二大政党とは? わかりやすく解説

二大政党制

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二大政党制(にだいせいとうせい、:two-party system)とは、政党制の一つで、二つの主要な政党が最近の主な選挙で大きな得票や議席数を保っている状態や、それを前提とした政治体制である。




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二大政党

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金ぴか時代」の記事における「二大政党」の解説

共和党は、南北戦争時の自由労働イデオロギーに立つ連合政党から実業人がリードするブルジョア政党へと、その性質徐々に変えていったが、1870年代後半以降政界腐敗への対応をめぐって深刻な分裂の危機さらされた。 ロスコー・コンクリング(英語版上院議員率い共和党党派英語版)は、猟官制や「マシーン」と呼ばれた集票組織擁護したのに対しメイン州選出ジェイムズ・G・ブレイン上院議員らは資格任用制に基づく官庁改革唱えて対立し、愛党派からは「混血派(英語版)」との罵声浴びた。これは「半分しか共和党員でない」という意味であった1880年共和党全国大会では、愛党派グラント前例のない大統領三選を目指したのに対し改革派からはブレインジョン・シャーマンらが立候補し誰もが過半数獲得できないまま投票繰り返された。ようやく36回目投票で、ブレインシャーマンは、一部の票を集めていたジェームズ・ガーフィールド支持回り最終的にガーフィールド候補指名を受け、本選挙当選果たした。しかし、その6か月後にガーフィールド大統領暗殺事件起こってしまう。後任大統領として党派副大統領チェスター・A・アーサー就任したが、アーサーは愛党派期待をよそに官庁改革実施しペンドルトン公務員改革法英語版)を成立させて、資格任用制に基づく公務員任用改めた一方民主党1870年代後半以降南北戦争痛手から完全に回復した民主党グロバー・クリーブランド1884年からの4年と、1892年からの4年連続でない2期わたって大統領職務めたる。1884年大統領選挙予備選では、ジェイムズ・ブレインが現職大統領アーサー破って共和党候補となったが、このときブレイン側に汚職スキャンダル発覚し、これを批判した党内改革派の一部離党してクリーブランド支持回り南北戦争後はじめて民主党政権誕生したクリーブランドは、財界贔屓ブルボン民主党英語版)の一員であり、古典的自由主義信奉し財政保守主義腐敗政治打破掲げた1888年大統領選挙では、共和党積極的な選挙運動功を奏しベンジャミン・ハリソンクリーブランド破って当選した内戦後北部経済産業鉄道鉱山および農業栄え都市の発展めざましかった共和党高度成長持続させる政策展開し大規模な政府支出行って大企業全般支援し金本位制への移行や高関税政策支持し北部退役軍人にも多額年金約束した。しかし、1890年ハリソン政権成立させたマッキンリー関税英語版)は極度に税率だったため、きわめて不評であった一方で中小企業要請応えて反トラストシャーマン法制定したが、こちらは議会により骨抜きにされてしまった。マッキンリー関税影響甚大で、1890年中間選挙では共和党大敗ウィリアム・マッキンリー自身下院議員の職を失った。 この勢い乗って1892年大統領選挙ではクリーブランド返り咲き果たした民主党影響が強まるなか、1880年代以降19世紀末まで、南部では黒人公民権剥奪英語版が行われ、有色人種隔離する法が成立したクリーブランド2期目1893年恐慌同時に始まったが、かれはこれを立て直すことができなかった。 共和民主の二大政党による競争熾烈をきわめ、勢力拮抗した。1876年から1892年大統領当選者のうち、一般投票率が50パーセント超えた者は誰もいなかったほどである。国民きわめて活発に政治に参加し、大統領選挙はじめ各種選挙投票率は常に80パーセント前後記録した人びと政党への帰属感情強く選挙では両党に分かれて大規模なパレード参加するなど、それはあたかも祝祭様相呈したこうした熾烈な競争にもかかわらず二大政党には重要な争点がなかったともしばしば評されるが、実は選挙民にとっては身近で、それゆえ切実でもある争点存在していた。 共和党は、みずからを南北戦争勝利した愛国者の党、進歩の党として位置づけ民主党を「反逆者の党」と呼んで糾弾した禁酒安息日遵守カトリックなどによる教区学校規制外国人排除などのような民族・文化争点においては共和党プロテスタント的な立場鮮明にして厳し取り締まり主張した一方民主党は、みずからを「反中集権」の党とする立場から、右のような問題各人内面問題として取り締まり反対し、「個人の自由」を主張した南部ではまた、失われた大義」を体現する党として白人忠誠心つかんでいた。唯一の経済的争点ともいえる関税問題では、共和党保護関税主導し民主党自由貿易と低関税主張した民主党また、アメリカ海外進出にも反対し、のちのハワイ併合でもこれに反対している。 草の根民主主義から発展してアメリカでは南北戦争後職業としての政治」が確立し各地いわゆるボス政治家」が生まれたが、このような状態は、政治を「ノブレス・オブリージュ」とみなす貴族主義的エリートからは強い反感受けた

※この「二大政党」の解説は、「金ぴか時代」の解説の一部です。
「二大政党」を含む「金ぴか時代」の記事については、「金ぴか時代」の概要を参照ください。

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