大連立に関する見解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 08:48 UTC 版)
「ケビン・キューネルト」の記事における「大連立に関する見解」の解説
2017年のドイツ社会民主党青年部 (ユーゾー) 全国委員会総会後、キューネルトは大連立という政権構想に反対することを明らかにした。それ以外にも、ドイツ社会民主党 (SPD) が加わった第3次メルケル内閣において、少数意見を排除する形でグリホサートを主成分とする農薬ラウンドアップの認可が更新されたことを挙げて、大連立への異議を申し立てた。ドイツ社会民主党 (SPD) 内での連立に関する議論において、キューネルトは少数単独政権を求める1人であった。2017年12月のインタビューにおいて「大連立政権を望んでいない大勢の者たちは、別の選択肢が放棄されてしまうことを優れた政治的嗅覚によって理解している」と語った。2018年1月、大連立政権構想に関する事前討論の場において、大連立政権を否定し少数単独政権を目指す立場を明確に示した。 2018年1月21日、ボンで開催されたドイツ社会民主党 (SPD) 党大会後、党青年部 (ユーゾー)は「SPDに入党して大連立に反対しよう」というスローガンで大連立反対キャンペーンを派手に繰り広げた。これに対して、ドイツ社会民主党 (SPD) のクリングベイル幹事長は「10ユーロで2か月間SPD党員になって大連立に反対投票して、すぐに離党するというやり方は一人の党員として理解できない。これは党員の価値を貶めることになり、一時入党運動をやめるように、我々党員は申し合わせなければならない」と批判した 。キューネルトは「党青年部 (ユーゾー)が入党運動を繰り広げようとしたのは、ドイツ社会民主党 (SPD) の理念に共感している者たちに入党を誘ったに過ぎない。なぜなら、新規入党者たちも我々の基本的党是を共有しており、怪しげな者たちではない」と語り、この入党キャンペーンを擁護した。2018年2月1日、キューネルトはヤン・ベーマーマンによるインタビューで連立交渉への批判を語り、キリスト教社会同盟による人種主義的戯言を批判し、この発言を理由にしてドイツ社会民主党 (SPD)は連立協議から外れるべきと付け加えた。2013年の第3次メルケル内閣の段階で、ドイツ社会民主党 (SPD)においてキリスト教民主同盟・キリスト教社会同盟 (CDU/CSU) との連立は議論になり、その賛否を問う投票をおこなっていた。第4次メルケル内閣発足を前にして、ドイツ社会民主党 (SPD)は2018年3月2日までに、連立参加の是非を確認する党内投票することになった。それを前にして、キューネルトは全国の党組織にオルグして回り、大連立に反対するように呼びかけた。各地の演壇で常に大連立反対の代表者として振舞った。大連立反対キャンペーンに際して、彼はテレビ、ラジオのインタビューを受けるだけでなく、人気トークショー番組「マルクス・ランツ」にも出演した。これらの活動によって、ケビン・キューネルトは有名人になった。
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