ハーモニカのアゲミの調整(調律の一種)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 07:21 UTC 版)
「ハーモニカ」の記事における「ハーモニカのアゲミの調整(調律の一種)」の解説
ハーモニカのリードを息で振動させるには「アゲミ」といわれる調律の一種で「リードの反り」を微調整する必要がある。販売されている交換用リードプレートは、調律されたリードプレートの場合もあるが、全くのプレーンの状態の物もあり各社での対応はまちまちである。ただし、このアゲミについては変化しやすいものであり、また演奏者の息の量によっても異なるため、プレート交換と同時にアゲミの調整もマスターする必要がある。 リードプレートを横から見た場合、リードに反りがついている。一般的には、リード1枚分の隙間を付けるようにリードを反らす方が良いとされているが個人差でこの微調整を好みに合わせて行うもので、リードの反り返りが大きいと、息を多く吹く・吸う、必要があり、強い息でしか反応しない。この場合大きな音が出るが、ただし度が過ぎると、音がかすれたり、音が出なくなってしまう。また、逆に、リードの反りを少なくすると少ない息で吹く・吸う、が行えるが、音が小さかったり、強く吹くと吹き詰まったりするうえ、唾液で音が出なくなったりする。また、リードに反りがない場合は、音自体が出ない。 真鍮製のリードは金属自体に粘りがあるため、この微調整がしやすいが、ドイツのサイドル・ゾーン社のハーモニカのようにステンレス製で制作されているリードの場合は、材質が堅いため、この微調整はやや難しく、習熟度が必要である。また、余り無理をすると、材質が堅いため破損に繋がる。
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