資格任用制とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 資格任用制の意味・解説 

しかく‐にんようせい【資格任用制】

読み方:しかくにんようせい

一定の資格有する者だけを任用する制度


資格任用制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/21 08:35 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

資格任用制(しかくにんようせい、英語: merit system)とは、公務員などの採用において、専門能力の優劣によって採否が決められる制度である。閉鎖的任用制ともいう。英語からメリット・システムとも。

概要

資格任用制の下では、一般的に、職業公務員は、中立的な人事行政機関によって実施される資格試験(公務員試験)の合格者から選抜される。採用された公務員の身分は基本的に保障され、昇進も個人の能力に応じる。すなわち、官職が政治動向や個人の個性から完全に独立したものとなる。

この制度の下で、19世紀の民主国家で盛んに行われた猟官制とは異なり、公務員には一定の専門的知識、能力が求められる。20世紀に入り、福祉国家現象(行政国家現象)が進行した結果、行政事務が増大し、その事務処理に求められる知識が複雑化、専門化していく中で専門的知識を持ち職務に一貫して専業する官僚が必要となり、資格任用制は主要国の大半に普及した。

また、職務に専業する官僚の登場によって、現代国家における官僚制度の形成にも寄与した。

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「資格任用制」の関連用語

資格任用制のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



資格任用制のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの資格任用制 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS