柏戸剛とは? わかりやすく解説

かしわど‐つよし〔かしはど‐〕【柏戸剛】

読み方:かしわどつよし

19381996力士。第47横綱山形県出身本名富樫(とがし)剛。昭和36年1961大鵬(たいほう)とともに横綱昇進し(はくほう)時代」を築いた優勝5回。引退後年寄鏡山。→第46横綱朝潮 →第48横綱大鵬


柏戸剛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 00:15 UTC 版)

柏戸 剛(かしわど つよし、1938年11月29日 - 1996年12月8日)は、山形県東田川郡山添村(現・鶴岡市)出身で伊勢ノ海部屋に所属した大相撲力士。第47代横綱。本名は富樫 剛(とがし つよし)[1]。位階は従五位


注釈

  1. ^ 但し本人は取組直後のインタビューで「参った。"この野郎!"と思って思い切り当りはしたが、ふにゃふにゃしていて押せない。大鵬は攻め続ける、こっちは受ける一方。最後は下手投げを打ったわけではなく、こっちの膝が落ちただけ」と大鵬に勝ったことがまぐれであるという趣旨の発言を口にした。
  2. ^ 綱取り昇進基準についての書籍の1つである『横綱昇進』(同友館)では著者の日高将がこの昇進を「悪例」と断じて酷評している。
  3. ^ これには、1960年11月場所から翌年3月場所までの間に11勝-13勝(優勝)-12勝(1差次点)を記録しており、1961年3月場所後に昇進を見送られたもののこの時すでに綱取りに相応しい成績を残していたという反論が為される。
  4. ^ 吉田司家以外から免許授与の話が出た力士としては柏戸利助がいるが、吉田司家に遠慮して断わったという。
  5. ^ ただし、高鐵山孝之進は後に自著「八百長」の中で石原発言を支持し、「初めて大掛りな注射相撲をしたのが柏戸さん」と記している。また、大鵬の方に関しても「優勝20回目ぐらいまではガチンコであったが、その後は八百長に染まった」と主張している。
  6. ^ 大洋は阪神、水割りはからし漬けという説もある。
  7. ^ 同時昇進の大鵬とともに当時の最長記録、大鵬はその後58場所まで記録をのばす。現在の記録は北の湖の63場所。
  8. ^ 他にが1場所だけ長い48場所在位で金星は同じ35個。
  9. ^ 小錦の方が先に落ちた取組であったが小錦の勝ちとなり、鏡山は「小錦の方に勢いがあった」という趣旨の弁明をした。これに対して小坂秀二は「勝負判定に勢いがあるかどうかなんて関係ない、先に落ちた方の負けだ」「現役時代の柏戸には素晴らしい勢いがあったが、勢いがあるから勝ちとされたことなどなかったではないか」と厳しく批判した。
  10. ^ 旭富士が1989年1月場所から同年5月場所までの間に14勝(同点)、13勝(次点)、13勝(同点)と好成績を続けて3場所合計40勝という星取りを達成したことに対し、柏戸の場合は1961年5月場所から9月場所にかけて10勝、11勝、12勝(同点)で合計33勝どまりであった。加えて柏戸の場合は昇進前3場所中直前場所以外は次点にも及ばず、これも批判の対象となった。
  11. ^ 柏戸の弟子である多賀竜の弟子、つまり柏戸の孫弟子。
  12. ^ 柏戸の弟弟子である藤ノ川の直弟子(2011年に代替わりし、2014年当時の師匠は北勝鬨)、つまり柏戸の甥弟子。
  13. ^ 大鵬明武谷と優勝決定戦
  14. ^ 右肩関節及び右上膊骨分離骨折・右肘関節挫傷により6日目から途中休場
  15. ^ 右肩鎖骨骨折により12日目から途中休場
  16. ^ 左肩関節捻挫・左烏喙突起損傷により6日目から途中休場
  17. ^ 急性糖尿病・肝機能障害・左肩胛骨脱臼により6日目から途中休場
  18. ^ 佐田の山・明武谷と優勝決定戦
  19. ^ 左足首関節捻挫により2日目から途中休場
  20. ^ 大鵬と優勝決定戦
  21. ^ 右肩胛骨挫傷により8日目から途中休場

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j ベースボール・マガジン社『大相撲名門列伝シリーズ(5) 時津風部屋』p28
  2. ^ a b c 朝日新聞1961年9月27日付朝刊社会面
  3. ^ 朝日新聞1961年9月25日付朝刊
  4. ^ a b 雑誌『相撲』別冊菊花号 創業70周年特別企画シリーズ(3)柏鵬時代 柔の大鵬 剛の柏戸――大型横綱たちの君臨(ベースボールマガジン社、2016年) p42-47
  5. ^ Sports Graphic Number (文藝春秋)2019年2月28日号 p62
  6. ^ 雑誌『相撲』別冊菊花号 創業70周年特別企画シリーズ(3)柏鵬時代 柔の大鵬 剛の柏戸――大型横綱たちの君臨(ベースボールマガジン社、2016年) p36-37
  7. ^ a b 雑誌『相撲』別冊菊花号 創業70周年特別企画シリーズ(3)柏鵬時代 柔の大鵬 剛の柏戸――大型横綱たちの君臨(ベースボールマガジン社、2016年) p38-41
  8. ^ 大鵬 2001, pp. 128–129.
  9. ^ a b 大鵬 2001, p. 129.
  10. ^ 大鵬 2001, pp. 129–130.
  11. ^ a b 大鵬 2001, p. 131.
  12. ^ 「大相撲」1963年4月号
  13. ^ 『早わかり!角界戦国時代 大相撲痛快ハンドブック』(KKベストセラーズ:1991年発行)110ページ。
  14. ^ 視点・論点「大鵬の時代」NHK解説委員会 2013年02月06日(水)東京工業大学名誉教授・芳賀綏の記述
  15. ^ 『相撲』1962年1月号
  16. ^ 月刊『相撲』平成23年9月号掲載
  17. ^ a b ベースボール・マガジン社『大相撲名門列伝シリーズ(5) 時津風部屋』p72
  18. ^ 柏戸剛 (1938-1996) : 有名人の墓巡り~昭和の著名人と出会う旅~
  19. ^ 鏡山部屋が閉鎖、所属全員が伊勢ノ海部屋へ転属」『デイリースポーツ』、2021年7月21日。2021年7月22日閲覧。
  20. ^ Sports Graphic Number (文藝春秋)2019年2月28日号 p52
  21. ^ 講演「可能性への挑戦」2001/10/30 舞の海 秀平(まいのうみ しゅうへい)東海村文化センター
  22. ^ 芸能界の “最強スー女” が語る「令和の相撲界」談義に友綱親方が参戦!(2/4ページ) 週刊女性PRIME (週刊女性2019年5月21・28日号より)2019/5/11(主婦と生活社、2019年5月12日閲覧)


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