「もう一つの事実」発言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 07:38 UTC 版)
「ケリーアン・コンウェイ」の記事における「「もう一つの事実」発言」の解説
詳細は「もう一つの事実」を参照 NBCの報道番組「ミート・ザ・プレス」内のインタビューにて、前日のホワイトハウス報道官ショーン・スパイサーのメディア批判声明に関する意見を求められた際、「もう一つの事実」という"迷言"を使い、批判の的となった。トランプ大統領就任式の聴衆者数が、バラク・オバマ前大統領の就任式の聴衆者数よりはるかに少ないというメディアの報道に対し、政権発足以来初のホワイトハウス報道官による記者発表の席の冒頭で、ショーン・スパイサーが「今就任式の聴衆者数は、過去最大のものであった」として、メディアからの質問を一切受け付けない姿勢を貫いた。正確な数字を図り知ることは事実上不可能なものの、地下鉄の利用者数統計や数々の写真などから、明らかに事実に反するであろうことを、まして政権発足後初めての公の機会に発表したことに主要メディアは一斉に反発した。そういった報道官の姿勢の真意を訊ねられた当のインタビューにおいて、コンウェイは以下のように返答した。「チャック、この件はそもそもそんなに大きく騒ぎ立てるようなことではないのよ。あなたは(「過去最大の聴衆者数」というのは)『虚偽』だと言うかもしれないけど、ショーン・スパイサー報道官はそれに対する『alternative facts(もう一つの事実)』を示したのよ」。インタビュアーであるトッド・チャックは「『もう一つの事実』とは『事実』ではない。それは単純に『虚偽』です」と返答した。 保守的な日刊誌アメリカン・シンカーは、「もう一つの事実(代替的な事実)」は法律の世界では一般的に使用されており、ほとんどの弁護士に知られていると主張している。しかし、ガーディアンは、いくつかの法的なデータベースでこの用語を検索しても、その言葉はヒットしなかったことを指摘している。
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