルートの名付け親は彼。 15年前のスフォルツェンドの大戦の際、軍王を含む相当数の魔族を倒しベースをクビのみにするほど善戦したが、ベースの奸計にかかり死亡。そしてその血は魔族の聖杯とされた後、残された体は反魂の法によりベースの傀儡となってしまった。しかし、魂を抜かれ魔界軍王の一部となった後も、母国スフォルツェンドや、母ホルン、妹フルートのことを想う描写も存在し、時にはベースの意に反して勝手に術を展開しハーメル達を救ったこともあった。 攻撃は法術をこめた格闘戦が主体だが、魔族の消滅にメキドの炎による「聖魔炎滅(ジャスティス)」を使用したことがある。また、古代魔法を操ることができ、使ってきた魔法は「餓哭喰嚙嚥魂(ブラッディ・デスイーター)」、「氷縛結界」、「地獄の餓鬼魂」。ベースに操られていた時も「餓哭喰嚙嚥魂」と「氷縛結界」は使っている。北の都の最終決戦の際、ベースによる呪縛を解かれ、ベースを滅ぼした。しかし、長い間魔族に関わり過ぎたため、フルートに癒しの魔法を唱えながらこの世から去った。 単行本のおまけ漫画「冥界プリンスリュートくん」では、死後の世界でマイペースぶりを遺憾なく発揮している。アニメ版では死亡しておらず、生きた状態のままベースの魔法により操られていた。最終決戦で母・ホルンの手で正気を取り戻し、王位継承権を妹・フルートに移譲する。 チェンバレン15世 フルートやリュートの父にして、スフォルツェンドの国王。本名はヘルベルト・フォン・スフォルツエンドュウル・レイヴィグル・チェンバレン15世。 15年前の大戦の時にはフルートを守って戦うが、6.5秒という世界最速のスピードで敗北。フルートに顔すら見せていないので、顔は覚えられておらず存在感が無い。(幽霊として登場したのだが、スタカット村の飲兵衛の孫六と勘違いされていた)だが、元々王族の中でも法力が強い人物だったらしく、何度も魔族をスフォルツェンドから追いやった人物でもある。若い頃は美形だったらしい。雷型の魔法が得意だった。 名前の由来は撥弦楽器または鍵盤楽器の一種であるチェンバロ。 クラーリィの父 クラーリィとコルネットの父親。魔法兵団に所属していた。本名不明。 第一次スフォルツェンド大戦で妻を喪い、自身も重傷を負うが、ホルンの力で一命を取り留める。この事もあって、スフォルツェンドとホルンを守る決意を改にし、息子のクラーリィにも大きな影響を与えた。現在は故人となっており、死因も語られていない。 クラーリィの母 クラーリィの母親。本名不明。 第一次スフォルツェンド大戦で死亡し、泣きじゃくるクラーリィを尻目に、亡骸はドラムにゴミ扱いされた。 劇中では描かれなかったが、夫は大戦後、後妻との間に第二子のコルネットを儲けるが、その後妻も亡くなる。
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