分離・合体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 06:01 UTC 版)
Sガンダムは分離する事でそれぞれが飛行形態をとることが可能で、標準形態でコア・ファイター「Gコア」・上半身部「Gアタッカー(Aパーツ)」・下半身部+ビームスマートガン「Gボマー(Bパーツ)」に分離可能。同様の機構をとるΖΖガンダムでは各パーツの分離時に推力の差が出たため、同時行動の際にバランスが悪かったものの、Sガンダムでは推力差が小さくなっている。 Gコア Sガンダムに計8個の強化パーツを追加・交換した形態。計画当初より多くのオプションパーツが作られていたSガンダムであるが、RX-78からの念願であったMSと巡航形態の並立を可能とし、MSの戦闘力も極限まで高められている。一方で、Sガンダムと比較し8割もの質量増加がなされたため、追加パーツでは推力とプロペラント量を強化。バックパックだけでも11倍に強化されている。このバックパックはBst型と共通のもので、2基をスタビレーター基部に接続している。「Ext.」はextraordinary=extra-ordinary(常識外れな、桁違いな)を意味する。ガンダムタイプMSにおけるフルアーマーファミリーに属する機体であるが、機体と並行して設計されたものでGクルーザーモードにより戦闘空域へ巡航後、MS形態に変形する運用を主眼としている。 Gクルーザー Ex-Sガンダムの巡航形態。手足を動作させるシステムが容積を占め、航続距離・行動時間の短いMSの欠点を補うために開発されたサブフライトシステムやTMSの延長線にあたり、ΖΖガンダムのシステムが変形の際にコア・ブロックに大きな負担をかけたことと、Aパーツの乗員の脱出システムに問題があった事から、Sガンダムにおいては巡航形態となるために追加パーツを使用する方式を取った。Sガンダムが元々持っていた3つのパーツへの分離は想定されていないが、A、Bパーツは強化パーツを排除する事で分離する事は可能。 武装・装備 Iフィールド発生器 胸部中央に張り出した四角いパーツはビーム・バリアー発生器。コクピットの防護と変形時の補強を兼ねており、Gクルーザーへの変形時に応力がかかりやすい胸部をフォローする。MS形態時は防御用のビーム・バリアーとして機能するが、4基の熱核反応炉を有するSガンダムであっても全身を覆うフィールドは展開できないため、普段はジェネレーターから供給されるエネルギーの一部をチャージし、必要な瞬間のみコクピット周囲に秒単位で展開する方式を取っている。 リフレクター・インコム・ユニット ビーム・サーベル・ボックスに代わり膝部に装備。リフレクター・インコムが格納されており、これを展開する事で発射したメガ粒子ビームを反射させる。その際は機体のコンピューターが最適値を求め、いかなる目標にも致命傷を与える。リフレクター面にIフィールドを展開する都合上、大量のエネルギーが必要なためインコム射出中にリフレクターを使用できるのは1回のみとなる。リフレクター・インコムによって思いがけない方向から攻撃する事が可能となっている。ただし、このリフレクター・インコムを防御に使うことはできない。 また、このユニットにビームサーベルも格納される。 ビーム・スマート・ガン 腹部(Bパーツ・コクピット保護用アーマー上端)に増設されたムーバブル・フレームにマウント可能となった。Sガンダムよりも行動半径が拡大した事から、Ζプラスのディスク・レドームを装着したタイプを用いる事が多い。 大腿部ビームカノン ビーム・スマート・ガンがムーバブル・フレームにマウント可能となった事から、そのまま生かす事が可能となった。 ブースター・ユニット 背部に2基装備。エネルギー供給用ムーバブル・フレームラッチが2個あり、そこにビーム砲やスマートガンを装着可能としている。Ex-Sガンダムでは、ここに左右で2基ずつ、計4基のビーム・カノン(出力12MW)を装備する。 プロペラント・ユニット 両肩部に装備。大気圏内ではフェアリングとしても機能するプロペラントタンクで、無重力下であれば装備したままGクルーザーへ変形可能。これを装着した際のEx-Sガンダムの総推力は大気圏を脱出できる程となる。MS形態ではデッドウェイトになる事も多く、プロペラントを消費しきった段階またはMS形態への変形時点で廃棄されることも多い。 劇中の活躍 作中ではエアーズ市攻略戦で登場。ニューディサイズ首領だったブレイブ・コッドの駆るガンダムMk-Vと交戦する。コッドの卓越した技量、及びガンダムMk-Vの性能の前に翻弄されるものの、ALICEの覚醒により、辛くもこれを撃破する。 ちなみに、「Anaheim Journal」100号には地球・ネパール地区で運用試験を行っていた当時の写真が掲載されているが、夕方に撮影された写真(アングルは左後方)ということもあり、塗装やマーキングからどの機体が地上に降ろされたかを判断することは不可能に近い。そのため、4機製作された機体のうち地上での試験に供されたのが何番機かは不明。
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