かわい・い〔かはいい〕【可▽愛い】
読み方:かわいい
1 小さいもの、弱いものなどに心引かれる気持ちをいだくさま。
㋐愛情をもって大事にしてやりたい気持ちを覚えるさま。愛すべきである。「—・い孫たち」「出来の悪い子ほど—・い」「誰だって自分の身が一番—・い」
㋑いかにも幼く、邪気のないようすで、人の心をひきつけるさま。あどけなく愛らしい。「えくぼが—・い」「—・い声」
㋐物が小さくできていて、愛らしく見えるさま。「腰を掛けたら壊れてしまいそうな—・い椅子(いす)」
㋑物事の規模が小さいさま。程度が軽いさま。ややあざけりの意を込めていう。「校内で威張っているだけだから、まだ—・いものだ」
3 無邪気で、憎めない。すれてなく、子供っぽい。「生意気だが—・いところがある」
4 かわいそうだ。ふびんである。
「明日の日中に斬(き)られるげな、—・いことをしますると」〈浄・丹波与作〉
[派生] かわいがる[動ラ五]かわいげ[形動]かわいさ[名]
[補説] 近年は用法に広がりがみられる。人に対しては、従来対象とされた子供や年少者以外にも、「かわいいお爺(じい)ちゃん」のように用いられ、物に対しては、従来の小さいもの以外にも、「かわいい建物」「かわいい車」などと用いられる。弱さや小ささに限らず、好ましさや親しみを感じさせる人や物について用いる例が増えている。
[補説]
2013年10月に実施した「あなたの言葉を辞書に載せよう。」キャンペーンでの「カワイイ」への投稿から選ばれた優秀作品。
◆女の子の間での潤滑油の言葉。
アル吉さん
◆本人の演出によらぬ、自然な愛くるしさ。
花に蝶さん
◆特筆すべき長所の無い人、物、動物、仕草に対して肯定的である旨を伝える際に使用する言葉。
豚野郎さん
◆1 語彙に乏しい者が様々な愛らしさを表現する言葉。2 もっとも平凡で無難なお世辞。
はらっぱさん
◆女性の中に、永遠に存在するもの。
ゆきさん
◆自分の感性に共鳴する対象物。
とーさんさん
◆子犬、子猫を見たときに、胸がキュンとなる心の変化のこと。
しおさん
◆子供の寝顔。一番かわいいと思える瞬間。
ももぞうさん
◆英語に翻訳するのが最も難しいコトバ。
M&Gさん
◆男性の場合は、愛おしく見える物・存在を指す表現。女性の場合は、前述の意味とは別に、自分よりも美的格付けが下だと認識した際に発する暗喩。
カンパリ=フレアさん
◆カタカナの可愛いは、表面上の虚偽の愛らしさのこと。本質的な愛らしさは可愛いという。
Saisho1989さん
◆顔の目鼻立ちが整っていて愛嬌があり、こちらまで心がほぐされそうになる容姿。また仕草において言う場合もある。
zooさん
◆「好き」の表現違い。
YASUさん
可愛い
カワイイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 05:20 UTC 版)
詳細は「可愛い」を参照 1970年代からの現代現象、エンターテイメント、衣料品、食品、玩具、個人的な外観、行動やマナーに、かわいらしさ、kawaii(可愛い、"cute", "adorable", "loveable")という日本語が、日本の大衆文化として目立ち、審美的に解釈がなされてきた。 文化的現象として、かわいらしさは日本の文化と国民的アイデンティティの一部として日本においてますます受け入れられていく。杉山知之は著者「クールジャパン 世界が買いたがる日本」で、「かわいらしさ」が、日本の調和を愛する文化に根ざしているとし、栗田宣義(武蔵大学社会学部教授)は、かわいいがすべてを包含し「魔法の用語」であると述べている。それが日本で望ましいこととして受け入れられていく。
※この「カワイイ」の解説は、「日本の美学」の解説の一部です。
「カワイイ」を含む「日本の美学」の記事については、「日本の美学」の概要を参照ください。
「カワイイ」の例文・使い方・用例・文例
- カワイイのページへのリンク