ぜんしょう‐せん〔ゼンセウ‐〕【前×哨戦】
前哨戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/05 06:49 UTC 版)
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前哨戦(ぜんしょうせん)は、戦争において大規模な会戦に先立ち両軍の前哨部隊同士の間で行われる小規模な戦闘のこと。
転じて、スポーツ等の大会で大きなレースに出場する個人や団体を決定する競走もしくは大会の事を指す英語のトライアルの訳語としても使われる。
プロレスでは、タイトルマッチの前にタイトルマッチで対戦する選手をまじえて地方興行で行われるタッグマッチ、6人タッグマッチの試合がこう呼ばれる。この前哨戦で、団体のエースがピンフォールを奪われたり、挑戦者の新必殺技が公開されたりして、タイトルマッチへの興味を盛り上げるのがよく使われる手法である。また、挑戦者が特に決まっていない場合でも、ピンフォールを奪われた王者が、その相手を次の挑戦者に指名するというのもしばしば見られる。
プロボクシングでは、タイトルマッチを視野に入れた選手が出場するノンタイトル戦がこう呼ばれ、特に世界タイトルマッチの場合はプロモーターやマスコミが「世界前哨戦」と銘打ち、興行のメインエベントとして組まれることが多い。対戦相手は王者とスタイルが似たランカーになることが多い。この前哨戦の結果がタイトル挑戦権の判断材料となり、勝利を挙げればランキングや実績で有利に働くため、特にノックアウトなど内容ある勝利を挙げて王者やタイトル認定組織にアピールすることを目的として行われる。ただし、敗戦や勝利でも内容が伴わなかったりタイトルマッチの実現が不調に終わった場合は「前哨戦」が複数回続いたり、最悪の場合タイトルマッチが消滅することもある。一方、ランキング上位者同士で試合を組み、勝者を次の指名挑戦者に認定する場合もある。
関連項目
前哨戦(2月21~28日)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 00:46 UTC 版)
「奉天会戦」の記事における「前哨戦(2月21~28日)」の解説
ロシア側は、当初日本側左翼(第二軍、特に秋山支隊が防衛する黒溝台付近)に対する攻勢を企図していたが、2月21日、それよりわずかに早く日本軍最右翼の鴨緑江軍(満州軍揮下)が陽動のために進軍を開始し、清河城にこもるロシア軍を攻撃して24日に清河城を攻め落とした。しかし鴨緑江軍は、乃木第三軍より編入された四国善通寺第11師団と後備第1師団によって編成されており、このうち第11師団は現役兵師団ではあったが旅順攻囲戦によって現役兵を大量に失い、応召兵によって補充されていたため戦力的には問題があった。このため、日本軍得意の夜襲をかけても逆にロシア軍から夜襲を受けるなど、開戦時の日本軍に比べると攻撃に精彩を欠いていた。鴨緑江軍は何とか清河城支隊を撃退したが、クロパトキンが派遣した予備兵力に遮られ、膠着状態に陥った。第一軍も攻撃を開始し、27日に前哨基地を落として一定の戦果をあげた。
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