主要武器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:35 UTC 版)
「バイオハザードシリーズ」の記事における「主要武器」の解説
ナイフ(Knife) 登場作品:全作品 キャラクターが初期(一部を除く)から所持している武器。サバイバルナイフ、コンバットナイフ、ナイフ、といったように呼称や形状はシリーズを通してさまざまで、威力もシリーズ毎に違うことが多い。『アウトブレイク』では、ナイフとは別に包丁といったものが登場することもある。また、同作品中でもキャラクターによって太刀筋が違っている。共通して接近戦を強いられることから、銃器と比較してダメージを受けやすい。そのため、後述するナイフクリアなどのやりこみが行われたり、弾薬が尽きた際の攻撃手段としてのイメージが強い。しかし、作品によっては相手と状況を考えて使用すれば非常に実用的な攻撃を行える。特に『CV』においては、一振りで複数回の攻撃判定が発生し、ダウン中の相手を切り刻むことで大ダメージが見込める。また、『4』以降では標準装備化による銃器との併用や弱点を狙えるなどの要素から、使い勝手が格段に向上しているが、『5』以降では体術の有効性から存在感は薄くなってしまった。 ハンドガン(Hand Gun) 登場作品:全作品 ナイフと同様に、キャラクターが初期から持っている銃器。主に9mmx19mmパラベラム弾を使用する。攻撃力は弱めに設定されるが、弾薬は序盤から終盤に渡って入手が可能で、シリーズ中でも数多くの強化パーツが登場するなど、自身の立ち回り次第では終盤のクリーチャー(一部を除く)とも十二分に渡り合える。特に『4』『5』では強化が容易で、性能もそれなりにあることから、終盤でも主力として十分に使える。『7』では一部イベントを除いて、初入手の機会が遅めになっている。 ショットガン(Shot Gun) 登場作品:全作品 実包内に込められた小径の鉛弾丸複数を一度に発射する、大口径銃の総称。ゲーム中での使用弾薬は一部の例外を除き、12番弾。放射状に攻撃判定があるため、複数のクリーチャーに囲まれた状況でも活路を開ける。単体相手でも接近状態ではノックバック付の強力なダメージを見込め、ゾンビ・ガナード・マジニの頭を狙えば頭部を吹き飛ばして一撃死させられる。ポンプアクション式とセミオート式の2種類がある。欠点は連射の遅さと距離による威力の減退が大きいこと。 マグナム(Magnum) 登場作品:全作品 火薬の量を数倍に増量し、破壊力を強化した強装大型弾薬を使用する銃器の通称。シリーズではハンドガンタイプのみが登場し、.357、.44、.50など口径にもいくつかのバリエーションがあるほか、セミオートとリボルバーの2種類がある。発射後の隙も大きく、装弾数や入手できる弾薬は少ないが、威力は絶大であるため、ボス戦のような強敵相手に有効な攻撃手段となる。一部の例外を除き、飛び抜けて高い威力を誇っている。『5』では対ボス専用兵器が登場していることから、処刑マジニのような中ボスや防弾系の防具を装備した一部の敵を倒すことがメインとなる。 グレネードランチャー(Grenade Launcher) 登場作品:『4』以外の全作品 ハンドグレネード(手榴弾)、榴弾などを遠距離へ投擲・発射させる携行銃器。銃口部へ装着して空砲の空気圧で発射させるものや、専用の弾薬(主に40mm榴弾)を撃鉄によって施条された銃砲身から撃ち出すものが存在する。後者は1発ごとに装填するタイプと、回転式弾倉で弾薬を携行・連続発射可能とするタイプが存在し、ゲームでもシリーズにより両タイプが登場する。主に女性キャラクターが使用する機会が多い。ゲーム中の弾薬の種類には、グレネード弾(シリーズによっては榴弾もしくは炸裂弾)・硫酸弾・火炎弾(シリーズによっては焼夷弾)・冷凍弾・ガス弾(対B.O.W.ガス弾)、マインスロアー弾があり、実在するものはグレネード弾と火炎弾で、ガス噴出式のものは煙幕弾が暴動鎮圧用などの用途に使用されるが、その他の対B.O.W.ガス弾などはゲーム独自の設定。弾薬毎に有効な敵が異なるため、敵に合わせて使用する弾薬を交換することが求められる。『3』ではガンパウダーで量産することができるが、炸裂弾以外の弾薬の入手量は極めて少なめに設定されており、マップ上では入手できない。 マインスロアー 登場作品:『3』『4』 アンブレラ社の兵器開発部門が開発した特殊な武器。弾を発射すると敵や障害物に突き刺さり、その数秒後に爆発する。爆発の際、近くにいると巻き込まれて自分もダメージを受ける。『3』に登場する物は、アンブレラ社がU.B.C.S.に支給したものであるため、入手できる弾薬はごく少ない。『4』に登場するものはアンブレラ崩壊後に作られた模造品だが、性能はほとんど変わらない。なお、敵や動物に着弾した際にはダメージは発生しない。爆発の威力は手榴弾と同等で、爆発による足止めも可能。弾薬を無限にするアイテムと組み合わせる(『4』では限定仕様にする)と、誘導弾になる(『3』では貫通能力も付く)。『RE:3』では銃器本体が登場せず、グレネードランチャーの弾薬として「マインスロアー弾」が登場する。 ボウガン(Bow Gun) 登場作品:『2』、『CV』、『4』(GC版以外)、『DC』、『6』、『RV2』 弓を銃器の要領で発射可能な武器。主に女性キャラクターが使用する機会が多い。『CV』と『4』では、マグナムに勝るとも劣らない威力の「火薬付きボウガン」を使用できる。 ロングボウ(Longbow) 登場作品:『4』『5』『THE MERCENARIES 3D』 『4』ではミニゲーム「MERCENARIES」にて、クラウザーのみが使用可能。『5』では隠し武器かつ弾数無限の武器として登場し、シェバのみが装備可能。いずれも弾道が放物線を描くうえ、『5』ではレーザーサイトが装備されておらず、矢が放物線状に飛んでいくために扱いが難しいが、威力は高く雑魚なら一撃で倒せる。 ロケットランチャー(Rocket Launcher) 登場作品:『7』以外の全作品 ほとんどのクリーチャーを一撃で葬り去るほどの威力を持つが、構えるまでの時間や着弾までのラグが大きく、取り回しには優れない。主にラストボスに止めを刺す手段としての登場が多い。『1』に登場したようなランチャータイプと、『2』に登場したようなバズーカタイプの2種類がある。なお、全作品にクリア後の特典としていくら撃っても弾が減らない「無限ロケットランチャー」が登場する。基本的に水平方向にしか構えられないため、背の低い敵や空を飛ぶ敵などには直接命中させるのが困難、あるいは不可能な場合がある。 『1』のリメイク版や『0』では最初から無限化されたライフルタイプが登場し、『4』や『5』では性能や入手要件などの仕様が大幅に異なり、特に『4』では特殊弾頭を使用する新しいタイプも登場している(詳細はバイオハザード4#その他を参照)。『6』、『7』には無限ロケットランチャーは登場しない。モデルはRPG-7、M202など。 『GAIDEN』ではザコ敵すら一撃で倒せない最弱の武器となっている。 ガスランチャー 登場作品:『GAIDEN』 ボス戦でも致命傷を負わせることができる程ダメージが大きく、しかもエイムの必要がない。ラスボスすらもこの武器2発と適当な武器数発で倒せるほどで、『GAIDEN』におけるバランスブレイカーと言える。 火炎放射器 登場作品:『1』『2』『5』『7』『RE:2』 化学燃料を発火させて炎を噴出させる武器。射程が短く補給もできず、使い切りの場合が多い。『1』ではクリス編でのみ使用可能で、ストーリーの進行上必ず使う。ジル編ではバリーがイベントシーンで使うのみ。『2』ではレオン編でのみ使用可能。触手を燃やすことも可能。『5』ではウロボロス・ムコノとの戦闘でのみ使用が可能。一定時間使うと、充填装置に戻して補給する必要がある。『7』ではバーナーの名称で登場し、主に虫型クリーチャーとの戦闘で重宝される。 ガトリング(Gatling) 登場作品:『2』『3』『4』『5』『RV』『RE:2』 一部の作品にて隠し武器かつ弾数無限の武器として登場する(『4』では、敵キャラクターのみ)。後述のサブマシンガンと多少似ており、威力では上回るが発射までの隙が大きく、取り回しの良さでは劣る。『5』ではクリスのみが装備することができ、命中精度は最も低い。また、所持しているだけで弾薬箱を背負う状態となり、移動は遅くなるが背後からの射撃を弾くようになる。『RV』ではCAMPAIGN MODEのみ登場。持ち運びなどはできず、ヘリに積まれている固定銃座のみである。 サブマシンガン(Sub Machine Gun) 登場作品:『PC版1』『2』『CV』『0』『4』『5』『RV』シリーズ『OB』シリーズ『CHRONICLES』シリーズ『THE MERCENARIES 3D』『6』『7』『RE:2』『ヴィレッジ』 世界各国の軍事組織、特殊部隊や武装集団が使用する、拳銃弾を連続発射可能な携行銃器。ハンドガン用の拳銃弾を共用できるものと、専用拳銃弾を使用するものがある。拳銃の要領で対象へ連続して弾丸を撃ち込めるが、威力はハンドガンの1/2程度。シリーズで登場したものには、『0』『OBシリーズ』『5』『RV』『RE:2』でH&K MP5系、『2』と『CV』でMAC-M11、『4』ではステアーTMP、『7』ではPP-19 Bizonがある。隠し武器として、弾数が無限になっているサブマシンガンを入手できる作品もある。ガトリングガンに比べ、攻撃力では劣るが発射までのタイムラグが少なく、足下や上方向でも狙え、弾幕を張れるなどの取り回しの良さに優れる。『6』では、「マシンピストル」と呼ばれる。 アサルトライフル(Assult Rifle) 登場作品:『3』『CV』『5』『RV』シリーズ『OB』シリーズ『THE MERCENARIES 3D』『6』『RV2』『RE:3』『ヴィレッジ』 世界各国の正規軍からテロリストなどの武装集団といった、現代のあらゆる軍事組織や武装組織が使用する、強力な貫通力と連射力を誇る主力歩兵小火器。主に5.56mmx45mmもしくは7.62×39mm弾の銃器が登場し、5.56mmx45mm使用の銃は『3』と『OBシリーズ』にM4A1、『5』にSIG SG556、『RV』にステアーAUGとH&K G36Kが登場し、7.62×39mm弾使用の銃器は『CV』と『RV2』ではAK-47、『RV2』にSR-47がそれぞれ登場した。 サブマシンガンと酷似する部分も多いが、その歴史や使用目的は大きく異なる。ゲーム中では3点バーストモードへの切り替え(『3』でのみ)・連射速度・一発辺りの威力などがサブマシンガンとの相違点である。現実とは異なり弾丸が貫通することは無く、1発辺りの威力もハンドガンより低い。 スナイパーライフル(Sniper Rifle) 登場作品:『CV』『4』『5』『RV』シリーズ『OB2』『THE MERCENARIES 3D』『6』『RV2』『ヴィレッジ』 銃器に光学照準器を搭載することにより、遠距離の対象の射撃を可能としたもの。一般的にはボルトアクションなどの小銃が狙撃銃の定型として有名であり、その精度の良さや取り扱いの面から軍や警察の各種特殊部隊のほか、一般の狩猟用としても広汎に用いられている。しかし、アサルトライフルを原型とした狙撃銃もあり、銃器メーカーでは通常ラインで生産されたアサルトライフルのうち、精度の特に高いものを選別し、狙撃銃に改良して販売している場合もある。ゲーム内では、威力もハンドガンやショットガンなどと比較して高い傾向にあり、貫通力も高い。シリーズでは『CV』に初登場し、特定のボス戦でのみ使用できた。『OB2』ではシナリオ「咆哮」にハンティングライフルが登場するほか、シナリオ「突破」にてNPCがPSG-1を使用していた。『4』ではシステム上狙いを付けることは他の武器でも可能だが、ライフルの場合は弱点を狙撃した際に特にダメージが高くなる敵が存在するほか、ガナードの頭部を狙撃すると一部の例外を除いて一撃で倒せる。 種類は、ボルトアクションタイプとセミオートタイプの2つ。ボルトアクションタイプは1発撃つごとに再装填が必要であるうえ、その際にスコープから目を離してしまうが、セミオートでは弾倉を換えるまでは覗いたまま撃てる。
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