審判部とは? わかりやすく解説

審判部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 20:22 UTC 版)

勝負審判」の記事における「審判部」の解説

日本相撲協会には「審判部」が置かれ勝負審判はここに所属する年寄務める。審判部が所管しているのは以下の業務である。大相撲世界において絶対である番付編成所管することから、審判部の役割は特に重要であるとされる番付編成においては力士師匠が審判部に所属するか否かがその力士番付昇降大きく影響するとも言われる横綱・大関昇進の際は、審判部長が理事会招集要請することが昇進前提となっている。審判部は、各部所との連繋密にし、土俵上で結集した成果上るよう努めものとする土俵上の勝負判定 取組作成 番附審査編成 力士行司対す賞罰に関する事項 公傷に関する事項 その他相撲競技に関する事項 このほか、一門横綱大関出た場合、その昇進伝達式には審判委員理事とともに伝達使者として昇進力士部屋地方場所では宿舎)に派遣される。 審判部長 審判部長は理事から、副部長副理事(かつての監事)から理事長によって任命されそれ以外年寄副部長就任した場合役員待遇となる。原則として違う一門から 選任されるが、理事長直接適任者指名するので、一門無所属年寄任命されることもある。 審判部長は戦後から平成中期まで歴代すべて横綱経験者務めていたが、2002年2月改選時において大関止まり二子山親方元貴ノ花)が、横綱未経験者から初めて審判部長に就任した。さらに2010年2月には関脇止まり幕内優勝未経験友綱親方(元魁輝)が審判部長に就任した(元横綱千代の富士九重親方あわせて部長二人制)ほか、2012年2月には同じく鏡山親方(元多賀竜)が単独で審判部長に就任するなど、近年横綱経験者限らず務めている。 2020年3月改選時からは、取組番付編成のみに専念する審判部長・審判部副部長置かれることになった編成担当の者は原則として審判長務めないが、他の部長副部長体調不良などにより審判長務められない場合は、その代役務めることになる。 審判委員 審判委員は審判部に所属する年寄勤める。審判委員人数当分の間20以内とされ、現在5系統ある各一門出羽海一門二所ノ関一門時津風一門高砂一門伊勢ヶ濱一門)からの推薦に基づき理事長より任命される一門所属していない親方当然ながら一門からの推薦受けられないため、審判委員就任することは通常ない。偶数2月役員改選時における職務分掌異動任命され主任年寄委員昇格する際に新任されることが通例で、一度退任した後に、再任されることもある。また、定期異動外でも審判委員病気勇退等で委員待遇平年寄から委員昇格させる形で抜擢されケースもある。近年役員改選時に平年寄や主任のまま審判部の職務任じられ審判委員となるケースもある。また、2014年導入され再雇用制度利用し、一旦停年の後参与として再雇用された親方審判就任することもある。審判部に所属する年寄は、大相撲中継解説には出演しない。 審判部は「花形部署とされ、審判委員横綱・大関経験者等、現役時代の実績秀でた年寄就任する傾向がある。戦後から2012年頃までは就任したほぼ全員最高位前頭2枚目以上であり、一門からの推薦おおむねこの基準行われていたが、2012年以降前頭2枚目以上経験のない親方就任例が急増している。それ未満最高位就任したのは以下の通り高田川親方前頭21目・朝若)幕内在位1場所のみ:1957年昭和32年)に勝負検査役現在の勝負審判)に就任した際、「幕尻1場所の経験横綱・大関相撲を裁くのはどうなのか」と話題になった振分親方前頭12目・朝嵐幕内在位1場所のみ:奇しくも朝若と同じく高砂部屋部屋親方谷川親方前頭4目・白田山幕内在位14場所:現役時代高砂部屋所属であったが、引退後九重部屋次いで八角部屋移籍宮城野親方前頭13目・竹葉山幕内在位2場所:2012年平成24年2月就任大相撲八百長問題等で多く親方降格処分受けていた中での抜擢で、また横綱白鵬師匠という立場もあることから、最高位低さについては特に話題とならなかった。2013年平成25年2月退任東関親方前頭10目・潮丸幕内在位12場所:2012年平成24年2月就任委員ではなく平年寄のまま就任2013年平成25年2月主任昇進2015年平成27年1月委員昇進)。2019年平成31年2月退任式秀親方前頭9目・北桜幕内在位12場所:2015年平成27年2月就任主任昇進同時2016年平成28年3月委員昇進)。2018年平成30年3月退任音羽山親方前頭9目・光法)幕内在位4場所:2015年平成27年9月就任平年寄のまま就任2016年平成28年3月委員二階昇進)。2017年平成29年1月退任時津風親方前頭3枚目・時津海)幕内在位50場所:2016年平成28年3月就任2019年平成31年2月退任田子ノ浦親方前頭8目・隆の鶴幕内在位5場所:2016年平成28年3月就任委員昇進同時2020年令和2年3月退任春日山親方前頭11目・濱錦幕内在位7場所:2016年平成28年3月就任主任昇進同時同年8月退任中川親方前頭14目・旭里幕内在位4場所:2017年平成29年4月就任2020年令和2年7月退任平年寄に降格)。

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「審判部」を含む「勝負審判」の記事については、「勝負審判」の概要を参照ください。

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