シーズン6から
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ロバート・ロマノ (Robert Romano)(シーズン6 - 10、recurring シーズン4・5・15) 演:ポール・マクレーン (Paul McCrane)、吹替:内田直哉 外科スタッフドクター→外科部長→兼ER部長(代理)→診療部長兼外科部長→ER部長。シーズン4から準レギュラーとして登場し、シーズン6からメインキャスト。ニックネームはロケット・ロマノ。グレーテルと名付けた犬を溺愛している。優秀な辣腕外科医ながら口が悪く、上司に媚び部下を虐げる性格でERからはかなり嫌われていたが、ベントンの難聴の息子にひそかに手話で語りかけたり、ルーシーの熱心さに絆されるといった人情味も見せている。刺されたルーシーの救命手術を担当した際は、治療前に「お前に投じられた教育費を無駄にさせない」と彼なりの激励を送り、命を救えなかった際は激情を露わにした。グリーンが脳腫瘍で死んだ時は、彼なりにその死を悼んでいた。コーデイを「リジー」と呼び、長年片思いをしていたが思いが叶うことはなかった。しかし、夫の脳腫瘍再発に動揺するコーデイを慰めて励ますなど、同僚として時には友人として彼女を支えた。手術時に派手なバンダナを頭に巻いたり金メッキのマイ聴診器を使うなど個性的で派手な物を好む性格。シーズン9で救急ヘリの後部ローターに巻き込まれて左上腕を切断、縫合手術により一時期は指が動くまでに回復したが、過ってコンロの火が左腕に燃え移り、大半が壊死状態となってしまい、切断手術を余儀なくされてしまった。シーズン10で突発的な事故により屋上から転落した救急ヘリの下敷きとなるという悲惨な最期を遂げる。さらにウィーバーによってロマノが嫌っていた同性愛者を支援する基金(ロマノ基金)がER内に設立され遺産が使われる羽目になってしまった。シーズン15第7話でバンフィールドの回想で再登場し、脳腫瘍のグリーンに嫌味をいいながらも密かに心配そうな眼差しをむけている。 ルカ・コバッチュ (Luka Kovac)(シーズン6 - 15) 演:ゴラン・ヴィシュニック (Goran Visnjic)、吹替:てらそままさき クロアチア出身でユーゴスラビア紛争時に妻ダニエラと子ども二人を失っている。両親がクリスチャンで洗礼名はミハエル。本人は神を信じてない節があったが、難病ループスを患う司教との出会いでその考えを改めるようになる。初登場時は臨時ドクターとしてERに勤務し、後にERスタッフドクターとして正式に採用される。ダグラス・ロス去りし後、双子の妊娠・育児に忙殺されるキャロルと友人以上の仲になるが、キャロルはロスのもとに去る。その後アビーと付き合いだすも、躁鬱病の実母との関係に悩む彼女を支えきれず、カーターと三角関係になり、アビーと大ゲンカして別れる。その後、看護師のチュニーと一夜限りの関係を結んだり、医学生のハーキンスと関係を持ち、彼女を乗せた車で事故をおこすなど不安定な時期があった。シーズン10ではカーターと共にダルフールの難民キャンプへ医療活動のために向かう。帰国後、看護師のサムと付き合いはじめ、同居するまでになったが価値観の違いや彼女の元恋人のことなどもあり破局した。カーターがERを去ったのちはオープニングでトップにクレジットされ、主役格となる。シーズン12で、ひょんなことからアビーとよりを戻し、結婚しないまま息子のジョーをもうける。またスーザン・ルイスの退職後空席となったER部長の座を新しく赴任してきたクレメンテと争う。クレメンテが助かるはずの患者を救えなかったことなどもあり辞退したことでER部長に就任したが、ウィーバーに退職を依頼するなど、経営を考えなければならない管理職が性に合わず、シーズン13終盤でアビーと結婚後にER部長を辞職し、容態の思わしくない父親の看護のためクロアチアに一時帰国する。シーズン14からはゲスト的な存在となる。その後、弟のニコを連れてシカゴに戻ってくるが、ほどなくして父親が亡くなり再びクロアチアに帰国する。アビーとの関係が思わしくないことから、ERを辞職。高齢者施設(オーチャード・ビュー)の医師として働き始めるが、シーズン15開始早々にアビーとジョーと共に新天地・ボストンに移った。 クレオ・フィンチ (Cleo Finch)(シーズン6 - 8) 演:マイケル・ミシェル (Michael Michele)、吹替:安藤麻吹 2年目の小児ERレジデント。出身はインディアナポリス。高校・大学では陸上の中距離とバスケの選手だった。ダグラス・ロスが去った後の小児ERを支えている。6キロの道のりをジョギングで出勤し、自宅にも筋トレ器具を揃えているなど身体を鍛えることが大好きで男勝りな性格。責任感の強い女性だが、それが原因となり周りのスタッフと対立することもある。後にベントンと結婚し、難聴の義息子リースを養育するためERを離れて研究機関へ転職する。グリーンの葬儀に参列して以降登場はなかったがベントンにより仲睦まじい夫婦関係を継続し、シカゴ大学に准教授として勤務していることが語られる。 デイブ・マルッチ (Dave Malucci)(シーズン6 - 8) 演:エリック・パラディーノ (Erik Palladino)、吹替:桐本琢也 ERレジデント。子どもがいる模様。グレナダの医学部を卒業している。正義感の強いところはあるがそれ以上に不真面目で、大学時代は遊んでいて成績も良くなかった。調子のいい性格でグリーンのことをboss(ボス)、ウィーバーのことをchief(隊長)と呼んでおり、勤務態度の不真面目さや不遜な言動でウィーバーから睨まれている。またコーデイからは「ドクターに向いていない」と切り捨てられた。助かるはずの患者をミスで死なせてしまい、後がなくなったところで、勤務中に女性救急隊員と救急車で不埒な行為をしているのをウィーバーに見つかり、解雇を言い渡され、ERを去る。 ジン・メイ(デブラ)・チェン (Jing-Mei "Debra" Chen)(シーズン6 - 11、recurring シーズン1) 演:ミン・ナ (Ming-Na)、吹替:むたあきこ シーズン1でデブラ・チェン(ニックネームはデブ)として初登場。中国系の医学生で優等生としてふるまうも、独断専行の処置で患者を危うく死なせかけてERを去る。シーズン6途中から中国名のジン・メイ・チェンとして復帰しレギュラーに。ウィーバーとの確執から一旦失職するものの、弁護士を通じ復職した。チーフレジデントを経てスタッフドクターとなる。シーズン7で妊娠する。その後男の子を出産し、養子に出した。カーターとはお互いを「デブ」「ジョン」と呼び、医学生時代は競い合い、出産の際は「ひとりだと不安」と彼に付き添いを頼むなど良い友人関係を築いている。またカーターが薬物依存に陥った際の医療ミスにもいち早く気付いていた。両親も医者でかなり裕福な暮らしをしていたが、シーズン10で旅行先の中国で交通事故にあい、母親は死亡。体の自由を失った父親を自宅で介護していたが、仕事との両立と絶望した父親から浴びせられる罵声と死の懇願に疲れ果ててしまう。クリスマスイブに代替勤務を皆に断られ発作的に「辞める」と告げてERを飛び出す。そしてかつての恋人プラットの手を借りて父親を望み通りひそかに安楽死させると、埋葬するため失意のまま中国へ帰った。 アビゲイル・ロックハート (Abigail Lockhart)(シーズン6 - 15) 演:モーラ・ティアニー (Maura Tierney)、吹替:葛城七穂 愛称は「アビー」。初登場時は産科の看護師として、キャロルの出産に関わる。その後は医学生となるが金銭的な問題で学業が続けられずER看護師に転進する。以後ER看護師長を経て医学生に復帰した。筆記テストをパスできずにERに残れなくなりそうになるものの何とかパスし、インターンを経てレジデントとなる。本名の「アビゲイル・マージョリー・ワイゼンスキー」を気に入っておらず、ファーストネームはニックネームの「アビー」を貫き、離婚した前夫のファミリー・ネーム「ロックハート」をいまだに名乗っている。また「ロックハート」と呼ばれるのも好きではないようで、スタッフ達に呼ばれる度に「アビー」と訂正している。躁鬱病の母マギーとの関係に長年苦悩しており、幼い頃からかわいがっていた弟のエリックもまた躁鬱病を発症して、軍隊を脱走した。また、アビー自身はかつてアルコール依存症だった。コバッチュと付き合っていたが大喧嘩の末、破局。シーズン9ではカーターと結婚寸前まで進んだが、カーターの祖母の葬儀をエリックがめちゃくちゃにし、その後カーターが相談なしにアフリカ行きを決めるなど、心をすれ違わせたまま離別した。シーズン11で医学生のジェイクと付き合うが破局。シーズン12でコバッチュと復縁し、彼の子を妊娠する。シーズン12最終(22)話でサムの元恋人スティーブがERで銃撃戦を繰り広げた際に転倒し、その影響で帝王切開にて出産せざるを得なくなる。帝王切開で息子のジョーを出産するが子宮の出血がひどく、産婦人科のコバーンが懸命に治療するものの摘出を余儀なくされてしまう。また、ジョーは非常に早産であったため、しばらくの間NICUに入ることとなり、積極的治療のリスクを知るアビーは思い悩むこととなる。しかしコバッチュやかつて遠ざけていた母マギーの支えもあり、積極的治療を受け入れ無事に母子共に健康な状態で退院した。シーズン13で父親と再会。コバッチュとホープによって、内緒で結婚式の準備をされ、会場でネタばらしされるが、当初はこれを拒否。しかし、コバッチュの言葉とジョーの正装姿に説得され、自身の結婚式に出ることを決意した。コバッチュがクロアチアに帰国したシーズン14では主役格となるが、コバッチュが長期不在になったことや、子育てと仕事のストレスによりアルコール依存症が再燃し、ER部長のモレッティと一夜限りの関係を結んでしまうなど、人生最大の危機に陥る。しかし、コバッチュと自分たちの関係を一から再度構築しなおすことを確認すると、最終シーズン15開始直後にスタッフドクターとしての勤務1日目を最後にカウンティ病院を退職し、コバッチュ、ジョーと共にボストンへ向かった。第20話でレイの元へ向かうことをまだ迷っているニーラから電話を受けて、最後の後押しをした。 かつて医学生としては学業に自信がなく、ウィーバーにもこのままでは卒業できないとも言われていたが、ニーラと助け合いながらなんとか卒業する。ドクターになってからは看護師時代の経験を如何なく発揮し、他の職員からの信頼を勝ち取っている。ニーラとは最初こそ苦手としていたが公私ともに良い関係を結び、カウンティ在職時から退職後まで相互に助け合いやアドバイスを行う仲。ニーラが一度ドクターを辞めて行くところがない時や、レイとのルームシェアを解消した後などは自分の家に住まわせてあげ、結婚式の際は心細いという理由から彼女に花嫁の付き添い人を依頼した。コバッチュとは一度破局した後もいい友人として付き合いが続き、隣人の夫に暴行を受けた際には破局直後ではあるが彼の家に居候していた事もあった。また自身の手術前のウィーバーからは息子ヘンリーの後見人になってくれるよう頼まれたり、ドゥベンコからは初期の前立腺がんであることを打ち明けられたり、周囲から良き友人として見られている。
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