ライエル&サイザー一家
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「ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜」の記事における「ライエル&サイザー一家」の解説
敵対していた頃の出会いがきっかけで惹かれ合い、かなりシリアスな恋愛事情を繰り広げ戦争終了で互いの想いを分かり合った二人は、復興したライエルの故郷で暮らしている。家族構成は夫婦と一人娘。そして同居するパンドラとオリン。 第一巻でグレートの「俺のおじさんとおばさん」として一コマだけ登場。また夫婦生活の様子が4巻描き下ろしのおまけ漫画で披露され、最終巻で本格的に登場した。 ライエル 黄金のピアノを操る魔曲使い。自称・通称は「愛の勇者」。ハーメルとは幼馴染の親友同士で、今は義兄弟でもある。女性への凄まじい免疫皆無(ウルトラ初心)は何とか緩和されたものの、さすがにそれを上回る夫婦生活への免疫は持ち合わせておらず、十年かけた命がけの夫婦生活で念願の第一子を授かる。 現在、第二子に挑戦をしているものの、病院に担ぎ込まれては入退院を繰り返している。 サイザー 「赤い天使」と呼ばれるハーメルの双子の妹。大鎌と合わさった笛の魔曲使い(この兄妹は武器がとにかく大きい)。魔族関連や戦闘に関しては実にシビアなのだが、それ以外は究極の世間知らずで一般常識にとにかく疎い天然娘。 以前、仲直りをしたばかりの兄が冗談で彼女にコスプレをさせライエルをからかったのだが、本人はそれをまじめに受け取り、気に入ってしまった。今では夜に雰囲気を出すためにコスプレ(夜の雌豹など)をしては夫を殺しかけている。 長らく本人が望んでいた実母と祖父の同居生活は、結局のところ被害妄想の実母と血縁の縛りなどまったく気にしないエロジジイの祖父という二人の介護の果てに、気苦労を溜め込みすぎて介護疲労による燃え尽き症候群を起こし、結果として実母を老人ホーム(とは名ばかりの閉鎖病棟施設)に送り、祖父を崖下に突き落とすという壮絶なオチで結末している。普段は男口調だが、身内の顛末を語る場面では女らしい口調も混ざる。 オカリナ 現在十歳とちょっとになる二人の娘。母親似で背中に曽祖父から遺伝する天使の翼を持っている。天使の血の為か成長が早く、魔曲の才に優れ、連載前の外伝(単行本5巻所収)ではフルート達の前で自身が生み出したワルキューレを披露。才能とは反比例して人見知りが激しく、外伝に登場した際には母親の後ろに隠れ、母親に促されて挨拶や魔曲の披露をしていた。 後に住んでいた町が「妖精の国」の襲撃を受け、その際には母より大鎌を受け継ぎ何とか撃退はしたものの、残党を深追いして、そのまま消息不明となる。 オカリナ(先代) 大戦の際に北の地で亡くなったオーボウの娘。父オーボウがパンドラの元に身を寄せていたのに対し、北の都に残っていた為軍王達からサイザーの世話を命じられていた。育て親であると同時に姉であり、大切な心の友であった彼女を偲び、サイザーは生まれてきた娘の名前に彼女の名をつける。魔力のセーブ体は父と反対の白いカラス(両親とも黒い羽)。 パンドラ ハーメル及びサイザーの母。ハーメルが使用している特大ヴァイオリンの元々の所有者で、あらゆる楽器を使いこなす凄腕の魔曲使いにしてハーメルとライエルの師匠。 かつては人を疑うことを知らず、心が清らかで心優しい性格であったが、ろくでなしで人でなしの夫のせいで苦労を重ね過ぎた為人間不信の捻くれた性格となり、子供達を愛する気持ちは失わないのだが、その為に息子の友人に解毒剤と引き換えに友情の血判を強制するなど、彼女を間近で見て育ったハーメルと、めぐりめぐって孫のグレートにその性格が遺伝。サイザーは、水晶に封印されていた頃に抱いていた母のイメージと相当かけ離れていた事に当初非常に落ち込んでいたが、前作ラストの時点では少しは慣れていた。 ヴァイ=オリン パンドラの父でハーメル・サイザーの祖父にして、グレート兄弟及びオカリナの曽祖父。見た目はただの老人だが、その正体は人でも魔族でもない、純粋な天使族。普段は隠しているが、背中に真っ白な羽がある。 ハーメルの超特大ヴァイオリンやクラーリィの義手と義足を作った天才発明家であり、琴を操る魔曲使い。そして五百年前、神の命により「パンドラの箱」を作成し、仲間達と共にケストラーを封印した伝説の大勇者と、肩書きだけなら偉大な人物。しかし、魔王封印にはいくつかの制限があって(詳しくは前作参照)、その際に力を失って現在の姿となり、「イライラムラムラわき上がる衝動」でパンドラをもうけてからはスフォルツェンドの森で発明家として暮らしていた。 とにかく食えない老人で、人間・魔族関係なく引っ掻き回したトラブルメーカー。パンドラの歪んだ性格も元を正せばオリンがベース。回想録には出ていないが、前作の段階ではボケている。
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