発射まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 11:40 UTC 版)
「北朝鮮によるミサイル発射実験 (2009年)」の記事における「発射まで」の解説
2009年2月4日、北朝鮮が咸鏡北道花台郡舞水端里のミサイル発射施設で3段式のテポドン2号の改良型とみられる飛翔体の発射準備を進めている可能性が明らかになった。米・韓情報当局が長距離弾道ミサイルの部品と見られる円筒形の物体を積んだ貨物列車があるミサイル発射基地に移動しているのを米偵察衛星で確認。同16日には必要な機材の輸送が終了した。なお同時期には平安北道鉄山郡東倉里に新たに建設中のミサイル発射施設でのミサイル実験の可能性も指摘されていた。 日米韓政府などがこの実験に相次いで反対を表明するなか、当初北朝鮮は弾道ミサイルとも人工衛星打ち上げ用ロケットとも語らなかったが、2月24日に北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会報道官が、舞水端里にある「東海衛星発射場」から実験用通信衛星光明星2号を運搬ロケット銀河2号で発射するとの談話を発表した。 3月12日、北朝鮮は国際海事機関 (IMO) および国際民間航空機関 (ICAO) に対し、「通信衛星」の打ち上げを4月4日から8日の間に実施すると通告。ロケットが落下する可能性がある地点として、1段目は朝鮮半島と日本列島の間の日本海海域、2段目は太平洋を指定。海上保安庁海洋情報部宛メールにより日本政府にも直接通告を行った。 飛翔体が本土上空を通過する日本では領域内へ落下に備えミサイル防衛による迎撃が検討され、3月27日に浜田靖一防衛大臣から破壊措置命令が発出された。それに対し北朝鮮は「衛星迎撃なら軍事的報復をする」と表明した。 4月4日10:00JST、朝鮮中央通信は発射準備が完了したとし、「まもなく打ち上げる」と報道。各国に緊張が走ったが、同日の発射はなかった。
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