スフォルツェンド魔法学校・生徒
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「ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜」の記事における「スフォルツェンド魔法学校・生徒」の解説
リュート グレートの兄で、スフォルツェンド魔法学校のエリート部隊である聖十字架騎士団(クー・クルセイダーズ)のキャプテンで生徒会長も勤める。その名は、伝説の大神官にして、かつて魔族達から「スフォルツェンドの魔人」と恐れられ、人々から「人類の守護神」と称えられた偉大なる母方の伯父(フルートの兄)からとられている。 スフォルツェンド王家直系を思わせる純粋な正義感を持ち、生真面目で優しく面倒見がいい性格で、グレートやシェル達の良き兄貴分として、彼らの力になる。 ハーメルとフルートの息子で、兄弟の中では最もグレートと仲が良い。グレートが周囲と距離を置き始めた時も、常にそんな弟を気遣っていた。幼い頃グレート自身から、自らが魔の誘惑に抗いきれずに魔王と化した時には始末をつけてくれるように頼まれる。魔法学校のエリートであることからも判るように、兄弟達の中では最も強い法力を持っている。光系統の魔法が得意だが様々な魔法も扱うことが出来る。 シェルにグレートの出自と大魔王の血の事実を明かし、彼に弟の友としてグレートを見守ってほしいと願い、今後を託す。 前作最終回エピローグとなる「10年後」の場面では、バイオリンを手に持ち母親とともに父親を探している。 ハーメルの息子である以上、自身も魔王の血族であるが、母方の血が強いためかケストラーによる魔への誘惑は無い。ティナーからも狙われていない(ただ、単行本2巻にてメキドの火を出した際、左手が魔族のように変化している描写はある)。 ティナー・サックス 剣技の国ダル・セーニョからやってきた剣士で、シェル達と共にスフォルツェンド魔法学校に入学する。呪われた魔剣「斬飢の黒犬(ケルベロス)ギィタァ」を所有し、「我が一族が呪われているのは魔族の血のせい」として魔族を嫌い、一般的には伏せられているグレートの出自(大魔王ケストラーの孫)を知っており、グレートにも剣を向ける。 大魔王の血の呪いの為に、父親は傷つき剣を持つことも立つ事もできず、母親は忌まわしい病に罹ってしまっているらしい。しかしグレートからは「俺(グレート)と同じ魔族の血を持つ者」と指摘され、グレートを嫌うのも自身の中の魔の血がいつ暴走するかもしれないという、怯えの裏返しと推察された。 本名はティナー・サックス・ボーン。自らの出を「ダル・セーニョ」の「ボーン家」と(真相を)ぼかしている。 かなりのマザコンで母親の悪口を言われたら激怒する。これによってもギャグパートにてグレートと凄まじい戦闘を行いクラーリィに説教される。ところがこれで反省するどころか、叱られている相手であるクラーリィに泣きつくという甘えを抱いており、クラーリィからは呆れられている。こうした血縁に対する甘えはネッド一族からの遺伝とも考えられ、クラーリィもティナーに対して学校での公私混同は許さぬものの、ティナーが血縁の甘えを見せて泣きついた時は、呆れ果てこそはするがそれ以上の叱責は行っていない。 グスタフ=カール スフォルツェンド魔法学校の新入生。「重戦車グスタフ」と言われている。入学試験においてグレートの魔曲によって試験官と大勢の受験者の前で鉄仮面以外脱がされ裸踊りをさせられ、見苦しいので退場させられるという目に遭う。しかし最後まで魔曲に抗い屈しなかった精神力を買われて合格となった(退場であり「不合格」ではなかった、とのこと)。その巨体通りかなりの怪力を誇るも、ストリングス姉妹には遠く及ばず、魔力の潜在能力も低いと実力はあまり高くないが、魔法学校に関する豊富な知識を持つ。傲慢な口調でも気さくな性格で家族思い。家族構成は祖父、父、母、弟、妹の六人家族。魔曲の影響で、演奏を聴くと服を脱ぐ癖がついてしまった。鉄仮面はポリシーで服は抜いてもこれだけは外さない。 在学中の「シェル女性説」を経て(自身の妄想の中の)「シェル子」に惚れてしまう。後にシェルの正体を目の当たりにして葛藤の挙句に「愛の前に性別は関係ない」と悟りやおいに目覚めてシェルに迫る。その際に決して脱がない鉄仮面が脱げてしまい、仮面の下は実は超絶美形であった事が判明した。 ブラーチェ ストリングス姉妹の妹。スフォルツェンド魔法学校の新入生。姉と同じく凄まじい怪力の持ち主で巨大な大槌を自在に扱う。姉と違い女らしいが、一方で純朴すぎて天然ボケであり、感情に任せて怪力を振るうために被害を出しやすく、その度に姉に叱られる。また純朴故に性的知識に関しては皆無である。入学試験で非力にも拘らず自らの足を貫いてまで目的を達成しようとしたシェルの心の強さに惹かれ、心とは裏腹に腕力の弱いシェルに対して「私が守ってあげなければ」という思いを抱いている。後にシェルの持つ苛烈な運命を目の当たりにし、自ら「シェルの本当の笑顔を見たい」と強く願い、シェルとハーモニーの関係に複雑な想いを抱きながらも、公私にわたって彼をサポートしていく。生まれてこの方鎧以外の服を着たことがないらしい。姉妹そろって訳ありである模様。防御系の魔法の資質がある。 ビィオーネ ストリングス姉妹の姉。スフォルツェンド魔法学校の新入生。妹同様見かけと違って逞しく、なおかつしっかり者で、巨大な大斧を自在に扱う怪力を持つ。妹がシェルに惚れていることに気付いており、そのことをからかって楽しんでいるが、被害が出た時は姉として妹を叱る。また妹と異なり性的知識や外聞も人並みにはあるようで、ブラーチェにその手の知識を吹き込もうとしたピロロにツッコミを入れて阻止しようとする。このしっかり者としての性質と妹との関係から、徐々にグレート達の中ではツッコミ役としての立場を持つようになる。水系の魔法の資質がある。 梵鐘=鈴 東方の国から来た神獣・金虎人使い。グレートを魔族と知り、倒せばナンバー1になれると思い攻撃するが、逆にグレートの力を目覚めさせてしまい返り討ちに遭う。その後、グレートの魔族化がトラウマとなり、自国へと逃げ帰ってしまう。 リッジ 名門カート家の伯爵で、吸血鬼貴族らしく、対戦相手はなぜか体中から血液が三分の一なくなっていたらしい。仮面をつけている。グスタフと同室でストリップを見せられる。 ゴスベル 霊国ドクタールから来た呪術師。人の頭部の骨こと髑髏を使った奇妙な技を使うらしい。普段は素顔を隠している。ティナーと同室。 スノウ・ドロップ・キイ 新入生の中で魔法を扱う等かなりの実力者。氷系統の魔法が得意。エレクトとはルームメイトとは夏合宿ではコンビを組む。 エレクト 二つ名は「紫水晶(アメジスト)のエレクト」。紫水晶の玉から魔法を繰り出す。スノウとコンビを組む。
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