ミルカーとは? わかりやすく解説

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ミルカー【milker】

読み方:みるかー

搾乳機(さくにゅうき)。


ミルカー


ミルカーは、真空の力を利用して(牛の)乳を搾るための機器のことです。乳頭セットするティートカップ配管ポンプなど、いくつかの部品から構成されています。ミルカーには、大きく分けて2種類あります。それは、バケットミルカーとパイプラインミルカーです。2種類説明しますと、バケットミルカーは、搾った生乳直接搾乳管(バケット)に入れタイプパイプラインミルカーは、パイプ牛乳処理室まで送る方式のものです。バケットミルカーもパイプラインミルカーも、原理としては同じですが、バケットミルカーは、搾った生乳一時的にバケットにためておくところが異なりますいずれにしても牛乳搾るということでは、酪農家にとって最も重要な仕事道具いえます
では、酪農家がミルカーを使ってどのように搾乳をするのか、パイプラインミルカーを例にご紹介ましょう
まず、搾乳作業に入る前に、ミルカーを殺菌・消毒ます。そして、乳頭消毒するタオル用意、ディッピング液といって乳頭消毒する液を準備します。もちろん、酪農家自身の手指を殺菌・消毒したり、ゴムの手袋を用意することも忘れません。

いよいよ、搾乳開始ですが、ティートカップをつける前に、まず乳頭刺激します。これを前搾りといって乳頭張り促進すること以外に、乳頭内に残留する細菌の多い乳を捨てるという目的あります。そして、一頭一頭乳頭殺菌・消毒細菌伝染を防ぐために、複数の牛に同じタオル使用しません。さらに、ペーパータオルなどで乳頭乾燥させます
これは、感想に弱いためです。乳の張り確認したら、ようやく搾乳です。搾乳は、“きれいに早く”がセオリーで、一頭あたり5分が目安です。 搾乳された生乳は、パイプ通って保冷用のバルククーラー運ばれます。こうして搾乳終わったら、再び乳頭殺菌・消毒。そして、すべての牛の搾乳済んだパイプラインミルカーシステムすべてを殺菌・消毒ます。自動洗浄になっていて、消毒剤一定の速度システム内を循環して残留する生乳きれいに洗い流します。 こうしてみると酪農家がいかに、殺菌・消毒繰り返しているかが、おわかりいただけるでしょう衛生管理には、びっくりする ほどの時間労力費やしているのです。それも、皆さんおいしい牛乳安心して飲んでいただきたいという思いからなのです。  出典:「酪農大百科




<ミルククラブ情報誌'2000 AUTUMN vol.37より>


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