ライエルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 労働 > 職業 > 地質学者 > ライエルの意味・解説 

ライエル【Charles Lyell】

読み方:らいえる

[1797〜1875]英国地質学者。「地質学原理」を著し、J=ハットン学説を「斉一説」として発展させて提唱し地質学会やダーウィン影響与えた


ライエル

名前 Lyell; Lyall; Lyele; Reyher

チャールズ・ライエル

(ライエル から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/12 05:50 UTC 版)

チャールズ・ライエル
生誕 1797年11月14日
スコットランド
死没 (1875-02-22) 1875年2月22日(77歳没)
研究分野 地質学
研究機関 キングス・カレッジ・ロンドン
出身校 オクスフォード大学
主な業績 斉一説
主な受賞歴 ロイヤル・メダル(1834年)
コプリ・メダル(1858年)
ウォラストン・メダル(1866年)
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示
地質学原理英語版』の口絵

初代准男爵、サー・チャールズ・ライエル(Sir Charles Lyell, 1st Baronet、1797年11月14日 - 1875年2月22日)は、スコットランド出身の地質学者、法律家。『地質学原理英語版』の著者として知られ、近代的地質学の基礎となる斉一説を広めた人物。チャールズ・ダーウィンの友人でもあり、彼の自然淘汰説の着想にも影響を与えた。

人物・生涯

1797年スコットランドアンガス、Kinnordy で、10人兄弟の長男として生まれた。ライエルの父(同じく"チャールズ"という名である)は、植物学をたしなんでおり、幼きライエルに最初に自然の研究というものを示してみせた。ライエルは少年期をイングランドニューフォレスト (New Forest) のバートリー・ロッジ英語版(Bartley Lodge) で過ごし、自然界に対して大いに興味を抱くことになった。

オクスフォード大学エクセター・カレッジ(Exeter College)に通い、地質学と出会い、ウィリアム・バックランドの指導のもと、熱心に打ち込んだ。

1816年に卒業し、法律へと仕事を変えたものの、地質学との "二足のわらじ" を履くことになった。1822年にライエルの最初の論文 On a Recent Formation of Freshwater Limestone in Forfarshire を発表。結局、1827年ごろには法律の仕事には見切りをつけ、地質学のキャリアの長い道のりへと足を踏み出したのであった。1826年王立協会フェロー選出。

1830年にロンドンのキングズ・カレッジで地質学の教授の職に就いた。

1830年 - 1833年、『地質学原理英語版Principles of Geology の初版(3巻、計約1200ページの大著)を出版した[1]。これはライエルの最初の出版物であると同時に最も知られた出版物でもあり、ライエルの地質学理論家としての地位を確立したものである。ライエルは、地質学とは迷信を排除して、大自然の中で起きた変化を研究する科学であると宣言している[2]

この『地質学原理』が、「斉一説」 uniformitarianism の学説、すなわち、その数十年前にジェームズ・ハットンによって提唱されていたアイディアを、広く世に知らしめることにつながったのである。

1840年代、ライエルはアメリカ合衆国カナダへと旅した。この体験が彼の有名な、"旅行と地質学" 本、を生むことになった(1845年Travels in North America と1849年以降の A Second Visit to the United States である)。

1875年に他界。ウェストミンスター寺院に埋葬された。

火星にあるライエルクレーターの名は、チャールズ・ライエルへの尊敬の念を込めてつけられたものである。また、カナダノバスコシア州で発見された化石爬虫類ヒロノムスの種小名 lyelli(リュエリまたはライエリ)も彼にちなむ名である。命名者は、友人であったカナダの地質学者ジョン・ウィリアム・ドーソン英語版 (John William Dawson)。

受賞歴

脚注

出典

  1. ^ 庄子大亮『大洪水が神話になるとき』河出書房新社、2017年、22頁。ISBN 978-4-309-62508-9 
  2. ^ 大久保雅弘著『地球の歴史を読みとく -ライエル「地質学原理」抄訳-』古今書院 2005年 10ページ

参考文献

  • ライエル 『地球の歴史を読みとく : ライエル「地質学原理」抄訳』 大久保雅弘編、古今書院、2005年。ISBN 4-7722-5100-6
  • ライエル 『ライエル地質学原理 上』 J. A. シコード編、河内洋佑訳、朝倉書店〈科学史ライブラリー〉、2006年。ISBN 4-254-10587-8
  • ライエル 『ライエル地質学原理 下』 J. A. シコード編、河内洋佑訳、朝倉書店〈科学史ライブラリー〉、2007年。ISBN 978-4-254-10588-9

関連項目

外部リンク


ライエル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/09 09:32 UTC 版)

ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜」の記事における「ライエル」の解説

黄金ピアノを操る魔曲使い自称通称は「愛の勇者」。ハーメルとは幼馴染親友同士で、今は義兄弟でもある。女性への凄まじい免疫皆無ウルトラ初心)は何とか緩和されたものの、さすがにそれを上回る夫婦生活への免疫持ち合わせておらず、十年かけた命がけ夫婦生活念願第一子授かる

※この「ライエル」の解説は、「ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜」の解説の一部です。
「ライエル」を含む「ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜」の記事については、「ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ライエル」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



ライエルと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ライエル」の関連用語

ライエルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ライエルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのチャールズ・ライエル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜 (改訂履歴)、英雄の娘として生まれ変わった英雄は再び英雄を目指す (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS