横綱の品格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 02:36 UTC 版)
横綱は力量だけでなく、品格抜群とされるからこそ横綱とされる建前である。これは横綱昇進条件ともなっている。横綱の品格基準は日本相撲協会によると: 一、相撲に精進する気迫 二、地位に対する責任感 三、社会に対する責任感 四、常識ある生活態度 五、その他横綱として求められる事項 となっている。しかし、これらを基準として横綱の品格を判断しても、多数者の見解として「品格抜群」といえるか疑問を持たれる横綱は少なくない。品格は成績と異なり客観的判断が難しく、前田山・双羽黒・朝青龍・日馬富士のようによほどの問題を起こすなどの特段の事情が認められない限り、品格を問題視され引退に追い込まれることはない。そのため、横綱昇進の条件ともなっている「品格抜群」という条件は、横綱昇進・存続においてほとんど機能しておらず、事実上成績さえ満たせば横綱昇進・存続する。 近年の例では2007年(平成19年)7月場所後、第68代横綱・朝青龍が夏巡業休場表明後の仮病疑惑(母国モンゴルでのサッカー参加)により、2場所連続出場停止という処分が下される。横綱としての品格が問題視され、一部から引退もささやかれていた程であった。その事件後も朝青龍は現役を続行したものの、それから2年半後の2010年(平成22年)1月場所中に、再びトラブルを起こした朝青龍に対し、横綱審議委員会(委員長・鶴田卓彦)から史上初の「引退勧告書」が提出される。結局朝青龍は同年2月4日に、自ら責任を取る形で現役引退に追い込まれた。 しかし、歴代横綱で品格抜群の横綱がいないわけではなく、力士の模範となる者も存在する。例えば、第4代横綱・谷風梶之助、第19代横綱・常陸山谷右衛門、第35代横綱・双葉山定次は品格・力量抜群とされ、歴代横綱の中で別格の存在として他の力士の模範となっている。 参考グラフ・大鵬 柏鵬時代優勝回数比 年度別優勝回数 年齢別優勝回数 年度順通算優勝回数 タテ通算優勝回数 ヨコ年度 年度別勝敗数 タテ勝敗数 ヨコ年度 年度順通算勝敗数 タテ通算勝敗数 ヨコ年度 参考グラフ・北の湖 輪湖時代優勝回数比 年度別優勝回数 年齢別優勝回数 年度順通算優勝回数 タテ通算優勝回数 ヨコ年度 年度別勝敗数 タテ勝敗数 ヨコ年度 年度順通算勝敗数 タテ通算勝敗数 ヨコ年度 参考グラフ・千代の富士 千代の富士時代優勝回数比 年度別優勝回数 年齢別優勝回数 年度順通算優勝回数 タテ通算優勝回数 ヨコ年度 年度別勝敗数 タテ勝敗数 ヨコ年度 年度順通算勝敗数 タテ通算勝敗数 ヨコ年度 参考グラフ・三大横綱 年度別優勝回数・栃若時代 年度別優勝回数・柏鵬~北玉時代 年度別優勝回数・輪湖時代 年度別優勝回数・千代の富士時代 三大横綱・年度順通算勝敗数 青=大鵬 赤=北の湖 黄=千代の富士 三大横綱・年齢別優勝回数 青=大鵬 赤=北の湖 黄=千代の富士 参考グラフ・貴乃花 曙貴時代優勝回数比 年度別優勝回数 年齢別優勝回数 年度順通算優勝回数 タテ通算の優勝回数 ヨコ年度(平成2~15) 年度別優勝回数・曙貴時代 青=貴乃花 赤=曙 黄=武蔵丸
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