副大統領候補として
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「サラ・ペイリン」の記事における「副大統領候補として」の解説
2008年8月29日、2008年アメリカ合衆国大統領選挙の共和党候補であるジョン・マケインに副大統領候補の指名を受ける。アメリカの二大政党における女性の副大統領候補は1984年のジェラルディン・フェラーロ(民主党)以来2人目である。マケインが当選した場合アメリカ合衆国初の女性副大統領が誕生する可能性があった。 総じて保守的なペイリンの言動は、中道寄りなマケインに満足できない保守層の支持を呼び戻し、反マケインの急先鋒だったDJのラッシュ・リンボーもこの人事を手放しで絶賛した。また中央政界とほぼ無縁であった清新さや、「ホッケー・ママ」と自称するキャラクターなどから、ペイリンの指名直後からしばらくの間、マケインの支持率が浮上しオバマを逆転した。 10月2日の副大統領候補討論会直後の世論調査では、討論自体は民主党ジョセフ・バイデン候補の勝ちとする回答者が上回る一方、好感度についてはペイリンに軍配が上がった。 風貌がアメリカの人気女優で脚本家でもあるティナ・フェイに似ていることから、ティナ・フェイが以前レギュラー出演していたアメリカ3大ネットワークの一つであるNBCの長寿人気番組の「サタデー・ナイト・ライブ」に急遽復帰して、ペイリンに扮してペイリンをMILFと風刺したコントを行ったところ、そのそっくりぶりとペイリンの副大統領としての資質の風刺が好評を呼び、同番組の視聴率が前年同期比で50%増となる効果をもたらした。10月18日の放映にはペイリン本人も出演して共演を果たした。ただし、同番組ではペイリンの副大統領としての資質を風刺した内容であったが、懐の広さを示す意味ではペイリンの同番組出演はアメリカ人のユーモアセンスを刺激し、ペイリンの個人的人気を高めた効果はあったようで、番組出演後、各マスコミにこの出演が大々的に報道された。2012年の大統領選挙で共和党の候補の1人と目されるようにもなり、選挙結果が判明した後の翌日のTVインタビューでも、本人は出馬に関して肯定も否定もしていない。 大統領選挙の直前には、ニコラ・サルコジ大統領になり済ました、カナダのコメディアンと電話でニセ「会談」した模様がすべて放送されてしまった。
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