科学要塞研究所
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「グレートマジンガー」の記事における「科学要塞研究所」の解説
研究所の所在地は、伊豆半島の海岸沿いという設定である。 剣 鉄也(つるぎ てつや) 声 - 野田圭一 本作の主人公。グレートマジンガーの操縦者。身長180cm。当初は22歳という設定だったが、第19話からは18歳に引き下げられた。 甲児と比べて全体的に大人っぽい容姿をしており、物語中盤からはマイナーチェンジが図られた。青いショートトレンチにズボン、紫色のマフラーという私服を好む。 元々は孤児であったが、小学生時に兜剣造に引き取られ、操縦者としての適性テストを受ける。そして、その後は厳しい戦闘訓練を受け続けてきたため、純粋な操作技術に関しては甲児をも凌ぐ。 一見すると屈強な戦士で、己にも周りに対しても厳しく、配慮のない発言が周囲の人間に反感を買うことがある。一方、生来持ち合わせていた気さくな兄貴分な一面を見せたり、年の割には妙に子どもっぽい部分が見られることもある。口の悪さで誰に対してもタメ口で、礼儀や気遣いに欠けるところがある(劇場版で共演したゲッターチームに対しては、差別的な言葉を吐いている)が、兜甲児のことは終始「甲児くん」と呼んでいる。 また、非常に対抗意識が強く、子供のころ、友達が飼っていたカナリアに対抗し「男らしい」という理由で鷹を飼っていたこともある。その鷹が友人を襲い失明させたことを後悔しており、カナリアの鳴き声がトラウマになっている(後に克服)。 博愛的性格を持つ甲児とは対照的に、孤児であった過去や、それによる暖かい家庭への思慕、養父である剣造への愛憎入り混じった執着などから、様々なトラウマを抱えている。この複雑過ぎる性格が災いして終盤で甲児と激しく対立し、スタンドプレーに走った結果大きな危機を招く。しかし、剣造の死を賭した行動で覚醒して仲間への信頼を取り戻し、重傷を負いながらミケーネ帝国に勝利した。 ただし兜シローに対してだけは実の弟同然と思っているぐらいに愛情を持っており、兄・甲児の代わりとしては十分な役割を果たしていた。その思いはシローにも通じていたが「僕達は皆兄弟だよ。甲児兄ちゃんの兄貴は鉄也兄ちゃんだろ」と明確な言葉をシローからもらったにもかかわらず、甲児の帰還により自分の家族と信じていた者を奪われるジェラシーは頂点に達し剣造を失うという悲劇を生んでしまうこととなった。 放映当時の書籍「決定版大あばれロボット図鑑」(朝日ソノラマ)には、月の小遣いは千円であることや、ねずみとにんじんが苦手といった細かいプロフィールが掲載されている。 なお、次回予告は、第44話より剣鉄也(野田圭一)が話すスタイルにチェンジしている(決め台詞は「次回・グレートマジンガー(サブタイトル名)で、君と会おう」)。 炎 ジュン(ほのお ジュン) 声 - 中谷ゆみ 本作のヒロイン。ビューナスAの操縦者。グレートを操縦したりボロットに同乗するようなことは一度もなく最後までビューナス一筋だった。グラマラスなプロポーションの持ち主。くせ毛の黒髪を腰に届くほど長く伸ばしている。 基本的に季節を問わず黄色とオレンジストライプの半袖Tシャツに白いミニのプリーツスカートという出で立ちだが、赤茶色のワンピース(第19話のみ)やトレンチコート(大都社版コミックスより)などを着ることもある。第48話・第49話では水着姿も披露。 性格はお転婆で好戦的という設定だが、じゃじゃ馬ぶりを強調された前作の弓さやかほどではなく、寧ろおっとり落ち着いた描写が多かった。鉄也やボスに軽口を叩く場面もしばしば見受けられるが、シローに対してはかなり親身になって接しており、剣造にシローを学校に行かせるよう薦めたりしている。 多くの孤児の中から敢えて彼女を選んだ剣造の目に狂いはなく、抜群の運動神経を有する。その高い身体能力の一端は第4話で柔道の乱取の際に鉄也へ決めた小外掛や第24話で見せた体操の伸身宙返り、第48話・第49話での高飛び込み場面などで確認できる。第25話でのビューナススクランダーとの合体もテスト無しのぶっつけ本番にもかかわらず一発で成功させている。 なかなか多彩な特技を持ち、第5話でのスパニッシュギター演奏や変わったところでは第30話での溶接が例として挙げられる。 鉄也とはお互いに戦闘でのパートナーシップ以上の恋愛感情にまで発展することはなく、気心知れた兄妹もしくは体育会系部活の先輩・後輩といった感じだった。ただし第1話や第49話での砂浜で戯れる二人の姿は第三者からすればラブラブなカップルに見えなくもない。ボスからは第1話以来執拗にアプローチされていたが、全く相手にしなかった。ただ、ボロットとの息の合ったコンビでグレートをサポートする場面が随所で見られた。 アフリカンスキンの父と日本人の母の間に生まれ(永井豪の初期のラフ・デザインではヨーロピアンとのハーフという設定で、永井豪の漫画ではヨーロピアンハーフとして描かれている)、肌の色が浅黒いことから幼少時はいじめられたり仲間外れにされていた。ハーフであることは彼女にとってかなりのコンプレックスであり、第19話では思い悩んで自らの手を血が滲むまで洗い続けていたりした。戦闘獣の出現に際して出撃するも「誰も自分の苦しみを分かってくれない」と戦闘を拒否して敵前逃亡してしまう。その後、教会の牧師とボスによる懸命の説得により漸くこれを乗り越える。ただし、孤児だった過去を振り返る場面は本編中何度か見られたが、肌の色で思い悩むのは第19話のみである。 桜多吾作による漫画版グレートが連載された雑誌「冒険王」にて、同じく桜多吾作による漫画版『UFOロボ グレンダイザー』終了後の1977年に連載開始された漫画『マッハSOS』にも同じ名前で登場したが、マジンガーシリーズとは全く無関係の別人として登場している。 兜 シロー(かぶと シロー) 声 - 沢田和子 甲児の弟であり、兜剣造の次男。 概ね前作と同じライトグリーンの半袖シャツに半ズボン姿だが、冬のエピソードでは長袖セーターを着用することもあった。 甲児がアメリカに留学した後は光子力研究所預かりだったが、兄のいない寂しさから一時ボスらと行動を共にしていた。がさつな彼らと一緒では教育上よろしくないというジュンの主張により第2話で科学要塞研究所へ引き取られることに。同時に小学校も「城南学園」へと転校している。 年相応にやんちゃな性格だが、死んだ(と聞かされている)両親やアメリカにいる兄の甲児を思って泣き言を漏らすこともある。 第5話でボロットに同乗したり、第8話で自身の専用ロボットを(夏休みの宿題工作レベルで)自作しようとしたりと事ある毎に戦闘参加への意欲をアピールしていた。そして第25話から専用のロボットジュニアが登場、同機の操縦者となり戦列に加わる。 当初は剣造が父であることを知らされておらず、第26話で打ち明けられた直後は「お父さんだったら僕が寂しがっているのに放っておくはずがない」と嫌悪と不信感を抱いていた。とは言っても、まだ小学生である彼にとって侵略者からの防衛の重要性を理解するのは難しいことであり私情を優先させ、前作『マジンガーZ』でも兄・甲児からも厳しく叱責されたこともあった。まだ甘えたい盛りの年齢なので無理はないのだが、第49話で剣造との旅行がミケーネの襲撃により中断された時も、どちらが重要なことか頭では理解しつつも我がままを通そうとする姿勢を見せた。 母に対する思慕もかなりのもので前作でもそれは描かれ、本作でも第50話で自分の担任の先生に亡き母を重ねる時もあった。 専用の挿入歌では「僕には日曜日がない」とも歌われており科学者の家系に生まれてきたことを後悔している面もあったが、孤児でも逞しく生きている鉄也の姿を見て次第に強い精神力を身に着けて行った。 兄の戦いを見守るだけだった前作より大幅に出番が増え、学校生活も多く描写された。 兜剣造の息子にして兜甲児の弟ということで格好の標的として狙われることが多く、第1話・第13話・第23話・第37話・第42話・第43~44話で人質にされている。 兜 剣造(かぶと けんぞう) 声 - 柴田秀勝 科学要塞研究所所長。 父の兜十蔵からミケーネ帝国の侵攻を聞き、グレートマジンガーの設計を始める。が、実験中の事故により妻と共に死亡、十蔵によってサイボーグとなり復活。その後、鉄也とジュンを引き取り、戦士としての訓練を行いながら、グレートマジンガーを製作する。 再会後しばらくは、ショックを与えるといけないという理由により、シローに自分が父親であることを隠していたが、第1話ではシローを戦闘獣に人質に捕られた際、狼狽し冷静な指令が一切出せない状態に陥った。その様子を見て薄々シローとの関係を鉄也に気付かれ、先に鉄也に自分が兜兄弟の父であることを打ち明けた。 鉄也には厳しく接しつつも、父親としての愛情を与えたいと思っていたが、双方の思惑のすれ違いにより叶わず、その結果、死の間際に初めてその思いが伝わることになってしまった。鉄也のことは終始「鉄也くん」と呼ぶ。 沈着冷静で優秀な指揮官であるが、息子・シローのことになると尋常ならぬ弱さを見せつける。加えて自身がサイボーグであるコンプレックスもあり、研究所の所長としての役割を最優先と考えながらシローを溺愛しており、精神の葛藤を生むことになる。第50話で「お父さんはサイボーグだから、そんな冷たいことが言えるんだ」とシローから言われた時は並々ならぬショックを受けていた。 最期は息子・甲児に看とられることになったが「彼(鉄也)は私の息子と同じ。誰にでも暖かい心を持て」と言い残し事切れた。この言葉の意味を理解した甲児は鉄也に対する遺恨を一切残さなかった。 ボス 声 - 大竹宏 ボスボロットの主な操縦者。伊豆半島の空き倉庫を新たに根城とし、ドクターヘルに代わる敵のミケーネ帝国との戦いに科学要塞研究所と共に関わって行くことになる。当初は鉄也との仲は険悪であったが、次第に打ち解け、鉄也とカレーライスの大食い競争をするまでになった。最終決戦ではグレートマジンガーを助ける活躍を見せる。また、自身のコンプレックスに悩んだジュンを、居合わせた教会の牧師と共に懸命に説得し、ジュンに再起を促すなど、仲間思いは相変わらずである。また、幼少時はでかい図体に反して泣き虫であり、同じ保育園に通っていた子分のムチャとヌケによくいじめられて泣かされていたことが第9話の回想にて明らかになっている。鉄也のことは基本的に「鉄也」と呼ぶが、稀に「剣」と呼んでいる。前作では弓さやかにベタ惚れだったが、第1話でジュンに会うや「さやかよりボイン」とあっさり心変わりする。以後ことある毎に執拗なアプローチをかけたが、全く相手にされず報われることはなかった。口説く時には「ジュ~ンちゃん」と軽薄な口調で呼んでいたが、真剣に呼びかけたり説得する際には「ジュン」と呼び捨てにしている。 ムチャ 声 - 緒方賢一 / 加藤治(スーパーロボット大戦シリーズ) ボスボロットの乗り合わせ的な操縦者。割としっかりしており、ボスのドジぶりにも厳しく罵倒することも多い。第37話では単独でボロットを操縦した(厳密にはヌケも同乗しているが、ただ隣にいるだけで操縦桿は終始ムチャが握っていた)。 ヌケ 声 - 加藤修(現・加藤治) / 緒方賢一(スーパーロボット大戦シリーズ) 同じくボスボロットの同じく乗り合わせ操縦者。ムチャ同様、ボスの御守り係。常に鼻水を垂らしている。 その他の情報は『マジンガーZ』の項を参照。 バカラス 声 - 矢田耕司 第4話から登場したしゃべるカラス。しかもオウム返しに真似するのではなく人語を解し自在に操ってコミュニケーションできる。この時点でかなり凄いはずなのだが、戦闘獣の跋扈する劇中の世界観にあっては登場人物の誰一人驚いたりせず、マスコミや学界の注目を集めるようなこともなかった。 眼鏡をかけているのか模様なのか目の周りが黄色く縁取られており、一時はボスから「眼鏡カラス」と呼ばれていた。 後にボスのペットになるが、口が悪く慇懃無礼。しかも伝言を意図的に曲解して伝えるなど、あからさまな悪意を持っており、ボス達が失敗するのを見るたびに大声で嘲笑う。また第11話ではいじめっ子グループへの報復を誓いすっかり暴力的になったシローから殴られ、その意趣返しに他の動物を従えて報復するなど、やられた恨みを根に持つ性質の悪さも持っている。 ボスも仲間としてそれなりに信頼してはいるらしく、第51話では秘蔵のアルバムを見せて兜甲児やマジンガーZとの思い出を熱く語り聞かせている。
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研究中の実験で死亡したとされていた兜十蔵博士の息子にして、前作主人公の兜甲児の父親である兜剣造博士が、ミケーネ帝国からの侵攻を阻止するために秘かに建造していた。その名の通り光子力研究所とは異なり戦闘を主な目的としており、正に「要塞」と呼ぶに相応しい攻撃の拠点となっている。武装は光子砲や電磁波発射装置、バリヤーなどを装備しており、自力で海中に潜行することや海上を航行することも可能である。また、上部の張り出し部分の四隅には浮上ファンが内蔵されており、建物の上半分が独力で飛行することも可能となっている。伊豆半島近郊が所在地で近郊の海の地下も研究所の一角で、グレートマジンガーはそこに格納されている。グレートのパートナーロボットであるビューナスAも製作され、本格的なミケーネ帝国との戦闘に挑んだ。最終決戦において剣造が上部分をデモニカに体当たりさせ爆発四散した。 グレートマジンガー 兜剣造が15年かけて建造した「マジンガーZを超える“偉大な勇者”」。身長25m、重量32t。 基本設計はマジンガーZと同じであるが、超合金Zよりも軽量かつ4倍の強度を誇る「超合金ニューZ」で精製されており、性能面はより強化されている。光子力エンジン駆動。最高出力は建造当時は90万馬力、『グレートマジンガー』終盤ではさらに強化されて最大出力130万馬力、飛行速度マッハ4(グレートブースター使用時マッハ5)、最高高度50,000m。 「マジン・ゴー!」の掛け声と共に海中のグレート発射口から射出され、ブレーンコンドルという小型ジェット機が頭部に「ファイヤー・オン!」で合体、コクピットとなる。劇場版『マジンガーZ対暗黒大将軍』および『マジンガーZ』最終回でマジンガーZをボロボロにした戦闘獣を苦も無く撃破して、無敵の強さを見せつけた。また、劇場版『マジンガーZ対暗黒大将軍』では人類の最後の切り札として登場。マジンガーZの窮地を救った。 背に収容可能な翼スクランブルダッシュを内蔵しており、合体の要素は低かったが、番組終盤で新たな合体式の強化武器グレートブースターが登場している。 「スクランブルダッシュ基部を攻撃されると、予備装置が作動して復帰するまでの数秒間全機能が麻痺する」という最大の弱点がある。この設定は、劇中では劇場版『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』にて初めて語られグレンダイザーがその弱点を狙って攻撃をしたが、設定自体はテレビシリーズの時点で存在していた。 第44話では剣造が鉄也の代わりにグレートを操縦したことがある。設計者ではあるものの操縦には不慣れなためか苦戦を強いられた。『グレンダイザー対グレートマジンガー』では、ベガ星連合軍のバレンドス親衛隊長に強奪され、グレンダイザーと戦闘、奪回後には兜甲児がグレートを操縦し円盤獣1体を撃破している。このときバレンドスは初めての操縦ながらグレンダイザーと互角に戦っている。 劇場作品では全ての作品に登場する(グレートマジンガー登場前の作品『マジンガーZ対デビルマン』を除く)。 OVA版『マジンカイザー』においても唯一、最後まで残存したマジンガーとされ、カイザーと共に行動できるただ1つのマジンガーである。 小説作品『スーパーロボット大戦』(著:団龍彦)では、対デビルマジンガー用にして最強のマジンガー、ゴッド・マジンガーのプロトタイプであったとされている(これは企画段階でグレートの名称がゴッドマジンガーとされていたため)。 マジンガーZとのデザイン上の違い 永井による初期の『Z』のデザインは『グレート』と同じであり、その後永井が描いたマジンガーシリーズの漫画では、『グレート』のデザインを使った作品も見受けられる。なお、対外的な『グレート』のデザインの公表は、頭部(顔)の部分だけが、1974年春にテレビマガジンを事務局とする「マジンガーズクラブ」の会員証(ライセンス)カードに用いられたのが初出とされている。当初、「『Z』の顔デザインのアレンジか?」と思わされるなど、多くの子供たちは新キャラクターのそれとは気づかず、『マジンガーZ対暗黒大将軍』においてこのデザインの新ヒーローの出現を見て、何者の顔か悟るに至ったとのこと。 頭部頭頂部に合体する小型飛行機が異なる。 その両側の装甲板の上部が鋭角に尖っている。 耳のレーダーがL字状に曲がっている。 首の後ろ(人間の延髄に相当)にも錣のように装甲板がある。 胴体ブレストバーンを発射する胸の板が、左右一体化された。 ヘソの部分に、ネーブルミサイルを発射する五角形の発射口が新設(Zは特に意匠が存在せず、ジェットスクランダーを装着すると、菱形のジョイントが付く。ミサイルパンチも、発射時は何も無い所がスライドして開くのみである)。 腕両腕に三角板が設けられ、アトミックパンチやドリルプレッシャーパンチの際は、破壊力を増す突起物として使われる。 外観でなく内部の違いだが、ロケットパンチを発射後、Zはドリルミサイル発射用の丸い穴が見えるが、グレートは三角形で、この部分に武器は終始装備されなかった。 足両脚に三角板が設けられ、そこにマジンガーブレードを収納されてある。 スクランブルダッシュによる飛行時のみ、脹脛部分に垂直尾翼が出る。 全体的に見て身長の違いのみならず、Zより手足が長く、スマートなデザインになっている。 武装 アトミックパンチ マジンガーZのロケットパンチに相当する。 両腕の肘から先が分離し、光子力ロケットで回転飛行、敵を粉砕する。ドリルプレッシャーパンチ 第8話に登場した追加装備。考案者は飛田博士。 プレッシャーカッターと呼ばれる4つの刃状の突起が飛び出し、高速回転して敵を貫くアトミックパンチの強化版。 グレートタイフーン マジンガーZのルストハリケーンに相当する。 口のスリットから風速150メートルの突風を吹き出すが、Zのような酸化腐食させる効果はない。 ブレストバーン マジンガーZのブレストファイヤーに相当する。決め技としては最多を誇る。 胸部放熱板から4万度の高熱線を放射し、敵をドロドロに溶かす。また、マイナス回路をセットすることにより、冷凍光線にも転用できる(第51話)。 ネーブルミサイル マジンガーZのミサイルパンチに相当する。ネーブルは「へそ」の意。 胴体中央の五角形の発射口から放たれる、TNT火薬800t分相当の威力を有するミサイル。主に牽制技として多用された。 スクランブルカッター マジンガーZのスクランダーカッターに相当する。 スクランブルダッシュの翼部分で敵を切断するが、折り畳み式ゆえに威力・強度はZよりも劣る。 グレートブーメラン 胸の放熱板を取り外し、ブーメランと化して敵を切断する。その切れ味はマジンガーブレードに勝るとも劣らない。 バックスピンキック 第34話に登場した追加装備。脛の両側からブレードが出て破壊力を高めたキック。 当時のブルース・リー人気を如実に反映した技であり、鉄也自身もジャージ姿でキックの練習に励むシーンがある。 ニーインパルスキック 第34話に登場した追加装備。膝からスパイクが出て破壊力を高めたキック。 先述のバックスピンキックと併用されることが多い。 マジンガーブレード 大腿部の三角板から取り出す両刃の剣。両脚に各1本装備している。 切れ味が非常に鋭く、近接戦はもちろん飛び道具としても有用。通常は1刀流であるが、強敵相手には2刀流も披露している。サンダーブレード サンダーブレークを付属させ、殺傷能力を上げた融合技。漫画版のみ使用。 サンダーブレーク 序盤から中盤におけるグレートマジンガーの最大技。 天空から誘導した300万ボルトの高圧電流を指先から放つ。第46話では指先を介さず、相手の頭上に直接降り下ろす描写が見受けられた。ダブルサンダーブレーク 上述の発展技。映画版で使用された。 エレクトロサンダースパーク 漫画版のみ使用された技。両腕とグレートブーメランを失ったグレートがゴーゴン大公とゼランギアを倒した時に使用した。腕の外れた関節部分を敵に押し当てて電撃を流す。 グレートブースター 第47話に登場した追加装備。終盤におけるグレートマジンガーの最大技。 一見マジンガーZのジェットスクランダーに酷似しているが、その実態は機体をミサイルのように撃ち出し、二条のビームと鋭い両翼で相手を殲滅する強力無比な武装。ただし、背中のスクランブルダッシュを破壊されると、合体不可能になるという弱点がある(第49話)。最終決戦では剣造の手で遠隔操作が出来るよう施され、戦闘不能に陥ったグレートマジンガーを誘導しようとしたが、戦闘獣の攻撃を受けて破壊されてしまった。サンダーブースター 漫画版のみ使用された技。サンダーブレークを纏い、殺傷能力を上げた融合技。 マジンパワー 瞬間的に本体・武装の出力増幅を図るマジンガーシリーズ共通の機能。 量産型グレートマジンガー 少年誌(冒険王)に連載された、桜多吾作による漫画版に登場するグレートマジンガーの量産型。民間企業(新住日重工)が科学要塞研究所の職員を買収、グレートマジンガーの設計図と超合金ニューZの製造方法を非合法的に入手し、量産したもの。性能はオリジナルのグレートと同じで、ミケーネとの戦闘でオリジナルのグレートが破損した際、剣鉄也が量産型に乗り換えて戦闘を続ける描写がある。外観・武装もオリジナルのグレートと変わらないため、ボスによって識別のためオリジナル・グレートの前腰部分に「元祖」と書かれた。量産型には胸元に番号が振られているのが特徴。 1体だけ試作品として全身の塗装が黒い量産型グレートが存在し、こちらはブラック・グレートと呼ばれる。試作品だが高性能で、オリジナルに当たる鉄也のグレートをも圧倒する戦闘能力を発揮した。 量産型グレートはスーパーロボット大戦シリーズにも頻繁に出演しているが、グレートマジンガー(元祖)やブラック・グレートは現在まで『スーパーロボット大戦MX』が唯一の出演作品となっている。 また、桜多吾作版では、オリジナルロボットとして外装はマジンガーZ似(光子力ビームと胸のブレストファイヤー部分から発射されるミサイルが主武装)で戦闘コンピューターがグレートと同じGMFA1が登場している。 ブレーンコンドル グレートマジンガーの操縦席となるジェット戦闘機。「ファイヤー・オン!」の掛け声と共にグレートの頭部に垂直に合体してコクピットとなる。合体時は機体前方のロケットエンジンを噴射して減速し、合体後は座席部分が90度回転して操縦体勢に移行する。研究所の下層から発進。操縦席に就いた鉄也がエンジンを始動しブースターを全開で吹かしながら、「ブレーンコンドル、スイッチオン!」の掛け声と共に抑止ロックを解くことで、海中のパイプから岬の鍾乳洞を猛スピードで抜け、廃船の穴をくぐって離陸する。水中航行も可能で、研究所が潜水中は直接海中から離陸した。 武装は機首から発射する二条の光線「コンドルビーム」と、機体下部の左右に装備した2門の発射管から撃ち出すミサイル「コンドルミサイル」。「コンドルミサイル」は通常弾の他にコバルト爆弾へ換装することも出来る。ただし核兵器なのかどうかは不明。 ビューナスA 兜剣造がグレートマジンガーのサポート役として製作した女性型ロボット。パイロットは炎ジュン。全高20メートル・重量23トンとマジンガーZよりも大きい。光子力エンジンで駆動し、最大出力35万馬力。初期のマジンガーZ並みの戦闘力を有している。 クインスターという小型機が頭部へドッキングしてコクピットとなる。非常時には分離して脱出装置の役割も果たすが、本編中で機体を捨て脱出したのは第53話のみ。第19話や第22話、第26話、最終回などでクインスターインしたままジュンがビューナスを降りている場面があるが、どうやって降りたのかは不明(第36話のグレートのような内部エレベーターがあるのかもしれないが描写されず)。 普段は滝壷の中に格納されており、ジュンの「ビューナスA、ゴー!」という掛け声と共に滝壷からせり上がり、「クインスター・イン!」のセリフで頭部に合体し起動する。 装甲はグレートと同じ超合金ニューZ製のはずだが、グレートに比べ装甲が薄いためか、けっこう頻繁に破損していた。片腕や片脚を叩き折られたり切断されたり腹に風穴を開けられるのはもちろん、胴体を真っ二つにされたこともある(第33話)。 前腕部にジャンプ連載版ビューナスの「Zカッター」の名残と思しきブレード状の突起があるが、戦闘に使用されたのは第12話のみで特に切れ味を発揮することもなくバイソニアにへし折られた。ジャンプ連載版ビューナスでは光子力ビームを発射していた頭部の二本のアンテナだが、TV版では単なる飾りだった。ただ、細い形状の割に破損したのは第19話のみ(それも片方だけ)と意外に頑丈であった。 当初は走って現場へ急行していたが、第25話からビューナススクランダーが追加され飛行可能となった。 アフロダイ、ダイアナンと違って当初から対ミケーネ戦闘用として開発されたため、武装はレディロボット中では多め。初登場の第3話Aパートアバンタイトルでは5体の敵ロボットを立て続けに撃破する圧倒的な強さを見せつけた。が、どうもこれは模擬戦闘訓練もしくはジュンによる活躍予想イメージだったらしく、直後のズガール戦から早くも苦戦。その後も敵戦闘獣の小手調べとして一蹴される「かませ犬」的なポジションに甘んじるケースがほとんどだった。数少ない戦果としてダイヤカス(第8話)、ピーコング(第13話)、アキレウス(第28話)、そしてアンゴラス将軍(第56話)を倒している(シナリオではムガリッサ、グレシオス、ユニガロス、ゲルニカスもビューナスがとどめを刺しているが、映像化されず)。ただしミケーネスやキャットルー、戦車(第41話)、小型潜水艇マリンアタッカー(第14話)などのザコ相手ならば流石に鬼神の強さを発揮していた。 因みに第20話・第37話・第51話・第54話では出撃せず。 なお原作版の『マジンガーZ』では、デザインや武装が若干異なる同名のロボットがアフロダイAの後継機として開発され、弓さやかが搭乗して「マジンガー軍団」と共にDr.ヘルとの最終決戦に参加している。武装 光子力ミサイル 通称おっぱいミサイル(アニメ本編ではそう呼ぶ場面は無いが、永井豪がテレビマガジンに連載したコミカライズ版ではそう呼んでいる)。当初は命中すればそれなりのダメージを戦闘獣に与えていたが、中盤以降は直撃してもよろめかせただけで無傷といった具合に全く効かなかった。かなりの連射が可能だが、どこにそんな収納スペースが確保されているのかは謎。第53話では光子力ミサイルをガトリング砲のように高速連射する荒業を披露した。意外にもTV本編で戦闘獣相手に決め技となったことは一度もない。ただしテレマガ連載版では、武装解除したグレートを装ったビューナスがまんまとミケーネの作戦の裏をかいて敵に接近、いきなり正体を現すや至近距離からミサイルを発射・命中させ戦闘獣イゴーを撃破してしまうエピソードがある。「光子力ミサイル!」と叫びつつ左右同時発射するパターンが多かったが、片方だけ発射することも無言で発射することも可能。 光子力ビーム 両目から発射する光線。設定ではビーム砲自体はマジンガーZと同じものだが、ビューナス本体の出力がマジンガーZより低いため威力は弱い。話数によって色がバラついていたZと違いビームの色はピンクの透過光で統一されている。劇中では戦闘獣の防御にあい、あまり威力があるようには見られないが、決まり手としては最多(第8話・第13話・第56話)。「光子力ビーム!」の掛け声と共に発射するパターンが殆どだが、無言で発射することも可能。 フィンガーミサイル 先端から第二関節までの指先を小型ミサイルとして連続発射する。ただし親指は発射しない。「フィンガーミサイル!」の掛け声と共に両手から同時一斉発射のパターンが多かったが、無言で発射することも一本ずつ時間差で発射することも片手だけでの発射も可能。牽制技として多用されたが、全く通用しなかった。 ビューナススクランダー 第25話から登場する飛行用装備。最高速度マッハ3、最高飛行高度20,000メートルとZが使っていた改良前のジェットスクランダーと同性能。翼はせり出し式で科学要塞研究所の橋をカタパルトにして射出、「スクランブルアタック!」の掛け声と共にビューナスとドッキングする。 スクランダーカッター(ビューナススクランダー装着時) TV本編では使用されなかったが、唯一第33話で鉄也に遠隔誘導されたビューナススクランダー単体がダンドールを真っ二つにする活躍を見せた。劇場版『グレートマジンガー対ゲッターロボ』で初めてビューナス装着状態でギルギルガン・第二形態に対して使用されたが、全く通用せずにスクランダーがへし折れてしまった。その際のジュンの掛け声は「スクランダー・カット!」。 ビューナスサンダーブレーク 第28話のみで使用され、アキレウスにとどめを刺した技。指が溶けたグレートの代わりに電撃をビューナスが誘導して指先から放つ。「サンダーブレーク!」のセリフもジュンが叫んだ。 ビューナスキック 第4話・第26話・第30話・第43話・第53話などで使用した飛び蹴り。両脚で食らわせるドロップキックタイプと片脚で決めるタイプの二種類がある。撥ね返されたり回避されたりすることが多く、決まっても相手を一時的に転ばせたり、ぐらつかせる程度の効果しかなかった。 なおこの他に第47話で披露した「光子力ミサイル・光子力ビーム・フィンガーミサイルの同時一斉発射」、X線レーザー(第50話のみ使用)などがある。 ボスボロット 前作『マジンガーZ』から続投し連続でレギュラー出演した唯一の機体。パイロットも変わらずボス(とヌケ、ムチャ)である。ボスは光子力研究所から科学要塞研究所付近の廃工場にたむろする場所を移し(第2話)、ジュンに盛んにアプローチしていた。またスクラップ製は変わらなかったが、全高が12mから20mにアップされパワーも上がっている(ただし劇中ではそれらの説明は一切ない)。 前作に引き続き、コメディ・リリーフの役割を一手に引き受けており「頭部がポロッと外れる」お馴染みのギャグも健在。殊に第42話では登場シーンの殆どがポロっと外れた頭部のみという無茶ぶりだった。また相変わらず「空を飛ぶ」ことに果敢に挑戦と失敗を繰り返していたが、第43話で念願の飛行能力を得る。第38話ではグレート発射孔から飛び出すという荒業を披露している。 大半の話数でビューナスと並ぶ「かませ犬」的ポジションだったものの、終盤に来て活躍ぶりが目立つようになる。第43話ではマジシャンスタイルで登場、ステッキから得体の知れないガスを噴きつけて戦闘獣ドメスを撃破した。第51話では、グレートに代わって戦闘獣ギュラソスにボロットスピンキックでとどめを刺している。 特徴としては前作からボスが執着している「飛行能力」への憧れがプッシュされており、あの手この手の探究心でそれを試みる描写が多く成っている。 機械獣を凌駕する強さの戦闘獣にもスペックの差など全く気にせず果敢に挑んでいったが、第46話のソルゴスだけは見ただけで一目散に逃げた。また第52話のみボスのコンディション不良(景気づけにドカ食いし過ぎてダウン)により未出撃。 劇場シリーズでも新オプションが多く発表され『グレートマジンガー対ゲッターロボ』では唯一完璧な飛行に成功している。 スーパーロボット大戦シリーズにおける「乗り換え」を連想させる場面として第35話のキャットルー操縦時と第37話のムチャ操縦時がある。殊に前者は目が血走り危険な形相だった。同シリーズで付けられている「補給」機能を示唆するような描写は特に無い。また、「自爆」して敵にダメージといった場面も見受けられず。武装・技 下記以外にも話数によって背中に武器を満載した籠を背負ったり(第26話・第47話)、太い棍棒を持ったり(第51話)、腰の周りに手榴弾を装備したり(第34話・第45話)している。ボロットプレッシャーパンチ 第8話のみで使用した技。飛田博士に無理矢理付けさせたが、戦闘獣へ届く前に爆発してしまうお粗末ぶりで全く通用しなかった。たった1話のみの武器ながら、『スーパーロボット大戦A』における隠し武器として登場。『スーパーロボット大戦R』では、キッド達の暇潰しでボロットに装備された。その後のスパロボシリーズでも何度か登場している。 ボロボロキック 再三にわたって使用された技だが、全く通用しなかった。ネーミングの由来は「戦闘獣をボロボロにする」から。 ボロットスピンキック 第51話のみで使用され、ギュラソスにとどめを刺した技。「スピン」と称しているが普通の飛び蹴り。 この他、ゲームではスペシャルボロットパンチ、スペシャルDXボロットパンチ、スーパーDXボロットパンチ、ボロットスペシャル、ボロットダイナミックスペシャルなどを使用している。 ロボットジュニア まだ「先生」と呼んでいた頃に兜シローが剣造にねだって作ってもらった操縦練習用の機体。光子力エンジンで駆動し、最大出力10万馬力。第25話から登場。専用の戦闘服まで用意されており、着用すると3~4頭身から5~6頭身に体型が変化する。兄・甲児の働きを見て自分も戦士になろうと思ったらしいが、基本的にはボスボロットと同じ(いないよりはまし)レベルで運用された。野球少年をモチーフにしており、頭部のヘルメット(ジェットキャップ。ジェットハッターという設定名称がある)がそのまま分離式のコクピットになる。頭部へ合体する際に、シローは「ファイヤー・オン!」と叫んでいた。武装 アイアンバット ロボットジュニアの主要武器となる肩から飛び出すニューZ合金製のバット。戦闘獣には全く通用せず。 ジュニアミサイル 両腕の3門の発射孔から連射する小型ミサイル。威力はかなり貧弱。 ジェットバイ 第1話から登場した剣鉄也専用のバイク。頑丈で第12話でバイソニアによって岩の崩落に埋められた際や、第35話でキャットルーの攻撃を受けて崖下に転落した際も無事だった。武装 ロケットパンチ フロントカウル左右の翼上部に装備された小型のロケットパンチ。翼ごとカウル内部に格納することが出来る。 破壊ビーム ライトの部分からビームを発射。第15話で使用。
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科学要塞研究所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 08:28 UTC 版)
詳細は「グレートマジンガー」を参照 兜 剣造(かぶと けんぞう)博士 声 - 柴田秀勝、大竹宏(第91話) 甲児とシローの父。第91話・第92話(第91話では気絶した甲児の回想中に母と共に)に登場。甲児が幼い頃、実験中の事故で死亡したとされていたが、これは表向きのことで、父である兜十蔵博士に依るサイボーグ手術を受けて一命を取り留め、事情により姿を隠していた。新たな敵・ミケーネ帝国の戦闘獣に苦戦するZを助けるべく、自らが建造したグレートマジンガーを派遣する。甲児達を動揺させないため、父であることは伏せている。 剣 鉄也(つるぎ てつや) 声 - 野田圭一 第92話に登場。甲児の父・剣造の下でミケーネ帝国の戦闘獣に備えて訓練されていたグレートマジンガーのパイロット。マジンガーZ最大の危機を救い、そのまま日本の防衛を受け継ぐ。「俺は少々手荒いぜ!グズグズしてるのは苦手なんだ!!」「今までのマジンガーZとはちょいと出来が違うぜ」など強気の発言が多い。重症の兜甲児を気遣いシローに見舞うことを遠慮させる配慮も見せており、グレートマジンガーとマジンガーZの対比も説いて納得させた。
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