候補指名
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「2004年アメリカ合衆国大統領民主党予備選挙」の記事における「候補指名」の解説
その月の下旬にマサチューセッツ州ボストンで行われる2004年民主党党大会の直前である7月6日、ジョン・ケリー候補は、副大統領候補としてジョン・エドワーズ候補を選んだ。ともに上院議員であるケリー候補とエドワーズ候補は正式に党大会において民主党から候補者として指名された。ケリー・エドワーズ候補は、全50州およびワシントンD.C.の投票用紙に記載された。ニューヨーク州では、ワーキング・ファミリー党の候補者としても記載された。 ニューメキシコ州知事のビル・リチャードソンが党大会の議長を務め、ビル・クリントン前大統領のアドバイザーであったロッティ・シャケルフォードが副議長を務めた。2004年民主党党大会で際立ったのは、ハワイ州出身でイリノイ州上院議員候補バラック・オバマによるメインの基調講演、ビル・クリントンによる開幕の晩の演説、ジョン・ケリー、ジョン・エドワーズ両候補による党の指名受諾演説などが挙げられる。ケリー候補は、自身のベトナム戦争の体験を目立つテーマとした。指名を受諾する演説をケリー候補は「ジョン・ケリー、任務のために出頭しました。(I'm John Kerry and I'm reporting for duty.)」との言葉から始めた。 ケリー候補とエドワーズ候補は、2004年アメリカ合衆国大統領選挙で、共和党候補である現職のジョージ・ブッシュ候補とディック・チェイニー候補にと対抗した。党大会における正式な指名後にもケリー候補は世論調査でわずかな反響のみを得たため、ブッシュ候補とはつばぜり合いを続けていた。これは最近の政治史の中で初めて、党大会の後の世論調査において顕著な支持の拡大が見られなかった例であった。政治評論家の一部は、わずかな支持の拡大しか得られなかったことの原因を、前回の大統領選挙に比べても投票の意向を決めていない有権者が異例に少なかったことに求めた。 一般選挙は、ケリー候補を破ったブッシュ候補が勝利を収めた。選挙は主に対テロ戦争の指揮の問題を中心に戦われた。ケリー候補が戦争が無策に進められていること、イラク戦争はテロ戦争の一部ではなく逸脱であることを指摘する一方で、ブッシュ候補は、自政権の政策を弁護した。
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「候補指名」の例文・使い方・用例・文例
- 大統領候補指名をめざして争う.
- 米国の市民権指導者で、人種差別に反対する国家運動を先導し、大統領候補指名に立候補した(1941年生まれ)
- 米国のジョージ・W・ブッシュ大統領は,党の大統領候補指名を正式に受(じゅ)諾(だく)した。
- オバマ氏,民主党の大統領候補指名確定
- 今年の民主党の大統領候補者を決める最後の予備選挙が6月3日に終了し,バラック・オバマ上院議員が同党の米国大統領候補指名を確実にした。
- 安部さんにとっても今回が2度目の候補指名だった。
- 2008年にオバマ氏が民主党の大統領候補指名を得ようとしていたとき,彼女はオバマ氏への支持を表明した。
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