ホワイトベース隊とは? わかりやすく解説

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ホワイトベース(WB)隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:02 UTC 版)

機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の記事における「ホワイトベースWB)隊」の解説

大型艦ペガサス級の一番艦。元々は強力な武装も持つMS輸送艦として建造されたが、その活躍ぶりにより正式採用され同型艦数多く建造されることになったまた、ジャブローへの到着ウッディ大尉らにより「強襲揚陸艦」に改修されその本来の役所ア・バオア・クー戦で発揮された。初代艦長パオロ・カシアス艦長代理経てブライト・ノア大尉正式に二代目艦長となる。 サイド7出航時にシャア隊との交戦多く負傷者戦死者出したため、民兵新兵入り交じる雑多な部隊となったが、民間人上がりの主要クルーパイロットランバ・ラル隊との交戦瓦解寸前となる危機を乗り越えてジャブロー任官し軍人となる。原典アニメ版との明確な差異スレッガー小隊をはじめ、連邦軍人から補充兵多く加わっていることであるが、彼ら正規兵たちはWB隊が持つ家族的雰囲気理解できず、戸惑う場面もある。原典アニメ版では捨て駒陽動専門といった扱いさせられているが、本作ではそこまで悪質な扱いはされておらず、重要局面では艦の持つ優秀さ評価され作戦上重要なポジション担っているアムロ・レイ 声 - 古谷徹 1516歳V作戦責任者アナハイム・エレクトロニクスRX計画担当部長テム・レイ一人息子幼少期に「宇宙体感させたい」というテム意向で、地球残ったカマリアとは別れて事実上父子家庭同然生育環境で育つ。生活力皆無放っておく部屋ゴミ溜め化し風呂にも入らず食事忘れる。V作戦従事のためサイド7移住した父に従い移住人間関係構築消極的で能動的に作った友達はいない。押しかけ女房同然のフラウ・ボウや隣人ハヤト・コバヤシ留年同級生となったカイ・シデン加えフラウ開戦前から懐いていたカツレツキッカと知り合いだがそれ以上でもない父親不在良いことに未明まで自室調べ物没頭しており、学校でもいつも眠たそうにしている内向的目立たない少年テムコンピューターから最高機密であるガンダム情報調べ、その設計図仕様おそらくは操縦方法含めた技術情報)などを知っていた。 サイド7へのシャア強行偵察一年戦争巻き込まれジーン行った無差別攻撃多く人々が死ぬのを目の当たりにし、ジオン軍への憎悪募らせガンダム2号機(RX-78-02)に搭乗し緒戦ザク2機を撃墜したことから民間人ながら正パイロットに抜擢される。しかし、軍人としての心得教育されわけではない為、艦長代行抜擢されブライト・ノア中尉への露骨な反感実戦での恐怖体験などを理由我が儘ふるまい大人への不信感強く持つひねた騒動屋として問題起こしブライトにとっての頭痛の種となる。 転機となったのはマチルダ中尉との出会いランバ・ラルハモンとの邂逅死闘リュウ戦死マチルダには恋心抱きラル乗り越えなければならない強い大人理想父親像)を意識リュウ戦死初め身近な人間の死を体験。更にマチルダ戦死したことで親しい人たちを失う心理的苦痛乗り越えて成長遂げ同時にそれまで兆候こそあったニュータイプ能力覚醒する因縁シャアについては終盤においてサイド6対面するまでアムロの側で一方的に知っている(ルナツーで本人とその素顔目の当たりにしている)関係。シャア強敵だとは認め彼の存在察知するニュータイプだとは対ジオング戦までみなしていない。実際のところシャアとの交戦では劇中2度完敗喫している(一度目は緒戦二度目はテキサスコロニーでのゲルググとの一戦緒戦では手玉取られたがガンダム性能命拾いし、二度目先のシャリア・ブルとの戦いでエネルギー残量余裕がない上に、自身反応速度ガンダム性能凌駕した結果)。またガンダムメンテナンス中で使えない最中ジャブロー侵攻戦が発生しジム出撃して苦戦しウッディファンファンによる支援仰いでシャアズゴック撃破している。 ガンダム私物化意識根強く原典アニメ版同様にラル完敗後、パイロットから下ろされそうになった際に露呈しガンダム奪って脱走という銃殺モノ軍機違反仕出かす二度目はモスク・ハン博士マグネットコーティング実験に際して露呈している。 アニメとは戦後の扱い明らかに違い戦争英雄として扱いそれなりに受けており、シャイアン基地での幽閉ではなく作戦従事させられることも、ある程度行動の自由も保障されている。ただし、セイラ同様に連邦軍護衛部隊に堅くガードされている。本人希望としてサイド7復興を口にしている。 なお、原典アニメ版ハロアムロハンドメイド品だったが、元々は幼少期テムから買い与えられ玩具という設定で、これをベース改造加えた形で登場する。 また母親のカマリア・レイについてはテムアムロ不在の間に愛人関係思しき男性との関係をアムロ自身回想中で直感的に疑う描写がある(「アムロ0082」)。 ブライト・ノア 声 - 成田剣 WB二代目艦長初登場時中尉。後に大尉任官したではなくそれなりの軍歴持ち合わせる艦長代理として苛立ち当たり散らす性格はより顕著艱難辛苦乗り越えてジャブロー到着正式な艦長拝命し、軍功も十分として大尉昇進。また改装後強襲揚陸艦への大規模改修作業受けてからは対空防御指揮飛躍的に向上したミライへ恋愛感情ジャブロー到着時点強くゴップからフィアンセ存在聞かされ心中穏やかでなくなる。プロポーズ意識し出したのもこの頃あるようで、ミハル潜入時にブライト私室をかき回した際にデスク引き出し指輪ケースがあるのが確認出来る。サイド6寄港正に不本意で「命令なければ誰がこんなところに」とボヤ場面もある。 艦長代理時代未熟さ故にアムロ衝突したり、ミライ助言作戦立案をする、索敵怠ってリュウ自主的に索敵買って出戦死するなど、周囲支えられていたが、苦くもつらい経験数々彼の優れた素質磨き上げていったことで正式拝命後は後に名提督呼ばれるほどの器量備えてくる。 ア・バオア・クー戦に際し大々的訓示行ってパイロットたち送り出すが、「堕とすまで帰還するな」はいくら何でも言い過ぎで、実際のところエルメス撃墜後にガンダム換装補給のために帰還している。 ア・バオア・クー攻略戦最中戦死した最高司令官たるワッケインの意を汲んで要塞への強攻揚陸作戦指揮担い作戦成功導いたが、アムロ助言で退鑑命令出してホワイトベース爆沈見届けたセイラ・マスアルテイシア・ソム・ダイクン) 声 - 潘めぐみ 最終階級曹長ダイクン遺児『ORIGIN』では彼女の幼少期から描かれる少女時代子猫の「ルシファー」を可愛がっており、ランバ・ラルアルテイシア頼まれ自宅からダイクン邸に搬送ジンバ、キャスバル、アルテイシア脱出行に同行した。「ルシファー」はテキサスコロニー移住後アストライアの死を追うように亡くなり、母の墓石近く埋葬された。アストライアから月が百回丸くなったらまた一緒に暮らせと言われ、それを信じて手紙送り続けていた。キャスバル(エドワウ)の出奔後、公式発表され彼の死を疑いながらも墓石を建て墓参りをしていた。少女時代から慈善活動に熱心でテアボロが連邦政府難民高等弁務官という肩書きだったこともあり、難民救済力を注ぐジンバ襲撃に際して伝染性疾患疑われる病身寝ず看護していたエドワウが襲撃気付いて彼女を護った。長じてからは医師の卵となり、ルウム首都バンチ学校進学していたが、テアボロの容体悪化帰省し養父の死を看取ったその際暴徒たちの銃撃応戦し銃撃戦戦ったこうした経験が「女傑」という人格形成寄与しサイド7襲撃巻き込まれホワイトベースのクルーとなってからは冷静かつ的確なオペレーター白兵戦時は銃をとって勇ましく戦い戦闘後医師の卵として衛生兵混じって治療応急処置をするといったように多方面活躍しクルー信頼得ており、ブライト信用高かった。ところが、ランバ・ラル隊との交戦捕虜となったコズン・グラハム少尉個人接触してシャア動静聞き出そうとしたことが問題視されスパイ容疑監査部に取り調べられた後、アムロ同様に独房入りとなる。だが、利敵行為認められなかったため釈放されその後シミュレーター訓練こなした後、コアファイターコア・ブースター)のパイロットとなる。飛行時間40時間程度ながらオデッサ前哨戦索敵任務中に敵機撃墜する活躍スレッガー中尉認められるその後、テキサスコロニー内での戦闘時シャアとの個人的会話カイ傍受され二人正体ジオン・ズム・ダイクン遺児キャスバルとアルテイシアだと判明してからは自室謹慎処分となり、ソロモン戦には参加出来なかった。しかし、マグネットコーティング処理後のガンダムとのハイレベルな模擬戦をこなすなどパイロット適正高くア・バオア・クー戦では新型機として貴重な装甲強化ジム与えられる機体擱座放棄後、要塞内で捕虜となるがアルテイシアだと正体明かしダイクン派の将校たちを味方につけて反乱決起し内部攪乱その後アムロ危機察して反乱部隊離れてアムロシャア決闘場面に立ち会いシャア立ち去った後、アムロと共に要塞からの脱出を図るも戦闘混乱ではぐれ、アムロニュータイプ能力助けられカイハヤト発見され保護され脱出した戦後養父資産継承し財団立ち上げて戦災孤児救済活動熱を入れるジオン本国への帰還求められつつも、政治利用されるの拒み連邦政府保護下で活動をしている様が描かれた。 立場上明確に出来ないものの養父のテアボロ・マスのことは実の父のように慕っており、彼に協力していたロジェ・アズナブルにも信頼寄せていた。二人が居なくなったことで、テアボロが信頼寄せていたシュウ・ヤシマ頼ってサイド7に渡る様子描かれている。 母の復讐のため危険を冒してムンゾに赴いた兄キャスバルに理解示しつつも、そのために本物シャア・アズナブルが死ぬことになり、息子栄達その実苦しんでいたアズナブル夫妻や、実の息子のように愛を注いだテアボロがエドワウの死に心労で病を患ったことなど、キャスバルが恩人たちに対して行った惨い仕打ち心を痛め、キャスバルのとった行動についても矛盾満ちていると指摘兄妹悲劇とは無関係なアムロ対す憎しみなど明確に反発し最後まで兄の助言には従わなかった。一本筋の通った女性であり、正体明かして仲間意識変えないホワイトベースのクルーたちに信頼安堵の念を抱き、やっと本当仲間になれたと述懐する様も描かれた。 カイ・シデン 声 - 古川登志夫 ホワイトベース隊のパイロット伍長軍曹不良少年団の団長として登場。「留年カイ」(ダブリ-)として級友たちに知られる。同じ学校ハヤトアムロ誘い出し開発区に重機使って侵入してしまい、連邦軍処罰されてしまう。しかし、その際アムロだけはテム・レイ息子として寛大な処置受けたことでアムロを「軍属の子」だと誤解することになる。 原作通りサイド7での戦闘避難民対す態度新参者セイラ咎められ軟弱者」とひっぱたかれる。これをフラウ愚痴っている。その後ザク仕留めたガンダムパイロットアムロだと知って民兵として志願リュウから訓練を受ける。シャア補給阻止作戦初陣を飾るが、発艦時にあわや大破という危なっかしいザマ見せ、またガデムザクIとの近接戦で損傷を負うなど「壊し屋カイ」はこのときから発揮する民兵上がりとしては成長株ジョブ・ジョン兵役)でパイロットとして活躍する出撃時から危なっかしいなどメカニック泣かせ。また年中外すと揶揄されてもいる。 性格軽薄ニヒリスト反面情にほだされるタイプ男気にも溢れる。コメディリリーフとして物語盛り上げる役。感情表情乏しアムロとは比べるべくもない多彩な表情見せる。アムロ同様の騒動屋でブライト頭痛の種。ただし反抗的ではなく「あの白目なしに殺される」などと恐れている。リュウ戦死に際してアムロハヤト喧嘩仲裁し、「悲しいのはみんな同じだチビたちも泣いちまった」とアムロ諭している。アムロとのやりとりに関してはほぼ原典アニメ版と同様。『ORIGIN』ならではなのがオムルたちメカニックとのやりとり鹵獲したコズンのザクIIガンキャノン頭部くっつけたキャノンザク」はカイ発案オムルたちに急造させた。マゼラアタック程度なら訓練丁度良いビームライフル装備出撃するが、タチ搭乗ザクIとの交戦時に頭部破壊され接近戦の末に拘束しガンタンクバルカン砲仕留めたギャロップ特攻阻止のため、MSと共に働き一応活躍したミハルとのエピソードでアンチジオンの想い強くするが、それ以前連邦軍対す不信感強く、軍に対す帰属意識は低い。特にレビルに対しては「ルウム敗戦将軍」だと毛嫌いしている。 コンボイレーサーを自称しているだけあって車両でのエピソード多くアムロ救出のためセイラ同伴して捜索向かいジオン軍カーチェイスをしたり、アムロ・セイラの収監ホワイトベース内の結束乱れると車両盗んでハヤトたちと共に脱走企ててリュウ逆鱗に触れるなどしている。ジャブロー本部内でカツレツキッカ救出のために走行中の車両子供たち受け渡しをするなど原作沿った活躍もある。 アムロガンダムへの私物意識が強いが、カイガンキャノン愛が強い。ア・バオア・クーでの出撃前はジョブから愛機受け継いだハヤトガンキャノン繊細さ熱く語っている。またオデッサ・ディでは新型機のジム隊に旧式ガンキャノン混ざっていることを指摘されるWB隊であることを殊更強調している。 アムロニュータイプ覚醒すると「言っていることは理解できないが、アムロ言うとおりにした方が生き残れる」という経験則から深刻な危機免れている。配属され補充兵たちがアムロ助言従わず戦死する中でしぶとく生き残る結果となった戦後手当で食うに困らずプータローとなっていたがミライから頼まれセイラ密会した際に自分だけが取り残されている感を感じ取り、真剣に将来の道を模索セイラへの極秘インタヴュー成功させた大手通信社社員みなされたことで、本格的にジャーナリスト志すハヤト・コバヤシ 声 - 中西英樹 ホワイトベース隊のパイロット最終階級兵長日系スペースノイド日本文化精神美学傾倒柔道練習する少年として登場しカイ仲間アムロ同級生として登場する通称「ジュードー」。その腕前は確かで格闘訓練リュウ相手に「背負い投げ」を決めるなどして師匠仰がれている。また中立地帯クスコジオンたちから愚弄されると体格と人数に勝る相手ちぎって投げ活躍撃退し黒い三連星目に止まる第一話アムロ対し、「アイツ親父軍属だから」という誤解に基づく台詞は、過去カイに連れ出され進入禁止開発地区忍び込んで連邦軍から銃撃された際にアムロだけ扱い違ったことによるガンダム活躍したアムロ触発されカイと共に民兵志願した訓練教官役となったリュウから「愚図だけど憎めない可愛ヤツ」だと愛されコンビ組んでガンタンク操縦する砲手専門なのでパイロットとして下っ端だが、リュウ戦死後引き続き愛されキャラという位置づけ。ただアムロへの対抗意識露骨ソロモン戦では「急場凌ぎカンオケ」と悪評高いボール何度も出撃し、負傷リタイアしたリュウ戦死に際して依存心露わにしてアムロから殴られた(逆にアムロ側のトラウマとしてジャブローでの負荷実験時に露呈した)。ア・バオア・クー戦ではスプレーミサイルランチャー仕様ガンキャノン搭乗しカイとのコンビホワイトベース直援任務完遂した。 後日談である「アムロ0082」では悲願日本旅行アムロフラウカツレツキッカと共に赴く。主に出雲大社鳥取砂丘といった山陰地方旅したキッカたちから養父として認められるようになり、フラウとの結婚決まったことでアムロ土下座してフラウを貰うというエピソード追加された。しかし、実はア・バオア・クーでの出撃際しアムロ二人の仲に気を利かせフラウハヤトガンキャノンでの出撃教えて励ますように示唆している。 ジョブ・ジョン 原典アニメ版ではホワイトベース隊の「何でも屋」。本作ではWB隊の名パイロットレギュラーキャラ最終階級曹長ガンキャノンの正パイロットカイダニーとはキャノン隊として出撃する場面も多い。本作オリジナルキャラ後述の「ダニー」と並びサイド7出航以来古参パイロットダニー同様の兵役組」で職業軍人リュウほどではないが戦争事情に詳しい。性格慇懃仲間たちのことは「くん」付けで呼ぶ。また仲間意識が強い「サイド7組」ということ戦闘中アムロ気に掛けている素振りが多い。 基本的な能力高く器用でクルーからの信頼も厚い事からアムロにかわるガンダムパイロットとして真っ先に名前が挙がりジムへの機種転向訓練受けており、スレッガー実戦での教育任される場面もある。戦果においてはカイ五分五分でも命中率高くて被弾率が低くメカニックたちの信任も厚い。 ア・バオア・クー戦ではジム隊を率いて出撃した。 リュウ・ホセイ 声 - 田中美央 ホワイトベース隊のパイロット階級軍曹民兵新兵集まりであったサイド7組」の鬼軍曹精神的支柱リュウ中心としたこのグループ結束固く彼の戦死後スレッガー隊などの補充兵たちとは一線を画す強面血気盛ん古参兵で皮肉屋かつ事情通。「戦争屋」とまでは行かない出撃には異常にこだわり好戦的ブライトアムロ当て擦りのようなことを言う場面多く言い様遠慮がない。原作ではわりと寡黙ホワイトベース内でのモメ事を鎮めブライトを影ながらサポートする役割だったが、『ORIGIN』では彼自身ブライト頭痛の種騒動起こす側。整備兵衛生兵相手怒鳴り散らす場面も多い。ルウム戦役セイバーフィッシュ型の索敵機(通称カモノハシ)で参加しており、赤い彗星黒い三連星精通しており、彼らの実力肌身知っているアムロカイハヤトといったホワイトベース隊ではリュウによる一睨みや鉄拳制裁恐れられており、アムロ脱走便乗して逃げだそうとしたカイハヤトらは激怒したリュウ追いつかれ、お仕置きされて連れ戻された。また、ハヤトとの関係は柔道における弟子格闘訓練小柄なハヤト投げ飛ばされ認識改めと共に弟子入りしたランバ・ラル隊との白兵戦時にセイラ救出しようとして負傷クスコで退鑑しての治療を経る。その後マチルダ隊の提案によるジャブロー所属陽動部隊支援ジャブローに向かう際、霧の中で航行索敵怠ったブライト憤りコア・ファイター自主的に索敵出動帰還時にラル仇討ち部隊遭遇しクラウレ・ハモン搭乗のマゼラトップと空中衝突して戦死する戦死経緯について関わった人物たちが悔恨の弁を述べ依存心の強いハヤトとそれに怒ったアムロ殴り合いをすることになったまた、ジャブロー到着後の任官式で特例による3階特進により少尉昇格し、これに不満を感じたアムロ抗議する騒動にもなった。 スレッガー・ロウ ホワイトベース隊のパイロット階級中尉ジャブロー補充部隊”として着任した新設されたばかりジム小隊指揮官伊達男威勢の良い性格ブライト初対面から苦手にしている。ジムコクピット回り自身イニシャルであるSの字を描いている。シャアザクとの遭遇戦自機大破し小隊がほぼ壊滅した状態でオデッサ・ディを迎えると急場の白ペンキでSの字を描いて出撃した。 パイロットとしてコア・ファイターからガンタンクまで扱える正になんでも屋」。技量卓越しており、アムロも「スレッガーさんがやられるわけがない」とほとんど心配しないジム着任したものの戦闘機嗜好強く地上戦海上戦においてはMSよりも機動性装備優れコア・ファイター使いたがってブライト意見ぶつかった。後にコア・ブースター配備される愛機とするようになり、ガンダム搬送による機動戦術に不可欠要素となる。またガンタンクの細かい仕様まで知っている物知り臨機応変搭載兵器使い分ける戦術的に柔軟な思考を持つが、作戦目的忘れるなど間の抜けた一面見せる。 原作通りソロモン戦で被弾しコア・ブースター修理・補給のために一時帰還した際にミライ逢瀬交わしビグ・ザム出撃したドズルがティアンム主力艦隊に突入して大打撃与えるとガンダム搬送しビグ・ザム肉薄ブースター部分損傷する分離したコア・ファイターでメインバーニアノズル部分特攻をかけた。あまりにも一瞬出来事で一番近く見ていたアムロにもなにが起きたかすぐには理解出来なかった。 ミライ・ヤシマ 声 - 藤村歩 ホワイトベースの正操舵士。階級准尉少尉ヤシマ財閥当主シュウ・ヤシマの一人娘。父から後継指名されるほどの才媛秘書替わり時系列順での登場時期比較早くジンバ襲撃事件巻き添え遭ったテアボロを案じたシュウ中米にあったテアボロ邸を見舞場面で既に登場している。同年代ながらダイクン遺児という事情で安穏暮らせない兄妹憐れむなど、慈愛深い性格この頃から発揮している。また、病床のテアボロがミライという名にFortune未来)という意味を見出して感動するエピソードもある。軍需にも手を出していたヤシマ・カンパニー性格上、かつてはテム・レイヤシマ・カンパニー社員だったが、アナハイム社の引き抜き遭うその後ヤシマ・カンパニー軍需部門から一切手を引きコロニー建造部門という民需専念した父親事業により宇宙暮らし長く、ほとんどスペースノイドだと述懐している。飛び級大学卒業するなど才気煥発でスペースグライダーのライセンス取得など、将来宇宙飛行士になるのが夢だった。ヤシマ・カンパニーがかつて軍需にも手を出していたことから連邦軍でも年配の将官をよく知っており、パオロゴップとは面識があった。計画段階頓挫し進まないサイド7建設現場視察するため親娘で移り住むコロニー公社勤務のカムラン・ブルームとは親同士決めた許嫁サイド7襲撃シュウ死亡避難民としてホワイトベースに入るも、操舵士の不足を補うため志願。正操舵士となる。ニュータイプとしての片鱗この頃から発揮し、勘が鋭く大抵の場合当たっており、それがシャア苦戦させた。操舵のみならず作戦参謀的な役所こなして艦長代理ブライト支えたマチルダ戦死スレッガー戦死について予期していた。 金持ちの娘でインテリという割には家庭的庶民的また、セイラとは親同士セイラ場合養父)が親しかったことと無関係に信頼し合い親友とも呼べる仲。セイラスパイ容疑についてはブライト煮え切らない態度幻滅している。母性本能強く実際に戦災孤児カツレツキッカ面倒を見ていたり、アムロに対して包容力持って接する。その様をもってスレッガーミライを「WB隊のおっかさん」と評した通り原作通りカムラン登場心乱れ事態静観するブライト対し男らしい態度接すスレッガー愛情傾きかけたが彼の戦死慟哭し、一時期職務離れるララァ誤殺して茫然自失となっていたアムロ気遣いフラウに声をかけさせるなど、アムロ孤立を防ぐ。ホワイトベース退鑑に際しブライトから事実上プロポーズ受け取れる言葉謝意伝えられた。 戦後ブライトプロポーズ受け入れて結婚し専業主婦となる。後日譚となる「アルテイシア0083」では長男ハサウェイ・ノア出産し育児専念している。 フラウ・ボゥ 声 - 福圓美里 サイド7移住後アムロガールフレンドお節介なほどの世話好き同級生アムロの生活破綻ぶりを案じて度々、家事請け負っている。母親不在アムロ母親替わり自認しているが若干疎まれてもいる。ボランティア民兵としてホワイトベース乗艦した避難民たちの世話役となる。後に養母となるカツレツキッカたちとはサイド7平穏に暮らしていた頃からの知り合いであり、同級生であるカイハヤトとも知り合い委員長肌でカイハヤトにとってもお節介女の子だと認知されており、幼年学校生から「ボゥおばさん」と揶揄されて激昂する場面もある。サイド7での戦闘肉親である母親祖父母殺されておりジオン憎んでいる。生活能力乏しアムロ溺愛しており、アムロもその愛情にはなるべく応えよう努力している。強さ持ち合わせそうした個性アムロミライセイラからも理解されている。 避難民世話役という立場から下艦要求艦長代行ブライトつきつけた際の「人質」にされるなど痛い目にも遭っているが、全く懲りてはいない。この際アムロフラウのことなど全く気にもかけていなかったが、その事実はハヤト配慮本人には伝わっていない。アムロ真意を知る立場置かれており、大気圏突入一人取り残される恐怖味わったことでアムロ出撃拒否をした事情知り脱走劇についてもアムロ一人煩悶し、どうにか生粋軍人たるランバ・ラル脅威から仲間たちを護ろうと煩悶していた様を理解しようとせず、一方的にガンダム取り上げようとしていたブライトミライ非難不器用だ仲間思いであるアムロ追い詰めたことを糾弾し一人捜索に向かう。結果的にはそれが裏目に出てアムロとは再会を果たすが尾行されWB所在突き止められ原因となったフラウ招いた危機を見過ごせアムロではなくグフ撃退成し遂げるが、帰還後即座に敵前逃亡罪で独房入りした。その際それまで溜め込んでいた自身への不当な扱いをここぞと訴えたが、誰も聞く耳を持ち合わせていないことを本人が全く理解していないことで「馬鹿な子」としてフラウ突き放す。しかし、リュウアムロ鉄拳制裁すると勘違いして立ち塞がる迫力気圧されている。ラルとの白兵戦仇討ち戦を通じアムロ優等生的ブライト命令に従うようになるとかえって立場をなくす。また、年上マチルダ中尉入れあげるアムロ想い初恋)に気付いて婉曲に詰っている。ジャブロー到着WB隊のエースパイロット連邦軍英雄という自覚少しずつ目覚めていくアムロを「遠く行ってしまった」と子離れにも似た感慨を持つようになる。むしろ、そんなアムロ追いかけようと足掻くハヤト情が移るジャブロー到着パイロット候補生となったセイラにかわりオペレーター医療ボランティア兼務するうになるアムロ特別なニュータイプ」なのだと言葉の上では理解でき、相変わらず献身的に世話を焼く次第言葉真意理解出来なくなる。やがて、その愛情アムロ背中無理して追うハヤトに完全に移ってしまった。そうしたフラウ心変わりアムロから直感的に理解されており、むしろハヤト結ばれることがフラウ幸福だ思われるようになったことで、アムロ逆にフラウ離れて行くことを甘受するようになり、むしろ後押しするうになる。だが、流石に同じニュータイプ同士として敵兵ララァ精神的交流しながら殺めてしまったことにアムロ落ち込むと、察し良いミライ促されてアムロ見舞う。 戦後ハヤト純粋な想い受け入れカツレツキッカ養子として受け入れ度量示したハヤト結ばれるフラウハヤトとの日本旅行通じて自身味わった一年戦争振り返ったアムロとはその人間的成長認めて冷静に懐古付き合っている(アムロ0082)。 オムル・ハング ホワイトベース隊のメカニックチーフ。原典アニメ版比べホワイトベース隊の所属機体数があからさまに増えているので大変ではあるが、役所はしっかりこなす。アムロとの信頼関係早い段階から抜群に良くアムロ急遽ショルダーマグナム換装言い出して即応している。損傷状況パイロットたち腕前判断しており、グフとの一騎討ちでわざとコクピットハッチを跳ばして直撃防いだアムロ技量にも「正に絶妙タイミングだ」と感心している。 歴戦伝説機体となったRX-78-02の専任メカニックという自負心自尊心強くマグネット・コーティング化ではオムル立ち会わせないモスク・ハンとも対立することになった。 コズン脱走事件では脱走幇助疑いかけられセイラ弁護したまた、ララァ撃墜衝撃アムロ茫然自失となっている様子オムル問いかけにも応えないという形で表現されている(このとき装備換装ようとしていたのがいわゆるバズーカ2門の最終決戦仕様。これの確認をしていた)。 オスカ・ダブリン 声 - 江口拓也 オペレーター。 マーカー・クラン 声 - 河本啓佑 オペレーターカル 声 - 鈴木晴久 カイ不良仲間ハワド 声 - 志賀克也 カイ不良仲間マクシミリアン 声 - 福田賢二 カイ不良仲間タムラ コック長。 マサキ 看護兵。 バンマス 副操縦士。 パオロ・カシアス 声 - 沢木郁也 WB初代艦長老齢により予備役退いていたが逼迫し情勢により新造艦艦長抜擢された。老練軍人であり、士官学校後進育成担っていた。教え子一人としてルナツー司令官のワッケイン少将挙げられるルウム英雄シャア目を付けられ新型MS受領のため寄港したサイド7戦闘となり正規士官迎撃戦相当数犠牲になったパオロ自身突撃艇ファルメル肉薄攻撃した際に重傷負い指揮官代行ブライト・ノア中尉任せた軍律縛られず、才能のある人間抜擢するという現場判断アムロミライらの活躍生んだ。ルナツー到着後にワッケインに対しブライトらへの穏便な措置願い、彼らに未来を託して逝去し宇宙葬にふされる。

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ホワイトベース(WB)隊

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機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の記事における「ホワイトベースWB)隊」の解説

ダニエル・シェーンベルク ホワイトベース隊のパイロットで、階級兵長曹長愛称ダニー(またはダンケなど当初適当に呼ばれていた)。主にガンキャノンガンタンク隊のパイロット務める。 ランバ・ラル隊との交戦アコース機を仕留めたガンキャノン搭乗してテキサスコロニー内での極秘プロジェクト調査作戦挑む相手ニュータイプ判断したアムロ仲間たちを下がらせようとハンドサイン知らせるが運悪く気付かず前進しシャリア・ブルブラウ・ブロコクピット撃ち抜かれ戦死したミノフスキー粒子濃度が濃いコロニー内での戦闘味方ガンキャノン撃墜されたとわかってもそれがダニー機なのか、ジョブ・ジョン機なのかまではわからず、「ダニーさん?ジョブ・ジョンさん?」とアムロ困惑する様が描かれ生き残ったジョブ・ジョンが「即死助けられなかった」とダニー戦死泣いている。この戦闘では4機投入されガンキャノンのうち2機が撃墜されカイ機が両足を失う大破。運の良かったジョブ・ジョン機を除いて壊滅したサイド7最後戦死者ということ戦闘後アムロフラウダニー戦死悼む台詞を口にしている。 連載当初はまだ名前が決められていなかったため、読者公募決められた。 ラウル ホワイトベース生き残り士官一人で、階級中尉眼鏡をかけた女性士官と共に捕虜であるコズンに接触したセイラスパイ嫌疑厳しく追及する。しかし直後ランバ・ラル部隊との白兵戦において銃撃され女性士官と共に戦死ワッツ ホワイトベース生き残り士官一人で、階級少尉。まだ若く気弱な性格ランバ・ラル隊による襲撃負傷し中南米リマ基地において離艦する。 ベンジャミン・アダムス ホワイトベース機関長で、階級曹長職人肌の中年男性。 キム ホワイトベース隊のパイロットで、階級伍長ガンタンク搭乗しガルマ隊との交戦中に戦死ニカウ、ヤン 共にホワイトベース隊のガンタンククルー。ニカウパイロットヤンガンナーランバ・ラル隊との交戦戦死マグダレナ・ロッシ ホワイトベース隊の技術担当仕官で、階級少尉オムルの上官。 リツマ ホワイトベース乗員眼鏡女性下士官階級曹長通信要員であるフラウ・ボゥ交代行なうイ・ウンジュ ホワイトベース隊のパイロットで、階級少尉増加装甲ジム搭乗タカアキ・ヤジマ ホワイトベース隊のパイロットで、階級少尉増加装甲ジム搭乗。「THE ORIGIN出演プレゼント当選一般読者モデル

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ホワイトベース隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 01:34 UTC 版)

ホワイトベース」の記事における「ホワイトベース隊」の解説

ホワイトベースは元々、艦自体所属未決定であった。そのため所属部隊は、艦名からホワイトベース隊と便宜上呼ばれるうになる。この名称は第13独立部隊への所属決定した後も使われる。 彼らは正規軍人ではなく、ほとんどが民間人少年少女である。また、サイド7入港時に正規クルーのほとんどが、シャア・アズナブル率い部隊による攻撃その後追撃により負傷もしくは死亡するため、ブライト・ノアリュウ・ホセイ経験のとぼしい士官候補生訓練兵がメインクルーを引き継ぐその構成と彼らがあげた戦果から連邦ジオン双方から「ニュータイプ部隊」との噂が立てられる

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