レバノン内戦とは? わかりやすく解説

レバノン内戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 06:53 UTC 版)

レバノン内戦(レバノンないせん)は、レバノン1975年から1990年にかけて断続的に発生した内戦。その規模などから第五次中東戦争とも呼ばれる。 また1982年から1985年にかけてのイスラエル軍と多国籍軍の出兵期間はレバノン戦争英語版もしくは第一次レバノン戦争と呼ばれる。


注釈

  1. ^ ファランジスト党、カターイブ党とも。スペイン内戦で反乱軍の主力となったファランヘ党の理論体系を模倣し、1936年にマロン派のピエール・ジェマイエルによって設立された右翼政党。レバノン最大のキリスト教系政党である[1]
  2. ^ この事件のきっかけについては、ファランヘ党が先にバスを襲撃したという逆の主張もある[2]
  3. ^ 当時政権に居たキリスト教右派の国民自由党党首が、漁業権を同右派であるマロン派系の水産会社に付与したため、1975年2月26日漁民がこれに抗議して、軍隊と衝突した事件である[3]
  4. ^ IDカード・マーダーとも呼ばれたこれら残虐行為は、1975年12月5日の土曜日以降発生した。これは、一般市民が街中を移動中に突然武装した民兵に呼び止められ、IDカードの提示を求められるが、カードの宗教・宗派が彼らと違えば、その場で惨殺されるか誘拐され、大抵月曜日に死体となって発見されるというものであった(ブラック・マンデーの呼称はこれに由来する)。もしくは武装集団がアパートや住宅を襲って、住民に強制的にIDカードの提示を求めることもあった[5]

出典

  1. ^ 小山 (1977), pp. 148-149.
  2. ^ a b 小山 (1977), p. 148.
  3. ^ 小山 (1977), pp. 147-148.
  4. ^ 小山 (1977), p. 149.
  5. ^ 小山 (1977), p. 81.
  6. ^ レバノンにおける新大統領選出について(外務報道官談話) - 外務省。2020年5月15日閲覧


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レバノン内戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 02:32 UTC 版)

AMX-VCI」の記事における「レバノン内戦」の解説

レバノン政府軍1971年から72年にかけて60両のAMX-VCI (フランス陸軍余剰化した中古車両) を導入し1983年には更に30両を追加導入した。これらの車両1984年2月山岳戦争終結時にアマル南レバノン軍 (SLA) によって鹵獲され、これらの組織によっても運用された。アマル使用した車両1990年政府軍返還されたが、SLAはこの車両2000年組織崩壊するまで運用続けたまた、1990年レバノン政府軍レバノン軍団との戦闘では、米国M40 106mm無反動砲装備したAMX-VCI政府軍部隊によって運用された。

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レバノン内戦

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M48パットン」の記事における「レバノン内戦」の解説

レバノン政府軍キリスト教徒民兵組織レバノン軍団」が運用

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レバノン内戦

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カミール・シャムーン」の記事における「レバノン内戦」の解説

詳細は「レバノン内戦」を参照 1970年代から1980年代にかけて、シャムーンは、内閣主要な役割果たした1975年に始まるレバノン内戦において、シャムーンは、政党民兵組織であるタイガーen:Tigers Militia (Lebanon))に参加してNLP指導した内戦初期、シャムーンは、三部同盟結成することで、マロン派NLP国民ブロック、カターイブ党を合同させると同時に民兵組織では、レバノン軍団en:Lebanese Forces)を発足させ、1976年から3年間、レバノン軍団議長就任した内戦初期、シャムーンは、シリア提携しシリア軍レバノン国内誘導することで、レバノン国民戦線(LNM)とLNMを支援するパレスチナ勢力対抗させたが、徐々に、シャムーンはシリア対立関係陥った1980年には、NLP民兵組織タイガーは、シャムーンの宿敵であるバシール・ジェマイエルと彼が組織するレバノン軍団によっての攻撃を受け、破壊された。1982年イスラエルによるレバノン侵攻en:1982 Lebanon War)後は、シャムーンは、シリアによるレバノン占領対抗するために、イスラエルとの関係深めるようになった

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