アルム軍
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「ファイアーエムブレム外伝 (佐野真砂輝&わたなべ京の漫画)」の記事における「アルム軍」の解説
アルム ラムの村の少年戦士。運命の子の1人。マイセン卿の孫でもあり「ソフィアの騎士」と言う異名もある。登場時から解放軍の英雄として登場する。この作品では『外伝』で明かされる、アルムの本名の記載が全く無い。 一人称は終始「俺」とゲームとは異なっている。細かい事に拘らない熱血漢であり、身体能力は皇帝・ルドルフから「慣れない城内を馬を見失わない程速い」と言われるほど高い。解放軍の同士・マチルダが処刑されるの相談時に「1人の女性の命を救えない」「命の取引を長く見れない」、ドゼーを合図で処刑後に「誰かを助ける為に、誰かを殺さないといけないのか」と人の命の価値についての言葉が多い。 「神よりも人」を重視する為に、神官戦士であるセリカと対面時に対立してしまう。 『外伝』のゲーム画面とイメージイラストの髪型と色が異なる為、この作品でのアルムの髪型は、『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』のアイクに近いラフな感じの緑髪にアレンジをされている。 この作品でのアルムの持つ、ファルシオンは『暗黒竜』『紋章の謎』に準じた『FE漫画』でのマルスの持つ「二つ角形状の剣」のファルシオンや『外伝』のパッケージイラストの「扇形状の剣」とは全く異なっている。更に「ファルシオン」自体の名称も作品中一切記載されていない。戦うスタイルは剣のみで、『外伝』の勇者になった時に使用できる弓は描かれていない。 グレイ ラムの村の少年村人。解放軍に参加する。 ロビン ラムの村の少年村人。解放軍に参加する。 クリフ ラムの村の少年村人。解放軍に参加する。明るい性格。この作品では曾婆さんが魔法が使える設定になっていて、『外伝』で、ある条件を満たした時と同様に魔法に長けたキャラクターになっている。この作品では、処刑される解放軍の同士・マチルダを救出直後、背後からドゼーの槍で刺され、その後に雷撃の呪文で反撃をした後に死亡する。 シルク ミラ教のシスター。正義感が強い。伝承にも詳しく、師から水門の開け方についてアルムに教えたり、バレンシアの空を見て未来を予見出来るほど博識である。セリカが大賢者・ハルクに「アルムに力を貸して欲しい」と頼んだ直後、聖なる力がアルムに宿った力を見抜ける能力もある。 クレーベ 解放軍のリーダー。勇者・クレーベと言う異名を持つ。解放軍の同士・マチルダの婚約者。マチルダの処刑に対して犠牲はあっても良いと言うが、アルムに説得される。 クレア クレーベの妹。天馬騎士。 マチルダ 解放軍の同士。クレーベの婚約者。解放軍の見せしめに処刑をされる。『外伝』ではゲームの仕様上、牢屋の中にいて武器を持ちながら馬に乗って処刑をされるが、この作品では場面が城外であり、武器を持たず丸腰で処刑をされている。 ジーク 元リゲルの騎馬隊の将軍。アルムからは「ジーク総大将」と呼ばれている。左目上に傷があり、記憶を無くして流れ着いた長髪の男性。皇帝・ルドルフに見出されて騎士となったが、ルドルフが酷く変化した事により騎馬隊込みでアルム軍に加入する。一人称は「俺」。一人称が「私」の『外伝』とは異なっている。 マイセン アルムとセリカの祖父。老騎士・マイセンの異名を持つ。マイセン興と呼ばれる事も多い。『外伝』では「アルム(1)」「アルムと少女(1)」のアルムとセリカの出会う前に登場するが、この作品ではセリカの回想シーンからの登場である。本人の正規登場は、中盤にとある人物の会話からである。ストーリー終盤にアルムとの対面時に、アルム、セリカ、ルドルフに関しての重要な話をする。 他にも登場回数と台詞が多いのに名前が記載されていない解放軍の男性キャラクターがいる。
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アルム軍
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アルム (Alm) 声 - 花江夏樹 初期クラスは戦士Lv1。登場は1章。 本作の主人公の一人。ラムの村にてマイセンとともに修行をしていたが、ルカの誘いにより解放軍に参加する。実はリゲル帝国の皇子であり、本名はアルバイン・アルム・ルドルフであるが、本人はそのことを終盤で知ることになる。専用武器は王家の剣、ファルシオン。 ソフィアをドゼーから開放し、そのままドゼーを倒す。その後、やってきたリゲルの正規軍を相手に進撃を勧め、水門にてタタラを撃破、水門を開放してソフィア水没の危機を救う。その後にリゲル帝国に攻め入り、ルドルフ皇帝を倒してリゲル帝国を制圧する。そして囚われの身となったセリカを救うために地下のドーマ神殿に突入することとなる。 戦後はセリカと結婚しバレンシア統一王国の初代国王となる。後世からは神々の悪しき鎖を断ち切り千年王朝を築きし者・聖王アルム1世と呼ばれるようになる。 正義感の強い、真っ直ぐな性格。一人称は「僕」であるが、第2章のラストでセリカとの会話中、「俺」と「僕」の両方を使っている。 ユニット・戦士のときは剣しか使えないが、クラスチェンジ後のユニット・勇者の時には剣と弓が使える。この剣と弓が使用できる仕様は『烈火の剣』の主人公・リンの上級ユニット・ブレイドロードに起用されている。ユニット・勇者にクラスチェンジ後に剣装備時限定で盾が戦闘グラフィックに追加される。 戦闘グラフィックはユニット・戦士の通常攻撃、必殺攻撃。前述の盾が追加されるユニット・勇者の剣通常攻撃、剣必殺攻撃、弓攻撃、ある条件でラスボス戦限定で見られる特殊グラフィックの6種類。 公式イラストとゲーム画面のデザインが一致していない。前者は短髪の緑髪でパッケージイラストではバンダナをしているが、イメージイラストでは何もつけていない。後者はユニット・戦士時には『烈火の剣』の主人公・エリウッドに近いサークレットをしているが、ユニット・勇者時には戦士の顔グラフィックにあったサークレットが無くなっている。 佐野真砂輝&わたなべ京の漫画版では髪は緑色、バンダナは薄い水色、髪型は前髪の分け目以外は『蒼炎の軌跡』の主人公・アイクに近いラフな感じに描かれている。 『ファイアーエムブレム ザ・コンプリート』の水縞とおるの漫画「遠い大陸の追憶」では、イメージイラスト版に近い雰囲気で描かれている。 篠崎砂美の小説版『紋章の謎』上巻にジークのエピソードの経緯時に名前のみが登場している。『Echoes』 基本的な設定はオリジナルと同じだが、一人称は「僕」に統一された。また、幼少時のセリカとの関係が綿密に描かれている。幼少期から勇敢な性格で、エフィ達に危害を加えようとしていたスレイダーに自ら立ち向かって仲間を守ろうとしていた。タタラに操られたデューテを救おうとした際には、クレーベからリーダーとしてもっと大局を見るべきだと難色を示されるが、彼の意見を尊重した上でなお彼女を救うことを選び、クレーベの考え方に大きな影響を与え彼を精神的に成長させることとなった。 聖痕の位置は左手に変更されており、利き腕も左になっている。これに伴いシリーズ初の左利きの戦闘モーションを持つキャラクターとなった。勇者へのクラスチェンジはセリカの部隊を進めた時強制イベントとなるが、フラグ扱いとなりその後任意のタイミングで行えるようになった。 ドーマ撃破後には彼の戴冠式直前の様子が描かれており、セリカと共にそれぞれの父親に対する想いと、バレンシア統一王国の将来について語りあっている。 戦後はオリジナル同様セリカと結ばれ、バレンシア統一王国初代国王として国内の復興と発展に生涯を捧げる。 ルカ 声 - 櫻井孝宏 初期クラスはソルジャーLv2。登場は1章 ソフィア王国の兵士。解放軍への参加を呼びかけに地方を回っており、マイセンの力を借りるためラムの村を訪れたところから物語が始まる。一人称は「僕」。 小説版ではフォルスと人一倍強い信頼関係を持っている。そのためソフィア城解放戦前夜に「どうせ眠れぬものならば」と2人で槍の打ち合いにいそしんでいる。『Echoes』 辺境の中流貴族の出身と言う設定になり、一人称も「私」に変更された。強制加入のため、クラシックモードでロストした時も基本的に撤退扱いとなる。 家柄にとらわれず誰にでも礼儀正しく接する穏やかな性格。その穏やかな人柄は幼少期のスレイダーとの一件以来、騎士に対して悪感情を抱いていたグレイやロビンの心も開かせた。クレーベからも一歩引いた視点で助言をくれる冷静さを重宝されている。一方で、育った環境の複雑さから本心を人に見せることに慎重な一面もある。序盤は戦いに不慣れなアルムにも色々と助言し、アルムが正式に解放軍のリーダーとなってからも参謀のようにアルムを支える。腹違いの兄がいるがなにかと敵視されているという。 有料DLC「解放軍の前日譚セット」では、「南の砦救出戦」の主人公に抜擢されている。彼を田舎者と侮辱した上司と試合を行い完勝したことで彼から恨みを買い、パイソンとフォルス以外の部下共々逃げられてしまう。そのため南の砦を敵から守りきることが困難となったため、取り残された仲間を救出したのちは砦を捨てて脱出する決断を下す。 「ソフィア城防衛戦」ではいざという時のためにソフィア城内のリゲル国民を人質にとる作戦をクレーベと共に立案するなど、体制を犠牲にしてでも生き残る為に必要な事を成す冷徹かつ優れた策士としての一面を垣間見る事ができる。リゲルから敵の援軍が到着した際には、解放軍全体の安全を確保する為に人質を使ってスレイダーを脅す汚れ役を自ら買って出ていた。ソフィア城から脱出したのちは打ちひしがれていたクレーベを叱咤激励し、今後のことを考えるよう進言していた。 戦後はバレンシア王国騎士団に参加。『Echoes』では引退後に学問所を開き多くの人々に惜しみなく教育を施したという内容が追加されている。 グレイ 声 - 谷山紀章 / 下田レイ(幼少期) 初期クラスは村人Lv5。登場は1章。 ラムの村人。アルムと共に解放軍に参加する。キザな性格だが、妙に憎めない。 ロビンとは親友同士で、クレアを取り合っており、最終的にはクレアと結婚する。ロビンとクレアの生死によって運命が分かれ、クレアが死亡した場合は似合わないと知りつつも一人旅に出る。ロビンが戦死した場合は、彼の死を悲しみ酒におぼれる毎日を送るようになる。 村の出口を塞ぐ形で立っていたため事実上の強制加入だが、ある方法を使えば加入させずに進める事が可能。この方法を用いてセリカ軍に復活の泉を介さずに加入させることが出来るが、どちらの軍にも加入させないままシナリオをクリアするとエンディングで死亡した扱いになる。『Echoes』 「商家の生まれ」と明確に設定された。その為か世慣れて口がうまく世情にも詳しく、飄々とした軽い性格。姉が2人いるらしい。褐色肌に黒髪。 クレアには第一印象で仰天していたが、その容姿に惚れ込み何度もアプローチを行う。しかしクレアには手練手管に長けた人と捉えられ突き放されてしまう。その後はしばらく距離を置くことになったが、態度こそ改めなかったものの反省し彼女に対しての真剣な好意を正直に口にした。 今作では無条件で強制加入となっている。そのため、クラシックモードでロストした時も基本的に撤退扱いとなる。 戦後はオリジナル同様クレアと結ばれており、更に王国騎士団に参加したという内容が追加されている。ロビンまたはクレアが死亡しているとエンディングが変動するのは『外伝』と同じだが内容は一部異なっている。クレア死亡時はほぼ同じだが、ロビン死亡時はクレアの励ましでロビンの死から立ち直り、友の名をつけた息子を可愛がりながらクレアと生涯を静かに送ったという。オリジナルではクレアとロビンの両方が戦死している場合はロビン死亡時のものが優先されていたが、本作ではクレア死亡時のものが優先されている。 ロビン 声 - 阿部敦 / 北原沙弥香(幼少期) 初期クラスは村人Lv2。登場は1章。 ラムの村人。グレイ、クリフと共に解放軍に参加する。グレイとは親友同士。 公式イラストとゲーム画面で髪の色が全く一致していない。『Echoes』 解放軍への参加理由が「家族を養う為の給金目当て」と明確に設定された。人柄の良く飾り気のない素直で単純な性格だが空気が読めない点もある。髪色は茶髪。強制加入に変更されており、クラシックモードでロストした時も基本的に撤退扱いとなる。 村にいた頃から他人とは明確に違う器を覗かせていたアルムや、要領がよく世慣れしており達観した所のあるグレイと比べると良くも悪くも凡庸な人物であることが強調されており、実際に自身もそれをコンプレックスに感じアルムやグレイに対抗意識を燃やしている。 周囲からやや孤立気味のクリフに積極的に声を掛けたり、クレアに対する恋心よりもグレイとの友情を優先するなど、アルムの幼馴染たちの中でも特に友達思いなところがあり、アルムやグレイに抱いていた劣等感も旅を通じて成長したことで自分の中で折り合いをつけて友として支えていこうと決心する。 戦後はバレンシア王国騎士団に参加。『Echoes』では後にアルムから一城を任されるほどになったという内容が追加されている。グレイが死亡していると忽然と姿を消し、数年後再び現れるも別人のように性格が変貌するという内容に変わる。 クリフ 声 - 斎賀みつき 初期クラスは村人Lv1。登場は1章。 ラムの村人。頼りない性格だが、解放軍に参加する。成長率は最も高いエース候補。戦後アルムに別れを告げ行方をくらましている。 佐野&わたなべ版では、ゲームの方で数多くの魔法を覚える設定ゆえか、曾お婆さんの血のおかげで魔法が使える設定で、ゲーム内にある「ドゼーの砦」にて真っ先にマチルダを助けた直後に背後からドゼーの槍に刺され「雷撃(サンダー)」を使ってドゼーに攻撃を仕掛けた後に死亡している。 小説版ではシルクとは異父姉弟という設定であり、幼いシルクを修道院に預けたシルクの母がラムの村で産んだ子供とされている。名前の綴りは「KLIHS」。ソフィア城奪回戦で妖術師からシルク達を守り戦死する事になる。 また、『ファイアーエムブレム トラキア776』にボーイと共に同じ名前の子供がNPCキャラクターとして登場している。『Echoes』 解放軍への参加理由が「広い世界への興味」と明確に設定された。色白で髪色は銀髪。オリジナルとは異なり知的で冷静な性格をしており、魔法や歴史の研究や読書を好む。幼い頃は気弱で泣き虫な性格をしていた。 歳の割に冷めた言動が目立つため同世代の子供たちと付き合うのはやや苦手。そのため人柄が良く明るい性格のロビンに劣等感を抱いており、彼に対し突き放すような態度をとっていた。 だが実際は自分のことしか考えていない母親と一生村で過ごすのが嫌だったと打ち明けている。戦争が起きる前は寮制の学校に通っていたが周りとは上手く馴染めなったという。 グレイやロビンと違い強制加入ではないためシナリオでの台詞は少ない。1章で仲間に加えず、2章でラムの村を訪れるとセリカ軍に加入させることが可能。 戦後は『外伝』同様行方をくらますが、数十年後クリフの息子を名乗る魔導師の青年がバレンシアに現れ王に仕えたという。 エフィ 声 - 種﨑敦美 初期クラスは村人Lv1。『Echoes』に登場。登場は1章。 ラムの村に住むアルムの幼馴染。アルムを追い解放軍に参加する。1章で仲間に加えず、2章でラムの村を訪れるとセリカ軍に加入させることが可能。 幼い頃からアルムを慕っているのだが、彼を第一に考える事が多くその依存心はやや病的な側面がある。何故か女の子同士で話をするのが苦手で、自身と交流を深めようとしていたシルクに対して当初は敬遠していた。しかし、次第に彼女の心優しさに惹かれ徐々に交流を深めるようになる。また、セリカに対しては苦手意識がなく普通に接することが出来る。 女性の村人であるため、グレイやロビンをはじめとする男性の村人とはなれるクラスが一部異なっている。ヒーローズでは弓を使用しているが、理由は「実装が『Echoes』の発売前であったため、クラスチェンジ先が豊富なエフィに固定のイメージを植えつけたくなかった」とのこと。 アルムとの関連で強い肉付けがされているが強制加入ではなく、クリフと同じく任意加入となっているためシナリオでの台詞は少ない。1章で仲間に加えなかった場合、2章でクリフ共々セリカからの仲間の誘いに乗ることができる。 戦争が終わればアルムとラムの村に帰ることを望んでいたが、アルムからもう村には帰れないと告げられアルムの意思を受け入れ自ら身を引く。戦後はラムの村へ帰り、そのまま元の生活に戻る。アルムが皇帝となりセリカを王妃に迎え入れた後も彼に対する想いは消えなかったが、その想いを理解した上で自分を愛する男性に熱心に説得され、彼と共に暮らす。たまにふらりといなくなっては家族に心配されていたという。 シルク 声 - いのくちゆか 初期クラスはシスターLv1。登場は1章。 盗賊に捕らえられていたミラに仕えるシスター。 公式イラストとゲーム画面で髪の色が全く一致しておらず、前者では緑、後者では紫。また、服の形状も一致していない。 佐野&わたなべ版ではゲーム内より勇敢な一面を持ち、ゲーム内にある「水門」の開け方を知っている設定になっている。 小説版ではゲーム本編で人間関係が見えない部分から独特の設定が設けられた。ルドルフに仕えていた乳母が彼女の母親であり、シルクを修道院に預けていった。クリフと異父姉弟であり、クリフが最後に伝えようと事切れた後、墓参りの際にその想いを墓標で伝えている。上記の母の出自からアルムとのつながりを持つ重要人物となっている。髪形は桃色髪のショートカット。『Echoes』 盗賊のほこらでアルムたちに助けられるのは変わらないが、マイセンを訪ねるためラムの村に向かっていた途中に捕まった事になっている。アルムの左手に痣があることに気がつき、時を巻き戻すなどの不思議な力を持つ法具「ミラの歯車」を託す。 さらに母親はドーマ教団のシスターであり、共にリゲル帝国内で巡礼の旅をしていた過去が判明した。だが母親はあるとき自分を修道院に預けいなくなったという。なお、父親は顔も知らない様子。 元はノーヴァ修道院にいた事もあるため、1章で仲間に加えず2章で盗賊のほこらを訪れるとセリカが旧知の仲に出会えたことに驚くシーンがある。しかしセリカ軍の仲間にはならず、3章で前述のミラの歯車を商人の手に託して行方をくらましてしまいアルム軍でも仲間にできなくなる。 戦後は戦乱で傷ついた人々を救うためリゲルに向かった。『Echoes』では各地にシルクが人々を救った逸話が残っているという内容が追加されている。 クレア 声 - 遠藤綾 初期クラスはペガサスナイトLv1。登場は1章。 クレーベを兄に持つソフィア王国の天馬騎士。ドゼーとの戦いによって捕らわれて、南の砦に監禁されていた。アルムに想いを寄せていたが、同時にグレイやロビンから熱烈な求愛を受けていた。戦後グレイが生存していると彼の妻となる。 公式イラストとゲーム画面で配色が全く一致しておらず、前者では髪と目が赤で鎧が黒、後者では髪が青、目が黒、鎧がピンクとなっている。『Echoes』 クレーベと同じ金髪になり、髪型もロングヘアーへと変わった。高飛車な物言いだが本人に悪気はなく、家柄は気にせず誰にでも分け隔てなく接する快活な性格。非常にお転婆かつ行動的で仲間外れを何よりも嫌い、クレーベや当時仲間だったフェルナンに心配されることが多かった。 アルムには初対面から好印象を抱いており、出会い頭からアルムに対して見下した態度を取るフェルナンに対して毅然として反論していた。アルムとは逆にグレイに対しては執拗なアプローチを軽薄だと捉え疎んじていたが、同時にグレイに話しかけられることが楽しくもあり次第に彼にも惹かれていく。 ソフィアでも名高い騎士であるクレーベを誇りに思っている。同時に、彼が解放軍を率いる上での苦悩を非常に案じており、アルムがリーダーの座を引き受けた時はフェルナンとは対照的に心から喜んだ。クレーベの恋人であるマチルダに対しては時々意地を張ってしまうが本心では慕っており、気分が沈んだ時に彼女の言葉から元気を取り戻す機会が幾度となくあった。フェルナンとも幼なじみということもあり当初は良好な関係を築いていた。しかし、フェルナンの家族が殺害された事件をきっかけに徐々に関係が悪化し、最終的にはフェルナンがクレーベを裏切った為に敵対してしまう。それでも尚フェルナンの身を案じており、5章にてフェルナンが死亡した際は悲しみのあまり号泣する。 強制加入のため、クラシックモードでロストした時も基本的に撤退扱いとなる。 有料DLC「解放軍の前日譚セット」では、「地下遺跡からの脱出」の主人公に抜擢されている。ソフィア騎士団が遠征へと出掛けた日の夜、魔法攻撃に弱いクレーベの為に「古代の指輪」を取ってくる計画を立てていた。その様子をマチルダに見つかり、彼女と共に遺跡へと忍び込んで指輪を回収する。しかし突如出現した魔物の大群に囲まれ、困難な状況の中脱出することになる。 「ソフィア城防衛戦」にも登場しており、家族を失った事件により心が荒んでしまったフェルナンの身を案じていた。 戦後はオリジナル同様グレイと結婚し、子を授かる。妻そして母親となった後もペガサスで空を駆け回り、周囲の人の肝を冷やし続けたという。グレイが死亡していた場合は一人先に逝った彼に恨み言を残しつつ騎士団に残り戦い続け、その愁いを帯びた表情に多くの男たちを惹きつけた。 クレーベ 声 - 神谷浩史 初期クラスはナイト(『Echoes』ではソシアルナイト)Lv6。登場は1章。 解放軍を興したリーダー。解放軍のアジトをソフィア城近郊に設けてドゼーに反抗していたが、クレアやマチルダを捕らわれしまいリーダーとしての資質を自ら気にしていた。後に軍の指揮をアルムに託す。 戦後はバレンシア統一王国騎士団を結成し団長を務めることになる。マチルダの生死によって後日談が変動し、生存していれば彼女と結ばれる。反対に死亡していた場合は海賊と交戦した際に戦死するという悲惨な末路を辿る。『Echoes』 上流貴族の出身で元はソフィア騎士団の騎士。オリジナルでは不明瞭だったアルムに解放軍のリーダーを譲った理由が明確に示されている。強制加入のため、クラシックモードでロストした時も基本的に撤退扱いとなる。 「ソフィア一の騎士」の二つ名を持ち、同じく武勇に秀でたマチルダが惚れ込むだけでなく、ベルクトもその存在を警戒し、グレイもその名を知るほど非常に優れた騎士として名を馳せている。実際に「ソフィア城防衛戦」にて、リマ四世がドゼーに暗殺された際はドゼー率いる三千の兵を僅か五百の兵を率いて破り、ドゼーを砦へと撤退させた。 さらにその直後にはソフィア城にてスレイダー率いる一万もの兵の猛攻を耐えしのぎ、自軍の被害を最小限に食い止める活躍を仲間たちと共に見せた。その一方でクレアの口から魔法攻撃には弱いことが言及されており、追加ストーリー「地下遺跡からの脱出」ではそんな彼のためにクレアが魔法攻撃をほぼ無効化する「古代の指輪」を取ってくる計画を立てていた。 普段は冷静かつ温厚な性格だが、フェルナンの口から「いざとなるとたちが悪い」と語られており、騎士団に加入してからもフェルナンを巻き込んで悪ふざけを行うことがあった。またマチルダ曰わく見栄っ張りな一面もあり、過去の失敗を他人には語りたがらなかったという。ただしアルムと出会って以降は、自らが今までにかつてのリーダーとしてとってきた行動とその中にあった問題点を省みる機会も増え、より一層の謙虚さも身に付けた。 血統や身分を重んじる思想ではあるものの基本的には貴族である事を鼻にかける事はなく、結成当初貴族中心だった解放軍において平民出身のフォルスとパイソンを幹部格に置いている。その為、過去の経験から平民をよく思わないフェルナンとは衝突を繰り返すようになり、クレーベがアルムにリーダーの座を譲ったことが決定打となって彼と決別することになる。 アルムの事は当初はマイセンの孫として信頼していたのだが、リゲル側に付いたフェルナンからその事を否定する言を受け一度はその信頼を揺らがせる事になってしまう。しかしアルムの熱意と功績に心を打たれ、以降は時に意見をぶつけ合うことこそありつつも強い信頼関係を築く事になる。 マチルダは元々ソフィア騎士団の先輩にあたる。クレーベがまだ見習いであった頃騎士団一と呼ばれていた彼女に憧れを抱いていた。「記憶の欠片」の中では若かりし頃のクレーベが彼女をダンスに誘う約束をしている。後に恋仲となり、パイソンが「大袈裟」と表現するほどの仲睦まじさを見せる。彼自身はマチルダのことを女神になぞらえており、その武勇に心酔している。故に彼女の救出に失敗した場合、今まで抑えてきた感情が爆発してしまったことも重なってアルムに対し激しい罵声を浴びせてしまう。 有料DLC「解放軍の前日譚セット」では「ソフィアの港の戦い」及び「ソフィア城防衛戦」に登場し、その両方で主役を務める。 「ソフィア港の戦い」では勝手な行動をとった結果窮地に立たされたスレイダーの救出へと向かうが、その余りに自分勝手な振る舞いにフェルナン共々呆れ果ててしまう。反乱の首謀者である商人には厳しい対応をとったものの、彼らの生活が少しでも楽になるようリマ四世に頼み込むことを約束した。 「ソフィア城防衛戦」ではソフィア解放軍を率いてスレイダーからソフィア城を守りきるが、リゲルからの援軍によって結局城を手放さざるを得なくなってしまう。そのため、城を失った無念のあまり落涙するシーンがあるが、ルカからの叱咤激励により立ち直る。 戦後はオリジナル同様王国騎士団の団長を務め、その優れた実力と人柄により多くの人々から支持を集める。またマチルダを妻に迎えており、二人の姿は人々の羨望の的になっていた。マチルダが死亡していた場合海賊に殺害される点も同様で、その場合彼の悲劇的な死に多くの人々が悲しみに暮れることになる。 フォルス 声 - 相楽信頼 初期クラスはソルジャーLv4。登場は1章。 解放軍の呼びかけに呼応し参加した兵士。クレーベの副官的存在で、大地母神ミラの異変についても語ってくれる。 小説版ではルカと人一倍強い信頼関係を持っている。その為援軍を求めに行ったルカが帰還した時、抱き合って彼の無事を喜ぶという一面も持つ。『Echoes』 配色が緑色を基調とした物に変更された。熱血漢かつ真面目な性格で、平民らしからぬ大仰な言葉遣いをする。パイソンとは幼馴染であり、騎士になる為ソフィア解放軍に参加している。元は小さな村の学者の息子。 やる気がないパイソンには何かと苦言を呈している。一方やや夢見がちでクレーベからも熱しやすいと指摘されている。 クレーベの部下の中でも一際忠誠心に厚く、長い付き合いにも関わらずクレーベと話す機会があるとつい舞い上がってしまうという。 「解放軍の前日譚セット」では「南の砦救出戦」及び「ソフィア城防衛戦」に登場する。 「南の砦救出戦」では自分達を裏切った逃亡兵たちに対して怒りを露わにしていた。また当初はルカに対し敬語で接していたが、ルカから呼び捨てで構わないと言われ、以降は対等な立場で接するようになった。 「ソフィア城防衛戦」ではルカの指令のもと、ソフィア城内のリゲル人を確保する作業にあたっていた。 クレーベ及びパイソンの生死によってエンディング内容が変動する。両者共に生存している場合は王国騎士団にて引き続きクレーベの副官を務める。クレーベのみが死亡している場合も王国騎士団に参加するが、パイソンが死亡している場合は自ら辺境へと赴く。そこでとある女性と結ばれ、二度と王都には戻らなかったという。 パイソン 声 - 川田紳司 初期クラスはアーチャーLv3。登場は1章。 解放軍の呼びかけに呼応し参加した弓兵。解放軍のアジトの入り口にて見張りをしていた。ドゼー軍のスレイダーに対しての注意をしてくれることから、独自に諜報をしていた可能性もある。戦後は村を盗賊から守るため自警団の団長を務めている。『Echoes』 フォルスとは幼なじみで大工の息子。大工よりは稼げるという理由で解放軍に参加している。父親は腕の立つ大工だが酒癖が悪いため親子仲は険悪で、嫌気がさして家を飛び出している。 出世や名声には興味はなく世の中を斜めに見がちな皮肉屋。クレーベが認めるほど腕は確かで自分の仕事はきっちりこなすが、夢や目標は特に持っていない。何かと気怠げな発言が多いが、時々真理を突いた鋭い意見を出す。 権力を盾に好き勝手振る舞うリマ四世を始めとする王族や貴族には不快感を示しており、彼らのような権力者を苦手に思っている。それはクレーベに対してでさえも例外ではなく彼をやや苦手に思っているが、決して嫌っている訳ではなく自分たちを本気で想ってくれている彼を本心では信頼している。 また他人の情事や失敗談に強く関心を示すお調子者な一面もある。ルカとの支援会話の中では、彼の故郷に付き合いの長い女性がいると知ると、彼からその詳細を聞こうとしつこく迫った。但しクレーベとマチルダとの仲に関しては余りにも熱烈な為か、ルカとの支援会話の中で「大袈裟」と半ば呆れ気味に語っている。 「解放軍の前日譚セット」では「南の砦救出戦」及び「ソフィア城防衛戦」に登場する。 「南の砦救出戦」ではルカやフォルスと共に仲間の救出へと向かう。相変わらず気怠げな発言を繰り返しフォルスから小言を言われていた。 「ソフィア城防衛戦」ではフォルス共々、ルカの指令のもとソフィア城内のリゲル人を確保する作業にあたっていた。リマ四世が暗殺された事件に対しては「皆せいせいしてる」と毒を吐いていた。 フォルスの生死によってエンディング内容が変動する。生存していた場合は『外伝』同様自警団の隊長に就任し、辺境で気楽に暮らした。時々フォルスが訪ねてきては共に飲み明かしていたことが語られる。反対に死亡していた場合はフォルスの遺志を継ぎ騎士団に加入する。以前とは別人のように精力的に職務に取り組むが、とある戦いで致命傷を負い短い一生を終えるという悲劇的な最期を遂げる。 リュート 声 - 梯篤司 / 置鮎龍太郎(箱田真紀版「暗黒竜と光の剣」ドラマCD) 初期クラスは魔道士Lv7。登場は3章。 森の村に住む青年で、エクスカリバーを操ることができる。リゲル進攻時に妹のデューテをタタラにさらわれ、彼女を救うためアルム軍に参加する。戦後は自らの魔力は未熟だと痛感し海の向こうの大陸へ渡る。 水縞版では1コマ限定で登場をしている。 田村由美によるイメージイラスト「リゲル帝国の野望に終止符を」では、マイセン共々ドーマに止めを刺すアルムの傍で見守っている。 箱田真紀の漫画『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』と篠崎版の『紋章の謎』にも登場をしている。篠崎版では過去の記憶を取り戻したジークに助言をし、「全くの第三者として関与する」ために仮面を手渡すという設定となっている。 尾崎版小説では妹のデューテがリゲル軍にさらわれた負い目から、村の離れに庵を構え一人で暮らしている。ガーゴイルに攫われた村の娘を単身助け出し、そのお礼に渡された聖なる槍をクレアに託すも、魔女となったデューテと自ら一騎打ちを行い倒れる。『Echoes』 かつてソフィア王の一番弟子だった女魔道士の末裔と言う設定が加わった。 魔道を極めることのみを目標とし修行に励んでおり、世俗や他人にはほとんど興味を示さない為友人と呼べる者は一人もいない。妹デューテのわがままに手を焼いている。 オリジナル同様、己の未熟さを痛感し戦後に他の大陸に渡るが、魔道書もなしに魔法を操る風変わりな彼の姿を追い求めてバレンシアに荒くれ者を始めとする異邦の人々が多く訪れたという。 マチルダ 声 - 甲斐田裕子 初期クラスはパラディンLv1。登場は3章。 ソフィアの伝説の女騎士。クレーベの恋人。ドゼーとの戦いで捕まり監禁されてしまい、ソフィアが開放され、ドゼーが劣勢になり公開処刑されそうになってしまったところをアルムたちに救われ仲間に加わる。クレーベの生死によって後日談が変動し、生存していると彼の妻となり騎士を引退する。反対に死亡していた場合は彼の遺志を継ぎ騎士として戦い続けることになる。いずれの場合も、「伝説の女騎士」として永久にバレンシアの歴史に語り継がれることになる。 佐野&わたなべ版では、髪型が『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』のイメージイラストのポニーテールではなく、『暗黒竜と光の剣』の王女・ニーナに近い頭の上にお団子ヘアーになっている。処刑シーンもあるが、当然のことながらゲーム内では馬に乗っている演出は変更になっている。『Echoes』 令嬢然とした外見から金髪の女騎士に変わっている。口調は誉れ高い軍人であった父親の影響でやや男勝り。若い頃は女性ながら騎士団一の実力者と謳われており、当時まだ見習いの騎士だったクレーベやフェルナンをはじめ、国内の多くの人々から憧れを抱かれていた。後にクレーベが台頭し、彼が「王国一の騎士」として名を馳せるようになった後も彼女の優れた実力と名声は健在であった。 クレーベのことを心から愛しており、互いに信頼と憧れを抱いている。その仲陸まじさは作中でも際立っており、彼との支援会話では熱烈と言えるほど仲睦まじい様子が垣間見える。しかし、クレーベを想うがあまり彼の顔を立てようと自身が前線に出ることを少し戸惑いかけた時は彼から優しく注意を受けた。また、牢獄から救出された直後のクレーベとのやり取りでは、その様子を見たアルムを赤面させ、グレイに半ば呆れ気味の溜め息をあげさせている。更に拠点での会話では、クレーベとの惚気話しを展開させることがある。彼の武勇に心酔しており、神話に出てくる騎士のようだったと語っている。親しくなったのは騎士団に入ってからでそれ以前は家同士の付き合いはあったもののクレアが近付かせてくれなかったらしい。「記憶の欠片」の中に若かりし頃のクレーベとマチルダが会話するシーンがあり、クレーベからダンスに誘う約束をされた際には必死になってステップを思い出そうとするなど律儀な面を見せる。 妹が5人いるらしい。 有料DLC「解放軍の前日譚セット」では、クレアと共に「地下遺跡からの脱出」の主人公に抜擢されている。クレアの様子を心配して彼女の元へと赴き、そのまま地下遺跡まで付き合うことになる。魔物の大群に囲まれた際にもあまり臆することはなく、狼狽えていたクレアを励まして心の支えとなっていた。 「ソフィア城防衛戦」ではクレーベのサポートを行っており、緊急時にも冷静な対応をとっていた。クレーベやルカからは人質作戦を知らされていなかったが、フェルナンとは異なりこの作戦には納得していた模様。 尚、「解放軍の前日譚セット」における彼女のクラスはソシアルナイトに変更されている。 戦後はオリジナル同様クレーベと結ばれ、以降は歴史の表舞台には出ず陰ながらクレーベを支え続けた。クレーベが死亡している場合騎士団の一員として戦い続ける点も同様であり、哀しみを胸に国内の発展に力を注いだ。いずれの場合も、オリジナル同様「伝説の女騎士」として永久にバレンシアの歴史に語り継がれることになる。 デューテ 声 - 鈴木絵理 初期クラスは魔道士Lv3。登場は3章。 リュートの妹で、オーラを操ることができる。リゲルから進撃してきたタタラによって捕まり、洗脳を受けて魔女になる。この洗脳は説得では開放されず、タタラを破るまで解くことはできない。洗脳から開放されるとこれまでのことを謝罪し、アルム軍に参加する。戦後は魔法を封印し一人の女性として暮らしていく。 攻撃力が全キャラ中よく伸びる反面、守備力が最悪の場合LVがカンストしても初期パラメーターのままという極端な性能なため、「解析ファイアーエムブレム外伝」では「ガラスのエース」という異名がつけられている。 顔グラフィックは仲間加入時とユニット・魔女の2種類もあるキャラクターである。 旧作時では一人称は「わたし」で真面目な雰囲気・口調・性格だった。 小説版では洗脳されている間に兄・リュートを殺めてしまい、洗脳が解けた際に兄の亡骸を抱え涙することになる。『Echoes』 一人称が「ボク」に変わり、リュートの呼び方も「お兄ちゃん」に変わった。加入の経緯は特に変化なし。 明るく元気な性格だが我儘な一面を持っており、兄であるリュートには反抗的な態度を見せる。但し嫌っているわけではなく、リュートが彼女を褒めてくれればはしゃぎ回るほど喜び、「もっと構ってほしい」と甘えるシーンがあった。 兄すら凌ぐほどの魔道の素質を持つが、本人は魔道に興味がなく都会に憧れている為、魔道を秘匿する村のしきたりにも否定的である。また、都会に憧れているためかソフィアの上流貴族であるクレーベに憧れており、それがきっかけでクレアと親交を深める。 『Echoes』における後日談では王都で理想の男性と結婚した。時々故郷の村へと帰郷しては兄との思い出話に花を咲かせていたという。 ティータ 声 - 田村奈央 初期クラスは聖女Lv1。登場は4章。 リゲル騎士団のシスター。漂流してきたジークを介抱した。ジークを牽制するためにジェロームと結託したヌイババに捕らわれて監禁されてしまうが、アルム軍によって解放される。その後、ジークと共にアルム軍に参加することになる。終戦後はジークの記憶が戻らないように願いつつ、彼と生涯を共にした。 『紋章の謎』ではシリウスと名前を変えたジークが、かつての恋人に「帰りを待つ人がいる」とティータの存在を示唆している。 篠崎版の『紋章の謎』ではジークがバレンシア大陸に到着し、アカネイア大陸に行くまで経緯時に登場をしている。『Echoes』 ヌイババに捕らわれ、ソフィア解放軍によって救出される点は同じ。オリジナルでは大人っぽく聡明な印象の容姿・性格・口調で城付きのシスターだったこともあり村人からティータ様と敬称を付けられ高貴な身分を伺わせていたが、本作では陽気な印象の少女でありリゲルの孤児院育ちに変更されており、多くの人を助けたいという慈愛に満ちた心優しい性格。 一方で炊き出しでパンをカチコチにしてしまったり、ジークに薬と間違えて香辛料を塗ったり、クレーベやルカを解放軍のリーダーと勘違いするなどややそそっかしい一面もある。 戦後はオリジナル同様ジークと結ばれ、彼と生涯を供にする。ジークが死亡している場合は暫くの間修道院に籠もり祈りを捧げる日々を送るが、その様子を見かねた旧友の男性に励まされ、後に彼と結ばれる。 ジーク 声 - 井上和彦 初期クラスはゴールドナイトLv3。登場は4章。 前作の敵キャラクターカミュと同一人物であると思われるキャラクター。記憶喪失の状態でバレンシアに漂着し、皇帝ルドルフに拾われ、ジークという名を与えられた。そのためルドルフを父親に等しい方と忠誠を誓っている。ソフィアとの戦争に反対していたが、ヌイババに恋人のティータが人質として捕えられ、やむを得ず敵として現れるが、彼女を救出すると味方として参戦してくれる。尚、ティータを仲間にする前にジーク隊及びジェローム隊へ進軍してしまうとジェローム隊だけでなくジーク隊とも戦わなくてはならない上、ジークを撃破してしまうと付近に住むリゲル国民から激しい罵声を浴びせられてしまう。ソフィア解放軍への誘いもルドルフへの忠義から一度は断るが、アルムの手にある聖痕を見つけルドルフの言葉を思い出し、アルムに協力することになる。 エンディングで記憶を取り戻したが、ティータを思ってかはたまたその過去が悲惨だったためか多くを語ろうとはしなかった。次作『紋章の謎』第2部では、彼と思われる人物が仮面を付けてシリウスと名乗り、アカネイア大陸に現れる。『Echoes』 ティータに保護されたときの様子が「記憶の欠片」で描かれている。このときニーナの名をつぶやいている。(この名前を聞いたティータは「ジークの家族の名前」だと推測していた。) 出自不明な為一度はリゲル軍に捕らえられるが、後にその実力と高潔さからルドルフに見出され、名と地位を与えられた。後に民衆からも人気を集めたが、彼を疎んだジェロームによりティータが捕らえられ、仕方なく従っていた。 ティータが救出された際にはジェロームへと突撃し、卑劣な行いを繰り返すジェロームに激しく怒り彼を糾弾した。 戦後はオリジナル同様記憶を思い出し、時折ティータと離れることはあったものの最終的には彼女と生涯を共にしたという。ティータが死亡している場合は彼女の死を嘆き消息不明となり、後にアカネイア大陸で彼の姿を見かけたという噂が流れるようになる。 マイセン 声 - 中博史 初期クラスはゴールドナイトLv7。登場は4章。 ソフィア一の勇者と呼ばれていた将軍。王家の人々を暗殺するドゼーから王女であるセリカを逃がそうとしたため、逆にドゼーに王女誘拐の罪を被せられ追放されてしまう。アルムの育ての親でもある。ノーマ司祭やルドルフ皇帝らとも関わりがある。アルムからは「爺ちゃん」と呼ばれている。 ラムの村にてルカの申し出を一蹴し、アルムの参戦にも強く反対した。しかし、アルムの進撃を見て避けられないと分かると、リゲル城に行き、すべてを話してドーマ討伐に参加する。最終盤で加わるが、終盤で高位クラスと言う位置づけのバランス、また熟練した老人のためか成長率が絶望的に低い。『Echoes』 元はリゲル出身。アルムからの呼称は「爺さん」に変わった。まだ子供のアルム達に「死にたくなければ戦え」と叱咤する厳しい性格。 またオリジナルと違い、グレイ達にも戦術を教えておりラムの村にはグレイ・ロビン・クリフが残した修行の跡が残っている。 本作では5章だけではなくプロローグにて彼を操作する機会がある。また、強制加入のためクラシックモードでロストした時も撤退扱いになることがある。 アルムとは支援会話が発生する。その中で、彼はアルムとセリカのことを今でも本当の孫のように想っており、家族のいなかった自分に家族を持つ喜びを教えてくれた彼等に深い感謝を抱いていることを語っている。 戦後はバレンシア統一王国初代宰相として国内の発展に大きく貢献した。アルムやセリカからはかつてと同様実の祖父のように慕われ続けたという。引退後は宰相の座をコンラートに譲った。
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