大連立
別名:大連立内閣
議会勢力の大半が同じ連立政権下に入るような大規模な連立。特に、議会において対立する2大政党が連立政権を立てることを指すことが多い。
通常は、議会の第1党と第2党は常に対立関係にあり、対立政党を議席で上回るために他党との連立が行われる。しかし、深刻な経済危機や戦争勃発などのような危機に国家が直面した場合、政党同士の対立を止めて課題への対処に取り組むため大連立が組まれる場合がある。
大連立が実現すると政局は一致団結し、政権争いではなく政策の検討・推進に全力を つぎ込むことができる。他方で、政策に反対意見を述べる役割の者がなくなり、議会が形骸化するという弊害が生じやすいとされる。
だい‐れんりつ【大連立】
大連立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 04:10 UTC 版)
大連立(だいれんりつ)とは、議院内閣制の国家における連立政権(2つ以上の政党が連立して内閣を構成する政権)の特殊な一形態。国内の政権基盤を安定させることを主な目的に、議会第1党と議会第2党による連立政権を指す[1]。
- ^ a b “<ドイツ>会派代表選で首相側近落選 メルケル氏求心力低下(毎日新聞) - Yahoo!ニュース” (日本語). Yahoo!ニュース 2018年9月26日閲覧。
- ^ “ギリシャ議会がパパデモス新内閣を信任、危機克服へ課題山積”. Ovni.navi (2011年11月17日). 2011年11月17日閲覧。
- ^ “イタリア大連立合意 「親EU」新内閣を発表”. Ovni.navi (2013年4月28日). 2013年6月25日閲覧。
- ^ “ドラギ前ECB総裁が伊首相就任 大連立政権発足”. Ovni.navi (2021年2月13日). 2021年2月15日閲覧。
- ^ 読売新聞2005年12月8日
- ^ 消費税政局、もがく民主 岡田氏が大連立打診 小沢系、反発強める 日本経済新聞 2012年3月18日
大連立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 07:08 UTC 版)
2007年末に取り沙汰された大連立騒動(大連立構想 (日本 2007))では、民主党が政権を取る為には、自民党と連立し、連立政権の中で民主党のマニフェストを実現して、実績と政権担当能力を示す必要があると主張した。大連立構想が立ち消えになった後は自民党との対決姿勢を強め、選挙による政権交代を目指している。
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大連立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 06:11 UTC 版)
欧州議会は議院内閣制のように政権を構築するということがないことから、欧州議会の政治は政党や提携した会派などが多数派を作って主導するというものではなく、合意をまとめることに注力するということが展開されてきた。実際に欧州議会は欧州人民党と欧州社会党による大連立が形成されてきた。両政党はそれぞれの会派で妥協を模索しながら協力し、両会派による大多数で法案を通してきた。しかしながら党派間で対立が生じるといった事例もあり、とくにサンテール委員会の総辞職などが挙げられる。 サンテール委員会の不正疑惑が持ち上がったとき、その渦中にあったのは欧州社会党に属するエディット・クレッソンとマヌエル・マリンであった。この不正疑惑に関して欧州議会は予算案の承認を見送ることが検討されると、欧州委員会委員長のジャック・サンテールは、予算案の否決は委員会に対する不信任に等しいと述べた。社会主義グループはサンテール委員会を支持し、この問題を1999年の選挙に先立って欧州人民党が欧州社会党を貶めるものと考えていた。社会主義グループ代表のポーリン・グリーンはサンテール委員会に対する信任投票の実施を試み、欧州人民党はその逆の動議を提出した。このころの両党の関係は欧州社会党が執行機関を支持し、欧州人民党が政権を離脱して不信任を突きつけようとするような与野党間の対立の様相を見せていた。こういった政治問題は増えてきており、2007年にロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのサイモン・ヒックスは次のように述べている。 われわれの研究では、欧州議会における政治は政党やイデオロギーにますますよるところが大きくなっていることが示されている。票決においても右派・左派に分かれていくようになり、またとくに第4期と第5期の議会では政党会派の結束が飛躍的に強化されていった。そのため政策的合意もまたそれぞれの会派においてなされるようになっている。 —Simon Hix、 1999年から2004年にかけてはこれまでの大連立が崩れ、欧州自由民主同盟と欧州人民党グループによる中道右派の連携が形成された。この連携によってこれまで欧州人民党と欧州社会党で分けられてきた欧州議会の議長ポストが、この任期においては欧州人民党と欧州自由民主改革党で分けられた。2004年の選挙後に欧州自由民主同盟は議席数を88に伸ばし、欧州議会の第3会派としてはそれまでで最多となった。 会派代表者イデオロギー議員数 欧州人民党グループ (EPP) マンフレート・ウェーバー 保守主義(親FU) 187 社会民主進歩同盟 (S&D) イラトクセ・ガルシア(英語版) 社会民主主義 147 欧州刷新 (Renew、旧ALDE) ダチアン・チョロシュ 自由主義 98 欧州緑グループ・欧州自由連盟 (Greens-EFA) フィリップ・ランバーツ(英語版)スカ・ケラー(英語版) 緑の政治・地域主義 67 アイデンティティと民主主義 (ID) マルコ・ザンニ(英語版) 極右・国家主義 76 欧州保守改革グループ (ECR) ラファエロ・フィット(英語版)リシャルト・レグツコ(英語版) 保守主義(欧州懐疑派) 61 欧州統一左派・北方緑の左派同盟 (GUE/NGL) ガブリエレ・ツィンマー(英語版) 社会主義・ユーロコミュニズム 40 無所属 (NI) N/A 29 出典:2020年6月時点の欧州議会議員一覧 合計705
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