手練手管
手練手管とは
手練手管は、(人を騙すための)巧みな技や方法のこと、または、そうした技で巧妙に人を騙すこと。もっぱら「てれんてくだ」と読むが、「しゅれんてくだ」とも読まれる。手練手管の語の由来・語源
「手練手管」は「手練」と「手管」の2語からなる熟語である。手練も手管も、どちらも単独で「(人を騙すための)巧みな技や方法」を意味する。つまり、手練手管は、同義語を併置して意味を強調した表現である。江戸時代には、遊郭で太客をつかまえておくための「あの手この手」を指して「手練手管」と言ったとされる。現代においても「手練手管」は男女の色事に関する駆け引きについて用いられることが多い。
手練手管の語の使い方(用法)、例文
手練手管の類語と使い分け
「手練手管」の類義語は、「人を騙すための」という部分に着目するなら「奸計」「悪巧み」、あるいは「権謀術数」などが挙げられる。「さまざまな巧妙な方法」という部分に着目するなら「あの手この手」、「相手を籠絡するための振る舞い」という部分に着目するなら「形振り構わず」などが類義語といえるかもしれない。
お互いに手練手管を使った駆け引き、という意味でなら「キツネとタヌキの化かし合い」などとも言い換えられよう。
手練手管の英語
「手練手管」は英語では the art of coaxing とか use one's wiles といった言い方で表現できる。「art」は(美術でなく)「技術」のこと、「coaxing」は「甘言」のことである。「wiles」は wile(企み・企て)の複数形。手練手管
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/25 18:06 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動手練手管(てれんてくだ、しゅれんてくだ)は日本語の四字熟語の一つ。
意味
思うままに人を操り騙す方法や技術、及び、あの手この手で巧みに人をだます手段や方法。
「手練」は巧みな技、「手管」は人を自由に操る(騙す)手段。ともに人をだます手段や技術のことを指す同義語であり、これを重ねて強調した言葉。総じて人を巧みな技で思いのままに操ることを意味する。
(主に吉原の)花魁や遊女が客を引きつけるために、嘘をついたり、他の客に嫉妬させたり、気を持たせたりとあの手この手を用いたことを指す言葉として使われていた。
現在では「男女間の(性的なものも含めた)駆け引き」と言う意味合いで使われる事がある。
由来
手練(てだれ)が自由自在に管槍(くだやり)を扱うことから、その語源となったとされる説もあるが、実際には諸説あるため詳細は不明。
「手練手管」の例文・使い方・用例・文例
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