コマーシャルメッセージ 放送以外での動画・音声広告

コマーシャルメッセージ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 00:47 UTC 版)

放送以外での動画・音声広告

映画館におけるCM

  • 映画館で映画本編の開始前に流される動画CMをシネマ・アドバタイジング(cinema advertising)、略してシネアド[55][56]と呼ぶ。放送のCM枠のように、編成別・上映作品別の料金が設定されており、幕間よりも本編に近い時間帯の料金が高い傾向にある。

ビデオソフトにおけるCM

  • 市販のビデオソフトにCMが入れられることがある。
    • 販売価格を下げられる効果[57][58]のほか、テレビCMよりも長時間の広告を入れられるメリットもある[58]
    • 日本では1983年8月にポニーが発売した田原俊彦のコンサートビデオ『Toshi Forever』に田原が出演する江崎グリコのCMが入れられたのが初である[57][58]。当時、日本での60分ビデオソフトの標準的な定価は1万円以上であったが、CMを入れたことにより8500円の低価格を実現した[58]
    • 小学館が展開する応募者全員サービス用のOVAでは、本編開始前に収録作品に関連したCMを挟むことで、ビデオソフトとしては比較的低価格の1000円台での提供となっている。『ピカチュウのふゆやすみシリーズ』、『名探偵コナン』のOVAシリーズなど。

屋外の表示媒体におけるCM

インターネットにおけるCM

CMの影響

この節ではいずれも日本の事例を挙げる。

CMと視聴者との関係

番組中にCMへ切り替わる際、それを一区切りと捉え、視聴者によってはCMを見ずにトイレへ行くなど別の用事を済ましたり、またCM中に他のチャンネルに変える(ザッピング)事で視聴率が低下する傾向がある。またCMにより番組の流れが断ち切られることを不快に思う視聴者も見られる[59]。一方、民放テレビ・ラジオ局にとっては広告媒体費は高額で、スポンサーからの広告媒体費が収入の多くを占めるため、視聴者にCMを見てもらう様々な工夫の他、CMの否定に対し非常に過敏になっている。

1997年8月26日テレビ朝日の深夜番組「トゥナイト2」で、出演したタレント乱一世がCMの直前に視聴者に向け「トイレに行かれる方はトイレへ」と、CMやスポンサーを否定する発言をしたため、テレビ朝日は放送の翌日に懲罰委員会を開き、関係者4人を処分するような事例があった[59]。芸能人では徳光和夫(フリーアナウンサー)、井ノ原快彦V6)たちが、過去に同様の発言を行った。放送業界は(たとえ冗談でも)CMを否定する発言はタブー視されている。これらの発言は一種のギャグのネタとして扱われる作品があり、例としてPlayStation 2専用コンピューターゲームソフトの『ラチェット&クランク4th ギリギリ銀河のギガバトル』内で「視聴者の皆さん、コマーシャルまで漏らさないで我慢してくださいね」といった発言が挙げられる。

バラエティ番組を中心に、話題の流れの最中にCMを持って行き、視聴者がザッピングで本編を見逃すと話題の流れを見失う可能性を高くしたり、CM後に1分程度の短い本編を放送し、視聴者の注目を集めてからすぐにCMに突入することによって、結果的にCMを見る機会を増やそうとする「CMまたぎ」「山場CM」と呼ばれる手法を用いる番組も見られる[59]。以前はCM突入前に「○秒後に衝撃の結末が!」とCMの放送時間を事前に告知することもある。これは、視聴者に都合のよいザッピングの機会を与えてしまうことや、遅れネットでCM本数の異なる別時間帯に放送する地域にも配慮してか、後にあまり用いられないようになり、「CMの後に衝撃の結末が!」とCMの秒数がわからない工夫が用いられる。

かつては、音声認識や映像認識などによりテレビCMを識別し、自動的にスキップやカットをして録画する機能を持つ録画機器が発売されていたことがある。たとえば、番組自体がモノラルまたは2ヶ国語放送でテレビCMはステレオ放送の場合、音声フォーマットの違いから番組とテレビCMの区切りがわかる。番組とテレビCM共にステレオなど、音声フォーマットが同じ場合は、映像や音声レベルの変化によってテレビCMを判別する。この機能を使ってCMだけを収集することも可能である。

CMが視聴されない状態はスポンサーを失い、放送業界の収入減に直結する。このことから、日本民間放送連盟元会長でフジテレビ前会長の日枝久は、「テレビ番組はCMも含めて著作物で、CMを飛ばして再生・録画することは著作権の侵害に当たる」と主張していたが、再生・録画は「個人として楽しむための複製」であり、法律上は合法である。2005年5月に野村総合研究所が約540億円の経済損失と試算したが、電通はこれらの機器の購買層はコマーシャルにも関心が高く、今のところ損失につながらないと分析している。

テレビCMは注目を集めるために番組本編よりも音量が大きく設定されることが多く、視聴者の苦情もある。アメリカは2009年12月に「テレビCMの音量を、番組と同程度に規制する」法案が下院で可決した[60]。法案は、米連邦通信委員会(FCC)に対し、「過度に大音量な広告を規制する」内容となっている。法案が成立した場合は、技術的に対応するため1年の猶予期間が設けられている。同様の法案はフランスでも可決され、違反した企業は売り上げの3%相当の罰金が課せられる。

日本は、2012年10月1日からラウドネス値を用いた『NAB技術規準T032 テレビ放送における音声レベルの運用規準』が行われる[61][62]

CMから生まれた流行語

ここでは、実際に流行したことが資料で確認できる、または新語・流行語大賞等の全国規模による賞に選出された流行語のみ記述する。

一部の記述されている流行語は、放送が終了して以降も商品パッケージなどに使用されている場合がある。

1950年代の流行語

1960年代の流行語

1970年代の流行語

1980年代の流行語

1990年代の流行語

2000年代の流行語

2010年代の流行語

問題になったCM

テレビのCMは、視聴者にインパクトを与えるべく、台詞(キャッチコピー)や映像作りに腐心しているが、時として表現について問題視される作品が出現することがある。内容的に問題が無くても

  • 東日本大震災発生時のACジャパンのCMなど、その放送回数の多さによって「しつこい」「くどい」と思わせてしまう。
  • 昭和天皇崩御時のセフィーロ「お元気ですか」/カリーナ「生きる喜び」等、不運にも「このタイミングでこの表現は不適切」とされる出来事が発生。
  • 需要過多、供給不足などの事情により安定して当該商品を提供できる見込みがない、そもそも商品自体が(予想を上回るスピードで)売り切れてしまった。

と言った事情で問題となるCMの例もある。

背景にあるのは「コマーシャル(広告)は『好きでない人』はいても良いが、『嫌いな人』がいてはならない」という、広告業界全体の潮流であり、広告、放送、コンテンツなど、コマーシャルに関わる各業界が直面している現状を垣間見ることができる。

食事時や料理企画の放送時の雑菌や排泄の表現があるCMなど、時間帯や番組内容に配慮されていないCMなどが問題視されることがあり、しばしば放送倫理・番組向上機構(BPO)や日本広告審査機構(JARO)などに意見が寄せられている。

また2017年に放映されたトヨタ・ヴィッツのCMは「ヴィッツのCMを作っていたところCM発注元によるアピールポイントの強調、視聴者からのクレーム対策と言った要望を次々に出されてしまい、内容の修正によりそれらをすべて実現させたところ本来のストーリーがかき乱されるなど映像作品としてメチャクチャなものが出来上がってしまう」という、このような問題を露骨に皮肉った内容となっている[157]

以下、特記を除き日本での事例を記述する。企業の不祥事による放送中止・打ち切りは記載する。出演者の不祥事による放送中止・打ち切りは、企業がイメージダウンに繋がるなどと判断した場合は記載するが、これとは関係ない不祥事の場合は記載しない。

1960年代以前

  • 1964年興和の風邪薬「コルゲンコーワ」の5秒または15秒のCMで、子役の保積ぺぺが企業キャラクターのカエルの首振り人形(当時の薬局に設置されていた)に「おめえ、ヘソねえじゃねえか」と話しかけ、フェルトペンでヘソなどを書き加える、という場面が放送された。保積の言葉遣いや振る舞いが当時の社会通念から見てあまりに粗暴であったこと(「ヘソ」という語は放送すべきなのかという是非[12])や、ヘソが見えにくい子供が学校でいじめられたと苦情が付いたこと、薬品のCMにあるべきメッセージが一切なかったことが論争の的になり、各メディアで議論が交わされ[158]、4か月で放送中止となった[159]。皮肉にも「おめえ、ヘソねえじゃねえか」は流行語となり[64][65]、保積はスターとなった。

1970年代

1980年代

  • 1980年代[注釈 15]日本民間放送連盟の制作したCM『覚せい剤やめますか?それとも人間やめますか?』のCMは後述の『母と子』と同様に「怖すぎる」というクレームが殺到した。放送されていた時間帯がフジテレビのその日の放送終了間際で真夜中であること、人間の絵に釘が打ち込まれて徐々にヒビが入ってボロボロに朽ち果てていく演出、男性ナレーターによる低い声で淡々と語りかける演出、「人間やめますか?」という台詞で視聴者に問題提起する形でCMを締め括ること、などが視聴者に強烈なインパクトを刻み込んだ。また、「人間やめますか?」というキャッチコピーそのものが恐怖心を煽り、所謂「トラウマCM」の代表ともいえるCMとして有名である。このCM自体は打ち切りにはならず、通常の形で放送を終了したが、現在は「人間を辞める」という表現そのものが人権問題と捉えられているため、覚醒剤防止キャンペーンのCMは制作されていない。
  • 1980年代後期、ケンミン食品が制作した焼きビーフンのCMで、路地裏にしゃがみ込んでいる男児と女児の様相(目つきなど)が薄気味悪く演出され、アニメーションで演出されていることから子供を中心に嫌悪感を覚える視聴者が相次いだ。加えて、詳しい商品説明がなかったことも批判とクレームの対象となった。放送中止になることなく長きにわたって放送されたが、ケンミン食品はこのCM以降、CM制作自体は続けているが大々的な放送はしていない。
  • 1982年政府広報が制作・放送した覚醒剤防止キャンペーン『母と子[注釈 16]』のCMで、泣きじゃくる子供の横で母親が覚醒剤を打った直後に倒れ、その後画面が暗くなって子供だけが残り、母親を呼びながら泣き叫ぶという内容に対して「怖すぎる」、「やりすぎ」、「見ていて不快」といったクレームが多発し、その後打ち切りとなった。
  • 1983年に放送された、アサヒビールのビアカクテル(発泡酒)「Be」のCMで、赤や青などのスプレーで着色された3匹のネコが登場。動物愛護団体からクレームが付き、CMは中止となった。
  • 1983年から1984年にかけて放送された、サントリー缶ビールのCM内のペンギンのキャラクター「パピプペンギンズ」。ビールのイメージキャラクターだったが小学生・中学生・高校生を中心に未成年者にも人気があった、クローズドキャンペーンでのグッズプレゼントが行われ、缶ビールに付いているシールを送る応募方式で、そのグッズ欲しさに多くの未成年者が同製品を購入する光景や、缶ビールを持ったペンギンと『SUNTORY CAN BEER』のロゴの付いた文具類を未成年者が持っている事に、学校やPTAや保護者などが「ビールにこのようなキャラクターを使用し続ければ、未成年の飲酒を助長しかねない」と問題視し、サントリーはパピプペンギンズのCMを取りやめた。パピプペンギンズのキャラクターはその後、北陸電力キンカン「金冠のど飴」、auの「au My Page」のCMに起用されている。
  • 1981年頃に発表された「金鳥マット」のCMで、「カッカッカッカ、掛布さん」というシーンがあったが、吃音症を連想させるという理由で苦情が来たためほどなくして「カコカケ、キコカケ、掛布さん」に変更された[163]。 掛布雅之のセリフ「キ、キ、金鳥マットです。」も、同じ理由で、「蚊には金鳥マットです。」に変更された。
  • 1988年に放送された日産自動車セフィーロ」のCMで井上陽水のセリフ「皆さん、お元気ですか〜」がオンエア途中で昭和天皇の病状が悪化したため、井上の声が消された。映像はそのままで、映像と音声が合わなかった[164][165]トヨタ自動車カリーナ」のCMでも「生きる歓び」のキャッチコピーが同様の理由で中止となった。
  • 1988年に放送されたロッテ「V.I.Pチョコレート」のCMで工藤静香のセリフ「ついにその日が来ました」がXデー(昭和天皇崩御の日)を連想させるとして、その後、映像はそのままで当該のセリフのみ「ほんっとうにおいしいんだから!」という言葉に差し替えたバージョンが放送された。[165]
  • 1988年に放送された金鳥「タンスにゴン」のCMで、箪笥の中を物色しながら「『タンスにゴン』が切れている〜」と歌っていた嫁がそばにいた舅に一言「おじいちゃん、『タンスにゴン』買ってきてくださいな〜」と言った瞬間、舅が突然ちゃぶ台に倒れこんだのだが、それを見た孫が「おじいちゃん、また死んだふりしてる〜」と言ったことで苦情が殺到。その後、孫のセリフが「おじいちゃん、また寝たふりしてる〜」に差し替えられ、舅がいびきをかいている音声を加えたバージョンが放送された[166]
  • 1988年に放送されたテレビアニメ『ひみつのアッコちゃん(第2作)』の玩具「テクマクマヤコン・コンパクト」のCMは、発売直後から商品の爆発的な売れ行きにより完売が続出したため、同年11月下旬から一旦放送が打ち切られた[167]
  • 1989年に放送された渋谷ゼミナールのCMで、学生たちが銭湯で体を洗いながら「おちた」と連呼して歌うという演出に、受験生からの抗議が殺到し、放送打ち切りとなった[168]
  • 1988年に放送された味の素みりんタイプ発酵調味料「まろみ」のCM(出演:石川さゆり)で「みりんの新しいおいしさ」というナレーションに対して本みりんを販売するメーカーから抗議があり、放送を打ち切ると共に「わが家のみりんはまろみに決めました」と印刷されたパンフレット20万枚も処分した。その後、1989年に「まろみ」のCMは古手川祐子を起用して再開したが、ナレーションで「みりん」の語は一切使用せず、字幕で「みりんタイプ発酵調味料」と表示するに留めている[169]

1990年代

  • 1990年に放送された「エバラ焼肉のタレ」のCMで浅茅陽子が出演していたが、浅茅が菜食主義者であることを公表したことにより、エバラ食品工業が「菜食主義者を焼き肉のCMに起用することは不適切」と判断し、浅茅はエバラのCMを降板させられた[170]
  • 1991年に放送されたエーザイ「チョコラBBドリンク」のCMで、桃井かおりのセリフ「世の中、バカが多くて疲れません?」にクレームが付いたため、別バージョンの「世の中、お利口が多くて疲れません?」にすべて差し替えられた[171]。これは後にビートたけしのトークのネタにもされた[172]
  • 1992年に放送された日本家庭教師センター学院のCMで、「君が代」をロック調にアレンジしたものが放送されたが、放送局関係者の自主規制により2回流されただけで放送中止になった[173]
  • 1992年秋から1993年始めにかけて放送された三洋電機コードレス電話機「新テ・ブ・ラコードるす」のCMで、所ジョージが手足を縛られ、赤い袋に入れられ更に首付近を縛られたバージョンが障害者団体からクレームがあり、放送が中止された。
  • 1992年12月から放送された大正製薬「ゼナ」のCMで使われたキャッチコピー「YからZ。名よりも実を」について、医薬品等適正広告基準における「他社の製品の誹謗広告の制限」に抵触する可能性が指摘され、1993年2月には業界の広告委員会でも問題性が指摘された[125]
  • 1993年ごろに、田嶋陽子らが閉店寸前の降りるシャッターにしゃがみ込みながら店内をのぞき込むニッセンのCMが放送された。しかし、福岡県の小学生がこのCMの真似をしていて、首をはさまれて怪我をする騒ぎが起こり、その後放送は続けられたが「お子様は真似をしないようにお願いします」という注意喚起の文字表示が挿入された。
  • 1994年に放送されたチロルチョコのフレークチロルのCMで、小学生の女子がスカートをめくるシーンがPTAからクレームがあり、チロルチョコはCMの内容を差し替えた[174]。フレークチロルのCMにビキニ姿の外国人女性が出現するバージョンもあったが、こちらは同様の理由から放送自体が中止された。
  • 1994年に放送されたダイハツ工業ミラ」のCM(「森口エンジン搭載」篇)で森口博子が、ボンネットに直接入っていく(エンジンの取り外された撮影用特別仕様車)CMは、「子供が真似すると危ない」というクレームがあり、合成で吸い込まれる映像に差し替えられる処置が取られた。
  • 1994年に制作・放送された日本テレビ放送網'94劇空間プロ野球[175]のポスター・テレビCMで長嶋茂雄の現役引退時のシーンに×印を記し、「巨人を棄てる」をキャッチコピーとしたが、球団の親会社からのクレームでテレビCMは3日間で放送を打ち切った[176]
  • 1994年に三洋電機が発売した電話機器「テブラコードるす」のCMで、所ジョージが赤い袋に拘束された状態で電話の子機に出る演出に対して、視聴者から残酷という苦情が殺到したため、すぐに放送取り止めになった[177]
  • 1995年頃に放送された朝日ソーラーのCMで西田敏行が屋根の上で踊りながら「屋根持っているかー!?」「風呂は最高!風呂は最高!」と歌う内容のCMだったが、同時期に発生した阪神・淡路大震災への配慮から、台詞が「天気出てるかー!?」「空はお天気!皆んなお天気!」に差し替えられた[178]
  • 1995年夏に放送されたサントリーBOSSのCMで矢沢永吉のセリフ「夏だからってどこか行くのやめません?」に「レジャー気分に水をさす」と長野県の旅館経営者からクレームがあり、放映を中止した[179]
  • 1995年に放送されたニッセンのCMにて、石田えり田嶋陽子らが閉店間際の洋服店のシャッターを覗き込む演出があったが、同CM放送直後に福岡県の小学生がCMの真似をして首を挟まれる事故が発生した。以降同CMでは「良い子はマネをしないで下さい」というテロップが挿入されるようになった[180]
  • 1996年に放送された日産自動車スカイライン」のCMで牧瀬里穂のセリフ「男だったら、乗ってみな。」とキャッチコピーに対して男女差別というクレームが付いたため、「キメたかったら、乗ってみな。」に変更された[174]
  • 1998年に放送された椎名桔平が出演する日清ラ王のCMで、「裸族」と「ラ王を食べる人」を掛けた「ラ族」というキャッチコピーを掲げて椎名が全裸になる演出があったが、「全裸の男性が気持ち悪くて食欲が失せる」などといったクレームが殺到し、以降の「ラ族」をキャッチコピーとしたCMでは全裸シーンを使用しなくなった[181]
  • 1997年に放送された富士フイルム写ルンです」のCMで沢口靖子火星人の若者に「長男じゃないわよね」と言うものがあったが、「長男では結婚しにくいのか」などのクレームがつき、このバージョンは放送中止になり[182]、別バージョンの「二股かけてないわよね」にすべて差し替えられた[183]
  • 1997年に放送されたNTTパーソナルのCMで「私のおじさん」のセリフが援助交際を思わせるという抗議があり、差し替えられた[183]
  • 1997年、山一證券の経営破綻により、同社のCMが放送打ち切りになった[183]野村證券第一勧業銀行のCMも、総会屋利益供与事件により放送が自粛された[183]
  • 1999年に放送されたハウス食品「ハウスシチュー」のCMで母親のセリフ「犬と一緒に遊んじゃダメよ」が動物愛好家から「ペットを捨てる事を推奨している」というクレームがあり、セリフが「暗くなるまで遊んじゃダメよ」に変更された。
  • 1990年代末期から2000年代初期にかけ、特にアース製薬白元(のちの白元アース)などの殺虫剤のCMで、3DCGでリアルに作られた害虫の映像が頻繁に流され、強調されたものも制作された。この傾向に、視聴者からスポンサーなどへ「食事中に突然出てきたり、テレビを見ている時に突然害虫が出されることで企業への嫌悪感が増す」という抗議が増え、害虫のリアルな3DCG映像や実物を画面に出すことを控えた。ミューズのCMでも、手を洗う時に3DCGの細菌が死滅する映像からキャラクターに変更した(P&G時代)。
  • 1999年に放送された日清「カップヌードル ポーク」のCMでカップヌードルに入れられた豚が夕日の中どこかへ連れていかれるCMを放映した所、「子供がショックを受けた」旨のクレームが多数よせられ中止になった[184]
  • 公共広告機構および、後身のACジャパンは1990年代初頭から後半にかけて、一般的な社会問題よりも環境問題を最優先に掲げ必要以上に取り上げてきた。その中で、イッセー尾形が大きい透明なビニール袋に閉じ込められたCMや、当時現役選手だった中野浩一競輪)・増田明美マラソンNEC-HE)らが出演した「捨てないで」のフレーズが印象的なCMは話題にも問題にもなった。1995年震災以降はしばらく上記のCMが流れていたが、順次別のCMに差し替えられた。社会問題(社会情勢)関係で1995年以降に流れていた通称「あよね」のポリオワクチン募金の支援CMも、「見た目が怖い」「痛々しい作風」などと問題になった[注釈 17]

2000年代

  • 2001年に放映されたトヨタ自動車ガイア」のCMで「パパはいらないわ」のセリフが既婚男性から不評を買い、最終的に放映が中止された。また、同社「WiLL Vi」のCMでも列車に追われながら線路を走るシーンに「危険だ」というクレームがあった。その後踏切事故が発生したため、放映を中止した。
  • 2001年に放送されたBOSSジャン・キャンペーンCMで、会社の会議室で1人スーツの男性以外全員BOSSジャンを着用していたが、翌日男性はBOSSジャンを着て会議室へ行くが男性以外皆スーツ、そして上司が「君は会社をバカにしているのか?」との内容に視聴者から「内容からしていじめを助長している」等のクレームがサントリーJAROに寄せられた、これを受け1999年以降から続けて来た「ブラックユーモア」内容のキャンペーンシリーズCMは製作されなくなった。
  • 2001年に放送されたNOVAのCM・散歩編で、NOVAうさぎが散歩していて、背後から2階建てトラックが近づき、トラックに乗っていた男性がNOVAうさぎの耳を引き抜き、「ムキーッ!」というと耳が再生するという演出に、「これは動物虐待です」という苦情が殺到し、打ち切った[185][注釈 18]
  • 2001年に放送された、育児放棄を題材にした公共広告機構(のちのACジャパン)のCM「チャイルドマザー」・「チャイルドファザー」は、母親・父親がおしゃぶりをくわえた姿で出演しているという演出が批判され、「子育てをしている親に対する温かい激励よりも厳しい批判に感じられ、見るのがつらい」という意見が多かったため、打ち切られた[186][注釈 19]
  • 2003年に放送されたアサヒビール「アサヒ本生アクアブルー」のCMで、潜水直後の飲酒を連想させるシーンがあったため、別のCMに差し替えられた。潜水直後に飲酒すると減圧症になるおそれがあることからであり、健康上の問題となるため[187]
  • 2004年に制作された岩手県の選挙管理委員会の選挙啓発ポスター・テレビCMで、セイン・カミュのセリフ「不満があるのに何も言わないの?」を、自民党の岩手県連が「与党批判の印象を与えかねない」と反発したため、6月23日にポスターの廃棄及び放送の中止が決定された[188]
  • 2005年1月1日から放映されたダイハツ工業ムーヴカスタム」のCMで、風がトレーラーやバイクを吹き飛ばしている描写に「自然災害を思い起こさせる」との苦情があったため、「vs風の魔神」という字幕を追加したものに差し替えられた。
  • 2005年上半期に放送された日清食品カップヌードル」のCM「NO BORDER 少年篇」は、少年兵が銃を携えて海を見張っていて、妹がやってくるとあどけない笑顔に戻る、というものであった。日清は「少年兵がいる現実を考えてほしい」という社会道徳的意図に基づいて製作したが、“少年兵の肯定”という誤解に基づく苦情があり、短期間で終了してしまった[189]。映像の最後に「世界には、30万人以上の少年兵が存在している。」という字幕が表記されていた。
  • 2005年3月28日から放送されたマンダムの男性用洗顔製品「ペーパー洗顔モゲハ編」のCMで、黒人差別と受け取られかねない場面があり、6月9日から放送が打ち切りになった[190]
  • 2005年5月25日から放送されたアサヒビール「チューハイDew(デュー)」のCMで、及川光博が長々と「デュー」と叫ぶ部分に「うるさい」などの苦情があり、5月30日よりナレーションが差し替えられた[191]
  • 2006年12月11日から放送されたソフトバンクモバイルゴールドプランで、女子学生たちが他社携帯ユーザーに電話をかけづらい状況を説明した。これがいじめを助長しているとされ(励まし方があまりにも残酷なこと)、JAROに対し苦情が1日250件以上来た[192]。その後、「友達は大切に」という字幕を追加したが、苦情はおさまらず結局放送中止になった。
  • 2007年5月21日より放送されたセコムのCMは、歩行者や電柱の工事人を装った犯罪者が猛獣に変身するという形で身の回りに潜む危険を表現したものであったが、「電気工事人を侮辱している」とのクレームや「動物を悪として描いている」という意見があった。このためいったんCMを打ち切りの上一部の表現を差し替えて放送することとなった[193]
  • 同じく2007年頃に放送されたセコムのCMで、番犬の立場になった男性が、家の近隣で話し声や物音がすると「誰!?誰!?」と連呼する演出が「うるさい」「くどい」とクレームが付き、放送が打ち切られた。
  • 2007年秋から放送された高橋酒造のCMでくりぃむしちゅー熊本県知事選へ出馬するか否か悩むという内容が、2008年3月に熊本県知事選が行われる際「誤解を招く」との理由から、2008年1月をもって関東以外での放映が一時自粛された[194]。その後、2008年3月16日から選挙と無関係な新バージョンのCMが放送開始された。
  • 2008年1月15日から中京広域圏で放送されたおやつカンパニーの「地元伊勢の国うす焼えびせん」のCMで、出張した夫が土産に買ってきた地元伊勢の国うす焼えびせんを妻が別の男性と食べるという内容に「不倫を題材としていて不快だ」という苦情が入ったため、1月18日に打ち切りが決定した[195]。実際は1月20日まで放送する予定だった。
  • 2008年6月より放送されたイー・モバイルのCMで、サルが演説を行い「CHANGE!」を掲げていたりと、バラク・オバマのパロディーCMに対し、在日米国人から「人種差別だ」と抗議され、打ち切りとなった[196]

2010年代

  • 2010年に放送予定だった、日清食品「ラ王」のCMで、槍ヶ岳を一時閉鎖して撮影を行ったことが問題視されたため、開始直前で放送を中止し、お蔵入りとなった。このため、「ラ王」CMの予定分をACジャパンのCMに差し替えた。その後、槍ヶ岳を当時建設中の東京スカイツリーに変更したものが放送された[197][注釈 20]
  • 2011年3月11日に東日本大震災が発生。未曾有の大災害であることから、小林製薬などの一部企業が放送を続けた以外はほとんどの民間企業がCMの放送を自粛し、それらの穴埋めとしてACジャパンのCMが放送された。当初は「被災者に対する配慮」として視聴者からも理解を得られていたが、あまりにもその放送回数が多いことで、一部の視聴者から遂に「しつこい」などの苦情が寄せられ、ACジャパンが公式サイトで謝罪文を掲載する事態に発展した。4作から5作程度のバージョンしか用意されておらず、前年度以前の作品を流す余裕がなかったこともあって、必然的に同じCMが回数多く放送されるため、心理的に「しつこい」と感じる遠因となった。終わりの際に流れる「エーシー (AC)」という音声を削除したバージョンも放送され、臨時CMも制作・放送された[198]。こうした事態を受けてACジャパンは一部のCMの放送中止をテレビ局に依頼した。現在は、「エーシー(AC)」という高い声のサウンドロゴを取りやめ、「エーシージャパン(ACジャパン)」という、高くない声が一部のCMで流れている。一部の支援キャンペーンのCMで「ACジャパンはこの活動を支援しています」というナレーションが流れている。
    • この副次的影響として、オール電化のCMが「節電の情勢にふさわしくない」という理由で、自主判断で打ち切った。メーカーの自主判断によりパチンコ・パチスロ機種のCM放送が激減した。
  • 2012年2月下旬から3月初旬まで放送されたソフトバンクモバイルのCMで、出演者のトリンドル玲奈が「鳥取はまだ糸電話」と発言した上で、鳥取砂丘で糸電話で会話をするイメージ映像が流れるという内容に対し、鳥取県民などから「鳥取を小馬鹿にしている」などの批判的な意見があったため放送を打ち切り、別のCMに切り替えた[199]
  • 2012年3月に放送されたAKB48出演のUHA味覚糖ぷっちょ」リレー編に「品位の欠けるCMはやめてほしい。」「食べ物を口移しでリレーするのは不衛生で気持ち悪い。」などの苦情がBPOに寄せられた[200]。一時放送を休止し、2012年6月にAKBメンバー本人の実写ではなく、AKB48ちょのアニメーションが口わたしをするものに差し替えた。
  • サントリー黒烏龍茶のCMで、消費者庁から「偏食を助長する」というクレームがあった。当該CMはすでに放送を終了していたが、2012年秋以降のCMの内容を見直すこととなり、放送再開後は、最後に「くれぐれも食事はバランスよく」の字幕が追加された[201]
  • 2013年4月に発売したパナソニック「スマートビエラ」のCMで、民放連のガイドラインに抵触した問題があり、民放での放送ができなかった[202]
  • 2013年4月6日から4月18日まで放送されていたアサヒ飲料の缶コーヒー「ワンダ モーニングショット」の「ICカード編」のCMで、新人OL役のAKB48島崎遥香が駆け足で会社の入館ゲートに向かうもICカードが反応せず、困惑していると後ろから先輩の男性社員がICカードをかざしゲートを開けるという内容にネット上で「セキュリティー上に問題がある」「他人のICカードで入館するのはセキュリティーに違反している」などの非難が浴びられ[203]、アサヒ飲料にも抗議が寄せられた。実際「CM上の演出です」と注意書きがされていたものの、アサヒ飲料は「CMの演出上の表現と考えているが、不快な思いをさせてしまい申しわけない」と謝罪[204][205][206]
  • 2013年4月24日から5月7日まで放送された日本コカ・コーラ炭酸飲料「カナダドライジンジャーエールFIBER8000」のCMで、「トクホウ(特報)!」などと表現していた。消費者庁は、CMを見た視聴者が「トクホ(特保)」と聞き間違える恐れがあるとして、4月下旬に改善指導。CM放映は5月7日に終了した。同社は、CMは期間限定だったため終了は予定通りと説明。「商品の特徴を効果的に伝えようと企画したCMだったが、一部で誤解した方がいたことは誠実に受け止めたい」とコメントした。CMは「トクホではありません」と字幕が記された[207]。CMの放送終了後、この商品は販売自体終了している。
  • 2013年5月17日から6月6日まで放送された、アサヒビール発泡酒「アサヒ スタイルフリー」のCMで、スリランカ中部にある世界遺産シーギリヤの岩山「シーギリヤ・ロック」の頂上で出演者の長瀬智也貫地谷しほりが発泡酒を手にパーティーを楽しんでいるという内容(実際はスタジオでの撮影と現地の空撮映像が合成されたもの)に対し、スリランカ国内で「文化遺産への冒涜だ」との批判が出てCMは中止された[208]
  • 2013年10月から放送された塩野義製薬日本イーライリリーが共同で展開したうつ病啓発キャンペーンのCMで、体の痛みをうつ病の主症状として伝えたが、「うつ病が体の痛みを生むという科学的証拠はない」「薬を売るための過剰啓発だ」と医師や患者などから抗議を受け、2014年1月初めにナレーションを「痛みといった体の症状も表れます」から「表れることもあります」に変更した[209]
  • 2013年10月下旬から放送されたホクトのCMで、要潤が扮する「ホクトのきのこの精」が鈴木砂羽の演じる人妻の耳元で囁くなどしながらきのこについての話を口こむ、要が鈴木の手を下半身に導いた先にブナシメジのパックを握っているなどの演出が「不快」「子供に見せられない」「ストレートで下品」と問題になり、同月31日からこの2人のCMではなく、4種類のきのこの写真が入れ替わり表示されるだけのCMに差し替えられた[210]
  • 2014年1月18日から放送されたANAのCMで、国際線の航空会社としてのイメージアップについて西島秀俊バカリズムが英語で会話を交わし、最後にバカリズムが金髪のかつらとおもちゃの高い鼻を付けた姿になるという内容に対し、「外国人をステレオタイプ化していて人種差別的だ」との苦情があったため、1月20日に放送を中止し、内容を修正することになった[211]
  • 2014年1月17日から放送されたキリンビールの缶チューハイ「本搾り」のCMで、着ぐるみのカエルが登場する表現に「未成年者の関心を誘い、飲酒を誘発しかねない」とアルコール問題を扱う団体からの指摘があり、当初の放送予定より早い1月25日から放送を取りやめることとなった[212]。放送中止後、キャラクターを外国人に変えてCMを再開した。
  • 2014年2月1日から放送された東京ガスのCM『家族の絆・母からのエール』編で、就職活動に忙しく動き回る女子学生の演出がとても現実的で「リアルにできていて心が痛む」などのクレームが寄せられ、1か月足らずで打ち切りになった。一応1か月近くは放送されたためか、当初はさほど問題とされていなかったが、数か月ほどしてからTwitterなどで当CMが話題となり、逆に「感動的。観て泣いてしまった」と称賛する意見もある[213]
  • 2015年1月に放送されたtoto BIGのCMで、当時起きていたISILによる日本人拘束事件に関連し、CM内の「五島」が後藤健二を、「締切迫る」が殺害時刻が迫っている事を連想させるとして日本スポーツ振興センターが予定より早く打ち切ることを決めた[214]
  • 2015年2月20日、消費者庁が空間用虫よけ剤について「表示根拠が不十分」だとして、アース製薬興和大日本除虫菊フマキラーの4社に措置命令が出された[215]。これを受けて、空間用虫よけ剤のCM放送を一時的に中止した。
  • 2015年3月に放送されたルミネのCMで「明らかにセクハラだ」と物議を醸して、YouTubeでの公開を1日で取りやめた[216]
  • 2015年3月30日から放送された日本マクドナルドの「てりたま『スマイル』」編の登場人物が鼻などについたタレを拭いながら食べるという内容に「汚い」「これを見て食べたくなる人がいるのか」という批判が集まり[217][218]、放映を予定より早く終了。「ドナルド・マクドナルド・ハウス『スマイルソックス』」編に差し替えられた。
  • 2015年5月までに放送されていたライザップのCMに「30日間全額返金保証」の表記が消費者の誤解を招く恐れがあるとして、神戸市の適格消費者団体が抗議した[219]。この影響で、5月18日を以ってCMの放送が一時的に休止され、再開時は字幕が修正された。
  • 2015年6月12日より放送された映画『呪怨 -ザ・ファイナル-』のテレビCMに対して、視聴者から「怖すぎる」という苦情が殺到した。これにより同CMを一時中断、17日から恐怖シーンの無いバージョンに差し替えられた[220]
  • 2015年5月25日に静岡県道127号線(通称:西伊豆スカイライン)で撮影された静岡マツダのCMが、8月に入ってから「公道での撮影にも拘らず、道路封鎖なし」「大手が公道でこんなことして良いのか」など、一般走行車の通行を妨げる方法で撮影をしていたことが、撮影当時に見物していた人物らからの指摘を受け、発覚した。このCMは静岡マツダが発注した広告代理店が行ったもので、当初、マツダ本社はマツダ本社による撮影を否定していた。静岡マツダは放送を中止し、行政処分等について「警察の指示に従う」としている[221]
  • 2014年11月26日にWeb限定で公開された味の素ゼネラルフーヅ「ブレンディ」のCM「Blendy 特濃ムービーシアター「旅立ち」篇」が、2015年9月になってスパイクスアジアによる英語字幕付き動画が公開されたところ、牛の擬人化の表現などが世界中で物議を醸した。該当動画は2015年8月に削除されている[222]
  • 2016年3月30日から放送が開始された日清カップヌードルのCMで、演出内容に不適切なシーンがあるとの批判を受け、日清食品がCMの放送中止を決めた。内容は、ビートたけしが学長を務める大学で、矢口真里小林幸子新垣隆といった自身の不祥事で世間を騒がせた人物が自虐ネタを披露し、失敗から這い上がる力を与えたいという内容の物であったが、矢口の自虐ネタが不倫を題材としているため、批判の対象となった[223]
  • 2016年8月2日にキリンキリンビールがアニメ制作会社・Trigger(トリガー)と組み、動画投稿サイト・YouTubeで缶チューハイキリン氷結」のプロモーション動画を公開、テレビCMも放映されたが市民団体の苦言や反発もあり中止された。
  • 2016年10月7日、資生堂の化粧品ブランド『インテグレート』のCMで「25歳からは女の子じゃない」という表現に「女性差別」「セクハラ」と批判が出たため、資生堂がテレビCMの放送を取りやめることを発表した。CMは10月1日から放送され、2つのバージョンが製作されていたが、2つとも放送中止となる[224]
  • 2016年10月に放送された三菱自動車の企業CM「秋 再出発篇」で、天体望遠鏡の鏡筒の向きが上下逆になっていたことが多数指摘され、渡部潤一国立天文台副台長もTwitterで「まずいなぁ、天体望遠鏡が逆じゃないかなぁ」とツイートし、放送を一時中断。天体望遠鏡の鏡筒の向きを修正することとなった[225]
  • 2016年11月から放送されたP&Gの『ファブリーズ』のCMで、世界一臭い食べ物としてしられる「くさや」を使用した実験の演出にてくさやを臭がる過剰なリアクションにくさやの生産メーカー側が300年以上続く伝統食を侮辱するCMであるとしてクレームを付けた。これをうけてP&G側はCMを打ち切った[226]。CMは当初、YouTube上で公開されていたが、視聴者から「解かり易い演出」として好評だったため、テレビ放送する形になったものである。
  • 2017年に放送されたアサヒ飲料・三ツ矢サイダーのCMで、芳根京子がトランペットを吹いている最中にいきなり背中を押されるシーンで、トランペット奏者の徳田知希がTwitterで「歯を折ったり、口唇裂傷につながる」と指摘[227]。これを重く見たアサヒ飲料は、このCMの放送打ち切りを決定、動画を削除した[228]
  • 2008年から放送されていたアディーレ法律事務所のCMについて「過払い金返還請求の着手金を今だけ無料」という宣伝でありながら、実際には約5年近くも同じ文句でCMを継続していた。これにより、2017年10月11日に東京弁護士会は同事務所を2か月、及び元代表弁護士を3か月の業務停止命令とする懲戒処分を下した[229]。これにより、お笑いコンビ・ブラックマヨネーズを起用したCMは打ち切られ、さらにスポンサーとなっていたテレビ番組は全てACジャパンのCMに差し替えられた。
  • 2019年5月に行われていた資生堂「アネッサ」のCMだったが、女性差別のクレームが相次ぎプロモーションを中止した[230]
  • 2019年6月から7月に放送されていたセブン-イレブンの『7pay』のCMで、第三者による不正使用問題発覚のためCMを取り下げた。それ以降のタイムCMはACジャパンに差し替え、セブン-イレブン店頭における入口広告は、代替が用意されていないため、一時的に撤去されることとなった[231]

2020年代

  • 2020年2月以降、2019新型コロナウイルス感染拡大によるCMへの影響は非常に大きく、各テーマパークや施設の休園、イベントの中止・延期、また除菌関連商品の完売及び生産が追い付かないことにより通常のCMを自粛し、多くがACジャパン及び政府広報などのCMへ差し替えとなった[232]
    • 海外旅行が不可能となったため、JTB、HISなど旅行会社のCMは軒並み放送休止に追い込まれた。
    • 海外ロケが不可能となり、例年CMの撮影を海外で行っている「JR SKISKI」(JR東日本)のCMの制作が大幅に遅れるなどの影響が出た。
    • 東京ドームシティアトラクションズのCMのフレーズ「東京ドームシティで僕と握手!」が、コロナ禍で握手が出来なくなったため、「僕と握手」のフレーズを差し替える措置を行った。
  • 2020年4月1日から放送を予定していたSnow Manが出演する予定だったラウンドワンのCMは、岩本照の不祥事で放送が中止となり、更には上述した通り新型コロナウィルス感染症の拡大によって一時は全店舗が休業に追い込まれたことがあったことを鑑みて、最終的にはSnow Manのイメージキャラクターの起用とCMの放送を完全に見送った。2021年度についても、新型コロナウィルス感染症の収束の見通しが立たないとして、イメージキャラクターの起用とCMの放送を共に見送ることとなった。
  • 2020年6月24日、東京ミネルヴァ法律事務所東京地方裁判所から破産開始決定を受け倒産[233]。これにより、大量放映されていたCMが打ち切りとなった。
  • 2021年2月、IndeedのCMで「あらゆる求人サイトの情報をまとめて検索できる」という謳い文句が、独占禁止法に違反するものとして、競合他社であるディップが抗議した。これを受け、Indeedは公開されていた動画を削除する措置を執った[234]
  • 2021年3月から4月にかけて、以下のCMが「予想以上の売れ行きで休売・終売」を理由に、CMの放送が終了・休止・延期となるケースが相次いだ。
    • 2021年3月に放送されたファミリーマートのクリスピーチキンのCMは、予想以上の売れ行きで製造が追いつかず、販売休止が発表されたことを受け、CMの放送が一時的に休止された。
    • 2021年3月に放送された日本マクドナルドの『ハッピーセット「鬼滅の刃」』のCMは、予想以上の売れ行きで完売した店舗が続出したため、予定より早くCMの放送を終了した。
    • 日本コカ・コーラの「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」「コスタコーヒー」のCMが売れすぎを理由に放送休止・延期となった。
    • 2021年4月から放送開始予定だったアサヒビールの『アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶』の各種CMは、予想以上の売れ行きで製造が追いつかず、製造・販売の一時休止が発表された[235]ことを受け、CMの放送開始時期が6月ころからに延期された。
    • 9月17日には、アサヒビールの『アサヒ生ビール(マルエフ)』が売れすぎによって販売を休止したため、新垣結衣が出演したCMが急遽放送を一時休止、11月に放送を再開した。
  • トヨタ自動車は、2021年7月23日から8月8日にかけて行われた2020年東京オリンピックに関係するCMの放送を中止し、通常のCMに差し替えることを7月19日に発表した。今回のオリンピックは新型コロナウイルス感染症が流行する中での開催となり、その賛否や大会関係者の言動が多く炎上した経緯を踏まえ、トヨタ自動車は「色々なことが理解されない五輪である」と企業のイメージダウンを危惧することを理由に挙げている[236]
  • 2021年8月14日、「のむシリカ」を販売するQvouは、DaiGoが出演するCMの放送を中止すると発表した。同社はホームレスの炊き出しで支援活動を行っており、YouTubeでDaiGoがホームレスや生活保護受給者を差別する発言があったことからQvouが抗議したためである[237]

脚注

[脚注の使い方]
出典
注釈

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  2. ^ 一部の地上波放送局系列の有料CSテレビ放送などは、過去に放送された番組の再放送時に番組中のCMの放送を一切行わない場合がある。ただしノンスクランブル放送(無料放送)時はその番組に関連したCMなどを流す場合もある。日テレジータス の「ジャイアンツプレ&ポストゲームショー」の様に、スクランブル放送でも、実質スポンサーが付く番組もある。
  3. ^ 例外として、FMラジオ局のBayFMは本編放送中にCMを放送しないことが多い。
  4. ^ 「囲碁将棋チャンネル」で放送される「霧島酒造杯 女流王将戦」内で流れる霧島酒造のCMのみ、ウォーターマークが表示される。
  5. ^ 日テレ「スッキリ!!」・「ヒルナンデス!」・平日19時台の番組(2020年10月12日から。19時台の番組が休みの週であっても契約上の絡みでCMだけは放送。)やTBS「アッコにおまかせ」・「この差って何ですか?」(日曜時代)、ABC「芸能人格付けチェック」(元日の本放送・大晦日の再放送は「番宣」に差し替え)など。
  6. ^ 過去に通常枠で制作された事例も散見される。
  7. ^ 回答者役の人の手に握られたスマートフォンの画面中でCMが流れていた。
  8. ^ 一例として、2018年4月4日放送『探検バクモン「カレーの聖地!神田の謎」』で流れた1975年当時の「ボンカレー」のCMや同年5月24日放送『ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!【寿司!鮨!鮓!すし!SP】』で、かっぱ巻きを取り上げた場面での1961年当時の「黄桜酒造」のCMなど。
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  11. ^ ※当時製造販売。のちに大塚食品の製品。
  12. ^ ※当時製造販売。のちにマルマンを経てマルマンH&Bの製品。
  13. ^ ※当時製造販売。のちにアリナミン製薬の製品。
  14. ^ ※当時製造販売。のちにサントリーフーズサントリー食品インターナショナルの製品。
  15. ^ まだ終夜放送が常態化する前の時代。
  16. ^ 通称:キッチンマザー
  17. ^ 翌年に作成された新シリーズはミュージシャン俳優・中村雅俊をCMキャラクターに起用、イメージ一新を図った。
  18. ^ なお、後に作られた『NOVAうさぎのうた』のミュージック・ビデオにはこの演出の一部分が問題なく使われている。
  19. ^ 期間中にアメリカ同時多発テロの発生により、CMを自粛する企業が増加し、このCMが多く放映された影響もある。
  20. ^ それでも、建設中であり高所の撮影でもあったことから、「これはCM上の表現です。」という旨の字幕を付けている。


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