ハーメル&フルート一家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/09 09:32 UTC 版)
「ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜」の記事における「ハーメル&フルート一家」の解説
終盤から惹かれあっていた二人は、後に初めて出会ったスタカット村に移り住む。子供は十人で女子も混ざっているようだが詳細不明。本人達はまだ子供がいてもいいなと思っている。伝説として語られる場面や息子達の回想シーン及び外伝枠に登場。後に本編にも登場し、ストーリーにかかわることになる。 スタカット村が妖精の国の侵攻を受けた際に新たなる世界の危機を知り、これに立ち向かうために残りの子供達を残しスフォルツェンドへと向かった。ライエル達に合流するため彼らが住んでいる村に向かっている際、スフォルツェンドに危機が迫っていることを察知する。 ハーメル 伝説の勇者にして巨大ヴァイオリンの魔曲使い。 大魔王ケストラーの息子であり、魔族と人間と天使の混血。濃さとしてはグレート同様魔族が濃い。 以前のような暗い部分は無くなったが、それ以外の生活は相変わらず、スフォルツェンドからの仕送り等をよくパチンコで使い込んでしまい、フルートに「今度パチンコしたら離婚」、クラーリィからは「国民の血税でパチンコしまくりやがって」とまで言われるが、本人は懲りるそぶりすら見せていない(ただしフルートに対しては「さん」づけの上で平謝りする)。女王配偶者である為、法的に一応はスフォルツェンド国王の立場にはいる。だが色々と問題がある為、認められない模様。 4巻末のおまけ漫画では「夜の魔器はケストラー(魔王)並み」と青年雑誌らしい下ネタを披露している。 スタカット村へ妖精の国が来襲した際に立ち向かうが、かつての魔族以上に組織化・強化された軍団に対し多勢に無勢の苦戦を強いられ、あわや魔族化しそうになった所をクラーリィに助けられる(侵攻の時も相変わらずの夫婦漫才ぶりであった)。前作では、自らに流れる魔王の血の宿命に打ち勝ちケストラーを倒したが、完全に制御できているわけではなく、大切なものを傷つけるものに対しての怒りから魔王の血が暴走し魔族化しかけることもあり、父親の幻影に誘惑されかけることも。 フルート スフォルツェンド公国女王・ホルンの娘であり、非公式ではあるがスフォルツェンド公国の当代の女王。魔族化したグレートを、かつてハーメルが魔族化した時のように、自らの身を投げ出して止めるなど母譲りの慈愛は健在。 幼少期を育ったスタカット村で子育てに多忙の毎日を送り、子供達が起こす予想外のこと(禁忌の魔法を食らう等)に驚きながらも、ニートでギャンブルにはまる夫の借金、グレートの行く末という悩みを除いて充実した幸福の日々を過ごしていた。現在は子供達もある程度大きくなっているために落ち着いた日常を送っていたが、それを少しだけ寂しく思う事もある。 妖精の国がスタカット村侵攻を行なった事で新たなる世界の危機を知り、これに対処するために子供達をスタカット村に残し、夫と共にスフォルツェンド本国へ向かう。その際に村に残った子供達から支援と励ましの言葉をもらい、我が子の成長を実感する場面もあった。 なお、この一件で往年の元祖「マリオネット」や「F1フルート」姿も披露して(ハーメルに無理矢理やらされ)、王女らしからぬ「ぬいぐるみ師」ぶりも未だ健在であることをアピールしてしまっており、本人としては「もういい歳なのに」と大いに嘆いていた。 また母譲りの星見の力を持ち、息子グレートの過酷な運命に抗う希望の存在を感じている。 グレートの兄弟 リュート、グレート、サイ、ケスト以外の名前は不明。上の子(学生であるリュート以上の子)はすでに就職しているとの事。 オーボウ 人語を話す黒カラス。正体は黒い翼を背に持った中年の魔族だが、普段は魔力をセーブした現在の姿でハーメル達と暮らしている。事実上ハーメルの育て親。妖精の国の侵攻の際、前作と同じく魔曲の解説をしている。 大魔王ケストラー かつて人間界を蹂躙し、人を切り裂き喰らい苦しめ世界を闇に覆い尽くさんとした恐怖の帝王。人類史上最大にして最凶最悪の敵と呼ばれた魔界軍団の王。現在は強化された「パンドラの箱」内部で封印されている。この箱は前作ラストの時点でハーメル家の窓辺に置いてあり、かなり奇妙な形だが息子夫婦と同居している構図になっている。 魔族にとってケストラーは神であり、その血筋に対してはケストラー本人が敵として公言でもしない限り、逆らう事はできない。これが災いし血が強く出た孫が現在の性格にひねくれた。 大戦を経験した者は数十年経過した今でも恐怖を拭えないでいる者が多く、各地ではその傷跡を未だに残している。その力の源は、怒り、苦しみ、妬み、憎しみ、人間が持つ負の感情。ケストラーないしはその血を受け継いでいる他者や自分自身を憎めば憎むほどその力は無尽蔵に膨れ上がり、魔族化を進めるグレートの心にも魔族化を促すような言葉を投げかけているのだが、ケストラーの血はグレートが魔族化はしないと誓ってからはシリアスからギャグへ転じてしまい、グスタフに弁当を食われて逆上し魔族化したグレートに魔族への誘惑をしようと顔を出し、ビーオーネに「出てくんなよ」とツッコまれるなど、本人は至って真面目だったのに本編初のボケを披露した。また名前さえギャグネタに使われることもしばしば(例、夜の魔器は魔王〈ケストラー〉級等)。だが完全にギャグキャラになったわけではなく、シリアスパートでも再び現れるなど、前作同様にしぶとさは相変わらずである。 ハーメル・サイザー兄妹の父(=フルート及びライエルの義父)であり、パンドラの夫であり、グレートやリュート達兄姉弟妹及びオカリナの祖父であり、オリンの義息子であるのだが、親族達はそういう風に彼を見ていない。とにかくケストラーを含めた彼の血筋の配偶者達は、色々なシチュエーションで苦労している。物語一貫のトラブルメーカー。
※この「ハーメル&フルート一家」の解説は、「ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜」の解説の一部です。
「ハーメル&フルート一家」を含む「ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜」の記事については、「ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜」の概要を参照ください。
- ハーメル&フルート一家のページへのリンク