横綱相撲と注文相撲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 02:36 UTC 版)
上記5.の品格について「横綱とは常に真っ向勝負。己の力のみで戦い、駆け引き・頭で戦わず、勝負にも拘らず、負けたと思えば潔く負けを認めるべきである。」という暗黙の了解がありこれを横綱の品格とされている。2000年代以降、モンゴル人横綱がハングリー精神のあまり勝負にこだわった変化という意表をつく、又は頭脳プレイで魅せる相撲の行為が横綱審議委員会から注文相撲と呼ばれる抗議を受けている。これについては「相撲は勝ち負けの世界である以上ルールで禁止してなければ作戦を練るのは当然。真っ向勝負でぶつかって組み合うだけなら馬鹿でもできる。」と主張するものと「横綱の姿とは日本の精神的強さと様式美、伝統文化を体現するものである」と主張するものに別れている。これは相撲が元は宗教行事という特殊な発祥であるため、現在でも相撲はスポーツの一つと捉えるべきなのかという議題も起こっている。横綱相撲の本来の意味は「下位力士の挑戦を堂々と受けて立ち、少々先に攻められても余裕を持ってしのぎ、自分の型に持ち込んで危なげなく勝つこと」だが、横綱でも相撲のタイプは違うので「横綱相撲」らしい勝ち方が多い横綱とそうでない横綱がいる。遅くとも令和期に入るとNHKの相撲アナウンサーでも一方的な圧勝を「横綱相撲」と誤って表現することが見られるようになった。
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