カウキャッチャー_(放送)とは? わかりやすく解説

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カウキャッチャー (放送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/12 00:38 UTC 版)

カウキャッチャー (cowcatcher) とは、放送広告の一種で、放送番組の開始直前に流されるCMをいう[1]

特徴

カウキャッチャーはテレビラジオCMのうち、番組開始直前に放送されるもののことである。例えば開始時刻が00分と告知されている番組の場合、00分 - 01分にCMが放送され、01分に番組本編が開始するケースなどである。逆に、番組終了直後に流されるCMはヒッチハイク (HH) と呼ばれる[2]

カウキャッチャーやヒッチハイクは競合するスポンサーを調整するために設定されることが多い[1]。番組と番組の間(ステーションブレイク)に放送されるスポットCMと異なり、カウキャッチャーには番組本体の視聴率聴取率が適用され、それを元にCM放送料が決められる。

放送日時が固定しているのでスポットCMとは区別され、提供クレジット表示も伴わないのでタイムCMとも区別される[1]。ただし、これらカウキャッチャーやヒッチハイクにおいて、番組提供スポンサーのCMを流すことがある[2]

カウキャッチャーの語源はアメリカ合衆国機関車インターアーバンなどの鉄道車両に取り付けられた野牛除け=カウキャッチャー(Cow Catcher)のことである[1]

なお、番組開始から終了までの間に放送される提供クレジットのないCMはパーティシペーション(パーティシペーティング・アナウンスメント、PT)と呼ばれ、区別される。

日本での使用例

文化放送で1952年より放送されたラジオドラマラジオ浪曲 銭形平次捕物控』で用いられたのが最初の例とされる[2]

番組本編内に中間CMを置かない全国ネット番組において、CMの放送タイミングがネット局によってカウキャッチャー枠かヒッチハイク枠かが変わる例がある[3]

脚注

  1. ^ a b c d 井徳正吾、松井陽通『マーケティングコミュニケーション』すばる舎、2013年、107頁
  2. ^ a b c 川勝久『CMの世界 目と耳への挑戦』(ダイヤモンド社 1964年)pp.33-34「排障器型と便乗型と」
  3. ^ 一例として、JRN系列の『ドライバーズ・リクエスト』における化学薬品メーカーのCM(2021年5月 - 9月)については、地方局ではカウキャッチャーで流れたが、制作局のTBSラジオではヒッチハイクで流れた例など。

「カウキャッチャー (放送)」の例文・使い方・用例・文例

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