カワイイ区を巡る問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 08:45 UTC 版)
カワイイ区に関して、いくつかの問題が議論されている。その一つが男女共同参画に関するものである。福岡市に市民から「カワイイ区は男女差別を助長するものではないか」などの苦情が市民から4件寄せられ、これを受けて市が男女共同参画審議会に諮問を行ったところ、委員から「男女共同参画の視点を欠いている」などの意見が上がった。さらに担当課の広報戦略課が事前に市男女共同参画課に相談していなかったことも判明し、事業そのものの見直しや廃止を求める意見が上がるなど事態は紛糾した 。 市には「4件の苦情で解任するのは残念」「男女差別には当たらない」といった声も多数寄せられたものの、事態を重く見た市はカワイイ区=区長篠田麻里子といったイメージが固定化する中で「直接関係のない篠田さんに、これ以上ご迷惑をかけるわけにはいかない」として、区長に退任を打診した。 また、カワイイ区の運営に関する問題も議論されている。カワイイ区に関して福岡市と正式な契約を結んでいないRKB毎日放送が300円で販売される特別住民票の予約受付・郵送作業を担い、福岡市が運営するカワイイ区のサイトに貼られたバナーのリンク先から自社製のクリアファイルとセット販売する予定になっていた(9月14日に受付を中止し現在バナーは削除されたが、RKB毎日放送は受付中止の時点で1500人分の予約を受け付けていた)など不透明な部分が多く、市民に対して説明が不十分であるとの指摘がある。 カワイイ区企画の発端が高島宗一郎福岡市長を表敬訪問した篠田の思いつきから始まったとされ、約1,000万円もの福岡市民の税金が、篠田が仲介した電通に流れたことに対して、2013年2月16日に行われた市議会決算特別委員会分科会では市議から「市長が公金をもてあそんでいるという市民の声もある」との意見も出た。 一方で、審議会の「カワイイは差別」指摘に対し、“ジェンダーフリーの臭いがする、高島おろしではないのか”との指摘がされた。
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