横綱昇進~栃若時代の到来とは? わかりやすく解説

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横綱昇進~栃若時代の到来

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 03:24 UTC 版)

栃錦清隆」の記事における「横綱昇進~栃若時代の到来」の解説

1954年5月場所において14勝1敗の好成績挙げ大関では2度目通算3度目幕内最高優勝を果たす。この当時横綱審議委員会連続優勝に関する内規成立しておらず、諮問されたが横綱昇進見送られた。当時東富士欽壹千代の山雅信鏡里喜代治吉葉山潤之輔4横綱存在していたため、前例のない5横綱時代実現しかねなかった。同年9月場所初日黒星ながらその後白星順調に積み重ねこのまま連続優勝を果たすと思われたが、最悪場合として今度横綱昇進見送られる可能性もあった。しかし、14日になって東富士突然の現役引退申し出た。それを聞いた錦もすぐに付き人使者立てて引退しないように説得したが、東富士意思は変わらなかった。そして、錦は吉葉山勝利して14勝1敗で連続優勝決め、場所後に第44横綱昇進した横綱昇進時の口上は「ありがたくお受けいたしますであった。また大正時代生まれ最後横綱昇進となった新横綱場所の1955年1月場所初日にいきなり大昇充宏小手投げ敗れ金星を初供給してしまう。昭和以降横綱昇進場所初日黒星だったのは錦が史上初の不名誉記録だった。その後4日目若瀬川泰二にうっちゃられるなど平幕戦だけで3敗を喫し10勝5敗と不本意な成績に終わる。続く3月場所初日双ツ龍徳義敗れたあと、5日目まで黒星白星交互するいわゆるヌケヌケ」の立ち上がりだったが、6日目から10連勝盛り返し終わってみれば12勝3敗、13勝2敗で優勝千代の山雅信優勝同点大内山平吉に次ぐ3位成績だった。横綱3場所目となる5月場所初日から8連勝9日目の時津山仁一敗れたのみの14勝1敗で、横綱昇進後初となる5回目優勝を果たす。5回の優勝はこの時点千代の山並び現役最多だったが、この直後巡業中から体調崩し、続く9月場所7日目から初土俵以来初めての休場となる。このあと1年弱は「土俵生活で一番辛かった時期」というほど衰弱著しく結局次の優勝1957年9月)まで丸2年要することになった1958年後半不調引退も囁かれたが、稽古不足で太った身体逆に生かして正攻法相撲変え1959年3月場所「奇跡」と言われ復活優勝果たしその後引退まで12勝を下回るとがない昭和35年3月場所までの7場所間で9510敗、勝率.905)という驚異成績続ける。 1959年10月3日春日野亡くなると、前年廃止されていた二枚鑑札特例として認められ年寄春日野春日野部屋継承する同年7月場所は優勝逃した引退考えた上で挑み、場所前から床山に中剃を断っていた。この場所では14日目に優勝決めたものの、その晩に祝宴駆けつけようとした父親交通事故死する悲運見舞われた。この悲しみ乗り越え翌日千秋楽では若乃花幹士破って全勝優勝決め亡父の手向けとした。千秋楽取組では、左差しおっつけの鋭い出足若乃花一気寄り切った。この場所の優勝決めた際、錦は「ワシ相撲取りじゃなかったら親父もこんなことにはならなかった。やっぱりワシ死なせたようなもの」と喜び無かった最後優勝となった1960年1月場所では、この年からエール・フランス航空毎年初場所優勝力士ヨーロッパへ招待することになり、錦は武藏川とともに渡欧した1960年3月場所には若乃花史上初となる「14全勝同士千秋楽対決」したが敗れた若乃花との通算対戦成績錦の1915敗。

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