冥法軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 07:00 UTC 版)
「ハーメルンのバイオリン弾きの登場人物」の記事における「冥法軍」の解説
冥法王(ヘル・キング)ベース 声:緒方賢一/石塚運昇、宮田始典(リュート) 魔界軍王No.1。軍服を着ており、青白い肌に隻眼の壮年男性の姿をしている。現在は首以外の肉体を失い、操ったリュート王子に首を持たせて肉体の代わりにしている。 パンドラの箱に封印されているケストラーの代わりに北の都で魔族達を指揮している。パンドラを「氷縛結界」で水晶に封じてさらった張本人。普段は北の都から動く事はないが、ケストラー復活などの重要な任務がある場合は自ら前線に赴き活動する。 ケストラーの代わりに指揮を執っているだけに指揮能力を初めとした頭脳面・魔法などを使う戦闘能力共に優れ、失敗した者にも挽回のチャンスを与える寛容さを持つが、仲間であっても規律を乱す者、役に立たない者には容赦しない。パンドラの水晶からハーメル一行などの様子を眺めている事が多い。 第一次スフォルツェンド大戦時では、魔力の枯渇で肉体の損傷が著しい状態となっており、頭部だけが残った後は膨大な魔力の持ち主であるリュートの死体を反魂の法で操る事を思いつき、リュートの右手に自分の頭部を持たせた状態で活動するようになる。北の都の最終決戦の際はクラーリィ率いるスフォルツェンド軍と戦い、限界が訪れたリュートの代わりとしてフルートの肉体を狙う。だが、人々の呼びかけにより意識を取り戻したリュートの手で部下は全滅。自身もリュートの掌の上で燃やされた。その後、亡霊としてハーメルたちの目の前に姿を現し呪詛の言葉を吐きかけるが、ギータによって一刀のもとに斬り捨てられる。なお、真の姿は描かれなかった。アニメ版では復活したリュートによって倒された後、パンドラの箱に封印されるが、「パンドラがケストラーを解放したように、フルートもハーメルを解放するはず」と考えており、その時まで箱の中で待つことにした。なお原作では、リュートの肉体を使用する状態でベースだけが喋っていたが、アニメ版では演出のためかベースとリュートが同時に喋っていた。 オル・ゴール 冥法軍副官。道化師の仮面を被った少年の姿をしている。ハーメル達同様に鎌とハープを合体させた武器を使う魔曲使いで、死体を操る死霊使いでもある。口癖は「あー楽しい」で、おどけた風にカタカナ混じりの丁寧語を使う。この口癖は、よく原稿執筆中に遊びに来た友人の西川秀明から拝借したもの。名前の由来は楽器のオルゴール。 「死のオル・ゴール」、「死神(ジョーカー)」、「道化師」とも呼ばれ、幾らめった刺しにしても死なない不死身の体を持つ。ベース曰く「実力は軍王に相当するが、悪ふざけが過ぎる」(初登場時上司であるベースを徹底的にからかった挙句、激昂する様を見て心底喜んでいた)ため、副官に甘んじているとされる。また、ハープから奏でる「死の舞踏」で未練を残した死者の魂を操ることができ、敵の縁深い相手の魂を使って相手のもがき苦しむ姿を高みから見物するという嗜虐的な戦い方を好む。魔族としてはかなり若い方らしく、ギータの口から聞くまでヴォーカルの存在を知らなかった。 魔族にも彼を嫌う者は少なくなく、激昂する事の少ないオーボウに罵られるほどの非道ぶりだったが、スコア編でのハーメル魔王化の作戦失敗後は仲間に殺されかかるようになり、死への恐怖からヴォーカルやギータに従属する立場となった。ケストラーに対しては「この地獄の道化師でさえ、仮面を外して忠誠を誓ってしまう」と発言するほどに畏怖している。 実は仮面が本体。肉体は死体を操っているに過ぎず、弱点がばれると途端に弱気になる。劇中では死体をいくつも乗り換えているが、最も好んで使っている体はサイザーに殺されたとある国の王子のもの。最終決戦の際にドラムを冥府から呼び出し、ハーメル達を苦戦させる。その際同士討ちを目的に支援国の目の前でサイザーが元軍王だという事実をバラしたが、成長したサイザーはその疑心暗鬼を乗り越えた事で目論見は失敗し、最終的にサイザーによって滅ぼされた。この時、操っていた亡霊達の魂は呪縛を解かれて解放された。アニメ作品に関しては、劇場版のオープニング映像のみに登場。 タタラ 顔は骸骨、右手はフックになっている冥法軍所属の魔族。海上の幽霊船団を率いて船で移動中のハーメル一行を襲う。後一歩のところまで彼らを追い詰めるが、ポセイドンによって滅ぼされた。
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