上級スタッフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:47 UTC 版)
「ザ・ホワイトハウス登場人物一覧」の記事における「上級スタッフ」の解説
レオ・マクギャリー (Leo Thomas McGarry) - 吹替:佐々木敏 首席補佐官 (シーズン1-6)。大統領上級顧問(シーズン6-7)。民主党副大統領候補(シーズン7)。バートレット大統領とは40年来の親友で、ニューハンプシャー州の州知事を務めていたバートレットに大統領選挙への出馬を勧めたのも彼であり、2度の大統領選挙ではバートレットの右腕(大統領選挙本部代表)として、また親友として彼を支えた。 シカゴ出身で、アイルランド系とスコットランド系の先祖を持つカトリック教徒である。 長年の親友というだけではなく、大統領首席補佐官としてバートレットの信任厚く、他の側近やアシスタント達からも職位からだけではなく慕われている。影響力はかなりのもので、ワシントンでは副大統領を凌ぐ権力を持つと言われている。政権発足当初、ホインズ副大統領とは対立していた。 バートレット大統領は、合衆国憲法修正第25条を発動して一時的に職務をウォーケン下院議長に委譲する際には、閣僚たちとウォーケン代行が分裂した時を心配した閣僚に対して「レオがまとめる。」と断言するほど、レオに全幅の信頼を置いている。 また、普段はホワイトハウスに入れないほどの人たちが持ってくる小規模な問題や扱うほどでもない事案などを、上級・下級スタッフに割り当てて話を聞くという「チーズの日」を発案したのはレオであった。この日の朝には恒例のジャクソン大統領の話をするレオに対して、トビーやサム、ジョシュを含めてスタッフ全員が嫌な顔をするほどである。また、この日になるとCJが話を聞いた相手の言うことにすっかり魅了され、犠牲者とも言われている。 ワシントンD.C.では首席補佐官になる前からもかなりの実力者で、民主党全国委員会委員長の呼び声も高かった。また、四半世紀の民主党の大統領候補を選挙戦で支えたのもレオだと死亡時のニュースでは言及されていたほど、アメリカ民主党にとって最高峰の人材であった。当初バートレットはレオが大統領選挙に出ると思っていたが、レオは逆にバートレットを大統領選挙に出るように説得する。その1回目の大統領選挙において、民主党内でも「リベラルな、学者肌のニューハンプシャー州知事」(ジョシュの言)として本命視されていなかったバートレットが、本命候補であったホインズを逆転し、さらに本選挙で勝利したのも、レオの力に依る所が大きいとされている。さらに、現在のスタッフ(ジョシュ、トビー、サム、CJ)をリクルートしたのも彼である。 このように、バートレットを大統領選に担ぎ出し、勝利に導いたのもレオであり、またバートレットに様々な政策に関してアドバイスを与え、決断を助けるのもレオである。また、上級スタッフをはじめとするホワイトハウス職員を統括し、事細かに指示を出すのもレオである。このような縦横無尽とも言える働きぶりから、ワシントンでは「実質的には共同大統領だ」とまで言われている。またバートレットからも、就任時に「君が大統領になれば良いのに」と言われている。 過去には労働長官を務めていた。そのせいか、ジョシュをリクルートするために会いに行った時(シーズン2第1話)では、ジョシュに「マクギャリー長官」と呼ばれており、長官職はバートレット擁立時に就いていた役職だった。サントス擁立に悩むジョシュ(後1年という事もあり辞める事に躊躇していた)に「私は(労働長官を)辞めた」と言い、ジョシュに信じた道を行けと暗に告げていた。ジョシュがサントス擁立を決意しホワイトハウスを去る事を祝福し激励していた。 側近たちで唯一の従軍経験者でありベトナム戦争では空軍に徴兵され、F-105のパイロットをしていた。この従軍経験や政界での長年の経験もあってか軍事・安全保障分野にも詳しく、安全保障担当の補佐官や軍人たち以外の側近たち、特に上級スタッフの中では最もこの分野に関する知識を有しており、従軍経験がなくこの分野の知識に疎いバートレット大統領をよく補佐している。対して従軍した経験からコロンビアへの軍事行動をやめるように説得することもあるが、その一方で、ミサイル防衛システムの性能や効力を疑問視して導入に消極的な大統領に対し、導入を真剣に検討するよう説得することもあった。戦争そのものは従軍経験から反対だが、国家防衛・安全保障・テロ対策の観点からかなりの強硬派であり、後述の爆弾テロやクマーへの対応について大統領と度々対立していた。安全保障に関して大統領は穏健政策を採っている為、強硬派のレオが中心となって、フィッツウォレス、ナンシーと共に説得にあたることが多かった。だがこれらはあくまで「国防やテロ対策」という分野においてタカ派であり、他国への積極的な軍事介入は否定的だった。バートレットが軍事行動を起こす時は報復ではなく他国への軍事介入であり、レオはそのほとんどの軍事介入は反対していた。唯一同意したのは赤道クンドゥー共和国での民族紛争に対する介入のみだった。結果としてシーズン6での中東平和維持軍派兵で意見対立が決定的となってしまう。比例報復やテロへの報復はアメリカ人として当然の反応の為、逆にこちらに消極的なバートレットの方が支持率が落とす原因ともなっている。 シーズン1で、バートレットが高熱で倒れたと聞いたアビーが、旅行先から急遽ホワイトハウスに帰ってきた事を怪しみ、アビーを問い質し大統領が多発性硬化症である事を告白される。だが、自身がアルコール依存症と薬物中毒を「許してくれた」過去を思い、一人胸の内におさめた。バートレットも一般教書演説当日の日に、大統領継承権をもつ農務長官と入れ替わりになった際に「もし自分に何かあったときは親友を首席補佐官にしろ」と、依存症を世間に発表してから厳しい立場になっていたレオを感動させる言葉を言うなど、大統領にとって欠かせない存在であった。 シーズン2では、バートレットが1期目で降りるかもしれないと思い、大統領からMSを告白された後のトビーと共に「バートレット再選委員会」をひそかに執務室において結成した。 同シーズンで支持率が低下し閉塞していた政権運営状況下で大統領の「思いつき」で始まった選挙資金規正改革や軍内部のゲイ差別に対処するよう指示されたジョシュやサムが仕事にやる気をなくしており、大統領の優柔不断な政権運営を憂いバートレットに諫言し、政権の立て直しを図る。このあたりからバートレットの「強い指導者」として支持率が回復し上がっていく。 シーズン3では、クマーが秘密裏に支援しているテログループがアメリカ本土へのテロ計画の報告が入った際、フィッツウォレス統合参謀本部議長に押される形ではあったが、テロ阻止計画を大統領に提唱する。 シーズン4では見事バートレット大統領の再選に導いた。 シーズン5では、ガザでの下院議員視察団を標的とした爆弾テロへの対処を巡って、武力介入を強く主張したことから、あくまでも交渉による和平を探ろうとする大統領と対立。2人の間に溝が出来てしまう。その後シーズン6第2話『バーナムの森』で、バートレットの仲介によりキャンプ・デービッドで開催されたパレスチナとイスラエルの和平交渉に途中から赴くも、平和維持軍派遣でバートレットと口論となり、2人の関係は悪化は決定的となる。大統領はレオの意見に聞く耳持たずで、レオは辞意表明(この辞意は平和維持軍撤回させる為の切り札だったが)し、大統領は了承してしまう。その口論の後に心臓発作に見舞われ、キャンプ・デービッド内の森で倒れてしまう。その後、しばらく時間が経った後に発見され、すぐにベセスダ海軍病院に搬送され、手術を受けた。この時の容態はバルーンカテーテルによる血管形成術も不可能なほど深刻なものであったが、開胸バイパス手術を受けて回復する。 前述のバイパス手術を受けた後、意識が回復した際に大統領から首席補佐官を続ける覚悟を問われるが、実際に続けることは難しく、後任を選ぶようにバートレットに進言する。この時レオが推薦したことにより、報道官を務めていたCJ・クレッグ(後述)は女性初の大統領首席補佐官となる。その後は、レオ自身もホワイトハウスに復帰するつもりは無く、大統領から「いつ帰って来る?」と聞かれても「1日復帰したら1ヶ月の休みが必要」と答えており、遠回しな表現ながらも明確に復帰拒否をしていた。しかし何か別の仕事に就くつもりはあり、その一方で民間企業への就職には気乗りしていなかった。後日、以前使用していた資料を処分する為にホワイトハウスに訪れた時、他の側近から質問が相次いだり、グチを聞かされたりとレオに不安を抱かせる状況となる。そこにCJから復帰要請もあり、結局は復帰する事にした。ジョシュからその際、サントスの選挙を手伝ってもらえないか匂わされた。 レオの復帰を喜ぶ大統領は、彼の為に新たに大統領上級顧問(アドバイザー)を新設し用意した。復帰当初、上級顧問と言っても名ばかりの為、特別に職掌がある訳でもなく、他の側近からはグチばかり聞かされていたレオだったが、空いている時間を利用して、過去の一般教書演説のVTRを見直して直前の演説と比較し「ビジョンがない」と批判、「何が出来るかは、現職の特権だ」とスタッフ達に活を入れ、バートレット政権退任まで後364日で何を行うか政権運営の見直しを行った。この点を踏まえると他の側近とは違い、「共同大統領」「政権の大黒柱」と言われる所以でもある。 その後、民主党予備選が混乱している事に大統領から、党大会の投票を仕切るよう指示を受け、党大会投票委員長として辣腕を振るう。ラッセル、ホインズ、サントス、そして途中参戦のベイカーと、候補者たちにも物言う立場として党大会での早期決着を仕切った。 シーズン6の最後で、ジョシュが副大統領候補としてベイカー知事に断られたことを受けて、大統領にも「そいつのケツを蹴ってでも説得する」とレオに打診、民主党の副大統領候補に選ばれた。シーズン7では大統領候補のサントスとちぐはぐな関係からスタートするが、やがては右腕の1人として外交や軍事面での優位性だけでなく、政治戦略そのものについても相談し合う関係になった。これまで選挙を取り仕切る側だったレオにとっては、自身が出る初めての選挙ということもあり、遊説先やスピーチの練習中には、主席スタッフとなったアナベスに何度も注意を受けている。副大統領候補の討論会では練習ではまるでダメであったが、サントスからのアドバイスなどで本番では過去最高の副大統領候補の討論会であったと言及されるほどの出来であった。大統領選挙当日に浴室で2度目の心臓発作に見舞われて倒れ、亡くなる(これはレオ役を演じていたジョン・スペンサーが、2005年12月16日にロサンゼルス市内の病院で心臓発作により死去したためである)。なお、副大統領候補が投票日当日に亡くなることは過去に前例がない。そのため、彼の後任の決定方法を巡って混乱が起こった。レオの葬式の回ではバートレットとそのスタッフたち(新旧含め)の心理的描写が描かれている。 会議中に「Bartlet for America」と呟いているうちに擁立することを決意した。バートレットを口説き落とす際、メモ用紙に書いた「Bartlet for America」はジェドとレオの大切な宝物となっており額縁に入れてかざっている。このメモはエピソードの最後の最後まで重要なアイテムとなる(実際は当時知事だったバートレットの下に赴いた際にナプキンに殴り書きしたような咄嗟の物であった)。 レオと、レオを演じるジョン・スペンサーは、共通点が多いことで知られている。レオはアルコール依存症の治療中という設定であったが、スペンサー自身もアルコール依存症の治療中であった。また、前述のレオの死去に関しても、彼は心臓発作によって亡くなった設定であるが、スペンサー自身も前述の通り、心臓発作で死去した。スペンサーが亡くなったのは、59歳の誕生日を迎える4日前のことだった。 (名前について)証人喚問で呼ばれる脚本ができあがる頃までミドルネームは確定しておらず、ジョン・スペンサーの衣装のスーツの内ポケットにはLBMと刺繍されていた。「BだとBénard(というようなさえない名前)位しか思いつかなくて心配した。Thomasでよかった」という本人の発言が、日本で発売されたDVDには記録されている。 ジョシュ・ライマン (Joshua "Josh" Lyman) - 吹替:石塚運昇 次席補佐官(内政担当)(シーズン1-6)。サントス民主党大統領候補選挙本部本部長(シーズン6-7)。大統領首席補佐官(シーズン7)。コネティカット州出身で北部出身であることを度々誇っている。ユダヤ系アメリカ人で、ハーヴァード大学とイェール大学ロースクールを卒業している。その後、ワシントンで政治の世界に入り、当時の下院院内幹事の議事進行係を経験し、アール・ブレナン議員の首席補佐官も務めたことがある。首席補佐官のレオとは、父親で弁護士のノア・ライマン(大統領選挙中に死去)を通じて古くからの知り合いであり、1998年の民主党予備選挙序盤の時、後に副大統領になるホインズ上院議員(当時)の側近だったが、政策面などでウマの合わないホインズの事務所で不満を感じていた。そこをレオに引き抜かれ、バートレットの政務担当補佐官兼選挙陣営の幹部を務めることになり、トビーと共に選挙戦略を担当した。2人の戦略はピシャリと当たった。その後、バートレット政権では自身の得意分野である国内担当の次席補佐官となり、レオの直属の部下にして、上級スタッフとなった。上記の関係から、父親と重ねてみているのか、レオから指示があっても「あなた(レオ)の為に…」というのが口癖でレオからは「大統領の為にだ!」と言い直されていた。 シーズン1ではユダヤ系であることを暗にキリスト教右派から批判され議論になる。 「大統領は汚いことはしない、するのは僕だ」という台詞のように連邦議会での票集め・法案への支持の取り付けなどを主に行っている関係上、議会の慣例や規則に詳しく、それを逆手に取った策を捻り出すのが得意としている。敏腕で熱心な仕事人間。だが、突っ走り気味なところがある。 正式な役職名は国内政策担当大統領次席補佐官で、直接の上司はレオである。若手ながらも役職上、大統領に非常に近い立場の為、自身の責任ではない件まで大統領に叱責を喰らってしまう事がある。 国内政策担当であるため、国内政策担当大統領補佐官を兼務しているトビーと共に議会調整をすることが多く、ジョシュ自身も内政方面を得意としている。時にはサムとともに議会に赴いたりもした(サムは弁護士として実務経験のないジョシュの相棒として同行していた)。また、特に外交や安全保障に関しては避けている面が多かった。しかし、シーズンを追うごとに外交や国家安全保障に絡んで、レオから対応するよう指示を受けているシーンや大統領の他国首脳との電話会談の同席する場面があることから担当職務が広がっていると思われる。自身の役職表現も国内政策から政策担当と変わっている。しかし、依然として外交や安全保障には疎い部分もあるようで、「北朝鮮に600億ドルをやって、アメリカと戦争しないと約束させれば良いのに」と発言し、大統領から「君が国家安全保障会議のメンバーじゃなくて良かった。」と皮肉を言われるシーンがある。 スタッフ(レオを除いて)の中で最も選挙戦略に長けており、バートレットの大統領当選のきっかけになった戦略「サウスカロライナでイリノイの足固めをし、ホインズに南を渡す代わりに我々は北と北西部を取る」はジョシュの発案。後のシーズン6以降の大統領選でもサントス議員だけではなく、現職・前職の両副大統領陣営からも参謀就任要請がある程の実力者(他の陣営からもあった様子)。民主党の全国委員会のグッドウィン元委員長も立候補するなら彼に参謀を頼もうかと言わせるほどであった。 バートレット陣営に参加したのは、レオに誘われたことがきっかけで聴きに行った、ニューハンプシャー州ナシュアでのバートレットの演説が原因である。もともとジョシュは、ホインズの「予備選挙では、社会保障に触れることを避ける」という姿勢に疑問・不満を持っており、そのことでホインズや彼の他のスタッフ達とも議論になった。しかしナシュアでの演説で、バートレットの「子供には、我々(大人たち)よりも多くの物を与えよ」という発言を聞いたことで、ジョシュは「この方針こそが、ホインズに足りておらず、かつ自分が求めていたものだ」と感激し、バートレット陣営に参加を決めた。 女性に人気が高く、マンディー・ハンプトンやジョーイ・ルーカス、エイミー・ガードナー、秘書のドナなど恋愛の噂話が絶えない。マンディーとはバートレットの選挙陣営で知り合ってから就任後の数カ月付き合っていた。また、エイミーとはシーズン3で恋仲となった。要因としては彼の子供っぽさがウケるのではないかと本人なども劇中で語っていた。 シーズン1最終話〜シーズン2冒頭にかけてのエピソードでは、ヴァージニア州ロスリンで銃撃されて、銃弾が肺にまで達するなど意識不明の重体になるが奇跡的に回復する。この時にジョシュのバートレット陣営参加から民主党指名候補までのエピソードが回想される。勝利確定と同時に父親の死の知らせが入り、帰郷しようとしたところをバートレットが現れ、そこでバートレットとの絆が生まれる会話が繰り広げられる。また、意識を取り戻した際にバートレットに対して彼の口癖である「次は何だ?」を口にしている。 シーズン2では、銃撃後に数カ月で回復し復帰。また、クリスマス時に銃撃事件のトラウマに悩まされるエピソードがあり、この時はレオの紹介したスタンリー・キーワース博士(後述)に治療を受ける。この時、ジョシュは音楽に影響を受けて本人も知らずのうちに自殺願望が根底にあったかのようなシーンがあった。 ジョーニーという姉がいたが、自宅が火事に遭った際に亡くしている。この時の体験は、ジョシュに複雑な影響を与えたようで、シーズン1でNSCの職員から核攻撃を受けた際の避難所が示されたカードを渡された際にも、CJやサムが渡されていないことを知って以来、ジョーニーの事が頭から離れず、セラピストのもとを訪れている。 シーズン3でハイスクール時代のルームメイトの恋人だった女性団体のメンバー、エイミー・ガードナーと再会する。一目惚れ後交際を始めるが、結婚奨励制度を巡って二人の仲に亀裂が生じ、離別する。 シーズン5では、民主党の上院議員クリス・キャリックを説得の為動くもタカ派的な性格が禍し、説得を失敗。元々、民主党派でありながら共和党拠りなところがあったその議員を離党させてしまう。党上層部からも責任を問う声が上がるも、レオの判断で一時職務を限定されてしまう。しかし、繋ぎ予算・翌年の本予算の成立を巡り下院議長と共和党との攻防で復帰。奇策を次々の提案し、劣勢だった政権に弾みつけさせ予算成立となった。 シーズン6にて、マット・サントス民主党下院議員の資質に惚れ込み、クリスマス休暇で地元ヒューストンに帰っていたサントスの自宅までわざわざ訪ねて行って大統領選挙に立候補するように説得するなど擁立に奔走する。最初は渋っていたサントスが出馬を決め、選挙参謀にジョシュが就くのが条件と言われると、その条件を受け入れて大統領選挙対策本部長に就任する。このサントス陣営旗揚げにより次席補佐官を辞任し、以後は民主党内でもラッセル現副大統領やホインズ前副大統領など有力候補の陰に隠れ“第3の候補・弱小候補”として扱われていたサントスを民主党大統領候補にすべく、選挙参謀として奔走する。その際、選挙戦略を巡ってサントスから提案を拒否されるばかりだったが、何とか草の根運動を行い支持率を上げて行く。ジョシュのアドバイスも聞き入れられるようになり、サントス自身のスピーチCMもあって支持を拡大。ホインズの女性スキャンダルによってサントスは2番手候補へとのし上がった。この時ラッセル陣営からサントスを副大統領にして妥協しようという裏工作があり、ジョシュは最初は断っていたが劣勢な状況から徐々に受け入れも検討し始めていた。民主党は党大会まで候補が決まらなかったが、ジョシュはかつての上司であるホインズの取り込みなどを画策(ホインズに大統領アドバイザーの座を自己判断によって提示)。大会当日にはラッセルとの激しい争いを繰り広げていたが、ラッセルの副大統領候補と目されていたベイカーが急遽参戦したことによって敗戦が濃厚となった。サントスもジョシュも撤退を考え、レオや周囲から、撤退してラッセル支持を公表するよう要請を受けたが、サントスは最後のスピーチでこれを拒否し、自分の信じる候補に投票してほしいと訴える。名演説となったこのスピーチによって多くの代議員の支持を受けて、最終的に圧倒的な票数でサントスの民主党大統領候補へと導くことに成功した(シーズン6)。その後、本選挙でも教育問題や宗教問題、中絶問題や原発事故問題など紆余曲折を経て、共和党の大統領候補であるアーノルド・ヴィニック上院議員(後述)を破ってサントスを当選へ導き、サントス政権では大統領首席補佐官となる(シーズン7)。 シーズン6でサントス擁立の為、ホワイトハウスを去る時にトビーから残り任期わずかだったこともあり「見捨てるのか!」と言われてしまう。ジョシュは立ち止まりたくはないとして辞職。後日、ワシントンに来たジョシュがホワイトハウスに訪問した時、出入り口で見かけたトビーを呼び止めても無視されてしまう。何とかホワイトハウス内に入館し、レオやCJなど旧知のスタッフと話をしていたが、先ほどのトビーの様子を話す中でトビーの弟・デイヴィッドの死去について知らされる。ジョシュはこのことを全く知らされていなかったが、同時に他の側近たちも葬儀に参加していなかったことも併せて教えられた。トビーと話をしたいこともあり哀悼を伝えにトビーの部屋を訪れ、弟の死去で気落ちをしていたのか様子が変なことを感じつつも、哀悼の意を伝えつつ以前のように話をしようとしたが、辞めた事を恨まれてしまいジョシュが資料を投げつけるなど殴り合いの大喧嘩になってしまう。その際、かつてから思っていた事が思わず口に出てしまい、関係は最悪となった。しかし、“腐れ縁”や“ノスタルジー”といった本人たちが表した言葉のように、トビーの解任後はジョシュが自宅に会いに行ったり、電話をするなど、批判や文句は言いつつも長年の同僚としての関係の強さが垣間見えた。 トビー・ジーグラー (Tobias Zachary "Toby" Ziegler) - 吹替:佐々木勝彦 広報部部長。国内政策担当大統領補佐官。報道官兼任(シーズン6〜)。ニューヨーク市立大学シティカレッジ卒業。主にサムと共に、大統領の演説原稿を手掛けている。 自らの信念と物事を中立に見定めて思考する為、穏健政策(時には優柔不断になりがちな)を採りがちな大統領と険悪なムードに陥ることがたびたびある。特に大統領からMSに罹っていることを打ち明けられた際には、大統領を激しく非難し、大統領から逆に怒鳴られている。 ジョシュ同様、ユダヤ系である。シーズン1第1話ではジョシュと共に、ユダヤ系であることを暗にキリスト教右派から批判され、議論となった。 かなりの皮肉屋かつ毒舌家であり、普段から皮肉っぽい発言が目立つ。しかしシーズン1第10話では、クリスマスに凍死したホームレスが、自らが慈善団体に寄付したコートを持っていたことから、そのホームレスの経歴を調べたり家族を捜したりした上で、朝鮮戦争に従軍した退役軍人であったことを知ると、不遇ぶりを気の毒に思いアーリントン国立墓地での葬儀を手配するために奔走するなど、人情深い面も併せ持っている。 若手スタッフのまとめ役でもあり、スタッフ達が勝手なことをしてピンチに陥ると怒鳴りつけたり大統領に進言して解任を考えたりするが、大統領の前では彼らを庇う兄貴肌の一面も持っている。前述にもあるように人情深い面を併せ持つが譜代意識が強いせいか、外様のウィルや大統領選再選のために雇われたブルーノ・ジアネッリ配下の選挙スタッフと争う場面が多い。。 弟のデイヴィッド・ジーグラー博士は、NASAで宇宙飛行士として勤務していたが、ガンに冒されたことを苦に自殺してしまったことが、シーズン6でトビーの口から明らかにされる。また、父親はユダヤ系マフィアであり、何度か服役しているとのこと。このためか、トビーはあまり父親の事を快く思っていない。 後述のアンドレア・ワイアット下院議員は元妻である。シーズン4では彼女との間に男女の双子(ハックとモリー)が誕生した。 シーズン5にてバートレット政権2期目以降メッセージに自信が持てなくなってしまい、部長職をウィルに譲るつもりで辞意をレオに打ち明けるも却下された。ウィルが副大統領の首席補佐官に就任することが先決となってしまったためでもある。また、社会保障制度改革を巡って大統領には了解をとるも補佐官やジョシュらに秘密裏に動いて議員たちに会うも、ジョシュとウィルの動きとウォール・ストリート・ジャーナルの記事によって状況が変わり、大統領にも叱責されて補佐官に辞表を提出したことがあった。だが、ジョシュの助けなどもあって制度の維持の議論が進んで政府が身を引くことによってトビーの辞任もなくなった。 シーズン6ではCJの首席補佐官昇進に伴い、報道官を臨時で兼任する。報道官就任当初は、報道官の仕事になかなか慣れることができず、苦労することが多かった。また、前任者であるCJのやり方に慣れていた記者たちからあまり歓迎されていなかった。しかし、苦労しながらも副報道官として新たにホワイトハウスに採用されたアナベス・ショット(後述)のサポートを受けながら徐々に報道官としての仕事をこなせるようになる。CJからは早く後任を選任する様命じられていたが、結局有耶無耶の内に「兼任」することになった。 同シーズンでホワイトハウスを去ったジョシュと殴り合いの大喧嘩をしてしまい(その際右頬をケガしてしまう)、ジョシュから言われた自身への誹謗中傷によって泣き崩れてしまう。だがシーズン7では、大統領から解任され(後述)自宅にいたところをジョシュの訪問を受けたり、共和党のヴィニック陣営と大統領選を戦うジョシュに対してアドバイスを送るなど、やや関係改善の兆候が見られている。 シーズン7にて、事故で空気漏れが発生した国際宇宙ステーションに取り残された宇宙飛行士を救出するため(亡き弟が宇宙飛行士だったことも影響していた)、米軍が密かに開発していた軍用スペースシャトルに関する国家機密を漏洩したことをCJに告白する。そのことで大統領との関係悪化が決定的になってしまい、辞表を提出しようとしたところ、大統領によって拒否され、代わりに広報部長兼国内政策担当大統領補佐官(報道官職を含め)を解任されてしまう。また、トビーが軍用スペースシャトルの存在をリークしたことによって、宇宙空間での軍事利用は正しいのか、世間で激しい議論が巻き起こることになり、トビーに対する恩赦を求める声も上がった。その後、ホワイトハウスを去るバートレットから、大統領恩赦を与えられて免責される。 免責後は大学で政治学を教えている。シーズン7の冒頭ではコロンビアでの生活を送っていることをバートレット元大統領に聞かれている。 トビーとトビーを演じるリチャード・シフとは同じニューヨーク市立大学シティカレッジの卒業である。シフによれば、今回このトビー役を演じたことで、母校から講演依頼が舞い込んだとのことである。 サム・シーボーン (Samuel Norman "Sam" Seaborn) - 吹替:吉田栄作(シーズン1-2)、横堀悦夫(シーズン3-4,7) 広報部次長 (シーズン1-4)。サントス政権大統領次席補佐官(シーズン7)。プリンストン大学卒。 政権内では広報部次長として一般教書演説などの大統領のスピーチ原稿を手掛けている。普段はトビーと共に仕事をすることが多い。しかし、環境問題などに関してトビーよりも更にリベラルな意見を持っており、サムが書いたスピーチ原稿からトビーがやや過激な部分等を削除し、手直しすることもある。このことで2人はしばしば対立することもある。 上記のようにスピーチライターがメインな業務の為、政治そのものに携わることが少ない。親友だが所属が違えど上席に当たるジョシュの苦労をあまり知らなかったが、再選運動中インディアナ州で置いてけぼりを食ったジョシュの代わりに大統領に政策助言を務めた際、初めて「政治のカオス」に触れ、改めてジョシュの職位の意味と次席補佐官を務める友人の凄さを知り感動をし、満足な助言を1回しか出来なかった事を後悔しつつもまたチャレンジしたいと意欲を見せていた。 第1話での初登場は、コールガールのローリー(後述)との一夜を明かしたところにポケベルが鳴り、呼び出しがかかるというシーンであった。後にローリーとの関係はメディアなどの知るところとなるが、サムが違法なことをしていない(売春行為)をしていないと知った大統領は、サムを許し、ローリーに将来的にコールガールの経歴が不利になることのないように保証するなどの寛大さを見せている。 サムがバートレット陣営に加わったのは、旧友のジョシュから誘われたことが始まりである。そもそもサムはバートレット陣営に加わる前には法人弁護士として働いており、当時婚約していたリサ・シェルボーンとの結婚も控えていた。しかしジョシュの誘いでバートレット陣営に加わったことで、リサとは破局した。 シーズン4でカリフォルニア47区から下院選挙出馬のため、次長を辞任しホワイトハウスを去る。 シーズン7で、カリフォルニアで法人弁護士を務めていたところをジョシュに再び誘われる。本人いわく、聞いたらジョシュが吐くというほどの年収と、結婚間近の彼女がいることを明かし、当初は固辞する。しかし、ジョシュの執拗な誘いと強硬的な対応などによって就任せざるをえなくなる。サムは、サントスの大統領就任前に、選挙活動で疲労困憊しストレスがたまっていたジョシュが休暇を取ることを条件として、サントス政権での大統領次席補佐官に就任し、ホワイトハウスへと復帰する。 ウィル・ベイリー (William "Will" Bailey) - 吹替:桐本琢也 広報部次長(シーズン4-5)。副大統領首席補佐官(シーズン5-)。広報部長(シーズン7、トビー解任後)。 妹のエルシーからはウィリーと呼ばれるが、それを嫌っている。 カリフォルニア州オレンジ郡ニューポートビーチの第47下院選挙区における民主党候補ホートン・ワイルドの選挙参謀だったが、ワイルドが病死した後も選挙を戦い抜き、過去民主党が勝ったことがない47区で、候補者死亡という状態でありながら見事勝利を勝ち取った手腕の持ち主。選挙中、記者会見で相手候補の事を「生きてりゃ良いってもんじゃない」とかなりの毒舌発言をする。 後任候補を立てて自分はバカンスに出かけようとするが、当選者が死亡しているため改めて行われることになった47区の選挙に出馬するサムの推薦で、トビーを手伝って大統領就任演説の原稿を手がけたことからバートレットに認められ、たった三ヶ月で広報部次長兼大統領特別補佐官に就任する。少々頼りなく見えるが、芯に固い信念と熱い心を持ち、頭の切れる男。ゾーイが誘拐された時も、現政権の危険性を指摘していた。 父はNATO連合軍の最高司令官トーマス・ベイリー少将でベルギーのブリュッセル育ち、奨学金でケンブリッジ大学に留学した後、カリフォルニア州知事のスピーチを書いていた。エルシー・スナッフィンという義理の妹とチームを組んでいる。もともとは弁護士で、空軍の法務部に所属している。。 シーズン5でトビーにこき使われる毎日に嫌気がさしていたところ、新たに副大統領となったボブ・ラッセルに乞われて彼の首席補佐官となる。元々外様でもありトビーへの反抗心もあってラッセルの視点、外からの視点でものを言うようになったため、トビーとの関係は険悪なものになってしまう。しかしスピーチライター・補佐官としての才能は、トビーも内心一目置くほどのものである。また、レオが倒れた際には、後任の首席補佐官の有力候補として名前が挙がったこともある。ラッセルの首席補佐官になって以降も上級スタッフのミーティングには参加している。 シーズン6で大統領選に立候補したラッセル副大統領の選挙参謀を務める(ジョシュにも共に手伝ってもらえないか声をかけた。ジョシュの下を離れたドナもスタッフに加わる)。その手腕は、凡庸なはずのラッセルを民主党内の最有力候補にまで押し上げるほどに優れており、途中まではサントスやホインズら他の候補者に対して有利に選挙戦を戦うが、民主党全国党大会でサントスに敗れる。 シーズン7で、大統領から解任されたトビーの後任として、CJにより広報部長兼報道官に任命される(元広報部で副大統領の首席補佐官として官邸内にいたため)。就任後はトビーの後任をなんとか担い、報道官としても徐々に安定していく。また、安全保障担当大統領副補佐官のケイト・ハーパーとのロマンスを匂わせる展開も同シーズンでは盛り込まれている。 シーズン7冒頭の3年後のエピソードでバートレット大統領の退任以後、下院議員に立候補。当選し、歳入委員会に入ったことが同エピソードから明らかになっている。 カードの腕前もかなりの物で、カード捌きにスタッフ達も目を見張っていた。 クローディア・ジーン“C.J.”クレッグ (Claudia Jean "C.J." Cregg) - 吹替:夏木マリ(シーズン1-4),堀江真理子(シーズン5-) ホワイトハウス報道官(シーズン1-6)。首席補佐官 (シーズン6-)。オハイオ州デイトン出身。カリフォルニア大学バークレー校卒。 ホワイトハウス大統領報道官としてバートレット政権の動向を、メディアを通して国民に伝える"ホワイトハウスの顔"。広報部に所属しており広報部長トビーの部下。定期的に開かれる記者会見で、報道陣から答えづらい質問をされた時など、ユーモアを交えてうまくかわすのがCJの技。知的でしっかりしているようで、おっちょこちょいの一面もあり、周囲を和ませる。記者のダニーと恋仲になるも自身の役職と記者との関係から素直になりきれないが、ダニーがホワイトハウス記者に復帰したときは他の記者の前にも係らず、喜んでいた。シーズン7で中々進展しない二人の関係に決着がつく。なお、シーズン1とシーズン2からのオフィスが異なり、前者はジョシュの部屋の隣、シーズン2以降はジョシュの部屋のちょうど真向かいとなっている。 政権内では、報道官として大統領からも信頼され他の側近からも尊敬を集めていたが、記者たち(特にダニー)に「近すぎる」という疑念も持たれ軍事行動に関する情報伝達を一人遅らせて伝えられる等、情報をリークするのではとある意味危険視されていた。 バートレット陣営に加わる前はロサンゼルスの広告代理店で働いていたが、顧客の映画監督ロジャー・ベッカーとのいさかいが原因で、得意客であるベッカーを手放したくない会社から解雇されてしまう。この時の年収は55万ドルであったという。 解雇されて自宅に帰ってきた時に、帰宅前に訪問していた友人のトビー・ジーグラーからバートレット陣営に加わらないかと持ちかけられる。CJは州の選挙は手伝ったことはあるが、全国選挙は手がけたことがないので不安だと言い、また収入が年収55万ドルから週給600ドルになってしまうことに若干不満を示しつつも、バートレット陣営に参加した。この時CJに目をつけたのはレオであった。 トビーとは彼がニューヨークでの上院議員選挙のスタッフとして働いたときに、彼女がPRの仕事をしていたことで出会った。対立候補に大幅に負けていた中で彼女が加入後2〜3ポイント回復したことで関係が続いたと『CJの1日』でトビーから語られた。 シーズン3で、ある発言が元で脅迫を受けるようになった際に身辺警護のためについたシークレットサービスのサイモンと恋に落ちるが、彼は強盗事件に巻き込まれ命を落としてしまう。不倫問題で辞任したホインズ前副大統領と、10年前に関係を持っていたことがあり、ホインズにこの関係を回顧本で暴露されてしまうが、ホインズに削除するように詰め寄り、削除させた。父タルミッジはアルツハイマーを患っている。 シーズン6では、心臓発作に倒れたレオの後任として首席補佐官に昇進する。昇進直後は、経験や知識が不足している部分がある中で四苦八苦しながらも頑張るが、入院中のレオの病室に1人で見舞いに訪れた際には、寝入っていたレオに「無理です」と泣きついてしまうほどその苦労は大きなものであった。また、今まで側近達の格付けではウィルが着任した後もほぼ末席に近かったが、首席補佐官に昇進した事でトビーやジョシュとの立場が逆転してしまい、トビーとジョシュは指揮系統で混乱してしまう。だが、そういった事も乗り越え、閣僚や他の上級顧問達を見事に抑え、優れた手腕を発揮する。 シーズン7で、スペースシャトル機密漏洩問題でトビーから告白を受け、広報部長などの職を解任する。政権退任間近にワイアット議員からトビーへの恩赦を歎願され、最後の仕事として恩赦を大統領に進言する。 サントス政権でも大統領付特別顧問のオファーを受けるが、IT長者のフランクリン・ホリスより100億の資金出資をもとにした財団設立の依頼と、その財団トップのオファーを受けて今後の進退に迷う。 バートレット政権終焉に伴い、最後の勤務を終えホワイトハウスを出たCJは、官邸の外に居た人に「ホワイトハウスから出てきましたよね?スタッフですか?」と聞かれるも「関係ありません」と一言答えダニーとの待ち合わせ場所に向かい、故郷ロスへ帰った。その後ダニーとの間に子供が生まれ、3年後のエピソードを描いたシーズン7第1話では、バートレット元大統領に、子供の写真を見せるよう頼まれている。 このCJというキャラクターは、クリントン政権時代に大統領報道官を務めたディ・ディ・マイヤーズがモデルとなっている。マイヤーズ本人も、アドバイザーという形でこの番組に関わっている。 アナベス・ショット (Annbeth Schott) - 吹替:片貝まこ ホワイトハウス副報道官(シーズン6-) シーズン6からホワイトハウスにやって来た女性スタッフ。副報道官として、広報部長兼報道官を務めるトビーを様々な面からサポートする。 最初の登場は、CJの後継となる報道官の面接・オーディションのシーンである。このときトビーはドナと共に、首席補佐官に昇進したCJの後任者を選ぶために報道室で面接・オーディションを行っており、アナベスは別に募集を行っていた副報道官の面接を行っているという間違った情報を聞いて報道室へと入ってきたという設定であった。この時トビーはあまりアナベスを相手にしていなかったが、面接の結果アナベスを副報道官として採用することに決定する。 副報道官として記者会見をこなすことがあるほか、報道官の仕事になかなか慣れることが出来ず苦労するトビーをサポートする。さらに記者相手にも物おじせずに対応する度胸の強さもあった。アナベスのサポートの甲斐もあり、トビーも徐々に報道官としての仕事に慣れていく。 シーズン6でレオが党大会を取り仕切ることになった際には、スタッフとしてレオに随行。シーズン7では副大統領候補となったレオの右腕となって(それに伴ってホワイトハウスのスタッフを辞任していたことが本人によって明かされている)、これまでは選挙の参謀にすぎなかったレオとって、初めて候補となったことを自覚させ、仕草や言動においても指摘するなど良き秘書的な役割をこなしていた。時にはサントスの演説中に腕時計に何度も視線をおくっていたレオに対して、腕時計を没収させるほど。 シーズン7サントス政権では、ファーストレディ報道官に就任。 名字は“ショット(Schott)”であるが、よく似た名字である“スコット(Scott)”と名前を間違われることがしばしばあるようである。最初に登場したシーンでも、ドナに“スコット”と間違われ、この時は自身の名字であるショットと、同じ発音である“Shot”という単語を掛け合わせて説明・訂正をした。 マンディー・ハンプトン (Madeline "Mandy" Hampton) - 吹替:佐藤しのぶ 広報部メディア担当。政治コンサルタントとして、バートレットに対抗していたロイド・ラッセル上院議員の顧問を務めていたが、ロイドが民主党の党大会で注目を集めるために大統領支持へと方針を転換、それに伴って解雇される。唯一の顧客を失って失意に暮れていたときに、ジョシュからホワイトハウスで働くことを持ちかけられる。 メディア担当として当初はイメージ戦略を担っていたが、他のスタッフ同様に法案の票の取り纏めもするようになる。並行して、世論調査センターの指揮を執る。 大統領選でレオやジョシュ達と共にバートレット選挙本部に参加していたが、袂を分かつ。その際、纏めたバートレット打倒戦略がダニーに流出してしまう。その流出が元で大統領やレオの信頼を失ってしまい、イメージ戦略から外されてしまう。後任はCJが担当するようになり、マンディーは議会担当と世論調査センターの指揮が主な仕事になる。 その後、共和党の議員のもとで働くために辞職。 かつてはジョシュの恋人であった。
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