有耶無耶

デジタル大辞泉

うや‐むや【有^×耶無^×耶】

読み方：うやむや

［名・形動］

１ 《有るか無いかの意から》物事がどうなのかはっきりしないこと。また、そのさま。あいまいなさま。「責任を—にする」「そんな—な結論では困る」

２ 思いわずらって胸がすっきりしないこと。またそのさま。

「憎くむが本義か、捨つるが道か、と許(ばかり)迷って判断の胸—に成る時」〈一葉・うもれ木〉

難読語辞典

有耶無耶

読み方：ウヤムヤ（ｕｙａｍｕｙａ）

〔有るのか無いのかはっきりしない意から〕物事がはっきりしないままであること

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

有耶無耶

出典:『Wiktionary』 (2020/10/17 11:32 UTC 版)

形容動詞

有耶無耶（うやむや）

1. 曖昧ではっきりとしていない様子。
   • 生きてあらんほどの自覚に、生きて受くべき有耶無耶の累を捨てたるは、雲の岫を出で、空の朝な夕なを変わると同じく、すべての拘泥を超絶したる活気である。（夏目漱石『虞美人草』）
   • 結局、若者たちと太田の話し合いはうやむやに終わってしまった。（澤西祐典『湯けむり』）

活用

ダ型活用

有耶無耶-だ

語源

• 「もやもや」などと同様のオノマトペに対する当て字か。漢文の「有りか無しか」の音読という説は付会と考えられる。