グレンダイザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 23:28 UTC 版)
「UFOロボ グレンダイザー」の記事における「グレンダイザー」の解説
フリード星の守護神として崇拝されてきたロボット(第2話では、ベガ大王が「フリード星の科学力を結集して製造させた」と語られている)。 ベガ星連合軍の攻撃を受けたフリード星から王子デュークを乗せて地球に飛来した。専用サポートユニットのスペイザーと合体することで円盤状になり、長距離航行や重力下での飛行が可能。 鉄の5千倍の強度を持つ宇宙合金グレンで覆われた機体は非常に堅牢。また恒星の光から取り出す光量子エネルギーによって駆動。最高出力は建造当時は180万馬力、『UFOロボ グレンダイザー』終盤ではさらに強化されて最大出力200万馬力。全高30メートル、重量280トンとサイズはマジンガーZの1.5倍以上、重量は10倍以上の数値である。設計思想も大きく異なり、コクピット兼用の小型機が分離・合体するマジンガーに対し、スペイザーとダイザーそれぞれにコクピットがあり、両コクピット間をモジュール化されたパイロットシートのみが移動する(シュート・イン / アウト)。グレンダイザーを操縦可能なのはフリード星王家の者のみで、他者が近づくと自動防衛機能が働く。第25話で爆弾を仕掛けようとしたナイーダや、戦闘不能のデュークに代わって搭乗しようとした甲児をスペースサンダーで攻撃した。 スペイザーと合体した場合は武器さえ使用しなければ、3か月はエネルギーが持つとされている。デュークの養父である宇門博士が取り仕切る宇宙科学研究所を拠点としてベガ星連合軍の侵略から地球を守った。通常時はダムの堰部に設置された発進口から出撃するが、必要に応じて山中の地下に造られた秘密ルートを使って出撃することもある。 小説『スーパーロボット大戦』(同名のゲームとは無関係。ゴッドマジンガーの項も参照)では、本作より未来の世界でデュークの子孫シオン・フリードが地球の危機にグレンダイザーで駆けつけたが、逆に倒されてしまい闇の帝王のボディとして使われることになり、過去の世界から来た甲児達に牙を向くことになる。同作では「自動防衛機能があるからダイザーが奪われるはずがない」と主張する甲児に「そんなもの、どうにでもなる」と鉄也と隼人が返している。 OVA『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』の映像特典で、ゲッターロボG、鋼鉄ジーグやグレートマジンガーを戦闘不能にした暗黒大将軍を真ゲッターと共に現れ、一蹴する場面がある。 武装(ダイザー単体) ダイザービーム 目から発射される光線。使用頻度は低いが、ミニフォーを消滅させる威力がある。 ハンドビーム 手の甲にある3連装のビーム砲から放つ2万度の光線。威力が弱いため、主に牽制に使用される。両拳から放つ場合は、ダブルハンドビーム。 反重力ストーム 胸から出すカラフルな反重力光線。重力遮断により敵を150メートルまで上昇させ、地面に叩きつける。当初は相手を浮かせて落とす描写だったが、密着しての照射での破壊光線のように描写された。スペイザー合体時には使用できない。 ダブルハーケン 両肩に装備された半月状の鎌を連結した長柄武器。 厚さ8メートルの鉄板も切断する。取り出す時間はわずか0.8秒。薙ぎ払うほか、投げつけることも多い。ショルダーブーメラン ダブルハーケンの刃部分のみを飛ばす。有効射程距離は12キロメートル。 シングルハーケン 片側の鎌のみを持って使用する。使用頻度は低い。 スクリュークラッシャーパンチ 前腕部を飛ばすロケットパンチに相当する武装。 折り畳まれていたクラッシャー(袖に当たる部分の三角デコレーション)が起き上がって前方まで反転し、毎分4千回転する。速度はマッハ5。厚さ9メートルの鉄板を貫く。スクリューパンチ デコレーション部を90度まで開いた状態で発射する。 クラッシャーパンチ デコレーション部を前方に拳を包むように反転させ、回転させずに発射する。 スクリュークラッシャー デコレーション部を前方に反転させ、腕につけたままの状態でドリルのように回転させる。ドリルスペイザー登場以前(第34話)は、これを利用して地中を掘り進んだ。 ダイザーパンチ デコレーション部を展開せずに高速回転する腕を飛ばす。 スペースサンダー グレンダイザー最大の必殺技。頭部の角から6万度の熱線を放射する。 ダイザーキック 飛び蹴り。 フィンガーアタック 装甲をめり込ませる込ませるほどに両指に力を入れる。 ハンドミサイル 両手甲から放つミサイル。 スペイザー グレンダイザー専用のサポート円盤。全長34メートル、全幅65メートル、重量150トンの大型機で、グレンダイザーと同じ宇宙合金グレン製。光量子エンジンを搭載している。円盤型だが巨大な垂直尾翼と左右に補助的な翼が存在し、尾部には2基の巨大なジェットノズルがある。合体時は円盤内にグレンダイザーがほぼ完全に収納され、首から肩、腕が外部に出た格好となる。UFOロボの異名はグレンダイザーとの合体形態に由来する。腕は広げた状態でスペイザーの前縁に収納されているが、必要に応じて動かすこともできる。合体した状態でもグレンダイザーの武器の多くを使用可能である。分離した状態でも遠隔操作が可能で、グレンダイザーとの連携攻撃や合体せず上に乗せて飛行したことがあるほか、第26話では宇宙空間で甲児を救出し機内に収容した。宇宙空間では光速を超えたジャンプ飛行(ワープ)が可能で、大気圏内でも最大マッハ9で飛行する。 ダイザー(ロボット)とスペイザー(円盤)の合体した形態をグレンダイザーと呼ぶとされることがあるが、名前の定義は曖昧で合体した形態でもスペイザーとも呼ばれる。武装(スペイザー単体) スピンソーサー 主翼先端の小型円盤の面が中央から12枚に菊型に展開、周囲に刃となり回転ノコギリとなって分離・攻撃を行なうもの。マッハ10で敵に向かい厚さ7mの鉄板を切り裂く。 スピンドリル 左右の小型円盤から打ち出されるドリルミサイル。上面が4枚に展開しせり上がり、厚さ8メートルの鉄板を貫く。小型円盤が分離してからドリルを射出する攻撃はドリルソーサーと称される(第3話)。 メルトシャワー スペイザー上部から放つ溶解液。ミニフォー程度なら瞬時に溶かす。 磁力波電波 第9話使用。スペイザーから発する電波で相手の自爆装置を無力化。 スペイザースピン スペイザーが高速回転して体当たりする。 アンチレーダーミスト スペイザー後部ノズルより発生させる霧状のレーダー攪乱膜。
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