ゲームオリジナルの主要人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 04:07 UTC 版)
「ソードアート・オンラインのコンピュータゲーム作品」の記事における「ゲームオリジナルの主要人物」の解説
ゲームオリジナルキャラクターのうち、千年の黄昏を除く2作品以上に登場しているキャラクターを記載する。現在編集中。 ストレア(Strea) 声 - 三澤紗千香 両手剣使いの女性プレイヤー。身長169cm・体重不明・B96/W60/H89・11月6日生。 『IM』および『HF』の階層攻略編におけるヒロイン。髪や装備は紫が基調。《攻略組》相当の実力を持つが第76層以前の経歴は誰も知らず、本人も記憶が曖昧な謎の人物。 アインクラッド第76層でキリトと出会う。 明る裏表のない、無邪気で人懐っこい性格。当初はキリトに急接近する彼女を訝しんでいた女性陣からも好感を得ていくが、同時に超の付くほどのマイペースで場を引っ掻き回し、それに一行が振り回される場面も多い。キリト以上の辛党。作る料理はおぞましい見た目ながら味はマトモであり、『HR』では「斬新ですごく個性的な見た目」「それでいて予想以上に美味しかった」とキリトに回想されている。 その正体はMHCPの2号機であり、ユイの「妹」にあたる存在。上記の誕生日とはSAOの正式サービス開始日である。 インフィニティ・モーメント / ホロウ・フラグメント 姉同様プレイヤーの負の感情を処理しきれずにエラーを蓄積し、第75層の決闘の最中に暴走してしまったことが大規模システムエラーの2つの主要因の一つとなった。その後デスゲーム開始時から未使用だったアカウントに自分の情報を上書きし、記憶が破損した状態でプレイヤーとしてキリト達の前に現れるに至った。 記憶を取り戻した後は仲間への想いと本来の役割との板挟みに苦しみながらフロアボスを強化し攻略の妨害を行うようになる。それでも最後はアルベリヒがキリトを殺そうとした際、システムの軛を超えて彼からスーパーアカウントを奪い取るに至るが、同時にキリトを庇って致命傷を負ってしまう。その直後、一行に自身の正体を明かすも再生した《The hollow avator》に取りこまれ行方不明になってしまう。 《The hollow avator》を倒せば解放されると思われたが、予測に反してさらに暴走を拡大させ、異形の姿《The hollow strea》と化してキリト達の前に立ちはだかる。倒されて元の姿に戻ったものの、フロアボスと一体化していたことでカーディナルに異物と判断されて消去されかけたが、ユイにカーディナルシステムから切り離され保護された。SAOクリア後はユイとともに休眠状態となり、目覚めの日を待つことになる。 インフィニティ・モーメント 一時的にだけコンビを組めるゲストキャラクターだった。 ホロウ・フラグメント 正式にプレイアブル化され固有イベントや専用装備が追加された。キリトに対してはAIながら恋愛感情を抱いているような接し方が多く、キャライベントでは他のヒロインと比べてかなり大胆なアプローチをかけて度々キリトの精神を窮地に追い込んでいる。その自慢のプロポーションを自身のアピールポイントとしてを持ち出すこともある。 Re:ホロウ・フラグメント 新たにストレアを救出するシナリオと、『LS』に繋がるストレアの個別EDが追加された。「アイツ」の手によりアイテムオブジェクト化が可能となり、すべてが終わった後にキリトのナーヴギアの中でユイと共に眠りについた。その後、姉とともに無事ALOで目覚めている。 ロスト・ソング ノームアバター。SAO時代とほぼ変わらない容姿に新衣装を纏っている。ユイ同様《ナビゲート・ピクシー》の姿を取ることも可能。前作同様の両手剣を用いた戦闘スタイルに、ノームの種族特性であるパワーを活かして暴れ回り、相変わらずの性格で仲間達を振り回している。 ホロウ・リアリゼーション セブンの協力により、プレイヤーとして姉・ユイとともに《SA:O》に参加。華道部を結成しユウキと打ち解けている。また、キリトたちがログアウトしている間はストレアがプレミアのことを守っている。 フェイタル・バレット ディーラー体験でセクシーな衣装で周囲の注目を集めて以降、カジノがお気に入りとなった。今回はフィリアと仲がよく、彼女には強い敵や面白そうなものを見つけるとすぐ突っ走ると評されている。 主人公には添い寝イベントで自身がSAO由来のMHCPであることを明かしている。決戦ではユイとデスゲーム・エリアの状況を解析し、その後は救援メンバーの一人としてエリアに乗り込んだ。 AT4風ロケットランチャーと光学ガトリングガンを使用。衣装は黒と紫のボディスーツ状の「フラックスーツF」。胸元が開いた固有のモデリングになっている。 アリシゼーション リコリス 千年の黄昏 現代のストレアと未来のストレアが登場。現代のストレアは仮想世界へ送り届けるべくメタトロンとともにハイエスト・レベルで千年を過ごし、そこから最終決戦を見守った。また、黒雪姫と共に『AW』の世界観を解説するコーナー「教えて!ストレア先生」の司会役を務めている。 未来のストレアは高位AIの仲間とともに仮想世界のために尽力を続けており、長い時を経て身内以外には威厳のある態度で接するようになっている。ペルソナ・ヴァベルとの最終決戦の後、キリトによって現代(千年前)への帰還を誘われるも、NPCの仲間たちと築いてきた仮想世界を見守り続ける道を選び、メタトロンと共に未来に残った。 AIとしてはユイと同様にハッキングなどの活動が可能であり、各作品でユイと共にシステム面から状況解析やハッキングなどを行っている。だが、ハッキング方面は好き放題やらないように姉やキリトにしばしば窘められている。また、MHCPとしての思考がユイよりも強く残っており、心の癒やしや人の社会風習・文化について強い関心を見せる。ユイに対しては自身が妹であると認識をしているが、キリトが父親という意識は非常に希薄であり『FB』の頃になってもキリトとはお互い呼び捨てで通している。彼をからかう場合などに敢えてパパと呼ぶこともある。 フィリア(Philia) / 竹宮 琴音(たけみや ことね) 声 - 石川由依 『HF』のホロウ・エリア編におけるヒロイン。身長154cm・体重不明・B82/W57/H83・2008年3月31日生・17歳。 SAO事件には他の多くの登場人物が苦労してソフトを入手した中で、たまたま通りがかった店で偶然見つけ勢いで購入したという形で巻き込まれた。 《トレジャーハンター》を自称するほど宝探しを好んでおり、宝箱を前にすると思わず「お宝ちゃん」と口走ってしまうほどに目がない。SAOでは《索敵》や《隠蔽》、《鍵開け》等の宝探しに関するスキルをマスタークラスで揃え、《攻略組》に相当する実力を兼ね備えていた。プレイヤースキルの方も高く、『HR』での本人の弁によれば経験を元にして無意識に制作側の思惑を推測しながら目処を付けているとのこと。一部の作品ではゲーム上でもアイテムドロップに関わる能力が高い。 ホロウ・フラグメント ソードブレイカー使いの女性オレンジ(犯罪者)プレイヤー。出会う1ヶ月前に突如ホロウ・エリアに転送されて脱出もままならず、過酷な生活を続けていたことでかなり荒んでいる。 そのような経緯からキリトと出会った際には完全に冷静さを欠いており、75層ボスの同型モンスター《Hollow Deadening Reaper》からの逃走中に突然目の前に転送されてきた彼も敵と思い込み攻撃した。 それが原因で追いつかれたことで成り行きで共闘し、これをきっかけに共に《ホロウ・エリア》を探索するようになる。 キリトには自身がレッド(殺人者)プレイヤーであるという引け目もあり素っ気なく振る舞っていたが、探索を共にする内に心を許していき、本来の明るく気さくな性格をみせるとともに好意を寄せるようになる。 彼女が殺したという人物は「もう1人の自分自身」であり、そのため自分が本当の自分ではないのではと不安を抱えていたが、殺したのは自身の《ホロウ・データ》であった。システムエラーの影響で《ホロウ・エリア》には飛ばされた上、その際に本来絶対に会うはずのない自身の《ホロウ・データ》と出会い、錯乱して攻撃してしまうという想定外の事態が生じてしまった。 そしてフィリアの《ホロウ・データ》はシステムによって削除され、行き場の無くなったオレンジカーソルによってフィリアのプレイヤーIDがエラーと認識されて《ホロウ・エリア》から出られない状態になってしまった。 フィリアに起こった現象の全容を知る《ホロウ・データ》のPoHに不安を煽られてキリトを罠に落としてしまい、自身も殺されかけるが、罠から生還したキリトに救われる。最終的にキリトとともに中央管理コンソールに辿り着きエラーの解除に成功し、アインクラッドへと帰還を果たす。 アインクラッドでは《攻略組》に加わる傍ら、キリトとの固有イベントも用意されており、一連のイベントを進めていくと、キリトには恋慕の感情を抱くまでに至っていることがわかる。 Re ホロウフラグメント 彼女がアインクラッドに帰還していれば、リメイク前から存在するイベントに彼女も加わった状態で展開される。 ロスト・ソング スプリガンアバターで登場。スプリガンの特徴で黒髪に褐色の肌になっている。ALOの既存エリアで彼女の腕前は存分に振るわれ、本編開始時点で既にトレジャーハンターとして注目を集めており、スメラギにも名を覚えられている。 ホロウ・リアリゼーション キリト達の中ではデスゲームを始めから知るひとりでもあり、再現された《はじまりの街》に対しては複雑な思いを吐露している。本作ではリーファの剣道の特訓を応援し、その努力と優しさをねぎらった。 その中でSAO事件に巻き込まれた経緯について、キリトたちとの出会いを経て不幸な偶然ではなく彼女にとっての最高のお宝へと変わっていることを語った。 また、レアアイテム《エンペラーソード》の入手クエストを発見、仲間たちを引き込み入手に成功した。 フェイタル・バレット ストレアの抑え役のような立ち位置となっている。ホロウエリアでの心の傷は少なからず残っているようで、遺跡の奥でプレイヤーに変身するマネキンと対峙した際には取り乱し、主人公の声でようやく冷静さを取り戻す様子を見せる。 また、キリトと挑んだミニゲームでは報酬にドレスを入手するなど、『HF』の頃を彷彿とさせるイベントが多くなっている。 衣装は専用カラーの「コンバットベストF」であるため、『FB』のみ臍部を露出していない。装備はVSS風狙撃銃と中量クリティカル型の光剣。 アリシゼーション リコリス 千年の黄昏 融合で起きた異常の中、まるで臆することなくトレジャーハントに勤しんでいる所を発見される。純粋にゲームを楽しんでいる姿は、《ホロウ・エリア》時代の彼女を知るキリトを安堵させた。黄の王との対決ではシノン・シリカと連携、幻惑魔法による撹乱を行い人質救出作戦を成功させた。また、サンタ・マリア所属のアメリアに一方的にライバル視されている。 セブン(Seven) / 七色・アルシャービン(なないろ・アルシャービン) 声 - 金元寿子 『LS』で初登場。ALOでギルド「三刃騎士団《シャムロック》」を率いる少女。SAOシリーズ通して初のプーカ族で槍を使用する。身長135cm・体重30kg・B63/W50/H66・11月18日生・12歳。 現実では12歳にして茅場に匹敵する科学者として名を馳せる天才少女。ロシア人の父と日本人の母の間に生まれたハーフで、MITを飛び級で首席卒業している。現在は仮想ネットワーク社会やVR技術を研究中であり、茅場はVR技術の闇、対して彼女は光に例えられている。 レインとは生き別れの姉妹であるが、それを知らずに育っている。生まれながらにして天才的なIQの持ち主であった七色の才能を伸ばそうとする父親と普通の人生を歩ませたいと願う母親は喧嘩別れする形で離婚、強引に親権を奪った父親と共にアメリカへ移住した経緯を持つ。 ロスト・ソング SAO事件によるVR世界への風評被害を払拭すべく、現実の姿と同様のアバターを使いALO内でVRアイドルとして活動する。アイドルという手段を選んだのは、何らかの方法で入手したSAO時代のユナの映像を見たためである。 幼いながらに表裏を自在に使い分けており、大人びた言動と図抜けた頭脳を駆使しメディアをも利用しているが、素の性格は年相応に感情表現が豊かで少々高飛車。アイドル活動を「爆発力のある資金集めの一手段」「(ファンとアイドルが)互いに理解し合った上で演じているごっこ遊び」とドライに割り切っているが、同時に「その空間に浸るべく楽しむ努力を行い、心から一つになる」ことを「純粋でとても気高いもの」とも評し、アイドルとしての自覚を持ちながら楽しんでもいる。 その真の目的は自身の研究テーマである《クラウド・ブレイン》の実験にALOを利用することであり、キリトとその仲間達にも協力を求めるが、SAO事件に巻き込まれた経験からゲームを“遊び”として純粋に楽しみたい彼らとは相容れずに対立する。 スヴァルトエリア攻略の最終局面でALOの仕様を利用した計測実験を強行するも、《羽飾り》によるプレイヤーデータの集積が過多となり暴走。異形の姿となりキリト達に襲いかかるが撃退され、実験は失敗。周囲に期待に応えるべく無理をしていた心の仮面が剥がれ、歳相応に泣きじゃくる姿をALO内の中継に晒してしまった。 この一件で《シャムロック》の弱体化やALO運営からの警告処分を招くものの、彼女を縛っていた熱狂の沈静化や姉との再会といった状況の好転を経て、その後もALOでアイドルとしての活動を続けている。その活動は幼さゆえの強引もあったが、フルダイブ技術への批判を確実に小さくしたことが『HR』でキリトの口から語られている。 キリトの知見・見識を出会って間もない段階で高く評価し、VR世界の可能性を信じる同志として一目を置くようになる。計測実験失敗後はキリト達の良き友人として年齢相応の振る舞いで交流する傍ら、レインとも良好な姉妹関係を築いている。 ホロウ・リアリゼーション ALOを通じたVR世界のイメージアップ活動が世間から評価され、《SA:O》の製作者側に開発協力として名を連ねることとなる。実際の権限は世間の批判をかわすための名義貸し程度ながら、フルダイブ技術の可能性を追い求めるためあえて何も言わず協力している。ゲームの開発・運営に直接的干渉はできないものの、キリト達をβテストへ招待したことをはじめ、キリトの頼みを受けてユイとストレア、ピナを《SA:O》でも活動できるように取り計らうほか、キリトとの間にゲーム内から現実と通話が可能なアプリケーションを試験導入するなど、立場を活かして色々と融通を利かせている。 アミュスフィアの計算処理の負荷実験の最中、相当数のアミュスフィアが原因不明の処理落ちを起こしたことでその調査を行わざるを得なくなったためプレイヤーとしては《SA:O》に参加できなかったが、ジェネシスとの決戦時には上記のアプリを使用して彼のチート行為の証人となった。 『蒼空の闘士』編にてなんとか時間を作りようやくプレイヤーとして《SA:O》へ参加。前作同様、槍を使用武器としている。姉との時間を優先して今回はアイドル活動は休止している。 かつてのクラウドブレインの一件については、間違ったやり方であったと反省しつつも、研究自体は間違ったものではなかったと現在も信じている。 NPC消失事件ではゲーム内からの調査を一行に提案し、事態の速やかな解決に繋がった。この際に管理者用のパスワード(セブンちゃんはカワイイ)をキリトに提供しているが、あんまりなパスにセキュリティが保てるのかキリトの首を傾げさせた。 本作ではレインに彼女のお気に入りの丘に連れてきてもらったことで二人での曲の合作を提案、作詞を担当する。本業で多忙なこともあり無理をすることもあったが、母親の子守歌を元に合作『重なる想い』を完成させる。 かつて「いい子でいる(=普通の子でいる)」との母との約束を知らずのうちに破り、母が自分の元を去ってしまった事が傷となって「約束を守る」ことに対して頑ななまでにこだわりを持っていたが、曲の合作を通じてレインによって母が約束を破ったことで去ったというのが自分の思い込みであったことを知ることができた。 フェイタル・バレット 相変わらず多忙であり、本編ではSBCフリューゲル攻略の打ち上げでプレミアに祝いのメッセージを託していた。「雪原の歌姫」より、個人的にユナを探してGGOへとやってくる。 クレハ・姉とともにLPFMの面々と行動。見事ユナを見つけ、更には彼女とと姉とともにその歌声で音響兵器施設を起動させ、結果的にサチを救うことに一役買った。フカ次郎とはALOでの友達であり、フカちゃんと呼ぶ仲。また、アイテム作成関係のスキルが高めであることが明かされた。 今回は針千本の内容を誤解するなど過去作同様に年相応の面を見せる一方で、VR研究者としてGGOの現実寄りのVR世界に興味を示す、ALOとは全く容姿の異なるフカ次郎を当人とひと目で見抜く、勘でユナの居場所を当てるなど天才らしい知性の高さを随所で発揮している。主人公に対しても、他のキャラクターたちがキリト似と評する中で唯一人「自分が初めて見るタイプ」と評した。 衣装は「テクニシャンオブライトF」。長射程型の光学ショットガンと光学ガトリングガンを使用する。 アリシゼーション リコリス 千年の黄昏 事件発生時にはログインしておらず、通信にて嘘をついてキリト達を危険から遠ざけようとする菊岡を制止した。事件解決後にスメラギと共に一向に合流する。姉には夢に発破をかけるべく渡米を促している。 レイン(Rain) / 枳殻 虹架(からたち にじか) 声 - 高木美佑 『LS』で初登場。攻略を進めるキリト達をつけ回すレプラコーンの女剣士。身長158cm・体重44kg・B80/W58/H84・6月21日生・17歳。 セブンの実姉であり、またキリト達と同じSAO生還者である。元々は妹と両親の4人でロシアに住んでいたが、七色が生まれて数年後に両親が離婚し、母親と共に日本へ帰国して以来、七色とはALOで再会するまで一切顔を合わせたことはなかった。 現実世界では都内に住む女子高生で、秋葉原のメイド喫茶でアルバイトに励む傍ら、路上ライブといったアイドルの下積み活動を行っている。アイドル活動が目的のための一手段でしかない妹と異なり、アイドルへの憧憬や成功への渇望、歌への情熱が彼女を突き動かしている。後に『FB』で語られたところでは、最初はスポットライト浴びたら楽しいくらいの軽い気持ちであったが、続けていくうちに夢に変わっていったとのことである。ゲーム内では赤毛のアバターを使用しているが、現実世界の彼女はセブンと同じ銀髪をしている。 ロスト・ソング 世間から過剰に祭り上げられる妹の姿に胸を痛め、菊岡からセブンの情報を得て再会の機会と状況の打開を求めALOにログインした。しかし己の生い立ちや現実での境遇から「目立つ」ことを恐れ、それが元で《シャムロック》入団試験で経歴詐称を起こして『嘘つきレイン』との不名誉な渾名と共にギルドを追放されてしまう。 事態を進展させることができずにいたところ、《シャムロック》を猛追するキリト達に目をつけて素性を隠しつつ彼らに接近を試みる。 セブンには幼くして成功を手にしていることへの僻みを認めつつも妹として大切に思い、尋常ならざるプレッシャーの渦中にある彼女を心配している。拙くも必死な虹架の歌声を現実世界にてキリトが偶然耳にしていたことが、セブンとの対立を決めた一因となっている。 裕福とはいえない母子家庭、帰国子女、SAO帰還者といった好奇の目を集める境遇と、サブカルチャー浸り・アイドル志望といった異質に映る性行ゆえに周囲から浮いてしまい、人の輪から離れるにつれて仲間という存在にも意義や価値を見いだせなくなっていたが、キリト達との交流を通じて仲間とともにゲームを遊ぶことの楽しさを思い出すことができた。 上述の境遇や性格から煙に巻く態度や嘘での取り繕いが常となっており、本心も己の実力もひた隠しにしているが、真の実力はキリトが「ユージーンやスメラギ以上」と評するSAO帰還者に相応しいもの。 SAOを生き抜き、ALOでは扱いの難しい《二刀流》を身につけ、キリト達に比肩する実力とキリトの索敵スキルを躱せるほどのレア装備を揃えている事実をして、キリトから「自分と同じレベルのゲーム廃人」と評されるほどにVRMMOへ情熱と愛情を注いでいる。 レプラコーンの鍛冶用魔法を鍛え上げて攻撃に転用し、無数の剣を射出するオリジナルスキル「サウザンド・レイン」を持ち、自身の真の戦闘スタイルをキリトの《二刀流》と比して《多刀流》と喩えている。 《クラウド・ブレイン》事件を経て妹を取り巻く状況が好転したこと、またキリトと現実世界で対面したことを契機に、本気でアイドルを目指すためにALOから事実上引退することを決意するが、キリトの後押しによって己の素性をセブンに明かし、姉妹の絆を取り戻すことができた。彼女が最後まで隠し続けていた実力とその本質を見抜き挑戦状を叩き付けたキリトに応え報いるべく、同じ「ゲーム廃人」として全力を賭したレインとのデュエルがストーリー上のラストバトルとなる。 以後、キリトには姉妹を繋いだ立役者として、また嘘に隠された彼女の本心を次々と見抜き、彼女の心をも救ってくれた恩人として信頼を寄せるようになる。一方で本気でアイドルを目指し活動を始めたことで多忙となってゲームの時間は減少しており、『FB』時点ではVRMMOも今は息抜き程度と語る程度になっている。 ホロウ・リアリゼーション 『蒼空の闘士』編から《SA:O》に参加。《SA:O》内では、ゲーム上にてキリト以外で唯一《二刀流》を使用することができる他、《サウザンド・レイン》も習得可能。 セブンのおねだりで遊ぶ時間を捻り出すも今度は彼女が研究に忙殺されてすれ違う状態となっており、姉妹で会える時間がめっきりと減ってしまっていた。その結果、セブンからクローズドβへの招待状が届き、晴れて《SA:O》へとログインを果たすこととなった。他のSAO帰還者達同様、《SAO》のものにそっくりな景観には驚愕したようである。 《SA:O》ではとある森を抜けた先の開けた丘がお気に入りで、そこで歌の練習なども行っている。セブンとの曲作りでは作曲を担当するが、妹への過保護な一面が出て中々作曲が手につかないこともあった。 フェイタル・バレット 専用カラーの「士官制服正装F」を着用。使用銃器はPP-19 Bizon風サブマシンガン二丁持ちと通常型の光学ショットガン。 息抜きといいつつもGGOの中でも歌のことばかりで、荒れ果てた世界で歌う事に興味を持って実際にゲーム内でライブを開いたり、ダンジョン内のコンサート会場のようなスポットで一人でこっそり練習を行っている。 「雪原の歌姫」ではセブン・クレハと共にLPFMの面々と行動。ユナと妹と共にその歌声で音響兵器施設を起動させ、結果的にサチを救うことに一役買った。 アリシゼーション リコリス 千年の黄昏 事態の打開のためにレプラコーン族の秘中の秘である秘宝《ヴェルンド・スミス》を入手するために単独行動していたが、危機に陥っていたところをブリキ・ライターに一時保護されていた。リズベットと共に重要アイテム作成の立役者となる。リズベットをリズっちと呼んでいる。リアルの方ではバイトをやめたことが語られるが、番外編扱いの本作での言及はコンシューマー版の本編にどこまで反映されるかは不明。 モバイル作品 / アリシゼーション・ブレイディング 2020年12月4日より登場。 プレミア(Premiere) 声 - 巽悠衣子 『HR』より登場。《SA:O》へのログイン初日にキリトが出会ったNPCの少女。身長145cm・体重38kg・B71/W55/H73・12月5日生・0歳(外見年齢14歳)。 ホロウ・リアリゼーション キャラクターネームが表示されず、キリト達によって名付けられた 当初は無意味なクエストを受けさせる無価値なNPCとプレイヤー間で認識されていたが、ユイの分析によりNPCとして本来あるべき設定がなされていないイレギュラーな存在であることが判明し、キリト達に半ば庇護されるような形で彼らとの時間を重ねてゆくことになる。 後に悪意あるプレイヤーから身を守るため、自らキリトに戦い方のレクチャーを請うたことをきっかけに、パーティーの一員としてともに戦うようになる。彼らとの交流を通じて感情や自我が芽生え、人との繋がりとそれが生み出す人の可能性を学んでいくが、元がまっさらな状態であったためか時にどこかズレた言動を取る。 その正体は《SA:O》正式サービス開始後に公開予定だった《グラウンドクエスト》に登場するはずの双子の女神であり、ティアと対を成す存在。 アインクラッド崩壊シミュレーションモジュールがグラウンドクエストを改変・強制起動したことで《SA:O》へと出現してしまった。《グラウンドクエスト》に存在していた「二人の女神と6つの聖石」の設定と《大地切断》の「二人の巫女と6つの秘鍵」の設定が酷似していたことから巫女の役割を与えられ、クエストには本来存在しなかった神木への祈祷などが追加されている。 ジェネシスとの決戦後、人との繋がりを学んだプレミアは彼を失い《大地切断》を望むティアに対し、「お互い分かり合えたかもしれないのに彼はその可能性を消すことを選んだ」と正面から否定し世界の存続を望む。それでもアインクラッド創生に伴いモジュールからのデータ改ざん受け、アインクラッド完成のために祈りの神殿に連れて行くようキリトに願わされてしまうが、彼の呼びかけと皆と一緒にいたいという意志によってモジュールからの干渉を打ち破りクエストの呪縛を断ち切った。続くティアとの決戦ではキリト達をアインクラッドへと導き、共に世界の崩壊を阻止。敗北したティアに自身がこれまでに学んだこと伝え自刃を思いとどまらせた。 『蒼空の闘士』編以降は一行と共に過ごしつつティアの行方を探していたが、ティアが未来の意識に蝕まれたことで、データ的に繋がりの深いプレミアも時折頭痛に苛まれるようになってしまう。キリトたちとともにティアを追い続け、その心を開かせるとともに自身とティアのみに迫っていた消滅の危機を退けた。特異点最深部での決戦の頃にはプレイヤー間でも有名になっていたようで、レイドに集まったプレイヤーからは1コル姫と呼ばれていた。 フェイタル・バレット ユイのGGO行きを聞きつけたセブンの意向により通常のプレイヤーとしてGGOにログインしている。ユイ同様、主人公とクレハには早々に正体を明かしている。 現在は世界の様々な事物について学習することを強く望んでいるが、GGOの終末戦争後の世界観を理解した際は『HR』での出来事を思い出して主人公やキリト達の励ましを受けている。 ハッキングなどについてはストレアと逆に「人の定めたルールや法律は守る」と述べており、本編の決戦の際にはセブンへ協力を仰いだ。また、BoB決勝の際にはそこに溢れる様々な感情に理解が追いつかず、ユウキの助言を受けている。 『HR』でキリトたちと交流を続けた結果、すっかり食いしん坊な性格へと進化してしまっており、GGOの「味」には不満気味。人が生きるためにはおいしい食事が必要であることを彼女らしからぬ強い気迫でキリトに説いた。狩った食材をその場でバーベキューとし、食事の雰囲気などを加味した新たな味の探求に目覚めたようである。 どこからか余計な知識を仕入れてしまい、度々キリトの「あいじん」になりたいと口にするが意味を正確に理解していわけではないようである。『HR』個別EDの選択肢によっては彼女が口にしていた「あいじん」の真の意味が明らかになる。 衣装は固有モデリングの「スクラッチパーカーF」、使用銃器はFN Five-seveN風の拳銃の二丁拳銃スタイルと通常型の光学ショットガンの二丁持ち。 アリシゼーション リコリス クレハ(Kureha) / 高峰 紅葉(たかみね もみじ) 声 - 佐倉綾音 『FB』のメインヒロイン。B80/W59/H85(リアルはB78/W60/H85)。ゲーム内体重52kg、身長はゲーム・現実共に161cm。1月10日生で初登場時19歳。ピンクのサイドテールに水色の瞳。イメージカラーはピンク。 原作ではアニメ3期第1話にてカメオ出演。第4回BoBで第10位の成績を残している。 フェイタル・バレット GGO初期からプレイしているベテランで、強くなるための努力は惜しまない。その評判はトッププレイヤーの一角であるイツキの耳にも届いており、その戦況分析力を評価されている。 マスコット扱いされることを嫌いあちこちのスコードロンを渡り歩いていたが、主人公とともにキリト一行と行動を共にすることになる。 主人公の古い幼なじみで、現在は姉の学業を始めとする諸々の事情で引っ越している。主人公の保護者を自認しているフシがあり、引っ越し前はよく主人公と行動を共にして世話を焼いていた。GGOでも主人公との連携は息がピッタリで、キリトにも自分とアスナやシノンのペアでも難しいと評され、彼とアスナには「そういう関係」と勘違いされるほど。 リアルではバイトを掛け持ちしながら看護の専門学校に通っており、髪はアバター同様のサイドテールを団子にまとめている。GGO内と異なり、完璧な姉へのコンプレックスから「姉のことばかり気にするダメな妹」と自嘲する根暗な少女。 バイトの掛け持ちはそんな家から早く出ていくためで、GGOも姉のいない世界で強くなることで現実の自分も強くなるためにプレイしている。GGO開始当初はゲーム内でも現実同様であり、ゲームを通じて昔の性格を取り戻していったことがエネミーアファシスの一件にて示唆されている。 己の弱さを自覚しつつもそれに振り回されており、内心ではGGOの頂点を目指し強さに強く執着している。それ故にフリューゲル攻略後にはGGOで主人公に追い抜かれたことに耐えられなくなり、死銃からの脅迫を受けたことも重なってスコードロンを離脱、死銃を捕まえ周囲に認めてもらおうと独断専行へと走る。結果、仲間たちを巻き込んで後悔することとなり、自責の念から単身で死銃に挑もうとするも仲間たちに止められることとなった。自身のルートではこの際に主人公に胸の内を吐露している。 ツェリスカが死亡した場合、混乱の中にありながらも事件を通じて強さの意味に気づき、主人公にずっと寄り添ってゆく事を決める。 事件直後はイツキに裏切られたことへの落ち込みを隠せなかったが、「雪原の歌姫」の頃には当時自分を見失っていたことを自覚したことで、イツキもまた主人公以外が見えなくなっていたと彼の気持ちに理解を示した。 衣装は耐摩耗性の高い「プライマリーコートF」、使用銃器はUZI風サブマシンガンと光学ロケットランチャーを使用。 [雪原の歌姫」本編ではLPFM及びレイン姉妹と行動する。 アリシゼーション リコリス ツェリスカ(Zeliska) / 星山 翠子(ほしやま みどりこ) 声 - 能登麻美子 FBのメインヒロイン。B95/W60/H88(リアルはB97/W62/H90)。ゲーム内体重60kg、身長は現実リアル共に172cm。5月6日生で初登場時25歳。銀髪に赤い瞳の女性。イメージカラーは紫。 原作ではアニメ3期第1話にてカメオ出演。 フェイタル・バレット 凄腕のソロプレイヤーだが、攻略やランキングに興味が無いことから「無冠の女王」とも呼ばれる。その人気は高く情報サイトからの取材依頼を受ける一幕もある。顔も広く、闇風らBoB上位のトッププレイヤーとも知己。ダイン・闇風・銃士Ⅹとはパーティを組んだこともあり、当時は後述のとおり荒れ気味だったせいかダインをランチャーの爆風に巻き込んでいる。一方、イツキともサービス開始直後からの付き合いであるが、戦術も趣味も全く合わず「弾丸を撃ち合って話す仲」。 デイジーを溺愛しており、彼女に可愛い服を着せるのが趣味。彼女に限らず可愛いものにはしばしば興味を示しており、フィールド上ではシリカも可愛がっている。 主人公と同じType-Xのマスターとしてしばしば彼(彼女)に助言を行っていくが、フリューゲルに到達した主人公の成長を見て、これまでのこだわりを捨て主人公の相棒となることを望みスコードロンへと加わった。 リアルではGGOの運営たるザスカーのプログラマー。アバターの髪型は同じだが眼鏡。酒豪で、都内のマンションに一人暮らし。データの閲覧も運営への干渉も不可能な立場ではあるが、運営会社の人間であることを考慮して攻略の最前線には立たないようにしていた。優秀で上司の信頼は篤いが、折り合いは悪く「嫌味しか言えず、建設的な提案ができない陰険イヤミ上司」と愚痴をこぼしている。GGOを始めたばかりの頃はストレスで荒れていたことが示唆されている。 そのような素性から死銃の殺人は外部の人間の不正、もしくは本人か協力者がザスカーにいると推測し、個人で内密に調査すべくフリューゲルの攻略完了を機にスコードロンを一度離れることとなる。そしてデスゲーム・エリアでは自身の素性を明かし、ザスカーの一社員としての責任感から戦いに臨んだ。自身のルートでは主人公のせいで自分より大切なものができたこと、主人公には自身の素性を話そうと思いつつも関係が変わってしまうかもしれないのが嫌だった事を語る。 クレハが死亡した場合は自身も混乱しつつも主人公の強さを信じその結論を支持すること、そして自身はGGOに在り続けザスカーにも残ることを語った。 事件後は「ゲームはゲームだからいい」と断じて如何なる理由があろうとイツキを許さない事を宣言し、「雪原の歌姫」の時期となってもクレハとは逆にイツキを「あんな男」と吐き捨てている。 通常型の光学ショットガンとPKM風アサルトライフルを使用する。衣装は高級戦闘服「ドレス・オブ・クイーンF」。 [雪原の歌姫」本編ではキリト一行と行動し、その中でザスカーは本時間軸のザ・シード版カーディナルのクエスト自動生成機能を利用していない事を述べている。 アリシゼーション リコリス
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