ホワイトハウス報道官とは? わかりやすく解説

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ホワイトハウス報道官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/27 02:32 UTC 版)

ホワイトハウス報道官
ホワイトハウス紋章
創設 1929年
初代 ジョージ・エイカーソン
ウェブサイト 公式ウェブサイト

ホワイトハウス報道官(ホワイトハウスほうどうかん、: White House Press Secretary)は、アメリカ合衆国連邦政府の主要なスポークスパーソンとしての任を担う、ホワイトハウスの高官である。

現在は、カロリン・クレア・リーヴィット(2025年1月20日 - )が務める。

概要

ホワイトハウスのウエストウイングを統括する大統領首席補佐官の下には、上位ランクから

  • 大統領補佐官(国家安全保障問題担当大統領補佐官など) Assistant to the President
  • 大統領補佐官代理(大統領副補佐官とも) Deputy Assistant to the President
  • 大統領特別補佐官 Special Assistant to the President

が配置されているが、ホワイトハウス報道官は、いずれかを兼務している。

なお、「報道官」という訳語が定着する前は「新聞係秘書」が使われていた。

職務

政府内や世界中で起こる出来事に関する情報の収集、及びメディア向け情報のタイムリーかつ正確な方法による取得が職務の中心である。情報は、大統領の予定の概要、大統領が面会したり呼び出したり対話を持った人物、その日のニュースに関する政府の公式見解などを含む。

伝統的に、情報公開や記者会見(通常テレビで放送される)、「press gaggles」(通常書き取りは可能だがビデオ録画が許されない、略式の状況説明)の際に記者団の質問に答える。

ホワイトハウス報道官には、しばしば報道関係者が任命されている[1]

歴代報道官

在任期間 画像 報道官 大統領
1 1929年3月4日 - 1931年3月16日
(2年, 12日間)
ジョージ・E・エイカーソン ハーバート・フーヴァー
2 1931年3月16日 - 1933年3月4日
(1年, 353日間)
セオドア・ジョスリン
3 1933年3月4日 - 1945年3月29日
(12年, 25日間)
スティーヴン・アーリー フランクリン・ルーズベルト
4 1945年3月29日 - 1945年5月15日
(47日間)
ジョナサン・ダニエルズ ハリー・トルーマン
5 1945年5月15日 - 1950年12月5日
(5年, 204日間)
チャーリー・ロス
(臨時) 1950年12月5日 - 1950年12月18日
(13日間)
スティーヴン・アーリー
6 1950年12月5日 - 1952年9月18日
(1年, 288日間)
ジョーゼフ・ショート
7 1952年9月18日 - 1953年1月20日
(124日間)
ロジャー・タビー
8 1953年1月20日 - 1961年1月20日
(8年, 0日間)
ジェームズ・ハガティ ドワイト・アイゼンハワー
9 1961年1月20日 - 1964年3月19日
(3年, 59日間)
ピエール・サリンジャー ジョン・ケネディ
リンドン・ジョンソン
10 1964年3月19日 - 1965年7月8日
(1年, 111日間)
ジョージ・リーディ
11 1965年7月8日 - 1967年2月1日
(1年, 208日間)
ビル・モイヤーズ
12 1967年2月1日 - 1969年1月20日
(1年, 354日間)
ジョージ・クリスチャン
13 1969年1月20日 - 1974年8月9日
(5年, 201日間)
ロン・ジーグラー リチャード・ニクソン
14 1974年8月9日 - 1974年9月9日
(31日間)
ジェラルド・ターホースト ジェラルド・フォード
15 1974年9月9日 - 1977年1月20日
(2年, 133日間)
ロン・ネッセン
16 1977年1月20日 - 1981年1月20日
(4年, 0日間)
ジョディ・パウエル ジミー・カーター
17 1981年1月20日 - 1981年3月30日
(事実上)
1981年1月20日 - 1989年1月20日
(名目上)
(69日間/ 8年, 0日間)
ジェイムズ・ブレイディ 1 ロナルド・レーガン
(臨時) 1981年3月30日 - 1987年2月1日
(5年, 308日間)
ラリー・スピークス 2
(臨時) 1987年2月1日 - 1989年1月20日
1989年1月20日 - 1993年1月20日
(5年, 354日間)
マーリン・フィッツウォーター 2
18 ジョージ・H・W・ブッシュ
19 1993年1月20日 - 1994年12月22日
(1年, 336日間)
ディー・ディー・マイヤーズ 3 ビル・クリントン
1993年1月20日 - 1993年6月7日
(138日間)
ジョージ・ステファノプロス4
事実上
20 1994年12月22日 - 1998年8月4日
(3年, 225日間)
マイク・マカリー
21 1998年8月4日 - 2000年9月29日
(2年, 56日間)
ジョー・ロックハート
22 2000年9月30日 - 2001年1月20日
(112日間)
ジェイク・ジーベルト
23 2001年1月20日 - 2003年7月15日
(2年, 176日間)
アリ・フライシャー ジョージ・W・ブッシュ
24 2003年7月15日 - 2006年5月10日
(2年, 299日間)
スコット・マクレラン
25 2006年5月10日 - 2007年9月14日
(1年, 127日間)
トニー・スノウ
26 2007年9月14日 - 2009年1月20日
(1年, 128日間)
デイナ・ペリーノ
27 2009年1月20日 - 2011年2月11日
(2年, 22日間)
ロバート・ギブズ バラク・オバマ
28 2011年2月11日 - 2014年6月20日
(3年, 129日間)
ジェイ・カーニー英語版
29 2014年6月20日 - 2017年1月20日
(2年, 214日間)
ジョシュ・アーネスト英語版
30 2017年1月20日 - 2017年7月21日
(182日間)
ショーン・スパイサー ドナルド・トランプ
31 2017年7月21日 - 2019年7月1日
(1年, 345日間)
サラ・ハッカビー・サンダース
32 2019年7月1日 - 2020年4月7日
(281日間)
ステファニー・グリシャム 5
33 2020年4月7日 - 2021年1月20日
(288日間)
ケイリー・マケナニー
34 2021年1月20日 - 2022年5月13日
(1年, 113日間)
ジェン・サキ ジョー・バイデン
35 2022年5月13日 - 2025年1月20日
(2年, 253日間)
カリーヌ・ジャン=ピエール6
36 2025年1月20日 - 現職
97日)
カロリン・クレア・リーヴィット ドナルド・トランプ
1レーガン大統領暗殺未遂事件で負傷し半身不随となった後は、記者会見を行うことはなかった。
2 事実上の報道官(ホワイトハウス報道官代理)。
3ステファノプロスがホワイトハウス広報部長に在任中は、記者会見を行うことはなかった。
4 事実上の報道官(ホワイトハウス広報部長)。
5 在任中1度も定例記者会見を行うことはなかった。

6黒人女性、また性的マイノリティであることを公表している人として初のホワイトハウス報道官である。

脚注

注釈

  1. ^ 以下の通り。

外部リンク


ホワイトハウス報道官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 04:22 UTC 版)

ロバート・ギブズ」の記事における「ホワイトハウス報道官」の解説

2008年11月22日オバマ政権移行チームギブズオバマ政権のホワイトハウス報道官となることをアナウンスした。ギブズ2009年1月20日報道官となり、1月22日最初の公式記者会見開いたギブズ報道官就任以来会見室での記者団とのやりとり笑い増えた政治専門サイトポリティコ」の集計によれば記者会見録の中の笑いの数が就任後4か月間で600回以上であることが分かった。これはペリーノ前報道官57回、マクレラン報道官66回、テレビコメンテーター出身スノウ報道官217回を大幅に上回っており、ギブズユーモアのセンス評価する声が上がっている。2009年5月13日には、定例記者会見中に記者携帯電話着信音何度も鳴ったため、笑顔手招きし記者から携帯を「没収」したのち隣の部屋放り投げ記者団笑い誘ったオバマ政権実質支配する4人組一員として、ラム・エマニュエル大統領首席補佐官、デイヴィッド・アクセルロッド大統領上級顧問、バレリー・ジャレット大統領上級顧問とともに政権イメージ悪化一因となっていると批判されることがあるホワイトハウスギブズ中央)と話すオバマ大統領(09/3/17) ロンドンのウィンフィールド・ハウスの庭を歩くオバマ大統領ギブズ(右)(09/4/1) エアフォースワン打ち合わせ中のオバマ大統領ギブズ(右から2番目)(4/3/09) イラクフライト中のエアフォース・ワンでのギブズ中央)(09/4/7) カイロへフライト中のエアフォース・ワン機外景色を見るオバマ大統領ギブズ(09/6/4)

※この「ホワイトハウス報道官」の解説は、「ロバート・ギブズ」の解説の一部です。
「ホワイトハウス報道官」を含む「ロバート・ギブズ」の記事については、「ロバート・ギブズ」の概要を参照ください。

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