三本角
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/21 14:33 UTC 版)
作中におけるトリケラトプスの通称。大阪弁で話し、名前はカタカナで表記される。 アル 本作の主人公。突然変異個体で白い体に青い眼を持つ三本角の幼竜。名前の由来はラテン語で『白』を意味する『albo(アルボ)』とイグアノドンの発見者として知られるギデオン・アルジャーノン・マンテルから。あまりにも目立つ純白の体が原因で群れの他の竜に蔑まれていたが、同じくハンデを抱えるモノさんに励まされながら生きる気力を得る。しかし、牙王に襲われた際に群れとモノさんを同時に失い天涯孤独の身となる。モノさんの仇を討つために牙王と闘うことを誓い、旅に出る。三方ヶ丘出身。旅の途中でエド、ジャノン、カブ、旋ヶ原三兄弟、そして当初は敵であったホシカブトと協力し風の衆、四神牙の二匹、青牙、朱牙を撃ち破り、その後地獄谷の近くに集結していた三本角の総大将として立ち上がり、最終決戦で仲間達と共に牙王と闘い、弱点であるエドの角が残っていた左脇腹の古傷にカブと編み出した必殺技で攻撃し、ついに牙王を倒した。その後、成長し立派なトリケラトプスとなった姿が描かれている。また、巨大暴君竜牙王を倒した英雄として伝説にもなった。 モノさん 流れ者の三本角で、アルの初めての友達。生まれつき鼻の上の角一本だけしか伸びておらず、本来のトリケラトプスの様に満足に戦うこともできなければ、子孫を残していくことも出来ないハンデを抱えているが、いつか自分の人生に花を咲かせようと物事をポジティブに考えている。牙王に襲われたアルを守るために命を落とした。名前は一本角の角竜モノクロニウスに由来していると思われる。 エド 通称「地獄谷のエド爺」(または「地獄谷のご隠居」)で、アルからは『エド爺』と呼ばれ慕われている。二十年前に牙王と闘い、頭部の右側の角とフリルの一部と引き換えに見事に退けた事から大カルデラの角竜達から史上最強の三本角として尊敬されるようになった。普段は小柄な老竜だが、戦闘に身を投じる時は一声でティラノサウルスの群を退かせるほど。アルの友達となり共に旅に出る最初の仲間になる。牙王との最終決戦で牙王に角をえぐり取られて致命傷を負ってしまうも、その角が牙王を倒す最大の決め手となった。決戦後に牙王を倒したアルに『おおきに』と言い遺して息を引き取る。 ジャノン 雌の仔竜。最初は牙王と戦う為に群で行動をしていたらしいが、彼女の話から彼女の群は牙王の軍団に敗れ、全滅した事が窺える。生き残り、牙王に襲われそうな所をアルとエド爺に助けられ、旅に同行する。コゴミヶ原出身。 カブ 大型の三本角で、アルの旅に同行。とても温厚な性格。大曲出身。実は大曲を統率する三本角ビルの息子である事がのちに判明した。棘頭の谷ではアルとの連携で、ホシカブトと闘い、魔洞の洞窟では襲い来る巨大ワニをとっさの機転で退けた。 また大曲での闘いで四神牙の1人、首狩り朱牙を撃退する事に成功した事から父ビルに一人前と認められた。その後、最終決戦での牙王との闘いでアルとのコンビネーションで編み出した必殺技で、牙王の弱点を見つけた。 バック 通称「御館山(おやかたやま)の蒼鬼」。青灰色の鱗に包まれた巨躯と図抜けて長い角を持つ三本角。三角山の大カルデラに住まう三本角を統率するリーダーで、群の長となった今でもエドのことを深く尊敬している。リアリストだが非情な性格ではなく、余所者のアルに山からすぐに出るよう警告するが牙王が生きていたことを知りアルに協力する意思を示していた。 ギド バックの配下の三本角。バックに面会しに来たアルを殺そうと攻撃をしかけるも、エドを見て戦意喪失する。 旋ヶ原三兄弟 長兄マレウス、次兄インクス、末弟スタペスの兄弟の三本角。棘頭の谷で用心棒を勤める。尊大な性格の持ち主。3匹の連携攻撃である旋風の陣が必殺技であるが、突然変異個体であるホシカブトにはその技どころか、角も効かなかった。その後、ホシカブトと和解した後、大曲の戦いで長兄マレウスはホシカブトの攻撃に怒り狂い、隙を見せた破竜槌の青牙を倒した。その後最終決戦で、牙王との闘いに参加した。 長兄のマレウスはアルに「つむじさん」と呼ばれており、劇中、最後まで本名を覚えてもらえなかった模様。 ランド 不動山(ふどうやま)を統率していた三本角。ホシカブトに殺されたと思われていたが、実は牙王により、仲間を皆殺しにされ、自身も半殺しにされ、動けず苦しんでいた所をみかねたホシカブトが、安楽死させていた事が後に判明した。 ビル 大曲(おおまがり)を統率する三本角。カブの実の父親で、周りの群に甘やかされいつまでも半人前のカブを一人前にするために群から突き放し、1人で生きていく事を命じていた。旋ヶ原に応援を呼びに向かう途中でインクス、スタペスと出会い棘頭の谷、魔洞でのカブの活躍の話を聞き、その後地獄谷の近くで息子カブと再会した時にアルからカブの活躍の話を聞いた時、息子を一人前にしてくれたアルに心から感謝し、命をかけて牙王軍と戦う事を誓う。群の長であるが故か三本角を統率する他者を圧倒するカリスマ性(ヴォメルが戦死し動揺していた南部軍に喝を入れたり、集った三本角の士気を上げるべく戦いの雄叫びをあげている)や士気を上げる為のジョークを言い笑わせるなどユーモアのセンス(アルがちびりそうと腰を抜かした際は『総大将からのお許しが出たで。俺たちもちびりながら戦おうやないか』と笑いを誘っている)もある。 ヴォメル 南部旋ヶ原を守護する三本角。地獄谷の近くに群を率いて、そこにいた牙王討伐軍と合流した際、大曲の衆と共に北谷に集まっていた白牙(ビャクガ)、玄牙(ゲンガ)率いる牙王軍を討伐する為に北谷に向かうが、最前線で白牙(ビャクガ)に瞬殺される。
※この「三本角」の解説は、「AL (漫画)」の解説の一部です。
「三本角」を含む「AL (漫画)」の記事については、「AL (漫画)」の概要を参照ください。
- 三本角のページへのリンク