ドーマ教団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 04:59 UTC 版)
ドーマ 声 - 銀河万丈 クラスは邪神Lv20。バレンシア大陸を創造した神の1人。逞しさと力こそ全ての考えを持つ。本作のラスボス。 所々液状の様に腐敗した緑の皮膚に露出した筋肉が見え、形容しがたい、何かの生物の死骸のような姿をしている。移動は翼を羽ばたかせるかのように飛行し、首のように動く部位と頭の様な部分に赤い単眼を持つ。射程に入ると襲いかかってくる、シリーズでは珍しいラスボスである。HPが限界を超えており戦闘当初は「??」表示になる(限界以下になると表示される)、メガクエイクやビグル召喚をしつつ、自身はアイビームや触手で積極的に攻撃を行い、ピンチになるとアイボールを使ってくる。ある一定の状態になったときのアルムのファルシオンでしか止めを刺せないはずなのだが、なぜかある魔法でも倒せる仕様の穴がある。また、ある2キャラの支援効果でも速攻で倒せるボスでもある。 なお、アルムがファルシオンで止めを刺す、すなわち、「主人公が専用武器で止めを刺さないとラスボスを撃破できない」という仕様は、『暁の女神』の神剣ラグネル(女神ユンヌの加護つき)装備のアイク対女神アスタルテの組み合わせでも起用されている。 佐野&わたなべ版ではラストに真の姿のドーマがミラと共に登場している。 篠崎版の『紋章の謎』上巻にジークのエピソードの経緯時にミラと共に名前のみが登場している。『Echoes』 敵としてのLvが30に変更された。オリジナルと異なり、動くことはなくなっている。また、とある魔法で撃破できる仕様の穴も健在である。 もとはアカネイア大陸からミラと共に新天地を求めてバレンシア大陸に渡ってきた神竜族であり、「神竜ドーマ」もしくは「戦神ドーマ」と呼ばれている。オリジナルと比較すると姿形ははっきりしたものになっており、両の眼窩に目玉がなく額に目玉を持つボロボロな巨大な竜の姿で登場する。永く生きた竜が最期に待つ運命である狂気に支配されている。かつて竜の王ナーガから狂気に支配された自分たちを滅ぼすためにファルシオンを与えられていた。 元は人々に生きる力を与える神としてリゲル地方の人々から信仰を集めていた。しかし、狂気に囚われてからはただ力だけを求め人々に害をなすだけの邪神へと成り下がってしまい、人々の魂を吸収し魔女へと変貌させる・ベルクトを唆して彼及びリネアの魂と引き換えに強大な力を与える・ジュダに命じてアルムとセリカの魂を吸収しようとするなどおぞましい所行を繰り返す。その影響力は大陸全体に及び、リゲル地方を荒廃させるのみならずバレンシア大陸そのものを滅ぼしかねない危険性を孕んでいた。アルムによって封印された後は正気を取り戻し、アルムとセリカにバレンシア大陸を託し深い眠りについた。前述の通り一度は邪神となり多くの人々を苦しめたものの、ミラと共にバレンシア大陸の基礎を築いた功績から引き続き信仰を集め、ミラ教とドーマ教が統合された後もミラと共に多くの人々から崇められ続けた。 旧作のパッケージは「アルム・セリカ・バルボの背後に謎の鎧武者がいる」という構図だったが、この鎧武者がドーマの人間体とされ、本編内でこれを模った偶像が数か所登場する。偶像ではなく本人の人間体としての姿は「記憶の欠片」の一つにある人間体のドーマとミラが会話をする過去のシーンで登場し、鎧を纏った屈強な男性の容姿をしており、妹のミラ同様にとがった耳に緑髪をしており、髪形はポニーテール状の一つ結びにしている。顔は影に隠れておりはっきりとした表情は読み取れないが髭はなく、前述の鎧武者時の顎鬚に見える部位は兜の面かこれ以後に髭を伸ばした模様。人は生涯をかけて己の力で生きてゆく強さを身につけるべきという考えを持ち、妹のミラとは相容れずバレンシアを北と南に分けそれぞれの方法で国を治め互いの国に干渉しないという盟約を交わした。 なお、『Echoes』においてドーマのCVを担当する銀河は本作のナレーションも担当している。 ジュダ 声 - 田久保修平 クラスは祈祷師Lv20。僧侶風の縦長の帽子をかぶった青い顔の老人という顔グラをしている。ドーマ教の祭司長であり大賢者ハルクを打ち破った人物。各地に部下を送り暗躍し自身は「ドーマの沼」を守っているが、一定条件を満たすと撤退する。その後、「ドーマの塔」にてアルム軍をある罠にかけてセリカ軍を誘い出した。「ドーマの祭壇」にも登場する。とある倍数が絡む特殊な条件下でしか攻撃を受け付けない。また、3人の娘を持ちそのうち2人を魔女に変えた。 ドーマ教の祈祷師の中でも唯一ビグルの召喚が可能である。「ドーマの沼」「ドーマの祭壇」ともに攻略は任意であるが、倒すと召喚したビグルが消滅するので、撃破することが望ましい。「ドーマの沼」では竜の盾を装備しているが「ドーマの祭壇」では魔導の指輪を装備している。『Echoes』 青白い肌に色相の反転した眼球をした容貌怪異な祈祷師。実の娘であるマーラとヘステを生贄に捧げドーマから強大な力を与えられたり、セリカをドーマの生贄にするため執拗に狙うなど悪辣非道な男。ドーマが狂気に蝕まれていることは理解しているがそれでもなおドーマを崇拝している。また、ミラも狂気に囚われていることを察知している数少ない人物でもあり、この事実を背景に巧みな方便を操りセリカをドーマの塔に誘き寄せる。『外伝』とは異なり自身の計画が破綻してゆくと狼狽える場面がある。オリジナル同様撃破しなくてもステージのクリアは可能。非道な人間だがドーマへの信心は本当に厚く「ドーマの祭壇」にて撃破した場合最期までドーマの身を案じ、嘆き悲しみながら悲惨な最期を遂げる。 オリジナルと異なり、スキル「契約」により魔法を使ってもHPを消費せず「ドーマの祭壇」では魔導の指輪ではなく専用装備の怨嗟の指輪を所持しており、射程距離に関係なく反撃を行うことができる。また特殊な攻撃判定条件は本作でもスキル「ドーマの加護」の形で健在である。ただしオリジナルとは倍数条件こそ同じだが、攻撃が通る判定内容が異なっている。これらの仕様変更の結果、彼を撃破するにはより強力なユニットの育成と相応の消耗が求められるようになった。 タタラ クラスは妖術師Lv10。緑のローブ姿に紫の肉が崩れ落ちたような容姿。ドゼーが倒されると水門に出現するドーマ教団の妖術師。リュートの妹、デューテを操ってアルム軍から「水門」を守っている。水門を閉めたために、ソフィア王国が水没する危機を作る。『Echoes』 青白い肌をした老人のような出で立ちで登場する。ジュダからも信頼のおかれた妖術の使い手で、ソフィア城から逃走したスレイダーからデューテの情報を得ていた。 なお、タタラ以下ヌイババとジュダ父娘を除くドーマ教団のネームドキャラクターは専用の戦闘グラフィックが用意されていない。 ミカエラ クラスは祈祷師Lv5。顔グラはジュダと同じ。ドーマ教団の祈祷師でガーゴイルを大量に召喚する。「ミラの神殿」でセリカ軍を待ち構える。『Echoes』 ドーマの力を崇拝しているが、それ以上にミラの行き過ぎた恩寵を甘受し堕落しきったソフィアの民を嫌悪しており、ドーマを讃えることよりもセリカたちソフィアの民を見下した言動の方が多い。 ガルシア クラスは祈祷師Lv5。顔グラはジュダと同じ。ドーマ教団の祈祷師でミカエラ同様にガーゴイルを大量に召喚する。「死人の沼」のボス。『Echoes』 ドーマ教団の祈祷師たちの中でも一際陰湿な風貌と性格をしており、怪しげな実験を繰り返しリゲル東部の国土の大半を毒の沼地に変えた張本人となっている。 ドルク クラスは祈祷師Lv10。顔グラはジュダを赤紫にした容姿。ドラゴンゾンビを大量に召喚する。「ドルクの砦」のボス。ジュダが追放した大賢者ハルクを見張るために砦を築き迷いの森の入り口を塞いでいる。『Echoes』 不気味な外見をした陰湿な性格の祈祷師。ガルシアと共に怪しげな実験を繰り返しいつくもの毒の沼を作り出した張本人であり、そのためにガルシア共々リゲル国民からも恨まれている。ボスキャラとしては珍しく撃破後即死亡となっていない。倒されてもしぶとくセリカを連れ去ろうとするが、コンラートに止めを刺される。 ジャミル クラスは妖術師Lv10。顔グラはジュダを緑にした容姿。大地の精霊の力を借りて全ユニットを攻撃する強力な全体魔法メガクエイクの使い手であり、「ドーマの門」を守っている。『Echoes』 オリジナル同様にドーマ以外でメガクエイクを使用できる唯一の人物だが、今作ではメガクエイクの発動が即可能だったオリジナルと異なりドーマ共々1ターンの詠唱が必要になっている(逆に言えば発動のタイミングが分かるようになったため、対処がしやすくなったと言える)。 ヌイババ 声 - 北西純子 クラスは妖術師Lv10。顔グラはタタラを緑にしたような容姿。「ヌイババの館」に住む恐山の主。皮膚の爛れた魔物のような出で立ち、このため性別は不明だがナレーションからは「かれ」と呼ばれている。 射程5の魔道の指輪と相手のHPを1にするメデューサを使う。そのまま戦うと非常に困難だが、ある盾が「恐山の祠」にあり、それを使うと攻略が楽になる。 小説版ではアルム達を助けに来たジークと一騎討ちを演じるが、決め技であるはずのメデューサを使わず、「メデューサは高尚であり、わしには習得する事も出来なかった」と告白し、ジークに「過去に捕われるな、今己の愛する者を大切にせよ」と言い残しジークに討たれた。『Echoes』 元の面影を一切残さず、妖艶な見た目の女性になっており、クラスも魔女Lv20に変更されている。 己の美貌を保つために魔女となり、更にティータをはじめとする多くの美しい女性を誘拐していた。立場的にはジュダよりも下だが、アルムを生贄にさらなる魔力を得るためベルクトに自身の魔力を込めた鏡を渡すなど独自に暗躍する。 なお、オリジナルにあった「ある盾」のイベントは形を変えて残っているものの、効果が変更されており絶対的な対策にはならない(一応ある方が安全だが)。 今作では魔女の設定について、初めて出会うマップで「ドーマに魂をささげたことで力を手に入れたが人格を失い抜け殻になった女性」というような説明がされているが、少なくともヌイババ・マーラ・ヘステの3名はある程度感情があり、人格が残っているのが劇中戦闘前や撃破時のセリフで確認できる。 マーラ クラスは魔女Lv8。顔グラはソニアの髪を紫にして頬に涙滴状の模様がある容姿。「恐山」と「ドーマの祭壇」に登場する。下級の魔女を召喚することのできる高位の魔女。実はジュダの娘で、ドーマに生贄にささげられて高位の魔女に転生していた。『Echoes』 基本的な設定に変化はないが、ソニアからは魔女に転生する前は厳しいがとても優しい性格をしていたと回想されている。 へステ クラスは魔女Lv8。顔グラはマーラと同じ。「リゲルの滝」と「ドーマの祭壇」に登場する高位の魔女。マーラと同じく実はジュダの娘で、ドーマに生贄に捧げられて高位の魔女に転生していた。『Echoes』 基本的な設定に変化はないが、ソニアからは魔女に転生する前は大人しいが自分の世界を持った人だったと回想されている。 ガネフ クラスは妖術師Lv10。顔グラはヌイババと同じ。「ドーマの祭壇」に登場する。『Echoes』 青白い肌に黒目のない目玉を持った不気味な外見の老人。ヌイババ同様メデューサを使用する。ヌイババと異なりジュダ同様にスキル「契約」を所持しているため魔法を使用する際にHPを消費することがなく、彼女よりも高位の司祭であることを伺わせるが、撃破されても特殊な台詞は発生せずドーマの祭壇に現れた他の五人の戦士達も含めて謎の多い人物である。 ケルベス クラスはケルベスLv10。「ドーマの祭壇」に登場する。顔グラフィックがなく、通常の魔戦士と異なり名前そのものがクラスとなっている。『Echoes』 クラスが魔戦士に変更されており、ドーマ教の祈祷師や魔女のような青白い肌に色相が反転した眼を持つ細身で青紫色のフードを被った忍者のような姿で描かれている。 ベルレス クラスはベルレスLv10。「ドーマの祭壇」に登場する。名前以外はほぼケルベスと同様のキャラクター。『Echoes』 ケルベスと同様の変更がなされており、グラフィックも彼とよく似ているが、身に付けているフードの色が赤紫色でケルベスに比べると小柄な体躯をしている。 バデス クラスはバデスLv10。「ドーマの祭壇」に登場する。 上述の二名同様、顔グラフィックがなく名前そのものがクラスであり、通常のGナイトと異なりピンク色をしている。『Echoes』 クラスがゴールドナイトに変更されており、青白い肌に色相が反転した眼を持つ若い男性の姿で描かれている。 ゴールド クラスはゴールドLv10。「ドーマの祭壇」に登場する。 黄金に輝くボウナイトの姿をしており、顔グラフィックがなく何故か二人存在している。『Echoes』 クラスがボウナイトに変更されており、二人のうち一人は後述のシルバーと差し替えられている。青白い肌に色相が反転した眼を持つ金髪で髭の生えた中年男性の姿で描かれている。 シルバー 『Echoes』のみに登場する。クラスはボウナイトLv10。前述の通り二人存在したゴールドのうちの一人と差し替えられた形で登場する。ゴールド同様、青白い肌に色相が反転した眼を持つ中年男性の姿で描かれており輪郭線及び顔つきも彼とよく似ているが、彼と異なり銀髪で髭は生えていない。
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