メリットシステム
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資格任用制
(メリットシステム から転送)
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ナビゲーションに移動 検索に移動資格任用制(しかくにんようせい、英語: merit system)とは、公務員などの採用において、専門能力の優劣によって採否が決められる制度である。閉鎖的任用制ともいう。英語からメリット・システムとも。
概要
資格任用制の下では、一般的に、職業公務員は、中立的な人事行政機関によって実施される資格試験(公務員試験)の合格者から選抜される。採用された公務員の身分は基本的に保障され、昇進も個人の能力に応じる。すなわち、官職が政治動向や個人の個性から完全に独立したものとなる。
この制度の下で、19世紀の民主国家で盛んに行われた猟官制とは異なり、公務員には一定の専門的知識、能力が求められる。20世紀に入り、福祉国家現象(行政国家現象)が進行した結果、行政事務が増大し、その事務処理に求められる知識が複雑化、専門化していく中で専門的知識を持ち職務に一貫して専業する官僚が必要となり、資格任用制は主要国の大半に普及した。
また、職務に専業する官僚の登場によって、現代国家における官僚制度の形成にも寄与した。
関連項目
メリットシステム
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中央競馬において2004年度より、調教師の厩舎経営状況・調教技術により、厩舎の管理馬房数が増減する制度(メリットシステム)が導入された。中央競馬にも優勝劣敗の法則を導入するべきであるとの声に応えての取り組みである。なお、2006年の年末にルールの一部見直しが発表された。 対象は20馬房の割り当てを受けている(過去に受けた)調教師であり、新規開業や開業後まもない調教師(開業3年前後)は対象から外される。具体的には、経営状況(1馬房あたりの出走実頭数、1馬房あたりの出走延頭数)と調教技術の評価(1馬房あたりの勝利数、1馬房あたりの獲得賞金、勝率)の項目を偏差値化し、前2年間の合計(2008年より出走実頭数、出走延頭数は1/2とされる)に基づき評価される。 評価の結果、各トレーニングセンター毎に下位である約1割(2007年度より)の馬房が2ずつ削減され、その馬房が上位の調教師に分配される。馬房数の変更は物理的なものを伴う為、評価は同一トレーニングセンター内でのみ行われ、美浦と栗東の異なるトレーニングセンターの調教師が比較されることはない。また、2008年より過去に削減された調教師がその翌年以降、査定順位の中央値を上回った場合には、馬房を加増の対象となる。 同一の調教師が2年連続で削減の対象となることはない。2009年には馬房数の加増は28まで、削減は12までの範囲で行われることとなっていた。 しかし、近年の不況も影響してか、調教師の経営環境が悪化また成績不振の調教師が自主的に馬房を返上するケースが続出したことで馬房数の余剰化が見られ、メリットシステム自体に空洞化現象が見られる様になったこともあり、JRAは2010年3月1日以降の貸付からシステムを改善する方向となった。成績優秀調教師に対する加増査定は継続する一方、加増する馬房数の原資を、定年または勇退で解散、もしくは自主的に返上した返還馬房とする事となった。また、成績優秀厩舎に対して以前は2年連続の馬房数加増は認められていなかったが、今回の改善でこれも認められる事となった。
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