横綱 横綱相撲と注文相撲

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横綱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 08:36 UTC 版)

横綱相撲と注文相撲

上記5.の品格について「横綱とは常に真っ向勝負。己の力のみで戦い、駆け引き・頭で戦わず、勝負にも拘らず、負けたと思えば潔く負けを認めるべきである。」という暗黙の了解がありこれを横綱の品格とされている。2000年代以降、モンゴル人横綱がハングリー精神のあまり勝負にこだわった変化[注 12]という意表をつく、又は頭脳プレイで魅せる相撲の行為が横綱審議委員会から注文相撲と呼ばれる抗議を受けている。これについては「相撲は勝ち負けの世界である以上ルールで禁止してなければ作戦を練るのは当然。真っ向勝負でぶつかって組み合うだけなら馬鹿でもできる。」と主張するものと「横綱の姿とは日本の精神的強さと様式美、伝統文化を体現するものである」と主張するものに別れている。これは相撲が元は宗教行事という特殊な発祥であるため、現在でも相撲はスポーツの一つと捉えるべきなのかという議題も起こっている。[24][25]/横綱相撲の本来の意味は「下位力士の挑戦を堂々と受けて立ち、少々先に攻められても余裕を持ってしのぎ、自分の型に持ち込んで危なげなく勝つこと」だが、横綱でも相撲のタイプは違うので「横綱相撲」らしい勝ち方が多い横綱とそうでない横綱がいる。遅くとも令和期に入るとNHKの相撲アナウンサーでも一方的な圧勝を「横綱相撲」と誤って表現することが見られるようになった[26]

アマチュア相撲の横綱

アマチュア横綱全日本相撲選手権大会の優勝者)、学生横綱全国学生相撲選手権大会の優勝者)、実業団横綱全日本実業団相撲選手権大会の優勝者)、高校横綱全国高等学校相撲選手権大会の優勝者)、中学生横綱全国中学校相撲選手権大会の優勝者)など、年代ごとの主要大会での優勝者を通称として「横綱」と呼ぶことも多い。特に、わんぱく横綱(小学生を対象にしたわんぱく相撲全国大会の優勝者)は、翌年の大会で大相撲の横綱とほぼ同じ横綱土俵入りを披露することが出来る。貴乃花光司が小学生時代にわんぱく横綱として土俵入りを行っている。

脚注

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注釈

  1. ^ 例外としては1951年に元前田山の高砂親方がアメリカ巡業の際に土俵入りを行っている
  2. ^ 貴乃花光司は2001年(平成13年)7月場所から2002年(平成14年)7月場所まで連続7場所全休した記録があり、横綱の連続全休の記録としては史上最長である。また、稀勢の里寛は途中休場の場所を含めて2017年(平成29年)5月場所から2018年(平成30年)7月場所まで連続8場所休場した記録がある。#連続休場記録参照。
  3. ^ ただし、年6場所制になって以降連覇せずに横綱になった力士のうち若乃花佐田の山玉の海輪島北の湖三重ノ海千代の富士隆の里鶴竜稀勢の里の10人は、横綱昇進後に連覇を達成している。この内、隆の里と稀勢の里のみ横綱昇進をまたぐ形での連続優勝である。
  4. ^ この6場所中5場所で横綱大乃国よりも好成績であった。
  5. ^ 年6場所制定着以降、2014年3月場所後に昇進した鶴竜以前に「昇進直前3場所前が1ケタ白星でありながら連覇無しで綱取りを果たした横綱」は1人もいなかった。
  6. ^ 照ノ富士は2017年9月場所まで14場所在位を続けていた大関から陥落後、怪我や病気による不振や休場で2019年3月場所では西序二段48枚目まで陥落するも現役を続行、その後持ち直して2020年1月場所で十両、同年7月場所で幕内に復帰していた。
  7. ^ 1960年11月場所から翌年3月場所までの間に11勝-13勝(優勝)-12勝(1差次点)を記録しており、1961年3月場所後に昇進を見送られたもののこの時すでに綱取りに相応しい成績を残していた。
  8. ^ 13例目と14例目は、千代の富士と北勝海(九重部屋)が、15例目は貴乃花と若乃花(二子山部屋)が同部屋だったため、本割で対戦が組まれることは無かった。
  9. ^ だが、2004年3月場所で千代大海龍二魁皇博之の2大関が13勝2敗と、共に優勝次点(優勝は15戦全勝の横綱・朝青龍)の成績を挙げた際、翌場所の成績いかんによって両者横綱昇進も在り得るとされ、複数力士の同時横綱昇進の可能性も完全否定するものではない。
  10. ^ このうち、双羽黒は横綱昇進前を含めても幕内最高優勝を一度も果たせなかった。逆に三代若乃花は横綱昇進前に5度、男女ノ川は2度幕内最高優勝を経験。他の4人はいずれも横綱昇進前に1度だけ幕内最高優勝を経験している。
  11. ^ 戦後本場所開催が不定期だった期間を含む。
  12. ^ 基本的に肩透かし猫だまし、八艘飛び等の奇襲戦法やトリックプレー、はたき込み等の相手をいなす形、それに伴い呼び水となる突っ張り張り手は横綱の取る相撲としては好ましくないとされている。(これは相手の格下力士も同様であり横綱相手に打撃技は使わず組み合うよう促している)珍しい所では2004年7月場所中日で横綱朝青龍(現:実業家・タレント)が、相手の琴ノ若の上手投げで朝青龍が仰向けになりながらもブリッジ状態でなお廻しを離さなかった行為にマスコミ等では「驚異の身体能力」「最後まで諦めない勝負への執念」と紹介されたが協会側からは「投げられたと思ったら潔く敗けを認めるべきだった。」と注文相撲を受けた。

出典

  1. ^ 池田雅雄「歴代横綱正伝(38)」(『相撲』1974年3月号、ベースボールマガジン社)
  2. ^ 『大相撲ジャーナル』2017年6月号53頁
  3. ^ 京都大関で五条家横綱の磯風音次郎は1890年(明治23年)5月 吉田司家より横綱免許の記録有りとする文献有り- 読売新聞社 古今大相撲辞典 1980年(昭和55年)2月1日発行
  4. ^ 横綱宮城山、源氏山とともに 頭山満写真集
  5. ^ 力士給与18年ぶり増額 横綱で月額300万円毎日新聞
  6. ^ 3年ぶり『横綱会』開催、初参加の稀勢「一緒にいるだけで勉強になる」SANSPO.COM 2017年11月3日付
  7. ^ 角界の名物行事「横綱会」が消滅危機2年連続で見送り東スポWeb 2016年11月10日付
  8. ^ 朝日新聞1959年3月26日付朝刊では朝潮の横綱昇進を「興行政策と見るのが常識だろう。」と断じ、同紙1961年9月27日付朝刊社会面では柏戸の横綱昇進を「"柏鵬ムード”に便乗して新しいブームを作ろうとする興行的なねらいが第一といえないだろうか。」と述べている。
  9. ^ 朝日新聞1961年9月25日付朝刊
  10. ^ またも勝負弱さ見せた大関・稀勢の里に北の湖理事長が大甘発言 リアルライブ 2013年5月27日
  11. ^ 大関・稀勢の里が再度“疑惑の綱獲り”へ 懸念される安易な横綱昇進 リアルライブ 2013年11月25日
  12. ^ アプリスタイル『スポーツ報知 大相撲ジャーナル』2020年1月号 61頁
  13. ^ " どこまで厳しくなる?横綱昇進条件 " - 大相撲 2009年7月号 p64  読売新聞社
  14. ^ " 【大相撲】横審、日馬富士「来場所の綱取りは厳しい」 " - 産経ニュース(web) 2009.5.25
  15. ^ 朝日新聞1994年9月26日付朝刊スポーツ面では、「来場所の予想番付」の欄で貴乃花を東の横綱としている。
  16. ^ a b 朝日新聞1994年9月26日付朝刊スポーツ面
  17. ^ 稀勢の里のおかげ?鶴竜来場所Vなら横綱へ 東スポWeb 2014年1月28日16時00分
  18. ^ 横綱・鶴竜が初場所休場 4場所連続、一層厳しい立場に日本経済新聞(2021年1月8日記事)
  19. ^ 鶴竜休場、春場所に進退 4場所連続19度目―大相撲JIJI.COM(2021年1月8日記事)
  20. ^ 優勝者番付上位の正当性(タマローのコラム2001)
  21. ^ 大横綱
  22. ^ " 郷土見守る大横綱 " - 内館牧子 読売新聞 2005年1月26日[リンク切れ]
  23. ^ " 第4代横綱 谷風梶之助 " - 大相撲星取クイズ 綱の系譜
  24. ^ 鶴竜、昇進後初優勝も横審で賛否両論「立ち合いで変化好ましくない」-スポーツ報知[リンク切れ]
  25. ^ [1]-r25 相撲で「立会い変化」が問題視されるのはナゼ?][リンク切れ]
  26. ^ 「横綱相撲」はどんな相撲か 【スポーツの言葉】(1) 時事通信 2020年05月02日09時11分(2020年5月2日閲覧)






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