女性スキャンダル
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橋本龍太郎は自民党幹事長に就任してからテレビによく出るようになった。テレビに映った橋本の活躍は有権者たちに好感を与え、特に女性たちから人気を集めた。やがて、そんな橋本に女性関係の噂を指摘する声が多くなり、そのために首相になり損ねたことがあったという。宇野の退陣後に就任した海部が回顧録で、金丸信から首相就任を持ち掛けられた際、「橋本はこれ(右手の小指)があるから駄目だ」と言われたために、その後、金丸が橋本に直接確認のために質したところ、橋本は「残念ながら、おれにはあるんだ」と答えたと回想している。もっとも久美子夫人の立ち振る舞いもあってか、この橋本の女性関係の噂は政治的スキャンダルに発展することはなかった。 1990年に銀座ホステスとの関係が週刊誌で「橋本龍太郎の一夜妻」として取り上げられ、総理在任中の1996年に当人が暴露本を出版しマスコミを賑わせた。 「諸君!」1998年6月号で、加藤昭は橋本が総理在任中に中華人民共和国の女性官僚と関係があったと報じた。これについて橋本側は、女性は中国大使館に勤務する通訳であり、職務上接点があっただけと釈明したが、女性は北京市公安局の情報工作員であったといわれる。なお、橋本は日中友好団体の日本国際貿易促進協会会長を務めており、中国へのODA事業などを積極的に進めていた。 「文藝春秋」2008年9月特別号で米原万里に橋本から関係を迫られたと聞いたとする佐藤優の記事が掲載された。米原は橋本が総理在任中のモスクワ外遊時に通訳を務めていた。佐藤は後に自著『インテリジェンス人間論』においても同様の記述をしている。両者とも故人のため、コメントは得られていない。
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