桑園会場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 22:56 UTC 版)
「北海道大博覧会 (1958年)」の記事における「桑園会場」の解説
「テーマ会場」の位置づけで北海道の総合開発関係を中心に物産・産業関連の展示を主に展開した。 テーマ館「総合開発館」 - 北海道の総合開発の現況と将来を紹介し総合開発を促進するテーマを表現した。昔の冬の札幌:開拓に着手した当時の冬の札幌の原始林の情景を、ミラーボールと音響効果と冷房装置で演出する。 将来の札幌:札幌市役所を中心に50年後の札幌市内半径3kmのエリアを直径6.3m・建物650個の規模で表現した円形パノラマを展開。八洲秀章「開拓者」をBGMに2分間1回転で朝から夜までの情景をテープ音声解説付きで展開する。完全にビル化した札幌中心部、テレビ塔付近に発着する近郊電車やモノレール、大規模施設を持つ札幌駅、南北地下道を擁する札幌駅北口の完成、デパートのように構成された狸小路、映画館やキャバレーを一同に集めるすすきの、昔のままの姿を保つ時計台、デパートや豪華アパートの立つ北部、エルムの木々に覆われる北海道大学、文化センターが建設された北海道大学西部、競馬場を含む中島・円山の公園、大工場地帯と住宅街を擁する苗穂、大空港や宇宙旅行基地が整備された丘珠、住宅地として整備された白石町・菊水元町、新しい橋と河岸緑地が整備された豊平川、高級住宅地となった円山・琴似方面、高架鉄道・地下鉄・懸垂列車・市電から転換されたモノレール・空中バス・ジェット旅客機による交通網、壁面に当別方面・石狩港湾・開発された篠津原野と西方の山を描いた。 豊富な北海道の資源:土地・包蔵水力・地下資源・林産・水産資源をパネルとレリーフで展示。 第1次5カ年計画はどう進められたか:第1次5カ年計画の実施実績をパネルで展示。 5万分の1地地質図:北海道開発局調査課所有の地質図を一部修正し出品。 住み良い北海道の建設:紡錘型のテーマ塔。 開発の基礎をなす道路網:1・2級国道や主要道路を点滅式ネオンで表現した北海道地図。 大雪山国立公園を横断する層雲峡道路:道東と道央を結ぶ連絡道路や観光道路としての役割をパノラマで表現。 日本屈指の千歳高速道路:回転式パノラマで所要時間2時間30分から50分間に短縮された札幌-千歳間の改良舗装道路を紹介。 道路現況:道路種別ごとに改良済み・舗装済み・永久橋済の延長割合を代表的な道路写真とともにパネルで紹介する。 永久橋:天塩大橋の模型を展示。 橋の移り変り:猿橋・丸木橋・木造橋といった北海道の代表的な橋の模型を展示。 除雪でよみがえる北海道産業:除雪車のあとからバス・トラックが走る頻繁な交通を大都市や工業地帯の情景とともにパノラマで表現する。 凍上対策:路床路盤の置き換え前後の土層断面をパネルで紹介、置き換え後は写真で紹介。 将来の道路:手稲町・琴似の中間から新琴似競馬場裏と北25条を経由し立体交差や雁来道路を経て江別・岩見沢の郊外を経て美唄までの直線的な郊外道路計画や、札幌北25条付近へのヘリポート・1000トン級埠頭の建設と石狩川までの運河建設、道路上へのモノレール・地下鉄建設のパノラマを展開。 無線洪水予報装置:大雨・雪解けによる河川増水量をネオンで表現。 六戸島の改修工事:石狩川・雨竜川合流点の六戸島の改修工事を前提に河川改修機械化工事をパノラマで表現。 林業を取りいれた社台地区の開拓計画:白老社台地区での林業を取り入れた農畜林経営の安定や冷害防止の作用を紹介。 泥炭地分布図:道内の泥炭地分布を紹介、20万町歩のうち13万町歩の未開拓や泥炭地開発の代表として篠津地域開発事業を紹介。 泥炭とはどんなものか:泥炭の実物を層が見えるようガラスケースで展示。 泥炭地の土地改良:電探地での農地開発を紹介。 石狩川水系総合開発事業:幅6mの大パノラマ模型で篠津泥炭地開発・美唄地区と幾春別川流域総合開発事業・大夕張地区総合灌漑排水事業といった石狩川水系の開発を紹介。 輝かしいパイロットファームの建設 - 根釧原野別海村のパイロットファームの開発をパノラマ模型で表現。 港湾模型:水を入れて波をおこし波の立つ外部と波のたたない港内の理想的な港湾を断面模型で説明。 苫小牧工業港:工業港といての立地条件が揃う掘り込み式の苫小牧港を紹介。 空港整備:北海道の航空網を旅客機模型と地図で紹介。 水中作業:実物大の潜水夫模型とともに改定のパノラマを展示。 漁港と魚田:北海道の豊富な漁獲高を示す漁獲写真と魚田位置図のパネルを展開。 5年後の北海道:第2次五か年計画完成後の北海道の変化をパネルで紹介。 治山治水と林道:治山治水事業がもたらす国土保全と民生安定の実情をパノラマで紹介。治山治水:水害時の土砂流による農地被害と治山事業後の様子、山地崩壊箇所と復旧後の状況を紹介。 林道:山奥からの迅速な木材輸送に必要な林道施設の必要性を紹介。 北海道森林模型:道内の森林俯瞰模型を中心に森林・水害の各事業の写真展示を展開。 開発と住宅住宅建設の推移と計画:第1次・第2次5カ年計画における住宅建設実績や目標・住宅写真のパネルを展示。 古い住宅と新しい住宅:新旧の住宅を写真パネルで比較。 寒地住宅の研究:北大建築工学科寒地建築研究所による寒地住宅の研究を紹介する立体パネル。 産業と住宅:パイロットファーム農村の整備された住宅と道南の荒れた漁家、近代的炭鉱住宅と工場地帯の長屋を対比させる。 計画的な住宅地の開発:真駒内地区の住宅開発パノラマと整理されていない近隣の住宅地のパネルを対比させる。 明るい生活:新しい住宅によう明るい生活をモンタージュ写真で表現する。 開拓の歴史 - 明治初年からこれまでの北海道開拓の歴史を紹介。開拓使庁設置 - 設置当時の開拓使庁舎をジオラマで紹介。 ケプロンと北海道開拓 - 外人顧問団とホーレス・ケプロンの写真、北海道史1巻を展示。 屯田兵の開拓 - 屯田兵による農業従事をジオラマで紹介。 札幌農学校とクラーク博士 - クラーク博士の写真と札幌農学校の絵を展示。 手宮-札幌間鉄道開通 - 明治14年頃の札幌駅と明治36年の鉄道網をジオラマとパネルで紹介。 工業の発展 - 開拓使による工場建設、工業育成、札幌の工業局俯瞰図を展示。 大農場の成立 - 明治30年国有未開地処分法公布による広大な土地の払い下げが行われた当時の馬耕の絵や地図をパネルで表現。 地方自治体制整う - 明治30年区町村制制定・明治34年道議会法制定による地方自治体制を旧北海道議事堂と札幌区役所のジオラマで表現。 欧州大戦景気:大正2・3年の不況から戦争景気による大正4年の輸出農産物好景気をパネルで紹介。 ラジオ放送開始:昭和3年札幌中央放送局によるラジオ放送開始を放送局の絵やラジオ普及率図といったパネルで紹介。 昭和初期の不況:昭和2年の大恐慌の模様を紹介。 札幌-東京間定期空路の開始:昭和12年の航路開設から戦時中の中止、昭和26年の再開までをジオラマで展示。 戦後の総合開発:写真モンタージュと鷹泊ダムのジオラマで戦後の新総合開発計画を解説。 地下資源館 - 北海道の総合開発を担う地下資源開発の現況や将来を解説。本道の石炭の分布と産出量:北海道地図上に10万トン以上の産出地を5色に分け豆電球の点滅とと合わせて産出地や産出量をわかりやすく解説する。 入口前庭:地中に埋蔵する鉱脈を気泡ガラス、プラスチック、ネオン管で表現し石膏彫刻で有機物から無機物への変化を表現する。 坑道及び採掘現場:アーチをくぐり坑内へと進む雰囲気を演出し、内部には採掘現場の炭壁や鉱夫、支柱、コールカッターなどの実物機器やカーブドコンベアを配し機械化された炭鉱の現況を紹介する。 昔の炭鉱:絵画を用い昔の炭鉱や搬出の様子を紹介し現在と比較する。 啓蒙図板:炭壁を用い石炭の主要国算出比較表、日本の石炭産出量推移、北海道と全国の対比、1トンあたりの採掘諸経費、進歩した採炭・保安・選炭技術を紹介。 石炭の用途:石炭の燃焼を模型で表現しながら燃料や工業製品への利用を解説。 炭鉱パノラマ:観客のボタン操作による豆電球の点灯を組み込んで地上設備・立坑・地下坑内・炭層・エレベーター・炭車など炭鉱全体の構造組織を解説するパノラマ模型。 竪砿:掘進状態や搬出・保安などの諸設備を示す立坑の断面を表す模型を展示。 鉱物の生成:始生代の植物から鉱物に変化する現代まで6カットの絵を円筒に描き回転して説明する。 石油の探鉱から採取までのパノラマ - 地震・重力・磁力探鉱、衝撃・回転式・傾斜式掘削法、自噴式・ポンプ式・第2次回収法といった探鉱から採取までの各種方法をパノラマで紹介。 私たちの石油 - 石油精製から各種利用までの現状を20分間の16mmカラー映画で上映する。 石油の精製および啓蒙図板:原油の採取・タンカー輸送から精製・化学工業品製造までの過程や日本の石油需要と見通しや将来の需要量を表す。 天然ガス:天然ガスの特性や利用度を荒らし将来の有望性を紹介。 洞窟:鉱物部門入り口で鉱脈断面を露出し水を滴らせ扇風機で風を起こし洞窟の雰囲気を演出する。 本道の鉱石分布図:鉱種別・鉱山別の北海道地図でボタンを押すと色分けした豆電球が点灯する。 鉱物の採取から精錬まで:金銀銅の母岩・鉱山から採取搬出精錬精製までをパノラマで説明。 鉄ができるまで - 鉄鉱石から精錬精製を経て鉄製品として利用されるまでを15分間のカラーフィルムで紹介。 金・銀・銅・水銀・マンガン・クローム・砂鉄・硫化鉄・切開・石綿・硫黄・鉛・亜鉛 - 各鉱石別のスペースでそれぞれの特質・用途・製造過程を紹介。 ウラン鉱とガイガー計器 - 脚光を浴び採鉱が叫ばれるウラン鉱を展示、ガイガー計器操作を開放し観客に自由に扱わせる。 資源の宝庫北海道 - モールガラスで北海道を型取り裏のスクリーンを回転させ炭鉱や鉱山などの絵を投影する。 農林館 - 北海道の農林業を農業部門と林業部門に分け紹介、野外に林業機械科展示場も設ける。原始林の表情:阿寒地方をモデルにエゾ松やトド松を主体に熊・エゾシカ・狐・小鳥の剥製を配置し鳥の鳴き声を流しつつ開拓当初の情景を演出する。 酪農風景:ブロックづくりの牛舎や赤青の屋根のサイロや乳牛の放牧、都会までのビル道路、ミルクタンカーの模型、モーアによる牧草刈り取り、バター工場、虹の照明で明るい豊かな酪農の光景を表現するパノラマ模型。 北海道農業のあけぼの:明治14年から15年頃の札幌付近の農業景観を再現したパノラマ模型。道路と原始林、屯田兵の濃厚、ホップ園、ビール醸造所を据え屯田兵の農具やホップ・大麦の実物展示も行われた。 北海道農業の特殊性:広さ・地勢・気象条件・特殊土壌の4点を中心に北海道の特殊性を紹介。地勢は立体パネル、気象条件は本州との比較、特殊土壌は泥炭・火山灰・重粘土の実態をパネルで展示しジオラマも織り交ぜた。 土地改良:3連の断続的ジオラマとトラクターの精巧な模型で土地改良を紹介。 酸性土壌の改良:道内の酸性土壌分布図要改良区域を紹介、硝石灰・炭酸石灰の石造行程や大型石灰散布の模型も展示。 農家とともに - 農業改良普及員、生活改良普及員、開拓営農指導員の活躍を写真で紹介。 北海道の農業経営:大型パノラマで水田経営・畑作経営・園芸農業を一連のものとして農業経営の現況を紹介。 北海道の馬産:釧路地方の放牧風景など競走馬・農耕馬の生産を写真で紹介。 北海道の農畜産物:大型の北海道の図板で多種多様な農産物を紹介。 有線放送:実演とパノラマの組み合わせで有線放送事業を紹介、テレフォン式スピーカーで来場者が有線放送の実演を行うことを可能とした。 農畜産物の利用と消流:アスパラガス・ハッカ・玉ねぎなどの有名特産物の2次製品を展示し生産量・移輸出高・移輸出先を説明する。 農業資材:肥料・農薬・包装資材を展示。 SCP:泥炭を有機肥料化した研究の標本や実物を展示。 卵からひよこまで:実際の孵卵器を置き卵からひよこが孵る状況をガラス越しに実演する。 バターのできるまで:バターの製造工程を模型と豆電球と音声テープで説明する。 理想的な畜舎:石膏製の乳牛2頭とスタンチョン、ウォーターカプ、ミルカーなどの器具、冷却室を配しラジオから音楽を流すモデル畜舎を原寸大で表現。 トラクター展示:農耕用トラクターを管内中央に配置。 花壇と塑像:農業のフィナーレとして美しい花壇で取り巻いた農村青年の像を展示。 チーズ:150平米の特設展示場と100平米の展望台で種類・歴史・行程・調理・栄養を紹介。 林業部門プロローグ:プラスチックパネルを持ったオランダ風の美しい人形で木材の必要性を表現するとともに大森林の写真も展示。 北海道の森林:林業の実態を写真や木材生産量・資源埋蔵量等のグラフで紹介するとともに、エゾ松、トド松、日高五葉、イチイ、ナラ等の北海道の代表的樹木を展示。 私たちの生活と森林:プラスチック、ペンキ、フィルム、薬品などの木材二次製品の用途の展示や木材の観光資源・国土保全効果をスライド映写で紹介する。 森林を仕立てるには:種子の採取から育苗、植林、森林施肥などをカラー写真と実物展示で紹介するとともに火災・冷害・食害などについても取り上げた。 山から木材が街に出るまで:伐木造材、小運搬集成、森林鉄道、トレーラー運材、貯木場、貨車積み込みの6枚の木彫りと林業機械化の大型パネルで木材の運搬を紹介。 北海道の林業白書:国有林・道有林の合理化や民営林の指導、新しい木材時代のあり方をパネルで表現。 北海道の森林楽土:林業のフィナーレとして荒れ果てた山河が治山治水や林業開発で生まれ変わる様子を描くジオラマ。 林業の機械化野外展示:木材の山や300mの森林軌道とディーゼル機関車・トロッコ、大型クレーンや重機械30数種、苗木の育成を紹介する苗床を展示。 電力館 - 北海道電力が企画制作、柱のない円形の構成とした。電源北海道:電力系統や都市・主要産業、発電所や送電線を電飾と合わせ表現するパノラマ模型。 発電所のいろいろ:貯水式・自流式水力発電、石炭・ガス火力発電などカラースライドとパネルで発電所建設状況を紹介。 雨竜ダム:高さ5.5m・幅9mの大きさで10馬力のポンプを用い水を落下させる大型ダム模型。落下する水の裏には七色の光を放つ硝子を配する。 家庭や工場へ都市や農村へ - 写真を風車式にゆっくり回転させ発電所から需要場所までの送配電・業務設備の現況を紹介。 産業と電気:増加を続ける電力需要や主要産業との結びつきをネオンパネルや写真で展示。 文化と電気:新聞、ラジオ、テレビ、映画、交通、学術、病院、スポーツ、電子工業など文化の進展に貢献する電気を写真で説明。 電化する農村:農業・酪農電化のモデルパノラマを主体として農業に利用される電力の推移と将来を表す。農業には電熱温床、灌漑用水、誘蛾灯、脱穀調整穀類乾燥、酪農には電気牧柵、電気育雛、給水運搬の電化を紹介。 生活と電気:直径9mの回り舞台で居間・客間・台所・寝室の実物大模型を配置し電化モデルルームを展開。 住みよい家の電気設備:家庭の電気設備による生活能率の向上や安全使用をパネルや10分の1モデル配線の家屋や実物の配線器具で紹介。 豊富な電力を基に発展する北海道:将来の電気供給設備増強計画を強調し第二次五カ年計画と結びつけ模型や立体パネルで明日の北海道を表現する。 工業館 - 工業開発を強く推進する第二次五カ年計画に向け、工業の現況や代表的工業などを紹介する。北海道工業の立地条件:石炭・森林・水産資源や工業用地・用水に恵まれた北海道の立地条件をパネルとテープ音声で紹介。 北海道工業の歴史:開拓使官営工場の操業と官営工場のジオラマを皮切りに明治末・大正・昭和・現代と4段階に分け歴史を写真などで紹介。 北海道工業の現況:北海道地図に主要向上と主要製品、工業生産高と全国との対比を行う行灯8種を設け電気の点滅で関係を表現、また主要向上のカラー写真も展示。 部門別工業の紹介:化学、セメント、製鉄、製鋼、製紙パルプ、乾式繊維板、造船、集成材、酒精、ビート、ビール各産業毎に代表的メーカーと製品を紹介。 新しい北海道工業:近代科学技術で欠点を克服した有望な工業品を紹介。石炭利用工業:石炭の乾溜や石炭ガスによる化学工業を電気装置や実物の組み合わせで解説。 天然ガス利用工業:尿素繊維、各種薬品など化学工業をネオン管、実物などを用い製造工程を紹介。 木材利用工業:糖化、繊維板、モザイクフローリング、シェービングボード、ロール合板、集成材など新たな用途と製法、特長と利点について実物やパネルで紹介。 工業を象徴する彫刻と音楽:北海道の工業を象徴する金属彫刻を設置、機械・コンベア・ハンマーなどの音を合成した音楽をテープで再生。 躍進する北海道工業:第二次五カ年計画の工業開発を解説したパネルと工業の躍進を表したパネルを設置、炭鉱・天然ガス井戸・森林・鉱山と系統的な工業を工場模型で表した。 水産館:道内の水産業を中心に現況や資源分布、加工業などを紹介。海中の生態:魚介類や海底の地形を配し海底の情景を再現した空間を外側に配した透明塩化ビニールのトンネルをベルトコンベアーに乗って通過する。 世界の水産:地球儀に世界の4大漁場を描きネオン管で示し、イギリス・ノルウェー・アメリカ・カナダなど主な漁業国の算出高や漁業風俗の写真などを展示。 日本の水産:北洋・南洋・インド洋上の漁船の姿や世界との生産額対比などを展示。 本道の水産:北海道近海の主要水産物の分布状況や漁港・船腹などの実績をグラフなどで紹介。 水産により開発された北海道:蝦夷時代の漁労から松前藩の請負制度、明治のニシン豊漁、現代の北洋漁業までを壁画略図で紹介。 沿岸漁業:貝類・海藻・ウニ・ナマコなどの採集状況や漁獲方法をジオラマや動力模型で紹介。 北洋漁業:北洋に出漁する船団やカニ・サケマス漁の様子をパノラマや加工機械模型、加工品や操業地区図表で紹介。 鮭の一生:孵化場の模型や採卵からの断面模型、成長経路などを略画で展示。 魚はどこにいるか:外洋性・沿岸性・中間、深さでは表層・中層・底層を表示し回遊状況や移動状況、寒流と暖流など魚の生態を立体的に示す。 漁業に必要な資材や機材:発動機・電気機器・ロープ・救命具・無線具などを実物や実演で解説。 新しい漁業基地と水産物の消流:模範的な漁業基地として漁港設備から集荷、組合、都市や加工場、農村へと流れていく経路を可動模型を交えたパノラマとテープ音声で解説する。 ひめますとじにますの生態:水槽にヒメマスとニジマスを飼育し展示。 私たちの栄養と水産物:人間の栄養源として大切な水産物の栄養と加工品を紹介、その他水産物価格の消費と需要の関係も展示。 捕鯨:捕鯨船団と海獣や海鳥の風景をパノラマ模型で紹介、クジラの断面図や加工品も展示。 水産物の加工:冷凍・冷蔵の原理や水産食品の製法、原材料・生産高・輸出高・消費高などのグラフを展示。 水産物の利用:肥料・飼料・工業品・石鹸・薬品・人造バターなど水産品を用いた二次製品を展示。 養殖真珠:北海道に適した養殖真珠としてカワカラスガイを用いた真珠の紹介や養殖・採取・加工の実演を実施。 近代工業生産館 - 日本の工業の実態を15種の業態に分け一流メーカーの製品を通じて展示し商談休憩室を併設。 炭坑機械展示場 - 炭鉱機械の認識を広めるべく60mのチェーンコンベア等のドイツ製炭鉱機械を屋外展示。 農業機械館:国産の新製品を通じ農業の機械化を実演。 開発機械館:開発の基本となる国内外の大型重機械を展示。 繊維館:日毛・東洋紡・日紡・鐘紡・東レ・東亜紡・日レ・北紡などが出展し繊維製品の展示や製造工程を紹介。 自動車館 - 三菱、日野、トヨタなど国産新型車を展示。 全国観光と物産館 - 東北6県を中心に39府県と中央日本観光協議会が出展。 北海道観光と物産1号館 - 札幌以外の道内22市と14支庁が出展。 北海道観光と物産2号館 - 札幌市の特産品と全道の木製品を展示。 東京館:首都としての東京やおしゃれをテーマに室内調度品や服飾雑貨の展示や、モデルルームを展示する他2階に資料展示室などを展開。 大阪館:繊維製品を中心に実用生活品を展示。 富山館:伝統工芸品や化学製品、平家合掌造り家屋模型などを展示。 神奈川館:工業製品や横浜布巾、湘南地方の観光などを紹介。
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